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2013年11月25日
フォーティーン GelongD CT-214 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは フォーティーン GelongD CT-214 ドライバー です。

シャフトは MD350JD です。
ロフトは9度、クラブ長さは47.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は60g、バランスはD8、トルクは4.1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は307gです。

フォーティーンのニュードライバーです。
とはいっても、
「フォーティーンのニュードライバーですよ・・・。」
と言われるまで、フォーティーンのドライバーだとは気づきませんでした。
それくらい、デザインが大きく変わっています。
以前試打した DT111 や CT112 は美しいブルーが印象的でしたが、このニューモデルは『ダーク系』になっています。
最近は『高機能系』のドライバーがたくさんありますが、このドライバーはとてもシンプルに見えます。
ウェイトなども見当たらないですし、他のメーカーではもう『常識』となりつつある『チューニングシステム』も搭載されていないようです。
それくらい、メーカーがこのヘッドに、相当の自信があるからではないでしょうか?

ゲロンディーと読むのだと教えてもらいました。
珍しい名前だな・・・。と思っていたのですが、昔も同じ名前でフォーティーンからドライバーが発売されているそうです。
私はそのドライバーのことを知りませんでした。
どういった意味があるのでしょうか?

ヘッド全体も丸みを帯びていて、ややシャローな印象を受けます。
前の2つのドライバーはもっとディープ系だったと思うのですが、このドライバーは、ややシャロー系だと思います。

ネックも短く、低重心を連想させます。
黒い色が適度に効いていて、締まって見えるところがいいです。

ヒール側

トゥ側
ヒールとトゥに、それぞれ凹みがありました。
これは空気力学によるものなのでしょうか?

シャローバックといっていいと思います。
極端なシャローではなく、今はこれくらいが主流だと思います。
DT111は、その『ハイバック形状』がとても強く印象に残っているのですが、このニューモデルはそういった流れを汲んでいないようです。
『叩けるシャロー』なのでしょうか?

素振りをしてみた感じは、やや馴染みにくい感じがしました。
私にはかなり長く感じます。
シャフトは結構ついてきてくれる感じがして、タイミングを取るのもそれほど難しくはないと思ったのですが、やや長さを持て余してしまいました。
気持ちよく振り切ることが難しく感じられました。

ボールを前にして構えて見て、まず『遠い』と思いました。
私とヘッドの距離が、遠く離れているように感じられました。
ヘッド自体の大きさは結構あるのですが、それが小さく見えてしまいました。
『47.75インチ』という長さをとても強く感じました。
私には『未知の領域』といってもいいほどの長さです。
適度な長さでの小顔のドライバーには何の苦手意識も芽生えてきませんが、いくら『大顔』でも、それがかなりの長尺だと、難しそうに感じます。
自分のイメージや思いが、ヘッドまで上手く伝わるかどうか心配になりました。
ヘッド形状自体は大きなクセもないですし、適度に整ってはいますが、とにかく『長さ』を強く感じました。
上手く当たるかどうか、心配になりました。
このドライバーは『46インチ台』のシャフトもラインアップされているそうなので、できればそちらにしてみたかったのですが、今日はこのドライバーだけしかなかったので、このまま試打を続けることにしました。
緊張感が高まってきました。
試打を開始しました。

『打感』は、はっきりとしていますが、やや軽めに感じました。
手に嫌な衝撃が残ることもありませんでした。
好感のもてる打感です。

『音』は大きすぎず、ちょうどいい感じです。
打つ前は、ちょっと『こもった』ような音を予想していたのですが、実際はそんなことはなく、ちょうどいい感じで耳に届いてきました。

球はあがりやすくて、タフな感じはしません。
DT111やCT112よりも上がりやすくなっているように感じました。
敷居が低い感じがしました。
ロフトが9度だということを忘れて、10.5度くらいの感覚で打っていました。

『安定性』という点では、これだけの『超・長尺』なので、最初のうちはかなり暴れるだろう・・・。と思っていたのですが、意外にも一球目から殆どストレートな球を打つことができました。
素振りをしていたときにも感じていたのですが、シャフトもそれほどしっかりとしている感じはしないのですが、遅れることなくついてきてくれるので、それがこの安定性につながったのかもしれません。
これまでの長尺は、シャフトに難のあるものが多かったですが、このシャフトはそういったことが上手く改善されているのではないでしょうか?
あまり振ってしまうと、やはりバラける感じがしたのですが、それはこの『超・長尺』を使いこなせていない私のスイングに問題があるように思いました。
今日は練習場だったので、この長さも振っていくことができましたが、コースではおそらくここまで振っていくことは難しいだろう・・・。と思いました。
このドライバーは、おそらく『長尺』をウリにしているのだと思うのですが、私はもっと『短尺』で勝負したいと思いました。
この長尺にしては、まずまずの安定性だと思いますが、他のドライバーと比べて大きく秀でているとは、正直思いませんでした。
同じような長さで勝負すると、今のドライバーの中では『平均レベル』といえるのではないかな?と思いました。

