テーラーメイド SLDR フェアウェイウッド - ゴルフクラブ試打日記。


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2013年12月01日
  

テーラーメイド SLDR フェアウェイウッド

                 
テーラーメイド SLDR フェアウェイウッド 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは テーラーメイド SLDR フェアウェイウッド のTS です。



TM1-114

シャフトは TM1-114 です。

ロフトは14度、クラブ長さは43.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は58g、トルクは3.7、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は325gです。



正面

テーラーメイドSLDRシリーズのフェアウェイウッドです。


先日ドライバーを試打したばかりですが、このFWも新製品なのだそうです。


ドライバーはウェイトが移動できるタイプですが、このFWは違うようです。


同じシリーズでも、やや違う構造になっているようです。


ドライバーとFWという、クラブの特性による違いからなのでしょうか?


ヘッド体積を大きくできるドライバーのほうが、設計自由度は大きいのだと思います。



側面

ややコンパクトでまとまった感じがします。


厚みも感じることができました。


『無垢な美しさ』というよりも『機械的な美しさ』を作り出すのが、テーラーメイドは得意なのだと思います。


テーラーメイドのニュークラブの多くが『斬新』であり、新鮮です。


『マンネリ』に感じることは少ないです。


常に『変化』を求めているメーカーだと思いますし、『時代の牽引役』といっていいと思います。



ウェイトと溝のようなもの

ソールのフェース寄りには、ウェイトと黒い溝のようなものがあります。


これが飛距離に大きく関係しているのでしょうか?


『RBZ』というよりは『グローレ』に近い感じかな?と思いました。



溝の深さ

溝はとても浅いです。


溝というよりも『段差』といったほうがいいかもしれません。


以前試打した『SPEEDBLADE アイアン』のソールにあった溝を思い出しました。



シャローバック

シャローバック形状です。


こういったところは、ドライバーと共通しているように思います。



顔

かなりの小顔です。


このクラブがスプーンということを感じさせない大きさです。


『メタリックブラック』といっていいでしょうか?


ヘッドの色が白ではなく、この『黒系』になったということもありますが、ヘッドの大きさ自体もコンパクトになっています。


最近はFWも少しずつ大型化が進んでいるように感じることもあったのですが、このFWはそれに逆行しているようです。


私は小顔系のクラブは大好きなので、こうして見ていても好感度がどんどん増してきました。


先日も書きましたが、大きなヘッドを長尺で打つよりも、小顔系のヘッドを適度な長さで打つほうが、私は易しく感じます。


こちらの気持ちが伝わりやすい感じがします。



バックフェースのアクセサリーのようなもの

バックフェースのところだけが色が違っているところも、ドライバーと共通する部分です。


これにはどんな意味があるのでしょうか?



ネック長さ

ネックは長めです。


こういった形状は、昔はよく見かけていました。



ネックの調整システム

ネックには当然ながら『調整システム』が搭載されていました。


FWにも、これだけの技術を搭載するあたり、メーカーの妥協なき開発意欲のようなものを感じます。


これを利用することによって、どんなに球筋が変わっていくのか、とても興味深いです。



STD LOFT

試打するロフトは『STD LOFT』です。



LOWER


HIGHER

他には『LOWER』と『HIGHER』の2つがありました。



振り感

素振りをしてみると、ヘッドとシャフトの『ミスマッチ感』がありました。


ヘッドに対して、シャフトが合っていないな・・・。と、強く感じました。


フレックスは『S』なのですが、思っていた以上に軟らかいですし、タイミングも取りづらい感じがしました。


FWに欲しい重量感も足りません。


RBZなどでも感じていたのですが、どうも『テーラーメイドの純正』といえるシャフトに対して、親しみづらい感じがします。


もちろんテーラーメイドは、このシャフトが一番合っている・・・。ということで、装着しているのだろうと思うのですが、私には難しく感じました。


テーラーメイドはヘッドに対するアイデアや開発技術は進んでいますが、シャフトはもうひとつのように感じられます。


昔は『ツチノコシャフト』が一世を風靡しましたが、最近はそういった個性的なシャフトを見かけなくなりました。


また私たちゴルファーの心を熱くしてくれるシャフトを発表して欲しいと思います。


実際はシャフトメーカーに発注するのだと思いますが、テーラーメイドらしい観点で『新次元』と呼ばれるようなシャフトとのマッチングを楽しみたいと思います。


『リシャフトが当たり前』なのではなく、『純正がベストマッチング』といえるようなクラブに出会いたいと思っています。



構え感

ボールを前にして構えてみても、この『小顔感』がたまりません。


いいイメージが凝縮されるように感じます。


小顔系のクラブが苦手だという方には、少し不安に感じられるかもしれません。


しかし、私はすごく安心できます。


このFWは『TS』ということで『ツアースプーン』ということでいいのでしょうか?


しかし、私には『5W(クリーク)』くらいに見えてしまいます。


球筋も限定しやすいですし、球もあがりやすそうな印象をもちました。


このクリークを、そのまま打てばいいんだな・・・。と思いました。


ヘッドの色もいいです。


白いヘッドだと、イメージが少し分散されてしまうように感じるときもあったのですが、この引き締まった色だと、そのイメージラインを色濃く出すことができます。


マットの上から打とうか、それともまずはティアップしてから打とうか?と、少し迷ったのですが、このロフト(14度)なので、まずはティアップしてから打つことにしました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』はソフトで、とてもいい感じです。


ただ、ミスヒットすると途端にフィーリングが変わってくるので、どちらかというと『はっきりとした』クラブだな・・・。と思いました。


いい意味で『曖昧さ』がありません。



打球音

『音』も、ピシィッという小気味いい音が、優しく鼓膜をくすぐります。


気持ちよくボールをヒットすることができました。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、見た目以上にタフな印象をもちました。


