Post
≪グランプリ GOT-3 ドライバー | HOME | フォーティーン GelongD CT-214 ドライバー≫
2013年11月27日
ブリヂストン ツアーステージ X-BLADE GR フォージドアイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ブリヂストン ツアーステージ X-BLADE GR フォージドアイアン の7番 です。

シャフトは N.S. PRO 950GH WEIGHT FLOW です。
ロフトは31度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、トルクは1.9、バランスはD1、キックポイントは中調子 です。

とてもカッコいいデザインのGRシリーズニューアイアンです。
軟鉄の風合いが感じられながらも、ハイテク系の匂いがします。

形は整っていますが尖った感じはなく、丸みを帯びています。
キャビティであることをあまり感じさせない、キャビティアイアンといえるのかな?と思いました。

彫りの深さも、結構あります。
一口にキャビティアイアンといっても、今は色々な形状の物がありますが、このアイアンはとてもシンプルなフルキャビティといっていいように思います。

ソール幅は、やや広めですが、極端ではありません。
こうして見ていても、エッジに丸みがあるのがとてもよく解ります。
GRシリーズは、こういったコンセプトになっているのでしょうか?

ネックの長さは、標準的といった感じがしました。
グースが効いているのも、よく解ります。

フェース面にはミーリングは無く、とてもシンプルでした。
ブリヂストンはウェッジだけ、ミーリングを刻むようにしているのでしょうか?
それとも今後、ミーリングが刻まれたアイアンも発売されるのでしょうか?

このオリジナルグリップが、とても個性的です。
この黄色は、おそらく『ツアステ初』といっていいのではないでしょうか?
今年のGRシリーズは『黄色』で押していくのでしょうか?
こういった色は、まだ新しいうちはいいのですが、使い込んでいくと汚れなどが目立ちそうに思えてきます。
私は基本的にはシンプルな黒が好きですが、こういった『ショッキングイエロー』も、たまにはいいものだ・・・。と思いましたし、好感をもたれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
ヘッドがもしこの色だったら、目がチカチカして、かなり打ちづらいだろうな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
いいイメージを描いていくことができました。
整ってはいますが、それほどシャープさを感じさせないので、易しそうに感じられる方も多いのではないでしょうか?
グースも少し効いていますし、トップラインも少し厚い感じがしますが、これは『GRシリーズならでは』といった感じもします。
軟鉄マッスルバックの、あの『重厚感』とは違う『ライトな感じ』がします。
装着されているシャフトの影響もあると思うのですが、全体的には『軽量感』を感じました。
試打を開始しました。

『打感』は、結構ソフトな感じで好感がもてました。
打つ前から、ある程度予想していた打感です。
同じ軟鉄アイアンの打感にも、マッスルバックやハーフキャビティなどに感じられる『凝縮型』といいますか、『厚みで押していけるタイプ』と、フルキャビティやポケキャビなどに感じられる『分散型』があるように私はずっと思っているのですが、このアイアンは明らかに後者のほうです。
イージー系アイアンのもつフィーリングです。
弾道を目で追いながら、『ヘビー』というよりも『ライト』という印象が残りました。

球はとてもあがりやすいので、かなり多くの方に親しまれるのではないでしょうか?
見た目の印象以上に低重心化が図られているようですし、装着されている軽量スチールとの相性もいいようです。
軟鉄アイアンを使いたいけれど、『重量系』でなく、軽めで球のあがりやすいアイアンが好きだ・・・。という方には、とても親しみやすいアイアンといえるのではないでしょうか?

『安定性』という点でも、なかなかいい感じで、シビアな感じはしません。
構えたときに、あまり『曖昧さ』を感じなかったことも良かったのかもしれません。
イメージが上手く出せたのと、このアイアンのもつ寛容さを上手くミックスできたような気がします。
ツアステのイメージに合う『カッコ良さ』をもちながら、とても親しみやすい『イージー系アイアン』といっていいと思います。

飛距離性能が優れているところも、GRシリーズらしいところだと思います。
ロフトが立っていることを感じさせない、球のあがりやすさがあるので、大きな飛距離が望めます。
こういった『スタンディングロフト』のアイアンが今はもう常識のようになっているのですが、私は未だに今試打しているアイアンが『いったい何番なのか?』ということが解りにくく感じることがあります。
『縦の距離のバラつき』は昔のアイアンに比べ、とても多くなっています。
しかし、こういった距離の出るアイアンのニーズが高まっているのは、紛れもない事実だと思います。

『操作性』という点でも、いい感じでした。
特にクセが感じられなかったですし、色々と曲げて楽しむことができました。
直進性と操作性の、ちょうど真ん中くらいに位置するアイアンといえるんじゃないかな?と思いました。
比較的扱いやすい部類のアイアンですが、できればミスに対する寛容さを求めていきたい・・・。という方にピッタリなのではないでしょうか?

先日試打したGRドライバーもつかまるイメージが強かったのですが、このアイアンも同じような印象をもちました。
そういった意味ではドライバーとアイアンの同じシリーズでの統一性が上手く取れているように思いました。
物理的性能を極端にしすぎてしまうと、構えづらくなったりして、却ってマイナスになってしまいますが、このアイアンもドライバー同様、そこまで踏み込みすぎていない感じがして、好感がもてました。

ツアーステージのアイアンを、『X-BLADE』のアイアンを使いたいけれど、難しくなく易しいタイプがいい・・・。という方にはとても合いやすいのではないでしょうか?
メーカーもそういったことをすごく意識しているように思います。
見た目はとても整っていますが、敷居の高いアイアンだとは思いません。
かなり幅広い層に対応しているのではないでしょうか?

私がアイアンに求めたい機能と、このアイアンのもつ機能が、必ずしも一致しないところもあるので、コースで試してみることは無いような気もするのですが、いいアイアンであることは確かだと思いました。
『今のニーズを形にしたアイアン』といっていいと思います。
これからのGRシリーズに期待していきたいです。
コメント