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2013年09月21日
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ダンロップ スリクソン Z725 リミテッドモデル ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ダンロップ スリクソン Z725 リミテッドモデル ドライバー です。

シャフトは Miyazaki KENA リミテッドモデル7 カーボンシャフト です。
ロフトは8.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはX、シャフト重量は78g、トルクは2.5、バランスはD2、キックポイントは先調子、クラブ総重量は328gです。

スリクソンZシリーズのニュードライバーです。
とはいっても、Z725という名前の通り、昨年試打したモデルのマイナーチェンジなのだと思います。
私は昨年出会った、Z925、Z725、Z525が大好きで、初めて出会ってから、もう1年が経ったのかと思うと、とても早く感じます。
これから秋に向け、各社が新製品を投入すると思うのですが、スリクソンはどんなニューモデルが登場するのでしょうか?
それとも、昨年の三兄弟がとても良かったので、今年はもう登場することはないのでしょうか?
いずれにせよ、やはりスリクソンのクラブはいいな・・・。と改めて思いました。
私はスリクソンのZR-30というドライバーを数年間愛用してきたのですが、ずいぶんと助けられてきました。

こうして見ても、形状的にはZ725と大きな違いは無いようです。
やはり、この黒いソールがとてもよく目立ちますし、カッコいいです。
ピカピカ光るソールではなくて、艶消しなところも魅力的です。
思わず、じっと見つめてしまいました。
昨年の『三兄弟』も、とてもカッコいいですが、このモデルは、より『シブさ』が増しています。
今日は、このドライバーに出会うことができて、とてもラッキーな日だと思いました。
『名器』と呼ばれるドライバーと同様、まずは目で楽しませてもらいました。

セミディープバック形状といっていいでしょうか?
それほどディープには見えなかったのですが、最近のシャローヘッドばかり出会っていると、このドライバーがディープに見えてしまいます。
叩けそうな感じがします。

ネックの長さは、まずまずだと思いました。
Z725と同じような気がします。

ネックには調整システムが搭載されていました。
これは昨年のモデルと同じです。

ちなみに今回試打するポジションは『N』です。

『TOUR FITTING』というのも、前のモデルと共通するところだと思います。

昨年の三兄弟同様、フェース面にはスコアラインのようなものが記されていましたが、実際に溝にはなっていません。
本当ならば、この模様を無くしてもいいけれど、ただ見た目に違和感を感じさせないように、このような工夫が施されているのでしょうか?
フェース面に溝を刻むと、強度が多少落ちるので、このような『フラット』になっているのでしょうか?
昨年の三兄弟で慣れているので、このフェース面には違和感を全く感じません。

ソールには2つのウェイトが組み込まれていました。
このポジションは昨年の三兄弟と同じ位置だと思います。
今は『浅重心』にするために、ややフェース寄りにウェイトが組み込まれているドライバーを見かけるようになりましたが、このドライバーは去年のままです。
この位置がベストなのでしょうか?
それとも次のモデルでは、また違う位置に組み込まれるようになるのでしょうか?

ヒール側のウェイト

トゥ側のウェイト
ヒール側のウェイトもトゥ側のウェイトも、どちらも『7』と刻まれていました。
これも昨年のモデルと共通するところだと思います。

しかし、顔の印象が全く違っていました。
昨年のモデルは、もっとヘッド後方が尖っている感じで、『三角形ぽい』ところがありましたが、このリミテッドモデルは丸っこくなっています。
これは大きな違いです。
こうして見るまでは、ヘッドの色を黒くしただけなのかな?という思いもあったのですが、明らかに形状が異なります。
すごく大きく変化した・・・。ということでもないのですが、とにかく印象が違います。
昨年のモデルも、そして今年のリミテッドモデルも、どちらもいい顔をしていますし、なかなか甲乙が付けられません。
人それぞれ、好みによるところも大きいと思います。
昨年の725も、すごくハンサムだと思いましたが、この顔もすごく好感がもてますし、安心できる顔をしています。
私はこういった丸っこい顔は大好きです。

