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2013年09月18日
キャロウェイ MACK DADDY 2 ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ MACK DADDY 2 ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35.125インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は121g、バランスはD5、クラブ総重量は473gです。

キャロウェイの、とても高機能そうなウェッジです。
キャロウェイは元々、『ビッグバーサ』のイメージが強く、ドライバーやフェアウェイウッドが得意なメーカーという印象が昔からありますが、ここ数年は特にウェッジにも力を入れているように思います。
この『いかにも軟鉄』といった風合がたまりません。

こうして見る限り、とてもオーソドックスなウェッジのように感じられます。
特に変わった感じはしません。

トゥ側には『58 14 C』と刻印されていました。
58はロフトで14はバンスだということが予想できたのですが、『C』の意味が解りませんでした。
店員さんに尋ねてみると、ソール形状によって『C』と『S』と『U』の3つに分類されているのだということを知りました。
このウェッジは『Cグラインドソール』というのだそうです。
他には『スタンダード』と『Uグラインドソール』の2種類があるのだそうです。
グラインドというのは『研磨』という意味なので、このウェッジはアルファベットの『C型』に研磨されているのかな?と思いました。

ソール幅は、やや広めです。
こうして見ても、やはり形状に特徴がありました。
ウェッジは他のクラブよりも『ソールを使う』ことが多く、ソール形状はとても重要ですし、人によって好みが分かれるところだと思います。
このようにソールの形状にこだわったウェッジが登場してきたことはとても喜ばしいことです。
開いてもリーディングエッジが浮かず、少々の逆目のライでも、上手く滑ってくれるウェッジが私は好きです。

ネックは、程よい長さがキープされています。
とてもいい雰囲気があるウェッジです。

フェース面にはミーリングがしっかりと刻まれていました。
ひとくちにミーリングといっても、すごく細かであまり目立たない物もありますが、このウェッジのミーリングはとてもよく目立ちます。
計算され尽くしているような複雑な形状です。
いくらスピン性能が上がっても、昨年試打したロイコレのウェッジのように、構えたときに、そのミーリングが主張し過ぎて違和感があると、好感度が落ちてしまいますが、このウェッジはどうなんだろう?と思いました。
フェース面を指で触ってみたのですが、思っていたよりも『ザラザラ感』はありませんでした。

ボールを前にして構えてみると、形状的にオーソドックスなところに好感がもてました。
ただ、やはりフェース面のミーリングが目に入りました。
特に大きな違和感は無いのですが、もう少し目立たなくてもいいかな?と思いました。
しかし、これで打ちにくいということはありませんでした。
あくまでも普通の感覚で構えることができました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトでした。
ミーリングが目立っているので、もうすこし『食いつき感』といいますか『ギザギザ感』があるのかな?と思っていたのですが、実際はとてもソフトでした。
球の重さが感じられる『ズッシリ感』がありました。
角溝が流行っていた頃、ボールに傷がつくこともよくありましたが、このウェッジだとそうでもないんじゃないかな?と思いました。

球もあがりやすく、とても易しい感じがしました。
ソール形状にとてもこだわりのあるウェッジだと思いましたが、正直、もし私が使うならばもうちょっといろいろと『削り』を入れたくなるだろうな・・・。と思いました。
今のままだと、コースで使うのはちょっと怖い感じがします。
今日は練習場の中のアプローチグリーンだったので良かったのですが、これがもしコースだったら少し固まってしまうかな?と思いました。
バンスがよく効いていました。
できればバンカーでも試してみたかったのですが、今日はそれが出来なかったので、また機会があれば試してみたいと思っています。

『安定性』という点では標準的に感じられましたが、構えやすくてラインを出しやすいので、大きくブレることがありませんでした。
適度に重量のあるシャフトが挿してある点も見逃せないところです。
シビアな場面で使うことが多いウェッジだからこそ、余計に『重さ』を味方につけたいところです。
人間の力加減には大きな誤差が生じやすいですが、重力はあくまでも『一定』なので、この一定を味方につけない手はありません。
リズムも整いやすいです。
そういった意味でも、このウェッジは信頼できる感じがしました。

スピン性能はとてもいいと思いました。
期待通りでした。
今日は短い距離のアプローチばっかりだったせいか、『ギュギュッ』という感じで鋭くバックスピンが掛かって戻ってくる・・・。という感じはあまりしなかったのですが、『トントンキュッ』という感じで止まってくれました。
『抜いてスピンを掛ける』といったらいいでしょうか?
ヒールから抜いていきやすいので、結構『フワッ』とした球も打ち易いウェッジだと思いました。

