セイコーエスヤード GT TypeS アイアン - ゴルフクラブ試打日記。


2009/06/07

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2009年06月07日
  

セイコーエスヤード GT TypeS アイアン

                 

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今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは セイコーエスヤード GT TypeS アイアン の7番 です。



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シャフトはNS PRO 950GHです。

ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、トルクは1.9、バランスはD2、キックポイントは中調子です。


今日は仲間達とのプライベートラウンドだったのですが、イージーミスを連発してしまい、自分自身にすごく腹が立ってゲンコツを何度も自分の頭に落としました。


最初から最後まで、ずっと調子が悪く大変なラウンドでした。
やはり先日のダメージがまだ癒えていないのかな・・・・?と思いましたし、これが実力なのかもしれない・・・・・。と思いました。


私はいくら調子が悪くても、クラブに当たることはありません。


地面に叩きつけたり、放り投げることはしません。


自分で選んだクラブです。
悪いはずがありません。


悪いのは自分自身です。


日頃、ゲンコツを落とす時は、周りの人達に気づかれないように静かに落とすのですが、今日は、かなり力強くゲンコツを落として大きな音がしたので、仲間がびっくりしていました。


このままでは寝付きが悪いと思い、コースを後にして、すぐ練習場に直行しました。


そして、このアイアンに出会いました。



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このアイアンは『エスヤード』のニューアイアンです。


とてもシンプルで美しいアイアンだと思いました。


このメーカーのアイアンを手にするのは、すごく久し振りなのですが、このアイアンにはとてもいい印象をもちました。


『セイコーエスヤード』というと、どうしても『シニア向け』のイメージがブランド誕生時からつきまとうのですが、こうしたシンプルで本格的なアイアンを目にすると、それだけではなく、『アスリートタイプ』にも力を入れてきているメーカーなのだと思います。


先日試打した、同シリーズのドライバーも好印象で、今でもはっきりと覚えています。



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素振りをしてみても、とてもいい感じをつかむことができました。


全く余計なことをしない、それでいて高性能な感じがしました。


本当は『ダイナミックゴールド装着モデル』を探していたのですが、やはり、このシャフトしかない・・・・。とのことだったので、このアイアンで試打することにしました。


以前に比べ、この軽量スチールにもだいぶ慣れてきましたし、それほど苦手意識は感じなくなりました。


『ダイナミックゴールド』を『10』の力で振っているとすると、こうした『軽量スチール』は、あくまでも私のイメージ上のことですが、『7~8』位の力でちょうどいいような感じがしました。


何度も素振りを繰り返し、振っていく度にいいフィーリングをつかむことができました。



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ボールを前にして構えてみると、とても美しくて構えやすいアイアンだと思いました。


ややヘッドが大きく、『セミラージサイズ』のアイアンだと思ったのですが、それほど大きさが際立っていないので、すんなりと構えることができました。


私の好みでいうと、もう少し『小顔』が好きなのですが、このヘッドの大きさも嫌な感じは全くしませんでした。


むしろ、いい印象を持ちました。


シンプルで美しい形状のアイアンを使いたいけれど、小さいヘッドは難しく感じるから嫌だ・・・・。出来ればやや大きめのヘッドがいい・・・・・。と感じておられる方には、とても構えやすく感じられるのではないでしょうか?


小さいヘッドに不安を感じられる方も、このヘッドの大きさだとその不安感を払拭してくれるような気がします。


私はある程度の『小顔』の方が、『ミート率』が安定しますし、ボールの飛び出す『イメージライン』もはっきりと脳の中に描くことができますし、細工をするときも、それが敏感に反映されるので、やはり扱いやすい感じがします。


しかし、それは『慣れ』といった部分が大きいのだと思いますし、各々(おのおの)の好みによるところも大きいのだと思います。


このアイアンを構えた時も、いい『イメージライン』を描くことができました。




試打を開始しました。

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まず感じたのが、その『打感の良さ』です。


このような『本格的』な形状ですし、『フォージドアイアン』ということで、予想は容易に立てられましたが、やはり予想通りでした。


かなり心地良い感じが手に残りました。


こうして何度も打ちながら、昔のキャビティアイアンの打感のことを考えていました。


昔のキャビティは、打感がもうひとつの物も多かったのですが、今のアイアンはそんなことはありません。


『打感の貧弱さ』『曖昧さ』などが薄れてきているような気がします。


『使える打感』といいますか、実戦でもこの打感の良さは頼りになると思いました。


『飛距離』よりも『コントロール』重視の方は、『打感』にはすごくこだわってらっしゃる方が多いと思うのですが、このアイアンはそういった方々の要求にも応えてくれる高いフィーリング性能をもったアイアンなのだと思います。



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このアイアンに装着されているグリップが、衝撃を吸収してくれるグリップなのだそうでして、それもこの打感の良さにつながっているのかもしれません。


