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2014年02月27日
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ナイキ VR_S コバート 2.0 ツアードライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ナイキ VR_S コバート 2.0 ツアードライバー です。

シャフトは Diamana W60 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は64g、トルクは3.2、キックポイントは手元調子、バランスはD3、クラブ総重量は319gです。

ナイキコバートシリーズのニュードライバーです。
先月、色の違うモデルを試打したばかりですが、こちらのほうがシブいデザインになっています。
黒いヘッドは重厚感と落ち着きをもたらしてくれます。
叩いていくイメージを出しやすいのも、黒いヘッドです。
風に強い『重い球』をイメージしやすいのも、黒いヘッドです。

ソールには『TOUR』と記されていました。
ツアーモデルということでいいんだろう・・・。と思いました。
今シーズンのタイガー・ウッズ選手のエースドライバーになるのでしょうか?
ここの部分がウェイトの役目を果たしているのかな?と思いました。

やはり、この大きな凹みが、よく目立っています。
ここの部分を見て、すぐにナイキのドライバーだと解ります。
個性的でとてもいいです。
似たようなクラブが多いせいか、私は『個性に飢えている』ところがあるような気がします。
特徴はありますが、構えたときに邪魔にならないのであれば、『ウェルカム』といったところです。
形状こそは違いますが、このソールも『キャビティソール』といっていいのだと思います。
キャビティソールといえば、ロイヤルコレクションのイメージが強いですが、ここまで大きく深く彫られているのもナイキらしい工夫だと思います。

この大きな凹みをよく見てみると、2.0と記されていました。
先月試打した『ノーマルモデル』と同じようになっています。
ここまで見た限り、大きな違いは無いように見えました。

しかし、顔の印象が全く違っていました。
ノーマルモデルよりも、明らかに男前です。
ノーマルモデルは『ずんぐりむっくり』とした印象があって、あまり好感がもてなかったのですが、このドライバーはスッキリしています。
ナイキらしい『洋梨顔』といっていいでしょうか?
洗練されている感じがします。
ノーマルモデルの顔よりも、私はこちらのほうが好きです。
ナイキらしい、赤いヘッドですが、これがもし『黒』や『濃紺』だったら好感度がさらにアップしていただろうな・・・。と思いました。
赤いヘッドも、見慣れてきた感じもしますが、やはり私はオーソドックスな色のほうが好きです。
落ち着いて構えられる色が好きです。
ナイキがこの色にこだわっているのは、タイガー・ウッズ選手の勝負色だからでしょうか?

ヘッド後方には『HIGH SPEED CAVITY BACK TECHNOLOGY』と記されていました。
これもノーマルモデルと共通するところです。
つまり『原理』は同じで、男前度がアップしたのが、このツアーモデルということでいいのかな?と思いました。

シャローバック形状といっていいと思います。
ツアーモデルなので、もう少し立体的なのかな?と思っていたのですが、それほど厚みは感じません。
ただ、『フェース高』がノーマルモデルよりも、少し高いような気がします。
つまり、ディープフェースになっているように見えました。
今度機会があれば、ノーマルモデルと見比べてみたいと思いました。

ネックの長さも『普通』といいますか、ノーマルモデルと大きな違いは無いように見えます。

当然ながらネックには調整システムが搭載されていました。
色々な調整ができそうです。

今回試打したのは、この『105』のポジションです。
10.5度のNEUTRALで試打してみることにしました。
このポジションが、メーカーの推奨する『スタンダード』なのではないでしょうか?

125

85
12.5度から8.5度まで調整できるようです。
ここも、ノーマルモデルと変わらないところです。
私はこのドライバーでロフトを変えながら試打したことがないのでよく解らないのですが、どのように弾道が変わるかが興味深いところです。

クラウンマークがとても控えめに『2.0』と入っているのが面白いです。
次のモデルは『3.0』でしょうか?
それとも『2.5くらい』でしょうか?
私はどちらかというとクラウンマークが無いほうが好きですし、あるとすればできるだけ目立たないようになっていて欲しいと思っているのですが、そういった意味でも、このドライバーには好印象をもちました。
ナイキファンの方は、『スウッシュマーク』が、そのままクラウンマークになっていたほうがいい・・・。という方も多いのかもしれません。
少なくとも、これまでのモデルはそのようになっているものばかりだったように思います。

ノーマルモデル同様、この位置にスウッシュマークが記されているのも、ノーマルモデルと共通するところです。
ナイキのシューズは、色々とカスタマイズすることができますが、ゴルフクラブもユーザーの好みに色を変えられると面白いのかな?と思いました。
一色だけでなく、たくさんの色がラインアップされていてもいいな・・・。と思いました。
もし、私がこのドライバーを気に入ったとしたら、おそらく『黒(マットブラック)』か『濃紺』にするだろうと思います。

ボールを前にして構えてみても、とてもいい感じでした。
ナイキらしい洋なし型です。
ニューモデルではありますが、『いつか見た顔』といった感じがします。
ヴィクトリー レッド ツアー ドライバーを思い出しました。
左への心配をさせない顔です。
叩いていけそうな感じがして、気持ちが楽になりました。
色が違えば、もっといいイメージが出せたような気もするのですが、この色でも大きな不満はありませんでした。
やや『よそ行き感』はあったものの、余計な緊張感などはなく、落ち着いて構えることができました。
試打を開始しました。