飛距離性能という点では普通で、縦の距離感も合いやすく感じました。
こういったところは、すごくオーソドックス感があります。
色々な性能が加味されたり、スピンが多くなったりしても、結局は『縦の距離感』がとても大切です。
距離感が合わないと、いくら抜けが良くても、スコアメイクしづらいです。
そういった点でも、このウェッジは『正統派』といいますか、押さえるべきところは押さえている感じがするので、いい印象をもちました。

『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
フェースを開いて打ち易いので、私にとって安心できるウェッジといえるような気がします。
第一印象は、かなり高機能そうだったので、『オートマチックタイプ』のウェッジかな?と思っていたのですが、実際は結構『マニュアルタイプ』だと思いました。
今日はバンカーで試すことができなかったのですが、これだけバンスが効いているので、バンカーが苦手な方にも威力を発揮してくれるのではないでしょうか?
ただ、先ほども書きましたが、もし私が使うとするならば、少し『削り』を入れるだろうと思います。
あくまでも感覚的なことなのですが、少し邪魔に感じられる部分がありました。

色々な工夫が施されていて、かなりのハイテクと機能性が同居している感じがしますが、球数を重ねていけばいくほど『オートマチック感』よりも『マニュアル感』が強く感じられました。
ティアップして打つドライバーと違い、ウェッジを使う場面では様々な状況が待ち受けていることが多いです。
どうやって寄せていけばいいのか、イメージが全く湧かないような場面に遭遇することもあります。
乗せることだけに集中することも多いです。

そういったときに頼りになるのが『頼れるウェッジ』です。
ウェッジには元々『楔(くさび)』という意味があり、アイアンと形状は似ていますが、本来の目的は大きく異なります。
様々な状況からも、よりアグレッシブにカップを攻めていくべきクラブなのだと思います。
時には寄せることよりもグリーンの乗せることを重要視しなければならない場面にも出くわしますが、以前書いた通り、ウェッジは基本的に『攻め』のクラブだと私は思っています。

このような性能の高いウェッジだと勇気がもらえそうです。
『フワッ』とした球が打ち易く、ロブ系の球も易しく感じました。
『緩い球』といいますか、『スローボール』で寄せていきたい場面も多いので、このウェッジで色々と試してみたくなりました。

野球の優れたピッチャーは、ただ真っ直ぐが速いだけでなく、変化球のキレが鋭かったり、緩急をつけるのが上手いですが、私もこのような『融通の利く』ウェッジで緩急を使ってグリーンを攻めたくなりました。
ピッチャーの防御率は、ゴルフでいうところの『パーキープ率』あるいは『平均ストローク』ということになるのかもしれません。
今年の夏の暑さは例年以上に厳しく、私はスコアを崩してしまうこともありましたが、ようやく過ごしやすくなって、これまでの不振を一掃したいと思いました。

今日は天気が良かったので太陽の位置によっては、眩しく感じることもあったのですが、このウェッジは違う仕上げの物もラインアップされているそうなので、今度機会があれば是非そちらも試してみたいと思いました。
この『Cタイプ』だけでなく、他の『S』と『U』も試打したくなりました。
今度試打する機会があれば、また記事に描かせていただきたいと思います。

私はウェッジの練習が大好きで、いつも8~9割くらいはウェッジばかり練習しています。
グリーン周りのアプローチやバンカーの練習は、何時間続けていても時間が足りないですし、飽きることはありません。
様々なライで練習していますし、わざと悪いライから打っています。
ディボット跡は勿論、ベアグランドや左足下がりやつま先下がりなど、あらゆる状況を想定して練習しています。
『本当の距離感』は決してマットの上からではなく、こういった『実戦に則した状況』で得られるものだと常々感じています。
たとえ天気が良くなくても、雨が降れば雨が降った状況での練習ができますし、雪が積もったときは普段とは全く違うライで経験値を上げていくことができます。
アプローチは『経験値』が大きくものをいうと思っています。
今日は爽やかな青空のもと、『ボールの白さ』と『野芝の強さ・美しさ』を感じながら試打というよりは練習に没頭しました。
気が付けばずいぶんと時間が経ちました。
違うロフトでも試してみたいと思いましたし、なかなか返却するタイミングがつかめず、ついつい球数を多く打ってしまいました。
試打ということを途中から忘れ、いつのまにか『実戦モード』で練習していたような気がします。
とても楽しく、有意義な一日でした。
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