私が試打した限りでは、正直いいまして、それほどこのグリップの『衝撃吸収能力』を強く感じることはできませんでした。


おそらく日頃から使い慣れている、『ツアーベルベット』でも、好感触だったと思います。


しかし、これは私の感覚が鈍いからで、感覚の鋭い方ならば、このグリップの良さをはっきりと感じ取ることができるのかもしれません。


私はグリップには、『掌に吸い付くような柔らかさ』を求めているのですが、特にアイアンには『柔らかさ』と同時に『距離感のつかみやすさ』を強く求めています。


そういった点で、日頃使い慣れている『ツアーベルベット』は最高です。


このアイアンのグリップもいい感じではありましたが、どちらかを選択するとなれば、やはり『ツアーベルベット』なのかな?と思いました。



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『球の上がりやすさ』も、すごくいい感じがしました。


1球目を打った瞬間に、すごく球が上がるなぁ・・・・。と思いました。


このアイアンは『34度』ということで、『ストロングロフト』が常識となりつつある今とあっては、かなり『ロフトが寝ている』アイアンなのだと思います。


『29度』や『30度』をよく目にするようになりましたが、このアイアンはそういったものよりも『5~6度』寝ています。


こうしたところを見ても、やはりメーカーが意識するゴルファー像が浮かび上がってくる・・・・・。というものです。


この『軽量スチール』の性能もあるでしょうが、この『ロフト』との相乗効果で、すごく高弾道の球を1球目から打つことができました。


私のアイアンよりは『2度』立っていることになりますが、それを感じさせないほどの『普段通りの弾道の高さ』だと感じました。


うまく表現できないのですが、練習場にある『グリーン』に向かって、真上から『パラシュート』を降下させるように落とせる』感じがしました。


こういった感じの弾道なら、『高速化』が進む、私のホームコースの『難グリーン』にも『スピン』+『高さ』でボールを止められそうなので、よりアグレッシブに攻めていけそうな気がします。


『ストロングロフトアイアン』でグリーンを積極的に攻めていくことに、私は『怖さ』を感じるのですが、このようなアイアンだと、普段通りの感覚で打っていけるので、より『スコアメイク』も楽になるような気がします。


アイアンには、やはり『飛び性能』よりも『止め性能』の方が重要なのだと思います。


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『ソールの幅』も、適度な感じです。


広すぎず、狭すぎず、ちょうどいい感じです。


このアイアンの『バランスの良さ』を感じさせてくれます。



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『安定性』という点でも、私はとても易しい感じがしました。


何と言いますか、『ヘッド全体でボールを包んでくれる感じ』といいますか、ボールに余計な動きはさせずに『ターゲットへと上手く導き出してくれている』感じがしました。


『キャビティ本来の易しさ』が充分に出ているアイアンだと思いました。


普通に打っていくなら、何の難しさも感じないアイアンです。


1球目から『ナイスショット』が打てた・・・・。というのもあるでしょうが、すごく打ちやすいアイアンだと思いました。


全く『シビア』な感じはせずに、すごく『イージー』な感じがしました。


ただ、『イージー』といっても、やはり『いいかげん』な感じは許してくれないアイアンだと思いました。


かなり極端に『トゥ』や『ヒール』で打ってみたのですが、その時はさすがに大きなミスにつながりました。


決して難しすぎるアイアンではありませんが、やはりある程度の『スイング精度』は求められているような気がします。



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『飛距離性能』という点では、先ほども書きましたが、やはり『より遠くへ飛ばす』というよりは、『7番アイアンの持つ本来の距離』に運んでくれるタイプのアイアンだと思います。


最近のアイアンにしては、かなり『ロフト』が寝ていますし、アイアンに飛距離を求めておられる方には、あまり向かないような気がします。


しかし、このようなアイアンを使われる方は、『飛距離』というよりも、より『実戦的』なアイアンを求めておられると思いますので、そういった方にはすごくマッチしやすいと思います。


私の7番アイアンよりは、やはりよく飛びますが、これくらいの『距離差』ならば、ある程度の回数をこなせばすぐに距離感を合わせやすい感じがしました。


私もコースで使ってみたくなりました。



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『操作性』という点でも、やはりすごくいい感じでした。


『フック』や『スライス』を打つのも、これまで通り、とても『楽に』、そして『楽しく』行うことができました。


『グース』が効き過ぎていないのもいいと思いましたし、ヘッドが大きすぎると、それにより弾道もややブレる感じがすることもあるのですが、今日はそういった『ブレ』を全く感じずに楽しく練習することができました。


見た目の『シンプルさ』以上に『スイートエリア』も広いのかもしれません。


ただ、先ほども書きましたが、決して大きなミスは許してはくれません。


しかし、それほど『ナーバス』になることなく、楽な気持ちで球を曲げていけるアイアンだと思いました。


『ダウンブロー』が苦手な方には、やや難しいアイアンといえるのかもしれませんが、決して敬遠すべきアイアンではありませんし、難しすぎず、そしてアイアンを上手くなりたいのなら、こういったアイアンを使われるのはとても意義深いことなのではないでしょうか?