素振りをしてみても、かなりしっかりしていますし、やや重めの重量がスイングに勢いを与えてくれます。
最近では『短尺』といっていいのかもしれませんが、この『45インチ』という長さはとても振り切りやすいので、楽に感じます。
先日試打したキャロウェイのドライバーは47インチという長さで、私はその長さをもてあましてしまったところがあったのですが、この長さだと、気持ちよく振りきっていけます。
首に巻きついていくことができます。
フィニッシュの形を決めやすいので、スイングの再現性も高められそうです。
長すぎたり、軽過ぎるクラブだと、どうしてもフィニッシュがとりづらいことが多いです。
そういった点でも、このドライバーは好感がもてました。
今のドライバーの中では、かなり重量があるほうだと思いますし、短さに対する物足りなさのようなものを感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
幅広い層を対象にしているようには感じられませんでした。

ボールを前にして構えてみて、一目で気に入りました。
顔の良さは勿論なのですが、この『絶壁感』がたまりません。
ロフトが『8.5度』ということで、かなり立っていると思うのですが、この感じがすごくいいイメージを出させてくれます。
私はフェースが被ったタイプのドライバーが苦手なのですが、それ以外にも、たとえスクエアであっても、フェースが見え過ぎるドライバーが苦手です。
例えば表示が9度なのに、11度くらいに見えてしまうドライバーには違和感を感じることが多いです。
最初から11度と表示されていれば、そのつもりで構えることができるのですが、この数字のギャップにとまどうことがあります。
それとフェースが上を向きすぎているとどうしても、弾道が高くなり過ぎないように、何とか打っていこう・・・。という意識が働き、余計な細工をしてしまうことも多いです。
高すぎる弾道にはあまり魅力を感じていません。
できればややライナー系の弾道がいつも打てるといいな・・・。と思っています。
そういった点で考えてみても、このドライバーはとても好感がもてます。
こちらが余計なことをしなくていい・・・。ということは、それだけで楽な気分になれます。
あと、いわゆる『フェースプログレッション』が大きすぎず、フェースがシャフトの延長線上にあるので、安心できます。
フェース面をダイレクトにコントロールしていきやすそうな印象があります。
『フェース管理』しやすいドライバーは、こういうタイプです。
『バルジ』も多少効いてはいますが、ほぼ真っ直ぐに近い感じです。
試打を開始しました。

『打感』はソフトでした。
気持ちよく叩いていくことができました。

『音』も静かで、いい感じです。
こちらの邪魔を全くしません。

『球のあがりやすさ』という点では、かなりタフに感じられます。
誰にでも球があがりやすくなっていません。
明らかにライナー系の球が出やすいドライバーだと思います。
このままだと『ドロップ感』を感じられる方は多いかもしれません。
勿論、それは『8.5度』というロフトが大きく関わっているのだと思います。
ただ、昨年の725よりも、すごく難しくなった・・・。という印象は持ちませんでした。
今度機会があれば、725と同じロフトで試してみたいと思います。
ヘッド全体が黒くてシブいので、いかにもハードそうな印象をもってしまいますが、ロフトを選べば、きっと幅広い層にも対応してくれるように思います。
このドライバーはロフトが『9.5度』や『10.5度』のモデルもラインアップされているそうなので、そちらを選べばもっと敷居は低くなると思います。

『安定性』という点では、この『男前』の顔ですし、シャフトもしっかりしているので、ブレにくくラインも出しやすいですが、ミスに対する寛容さをあまり感じませんでした。
ロフトが立っているモデルらしい、シビアさのようなものを感じました。
最近のドライバーは、その見た目だけでは性能が把握しづらい物が増えてきましたが、このドライバーは、その『見た目通りの性能』といっていいように思います。
高い直進性やミスに対する寛容さをドライバーに求めておられる方には、合いづらいところがあるのかもしれません。
ただ、これも先ほどと同様に、ある程度ロフトを寝かせることにより、易しさも増すように思います。

『飛距離性能』は人によって、かなり大きく好みが分かれるところだと思います。
高~いキャリー・・・。は殆ど期待できません。
鋭いライナー系の球で距離を稼いでいくタイプです。
私は、この低めで伸びのある強い球が大好きです。
高すぎる弾道で距離をロスしておられる方は、練習場でもよく見かけますし、私の友人にもいます。
本来はもっとしっかりとしたスペックのドライバーを使ったほうが安定性はもちろん、飛距離だって伸ばしていけるのですが、どういうわけかそういった方の多くは『アンダースペック』過ぎるクラブを使われる方が多いように思われます。
そういった方に、このドライバーをお勧めしたいと思いました。

