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2013年12月09日
プロギア NEW egg i+ ユーティリティ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは プロギア NEW egg i+ ユーティリティ の3番 です。

シャフトは M-43 です。
ロフトは19度、クラブ長さは40.5インチ、シャフトフレックスはM-43、シャフト重量は53g、トルクは4.8、バランスはD0.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は327gです。

PRGRエッグシリーズの新しいユーティリティです。
ユーティリティとはいっても、かなりFWに近い感じがします。

エッグシリーズならではの、この大きな開口部が特徴的です。
初めて見たときは驚きましたが、今はすっかり見慣れましたし、『市民権』も得ているように思います。

エッグシリーズらしい、『独特の世界観』があります。
他のメーカーのクラブでは、なかなか見られない形状です。
PRGRのこだわりが感じられます。

バックフェースにウェイトのようなものがあります。
どのような効果が期待できるのでしょうか?

超ワイドソールです。
やはり、かなりFWに近い感じがします。
この、いかにも滑りの良さそうなソールを使わないと損だな・・・。と思いました。
FWもUTも、ソール性能がとても重要です。

ネックの長さは、しっかりとあるので、扱いやすそうな印象を受けます。
かなりの低重心だと思うのですが、ネックがしっかりとキープされているので好感がもてました。

ヒール側

トゥ側
ヒール側とトゥ側にも、それぞれ『ビス』にも見えるウェイトのような物が見られます。
ドライバーと違い、あまりヘッドを大きく出来ないが故の大きさなのかな?と思いました。
本当はウェイトではないのかもしれませんが、私にはウェイトに見えました。

顔は、やはり・・・。といいますか、エッグらしさがあります。
人それぞれ好みの違いはあると思いますが、正直私は苦手に感じてしまいます。
フェース面だけを見るとアイアンにも見えるのですが、バックフェースは明らかにFWです。
アイアンとFWの『融合体』だな・・・。と思いました。
ずいぶんと見慣れてきた感じはしますが、『目で楽しむ』ということはできませんでした。
ただ、これはあくまでもメーカーが『見た目は度外視』といいますか、機能性に重点を置いた結果なのだと思います。
クラブの見た目はあまり重視しないから、とにかく高機能なクラブが欲しい・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

かなりのシャローバック・・・。といいますか、そもそもクラウンが無いので、シャローともディープとも言えないのかもしれません。
もし、この形状でクラウンがあったとしたら、間違いなくシャロー形状だな・・・。と思いました。

このオリジナルグリップも、なかなかいい感じです。
しっかり感がありますし、雨や汗でも滑りにくそうです。

素振りをしてみると、『3番ユーティリティ』にしては、やや物足りなさがあるので、スチールシャフトが装着されているモデルを探してみたのですが、このクラブはカーボンだけなのだと聞いたので、このまま試打することにしました。
カーボンということもありますし、ヘッドの形状からも、『ウッド感覚』で打っていくほうがいいような気がしました。
ユーティリティクラブは『アイアン感覚』で打っていきたいタイプと、『ウッド感覚』で打っていきたいタイプに分かれますが、このクラブは明らかに後者です。
私はクラブはアイアン系のほうがウッド系よりも好きなので、ちょっと馴染みにくいかな?と思いました。

ボールを前にして構えてみても、やはり独特な感じがします。
ある程度経験値を積んできたとはいえ、やはり馴染みにくいな・・・。と思ってしまいました。
どのクラブにせよ、打つ前にいいイメージを固めてからテークバックを開始するのですが、こういった形状だと、なかなかそれが上手くいきません。
しかし、それはもう『折り込み済み』といいますか、ある程度アバウトに打っていくのは仕方のないことなのだと、割り切ることにしました。
ソールを滑らせて、上手く球が拾えればいいな・・・。という感じでテークバックを開始しました。
試打を開始しました。

『打感』はまずまず・・・。でした。
ある程度予想していた打感であり、極上のフィーリングとはいかなかったのですが、これは仕方のないことなのかもしれません。

『音』は、とても静かで好感がもてました。

球はとてもよく上がってくれました。
見た目はともかく、このクラブの高性能さを強く感じました。
直にヒットせず、ややダフり気味で打っても、すごくいい感じで上がってくれました。
かなり『滑り性能』がいいので、実際のコースでも打ちやすいんじゃないかな?と思いました。
ボールの手前をダフって、リーディングエッジが地面に刺さる・・・。といったことは殆ど無いように感じました。
『着地のアバウトさ』で勝負していけるクラブだと思いましたし、そのアバウトさも武器になるんじゃないかな?と思いました。

『安定性』という点でも、かなり高いと思いました。
今のユーティリティの中でも、トップクラスに『イージー』といえるのではないでしょうか?
何といいますか『開口部の大きさ』が、そのまま易しさに直結しているように感じました。
見た目云々(うんぬん)ではなく、とにかく易しいクラブを使いたい・・・。という方には、とても魅力的なクラブといえるのではないでしょうか?

『飛距離性能』も、なかなかいい感じでした。
プロギアらしい、高性能なクラブです。
弾きがいいので、やはり『ウッド』に近いクラブなんだな・・・。と思いました。
球があがりやすくて、寛容さもあって、おまけに飛距離も出やすい・・・。という『3つのいいこと』をもっているユーティリティだと思いました。

『操作性』という点では、かなり極端にやって、何とか左右に曲げることができました。
やはり、安定性のほうが勝っているクラブだと思いますし、こういったクラブで球が曲がっているときは、かなりのミスショットなのだと思いました。

見た目のカッコ良さにこだわらず、あくまでも機能性を追求した結果、得られる物も大きいのかもしれません。
だんだんと見慣れてしまえば、この形状は気にならなくなって、機能性に満足できる・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
ここまで思い切った設計ができるところが、プロギアのいいところなのだと思います。
プロギアも違うブランドでは、カッコいいクラブも発表しているので、メーカーとしての幅の広さを感じます。

私はユーティリティクラブに、ここまでの機能を求めていないですし、今使っているユーティリティがすごく気に入っています。
そのマイユーティリティも、やはり『顔』にこだわって購入しました。
ユーティリティは顔じゃないよ・・・。という方もいらっしゃると思いますが、私はやはり顔にこだわりたいですし、充分すぎる機能性よりも『構えやすさ』や『扱いやすさ』を求めたくなります。
どの番手のクラブであっても、やはり『手の延長』という存在であって欲しいと、いつも思っています。
手と同じように、クラブにも『神経』が通っていたらいいな・・・。と思ったことが、これまでも何度もあります。
なので、このeggシリーズは、私にはやや縁遠い存在ではあるのですが、とても面白い存在だと思っています。
『合う合わない』という問題もありますが、他には見られない個性溢れるクラブには、とても興味ありますし、そういったクラブが登場してくることによって、より進化していくのだと思います。

かなり球があがりやすくて打ちやすいので、いったい『何番』のクラブを打っているのかが、解らなくなってしまいました。
『3番ユーティリティ』ですし、ロフトが『19度』ということはFWでは『クリーク』、アイアンでは『2番アイアン』という感覚が私にはあるのですが、それを感じさせないイージーさがありました。
今まで、すごく苦労していた距離を、クラブが進化してきたことにより、ここまで易しくなるのかと、改めて感じました。
『ZOOM』でユーティリティブームを作ったPRGRですし、他のメーカーよりもユーティリティに対して、こだわりが強いのだと思います。
正直、私は購買意欲が刺激されることはなかったのですが、機能性の高さは充分すぎるほど感じました。
これからもプロギアには期待していきたいです。
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