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球もよく拾ってくれますし、少々『薄目』に当たっても、それを感じさせない『懐の深さ』を持っているような気がします。


使っていく度に、このアイアンの良さを感じ取ることができるように思います。


今日は予定の球数よりも、多く打ってしまいました。


打つのが楽しくなるアイアンですし、何球打っても全く飽きることがありません。


全体的にかなりバランス良くレベルの高いアイアンだと思いました。



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この素晴らしいアイアンに出会えて、今日のふがいないラウンドのモヤモヤがすっかり晴れた気分です。


あまりにも好印象だったので、今度はマイクラブと一緒に打って比較してみよう・・・・・。と思いました。


今日は、このアイアンを打つのが楽しく、自分のアイアンを打つのを忘れてしまいました。


今年の私の中での、『アイアン・オブ・ザ・イヤー』の有力候補の一角だと思いました。

                         
        
                         

コメント

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キャビティアイアン
golfdaisuki様

大阪kojiです。こんにちわ。

今回の試打レポートも楽しく拝見しました。

3番目の写真を見る限り「ポケキャビ」のようですが、「打感」「操作性」ともに素晴らしいとのことで、さすが「S-YARD」ブランドだと感心いたしました。
つい先日、プロギアの素晴らしいキャビティアイアンの記事を拝見したばかりですが、このアイアンもかなり高いクォリティが伝わってきます。
ユーザとしては高品質な道具の選択肢が増えることは嬉しいかぎりです。

ちなみに私も「ツアーベルベット」(50g台)を愛用しております。golfdaisuki様に習って、最近では自分でグリップ交換をするようになりました。結構楽しいものですね。

では、失礼いたします。
No title
こんばんは
先日はカウンターバランスの件で過分なる評価をいただき現実とのギャップに身悶えしているしんのすけです。w
自分も日曜日にラウンドをしました。
早速開眼を検証する機会と勇んで臨みましたが・・・一朝一夕にはいきませんね。もう暫く熟成の時間が必要そうです。
ラウンドの帰りに仲間が発注してあったクラブをショップに受け取りに行くのに付き合いました。
あまり馴染みの店ではなかったのですが待っている間に試打をさせてもらいました。
クラブはS9proDとインプレス4.6Vrpmです。
やはりgolfdaisuki様のレポートは納得のいくものであると確信しました。
どちらも大変魅力的なクラブで日中ラウンドした事や仲間の存在も忘れて打ちまくってしまいました。w
これからも楽しく納得のいくレポートを楽しみにしています。
大阪koji様。こんばんは。
大阪koji様。こんばんは。

このアイアンはすごくいいです。
私はとても気に入りました。

色々なメーカーから素晴らしいクラブが開発されるのは、我々ゴルファーにとっては、とても嬉しいことですね。
私は『エスヤード』のクラブがとても好きになりました。
これからも目が離せないメーカーだと思いました。

ところで、大阪koji様も『ツアーベルベット』を使っておられるのですね。
このグリップはとてもいいですよね。
私はもうこのグリップでないと、不安を感じてしまうほどです。
もう手放せなくなってしまいました。

グリップ交換は、慣れてしまえばとても簡単ですよね。
ショップでやってもらうと、工賃をとられたり、納得できないグリップの入り方になっていたりするので、自分でやった方がメリットは大きいような気がします。
ゴルファーとして、出来ればこれくらいは自分でやってみるのもいいような気がします。


そして、いつも温かいコメントを寄せて頂きまして、ありがとうございます。
これからもどうかよろしくお願いします。
それでは失礼致します。
しんのすけ様。こんばんは。
しんのすけ様。こんばんは。

『カウンターバランス』は、とても素晴らしい理論だと思います。
仰る通り、一朝一夕にはいかないかもしれませんが、きっとこれからの、しんのすけ様のゴルフライフに大きな力となってくるでしょう。

ゴルフを続けていく上で、自分の信じる理論があるということは、とても心強いことですし、ゴルフがブレなくなりますよね。
だから、しんのすけ様の『カウンターバランス』は、すごく立派な考え方だと私は思っております。
きっと実を結ぶと思いますので、どうか信じて続けて頂きたいと思います。

『コブラ S9 PRO D』と『ヤマハ インプレス 4.6Vrpm』を試打されたのですか。
どちらともとても素晴らしいドライバーですよね。

それと同時に、私の記事までありがたい評価を頂きまして、恐縮するばかりです。
感性の鈍い、下手くそゴルファーの主観で書いている、私の記事ですが、このような温かい評価をして頂きますと、力を分けて頂いているような気がします。

これからも、私なりに記事を書いてまいりたいと思いますので、どうかお付き合い頂きたいと存じます。
この度は、大変嬉しいコメントを寄せて頂きまして、ありがとうございました。

それでは失礼致します。