『操作性』という点では、まずまず・・・。だと思いましたが、とても素直な感じがしました。
自分の持ち球がそのまま球筋に表れます。
曖昧さのようなものはありません。
それは主に、シャフトが大きく影響しているように思いました。
車でいえば、明らかに『ハンドルの遊び』が少ないタイプです。
ちょっと動かせばすぐに反応が返ってくる感じがすごくします。
なので、ある程度のスイングにおける再現性の高さのようなものが要求されるのかもしれません。
しかし裏を返せば、それだけ敏感に反応してくれるということですし、こちらのイメージを伝えやすいということにもつながります。
頭に描いたイメージに対する『再現性の高さ』という点では、高いのかもしれません。
今のドライバーは、大きく曲げようとしても、なかなか上手く曲がってくれないものが多いです。

曲がりにくいということは、それだけで大きな武器になると思いますし、そういったタイプのドライバーが今は多く求められているように思います。
このドライバーは主流とはいえないのかもしれませんが、易し過ぎるドライバーを物足りなく感じたり、ショットに『自分らしい色』を付け加えたい方には魅力的に見えるのではないでしょうか?
ヘッド自体はそれほどシビアな感じはしなかったのですが、やはりシャフトがとても反応がいいと感じました。
また違うシャフトを挿してみると、印象は大きく変わるように思います。
これだけ反応のいいシャフトで、しかも長すぎず振り切りやすいと、操作性が増します。

球は引っかかりやすい・・・。とか、逆につかまり切らずに右に逃げてしまう・・・。という感じはありませんでした。
フッカーである私は最初からフック系の球がでました。
持ち球がそのまま表れる『正直ドライバー』だと思いました。
すぐにイメージと合致したので、楽しさが倍増していきました。
最近、またフックの度合いがきつくなっているように思うので、素振りで修正していかなければならないですし、こういった素直なドライバーに出会うことによって、球筋を安定させていきたいと思いました。
安定したフェードボールを打つには、まだまだ先が長いです。

いつも、色々なドライバーに出会えることはとても恵まれていると思いますし、嬉しいことです。
しかし、なかには試打することによって、感覚が微妙にズレてしまうこともあります。
最近のドライバーは数年前の物よりも、変なクセは感じなくなりましたし、大きな苦手意識を持つ物は少なくなりました。
しかし、それでもあまり良くない感覚が身体から抜けきらずに、引きずってこともあります。
そういったことを考えてみても、このドライバーのような『中立』で、自分の球筋を信じて打っていけるドライバーに出会うことができると、自分自身のショットの修正にも役立つので、『一石二鳥』です。
『試打』と『練習』を同時に行うことができるのは、とても有意義なことです。
新しいドライバーに出会っても、ちょっと今日は試打しないでおこうかな・・・?と思ったことは、これまでもたくさんありました。
しかし今日は、このドライバーを一目見て気に入りましたし、試打をしても、その好印象度が高くなることはあっても、低くなることはありませんでした。

ひとつ残念に思ったのが、このドライバーが『限定発売』だということです。
どうも日本のメーカーは、すごく良くて魅力的に感じられるクラブを『限定』にすることが多いように思います。
それはヤマハのツアーモデルなどにも共通していえることです。
ただ、このドライバーはスペック的にも、かなりハードですし、それほど大きな売り上げは期待できないのかもしれません。
ハード過ぎるドライバーは、あまり大きなニーズは無いのかもしれません。
同じダンロップでも、やはり『ゼクシオ7』などのほうが、多くのゴルファーの支持を得られやすいのかもしれません。
しかし、それでもこういったドライバーのほうが好きだ・・・。という方も少なからずいらっしゃるのだと思います。
『寛容さ』や『球のあがりやすさ』という点では、あまり大きな期待はできないのかもしれません。
ヘッドはまずまずでも、今日はシャフトの反応の速さをすごく感じました。
違うシャフトやロフトでも試してみたいと思いましたし、できればウェイトも交換してみたいと思います。
長すぎて当てにいってしまうこともなく、適度な長さで振り切っていけたこともあって、今日は満足度の高い試打をすることができました。
なかなか試打を終えることができず、ついつい予定よりも多く打ってしまいました。
今日は『後ろ髪を引かれる』思いと、『充実感の残る試打をすることができた』という2つの思いをもちながら、練習場を後にしました。
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