『飛距離性能』という点でも、この長尺ですし、ヘッドの弾きもかなりいいので、かなり大きなポテンシャルを秘めていると思います。
フェースの反発力と、長尺という飛ばしには欠かせない要素を貪欲なまでに、このドライバーに搭載されているように思います。
あと『低スピン性能』があれば、もっと飛距離もアップするのかな?と思ったのですが、そうすると敷居が高くなりますし、ショットの成否にバラつきが出やすくなるのかもしれません。
私は試打していて、少しスピンが多いかな?と思いました。
最近は少しずつ、長尺化も進んでいるようですが、こういった長尺ドライバーを苦にされない方であれば、かなり期待できるのではないでしょうか?
前のモデルの『CT112』が、かなり優秀なドライバーで、このドライバーもそういった流れを汲んでいると思うのですが、CT112を大きく凌駕しているようには私は思えませんでした。

『操作性』という点では、この長尺なので、色々な球にトライしてみようとはなかなか思えませんでした。
何とか『無難なライン』に乗せていくことだけで精一杯でした。
一応左右にも曲げてみましたが、これは練習場だからできることであって、コースではとても勇気がいることだと思いました。

この長尺ドライバーに対して、私はどこか『よそよそしい感じ』がしながら試打していました。
『長尺』&『反発力』ということで飛距離を稼いでいけるドライバーなのだと思います。
しかし、これは主に私の技量不足からくることなのですが、その『物理的な有利さ』を充分に活かすことができませんでした。
マイドライバーと打ち比べてみたのですが、あくまでも私にとっては、マイドライバーのほうが、かなり距離を稼ぎ出すことができました。
それは日頃から使い慣れているということもありますし、いくら長尺・反発力があっても『振り切る』のと、そうでないのとはショットが大きく変わってくるのだと、改めて実感しました。
ずっと、このドライバーに遠慮しながら打っていたような気がします。
最近は『46インチ』という長さも珍しくなくなりましたが、この『47.75インチ』という長さは、私にとって、あまりにも長すぎました。
私が愛用しているドライバーの長さは『45.25インチ』ですが、それをいつも『指二本分くらい』短く持って打っています。
グリップギリギリまで長く持つことは、全くといっていいくらいありません。
弾道を低く、ライン出しに集中したいときは、もっと短く持って打つこともあります。
それでも振り切っているので、距離を稼いでいくことができます。
マイドライバーはかなり優秀なドライバーです。
距離だけでなく、こちらの思いを全て受け止めてくれます。
それは色々な要素があると思うのですが、そのひとつに『振り切れる長さ』があるからではないかな?と思っています。

このフォーティーンの超・長尺ドライバーを今日は、気持ちよく振り切ることができませんでした。
『振り切る』というよりは、何とか『置きにいく』という感じで試打をしていました。
どうもこの長さに馴染めませんでした。
せっかくドライバーが高いポテンシャルを持っているのに、試打をする人間の技量が不足していては、その高性能を活かしきることができないので、このドライバーに対して悪いな・・・。と思いました。

いつの時代も、ゴルファーはクラブに高い性能を求めますが、クラブにとって、その高い性能を充分に出し切ったときに幸せを感じるのではないかな?と、いつも思います。
そういった意味では、今日はこのドライバーに申し訳ないような気持ちになりました。

パーシモンの時は『43インチ台』か、もっと短くて、メタルでも同様でした。
それが『44インチ』が出てきて『45インチ』になって『長尺』という認識をもつようになりました。
私は今でも『45インチ』というと『長い』という思いが、どこかに残っています。
それを少し短めにもって球を打っているのですが、さすがに『47.75インチ』というルールギリギリに近い長さは、今の私には長すぎました。
これからは長尺が当たり前のようになってくるのかもしれないですし、そうなってくると私はその流れに上手く乗れない『時代遅れのゴルファー』になってしまうのかもしれません。
しかし、私はまだまだ『45インチ台』で勝負したいと思っています。
『2インチちょっと』長くすることによって、飛距離が50ヤードも60ヤードも伸びるのであれば、何とか対応したいと考えますが、わずか数ヤードから10ヤードくらいであれば、私は『振りやすさ』を選びます。
このドライバーは『超・長尺』でありながら、結構安定性も優れていますが、それでも『振っちゃうこと』に対する怖さはあります。
どのような球筋になるのか、イメージしづらいところもあります。

ただ、私の周りを見ても、長尺を使っておられる方も増えてきましたし、その長さを苦にされないのは、高い技量をもっておられ、豊富な練習量を積んでおられるのだと思います。
私は対応能力が乏しいので、なかなか対応しきれていません。
私には難しく感じるドライバーでしたが、性能自体はとても優れていると思います。
フィーリングもいい感じでした。
長さと反発力の高さで飛距離を稼いでいきたい方には、とても魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?
今日は、この長さに難しさを感じてしまいましたが、もっと練習を積んで対応できるようになれば、再びこのドライバーを試打してみたいと思いました。
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