こうして見ると、かなりシャロー感もありますが、実際はとてもしっかりとした弾道です。


球が浮きすぎる感じはしませんでした。


勿論、このクラブの番手が『TS』ということもあるとは思うのですが、それ以上にスピンが掛かりすぎることなく、前に進んでいく弾道です。


ある程度のHSがあったほうがいいかもしれません。


球がドロップしてキャリーを稼げない・・・。と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。



バックフェース

『安定性』という点では、少し難しいタイプだと思いました。


それは、このヘッドが『寛容さがあふれる感じ』がしない・・・。ということもあるのですが、それ以上にシャフトが難しく感じました。


この『振り感』と『球の強さ感』が合っていないように、私には感じられました。


ヘッドがかなり遅れて戻ってくる感じで、タイミングが合いづらい感じがしました。


シャフトに、かなり気を遣いながら振っていかなくてはいけないと思いました。


この感覚に慣れるまでには、かなりの時間と球数が必要だと思いましたが、それよりも違うシャフトに変えたほうが早いし得策だと思いました。


聞くところによると、やはりこのシャフトもドライバー同様、『カスタムシャフト』が用意されているそうなので、安心しました。



飛距離性能

『飛距離性能』は、かなりポテンシャルが高いと思いました。


最近の『飛び系スプーン』のおかげで、ドライバーを使う回数が減った・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?


ドライバーと遜色ない距離を、スプーンが簡単に稼ぎ出してくれるような時代になりました。


ただ、それは『誰にでも』ということではなく、やはりある程度のヘッドスピードなども求められると思います。


高さ不足で、却って距離が出せない・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。


そういった意味では、ある程度の敷居の高さはあるのかもしれないですし、『飛び系クラブ』の宿命なのかもしれません。


『誰にでも飛ばせるクラブ』というのは存在しなくて、いかに『自分に合っているか?』ということが大切なのだと、改めて感じました。


球が上がりすぎず、前に進む『推進力』が強いクラブなので、このクラブを使いこなせる方には、とても頼れる相棒になってくれるのではないでしょうか?



操作性

『操作性』という点では、とりあえず左右に曲げることができたのですが、このシャフトだと、コースでは勇気が必要だと思いました。


イメージと、実際の振るタイミングのズレを早く解消していかないと、コースでは使いづらい感じがしました。


最近は『曲げにくいクラブ』がドライバーに限らず、FWやアイアンなどでも多く見かけるようになりましたが、このクラブはとても大きく曲げることができました。



TaylorMade SLDR FAIRWAYWOOD

人によって、かなり好みが分かれるところはドライバーと同じだと思いますが、ピッタリハマる方には、とても頼れる相棒になってくれるのではないでしょうか?


シャフトを変えれば、もっともっと高い性能を発揮できそうです。


どのシャフトが合うかな・・・?と考えながら試打していました。



TaylorMade SLDR FAIRWAYWOOD

高い機能性がありながら、それでいて、結構シンプルにも見えるデザインです。


しかし、中にはテーラーメイドの高い技術がギュッと詰まっているのだろうと思いました。



テーラーメイド SLDR フェアウェイウッド

テーラーメイドは、もう白いヘッドを発売しないのでしょうか?


テーラーメイドが『白ヘッドブームの火付け役』といって間違いないと思います。


他の多くのメーカーがわざわざ『ホワイトモデル』を出すなど、追随していきましたが、『本家』といってもいいテーラーメイドから、白いヘッドのニューモデルが消えたような気がします。


ただ、おそらくまた白いヘッドへの要望が強くなったら、発売してくると思います。


他のメーカーもそうですが、特にテーラーメイドは市場の動向を観察しながら、クラブを試験的に発表していくのが上手いメーカーだと思います。



TaylorMade SLDR FAIRWAYWOOD

白いヘッドもいい感じですが、私は黒やグレーなどの色のほうが好きなので、今のテーラーメイドのクラブには魅力を感じています。


クラブのヘッドが大きく見える工夫よりも、適度な大きさや色のおかげでボールが大きく見えたり、イメージしたいラインが色濃くはっきりと頭に描きやすいクラブのほうが、私は易しく感じます。


実際の大きさはそれほど大差が無いと思うので、まずは『イメージの出しやすさ』を優先したいと考えています。


そういった意味では、このクラブはいい印象が残りましたし、最新モデルでありながら、どこか『懐かしさ』を感じました。


『Vスチール』を筆頭に、テーラーメイドのFWは、昔から『名器』と呼ばれるクラブがたくさんありました。


『ゲタ履きソール』も、テーラーメイドでした。



TaylorMade SLDR FAIRWAYWOOD
 
先ほども書きましたが、今度は是非『違うシャフト』で試してみたいと思いました。


このシャフトのままでは、正直『残念』に思いましたし、今日はこのヘッドの性能を出し尽くせなかったように思います。


シャフトが頼りないので、『直打ち』する気持ちも、どんどん縮小してしまいました。


ティアップして打つことも多いですが、やはりFWは『直打ちしてナンボ』のところがあるので、次回は是非違うシャフトで直打ちから試してみたいと思いました。


他の番手でも試打してみたいと思いました。


私が今愛用しているFWも、飛距離性能が高いですし使い勝手がいいので、すごく気に入っているのですが、あえて『飛距離』だけでいうと、このSLDRのほうが勝っていると思います。


スプーンはドライバーと同じく、『飛距離』を求めていくクラブだと私は思っているので、もし違うシャフトでいいフィーリングだったら、購買意欲も強く刺激されるような気がします。


あくまでも、今日の段階では『様子見(ようすみ)』というところで終わりました。

                         
        

                         

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