『打感』は、正直『もう一つ』だと思いました。
それほど悪い感じではなく、ソフトに感じられるところもあったのですが、あまり好きになれませんでした。
打点によって、フィーリングが変わりやすいタイプのドライバーだな・・・。と思いました。
時々なのですが、強く叩いていくと、左手首が少し気になりました。
ノーマルモデル同様、このまま打ち続けると、手首を痛めてしまうんじゃないかな?という不安が生じました。
マイドライバーも含め、他のメーカーのドライバーも打ち比べてみたのですが、そうすると手首への心配はなくなりました。
ただ、これはあくまでも、このドライバーのせいではなく、私の手首の『耐性』ができていないからのように思えました。
このドライバーの打感に好印象をもたれる方もたくさんいらっしゃると思います。
しかし、私はどうも馴染めませんでした。
顔はいいものの、あまりたくさん球数を打ちたいとは思えませんでした。

『音』はおとなしめで良いと思いました。
強くインパクトをしても、緩むことがない音です。
ナイキのドライバーといえば、どうしても数年前の『異音』のイメージが強いのですが、このドライバーは違います。
ヘッドの中に『消音材』を入れたくなるような大きな音でしたが、今はすごく改善されています。
耳にも優しいですし、周りを気にすることなく集中していくことができました。

『球のあがりやすさ』という点では、『TOUR』という名前が付いているので、すごくタフなのかな?と思っていたのですが、実際に打ってみるとそうでもありませんでした。
結構ライナー系で飛んで行ってくれるので、やはり『叩いていける』ドライバーに入ると思います。
ノーマルモデルに装着されていたシャフトよりも、こちらのほうがしっかりとしているので好感がもてましたが、『すごくハード』ということはありませんでした。
『日本仕様』らしい、敷居の低さも感じさせます。
これがもし、『海外仕様』だったら、おそらくもう少しタフなのではないかな?と思いました。

『安定性』はまずまずだと思いました。
ラインもすごく出しやすいですし、大きく乱れることはありませんでした。
『TOUR』ということで『プロ・アスリートモデル』といっていいと思うのですが、『易しめのプロ・アスリートモデル』といっていいのではないでしょうか?
シビアな感じは全くしませんでした。
ただ、『逃がし顔』ですし、自然と球をつかまえてくれるタイプではないような気がします。
なので、日頃スライスに悩んでおられる方には、やや難しく感じられるところがあるかもしれません。
しかし、このドライバーはフェースアングルも変えられるようなので、調整することによって、上手く対応してくれるのかもしれません。
私は左に引っ掛かるのが嫌なので、このままのノーマルなポジションのままがいいような気がしました。

『飛距離性能』は、なかなかいい感じでした。
最新のモデルの中でも『最高レベル』だとは、正直思いませんでした。
叩けるドライバーだとは思いますが、強めに叩いていくと、途中で少し吹き上がり気味に飛んでいくことが時々ですが、ありました。
そこが少し気になりました。
そのままライナー系で強く進んでいってくれれば良かったのですが、そこに少しだけロスが生じたような気がします。
最近のドライバーらしく『低スピン性能』に長けたドライバーだと思いますが、すごくタフで手に負えない・・・。という感じは全くしませんでした。
ツアーモデルではありますが、敷居は高すぎないと感じました。
シャフトの性能は大きく違いますが、ヘッドの性能はノーマルモデルと大きく違わないのではないかな?と思いました。
今度機会があれば、打ち比べてみたい・・・。という思いもありましたが、おそらくしないまま次のモデルが登場するような気がしました。

『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
左右に曲げることもできたのですが、あまり大きく曲げることができませんでした。
『シャローバック系』『円盤形状』ドライバーらしい『融通の利かなさ』といったらいいでしょうか?
いい意味での『意固地』な感じがしました。
『セミ・オートマチックタイプ』のドライバーだと思いました。
私はいつもフェードボールの練習を多めにしているのですが、このドライバーはそれがとても打ちやすいと思いました。

形状的にとてもカッコいいドライバーですし、今の最新の技術や工夫が組み込まれた『ハイテク』ドライバーといっていいのだと思います。
ただ、正直いいまして、私はあまり興味がもてませんでした。
アイアンやウェッジに限らずドライバーでも、一旦気に入ってしまうと、予定の球数や時間をオーバーしてしまうことも多々あるのですが、今日は予定よりも少し少なめの球数で返却しました。
気持ちが高ぶることもありませんでした。
当然ながら、購買意欲が刺激されることもありませんでした。
最初から最後まで、ずっと淡々と試打していたように思います。
『ワクワク感』などもありませんでした。

私はあまり好感がもてなかったのですが、このドライバー自体は素晴らしいところがあると思いますし、好感をもっておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
打感が私には合わなかったですし、気持ちが乗りきれませんでした。
ヘッドに色々な工夫が施されていますが、『フェース面のデザイン』を変えると、もっといいのかな?と思いました。
それは、このドライバーに限らず、これまでのナイキのドライバーやFWに共通して感じてきたところです。
このドライバーもこれまで通り、おそらく海外製だと思いますが、もし『JBEAM』など、日本の優れた『地クラブメーカー』が作ると、どうなるんだろう・・・?と思いましたし、それが実現するとすごく興味がもてると思います。

ナイキのドライバーは、よく目にするのですが、あまりといいますか、殆ど試打しません。
『異型』の頃よりは、すごく良くなったように思いますが、今でもあまり興味がもてません。
ただ、それはあくまでも『私の好み』によるところが大きいですし、ナイキのドライバーを愛用しておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
ナイキらしい強い個性をこれからも発揮しながら、さらなる発展を望みます。
特に『フィーリング』が向上すればいいと思いますし、他には何といいますか『質感』がもっとアップすればいいな・・・。と勝手に思っています。
これからのモデルに期待したいです。
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