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2013年09月07日
プロギア NEW egg SPOON フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは プロギア NEW egg SPOON フェアウェイウッド の3番 です。

シャフトは M-43 です。
ロフトは15度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスはM-43、シャフト重量は58g、トルクは4.4、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は314gです。

プロギア eggシリーズの新しいフェアウェイウッドです。
プロギアの名器のひとつでもある『DUO HIT』を数年間愛用していたこともありますし、プロギアは昔からフェアウェイウッドでのトップメーカーのひとつだと私は思っています。
eggシリーズは私はそれほど馴染みが無いのですが、今日は運よく試打する機会に恵まれました。

こうして見ても、かなりのシャローヘッドです。
eggシリーズらしい形状だと思います。

ネックも短めで、ある程度予想していた通りでした。

顔は、ややトライアングルっぽい形で、ヘッド後方が少し尖っているように見えます。
やはり、空洞が目に入ります。


クラウンが大きく凹んでいるところが大きな特徴です。
eggシリーズ独特な感じがしますし、クリーブランドのドライバーを思い出します。
形状は奇抜ですが、こうすることによるメリットも大きいのだと思います。
春に試打したナイキの赤いフェアウェイウッドはソールが凹んでいましたが、このクラブはクラウンが凹んでいます。
上下逆の凹みですが、スピンを抑制するのに、大きな効果が得られるのかもしれません。

かなりのシャローバックです。
ここまでクラウンを大きく削り取ったということには、それなりの理由があるのだと思います。

ソールは、ほんの少しだけ凹みがありました。
これはどういった意味があるのでしょうか?

ソールの後ろ側に、2つの穴のような物がありました。
これにも何か秘密がありそうです。

素振りをしてみても、eggシリーズらしくソフトな感じではありますが、それほど頼りない感じはしませんでした。
シャフトもよく走ってくれますが、すぐにタイミングを合わせることができました。

ボールを前にして構えてみても、やはり独特です。
ややつかまりの良さそうな印象を受けました。
フェースが被っているようには見えなかったのですが、球がつかまりやすそうだな・・・。と思いました。
シャロー感もあるので、球もよくあがりそうな印象をもちました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトでした。
球の『抵抗感』をあまり感じませんでした。
いい意味で、印象にあまり残らない打感でした。

『音』は小さめではあるのですが、はっきりしていて、心地いい感じの音でした。

『球のあがりやすさ』という点では、この形状ですし、タフな感じは全くしません。
ただ、これまでのeggシリーズのようなあがりやすさとは、ちょっと違うような印象を受けました。
今日は主に直打ちで試してみたのですが、思っていたよりも球が吹き上がりにくく、ライナー系の球が打てました。
『強弾道系』といっていいように思います。
シャロー感も強く、クラウンも削られていますが、弾道はかなり力強い感じがしました。
明らかに『低スピン性能』が優れているので、見た目の印象以上に『タフ』に感じられる方も多いかもしれません。

『安定性』という点でも、このクラブのパフォーマンスの高さを感じました。
球はつかまりやすく、右には行きにくい感じがしました。
かなり直線的に攻めていけるクラブだと思いました。
寛容性も高く、シビアな感じがしません。

『飛距離性能』という点で、かなり優れていると思いました。
海外メーカーの『飛びスプーン』と、全く遜色ありません。
弾道の力強さという点でも、引けを取っていません。
むしろ、このeggスプーンのほうが球のあがりやすさがあるので、好感をもたれる方も多いのではないでしょうか?
飛び系スプーンは確かに、合う方にとっては大きなパフォーマンスが期待できると思うのですが、球があがりづらい・・・。と感じておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
このクラブは、そういった方にも結構易しく感じられるのではないでしょうか?
勿論、このクラブも『低スピン性能』が優れているので、『誰にでも』とは言えない部分もあると思いますが、敷居は決して高くないと思います。
弾道が高すぎたり、球が吹き上がったりして、どうしても距離をロスしておられた方。
低スピンでライナー系の強い弾道が打てるFWを探しているけど、球があがりきらずドロップしてしまうのは嫌だ・・・。という方は、是非試してみられてはいかがでしょうか?

『操作性』という点では、左右に大きく曲げにいったのですが、なかなか大きく曲げることができませんでした。
こういったところは、今のクラブの特徴なのかな?と思いました。
何とか左右に曲げてみたのですが、イメージよりも小さい曲がり幅でおさまってしまいました。
やはり直進性のほうが勝っているな・・・。と思いました。

外見はとても個性的ですし、この見た目に好感をもたれない方はたくさんいらっしゃると思います。
正直、私もあまり好感をもってはいません。
できるだけオーソドックスで、奇をてらっていないクラブが好きです。
思わず見惚れてしまうようなクラブを、いつも手元に置いておきたくなるタイプです。

しかし、それを差し引いたとしても、このクラブの性能の高さは素晴らしいと思いました。
この外見が気にならない方には、とても大きな武器になるのではないでしょうか?
一番は、やはり『飛距離性能』です。
安定感や球のあがりやすさでも、親しみやすさが失われていません。
飛ぶには飛ぶけど、一部のゴルファーを対象にしたハードなクラブ・・・。という印象は全く受けませんでした。

海外メーカーの飛び系FWの形状とは大きく異なりますが、こういった方法もあるんだな・・・。と思わせてくれました。
PRGRならではの独自の技術が組み込まれているように感じられ、私はそこに好感をもつことができました。
ゴルフクラブはヒット作が出ると、他のメーカーもまるで『右へならえ』的に、同じようなタイプのクラブが登場してくることが多いですが、プロギアは敢えてそうしなかったのだろうと思います。
昔から、プロギアはその製品の質の高さもそうですが、『斬新的な改革』を行っている数少ないメーカーのひとつだと思っています。
このFWを試打していて、プロギアのプライドのようなものを感じました。

PRGRは、ロイコレなどと同じく、昔からFWを造るのが上手い日本メーカーのひとつですが、今回のこのニューモデルも、そのイメージ通りの性能の高さを感じました。
愚直なまでに小さい曲がり幅でボールを遠くに飛ばしてくれ、こちらのイメージを伝えづらい一面もありましたが、その感じは『無機質』といいますか、『機械的』な感じがして、そこがまた魅力と言えるのではないかな?と思いました。
球のあがりやすさや安定性などから、このクラブは『セダンタイプ』といえるように思うのですが、飛び性能はすごく『尖っている』といいますか、ヤワな感じは全くしませんでした。
セダンタイプの車が、サーキットに登場して、いきなり表彰台に上がっている感じ・・・。といったらいいでしょうか?
形状も変わっていますし、かなりシャローなクラブですが、できればヒッタータイプの方にお勧めしたいと思いました。
タフ過ぎるFWではありませんが、やはりある程度ヘッドスピードのある方のほうが、このクラブに魅力を感じられるのかもしれません。
自分の好きなオリジナルシャフトを装着してみるのもいいと思いましたし、色々なロフトでも試してみたいと思いました。
見た目は個性的ですが、コースでどんなパフォーマンスを発揮してくれるのか、試してみたい・・・。と思わせてくれるクラブでした。
コメント
青くないインプレッサでしょうか?
乗ることは無い(所持することはない)けれど実はすごい奴なんだなといったところなのかと思います。
プロギアのクラブはかなりすきなのですが、ライバルがプロギアマニアなのでどうも購入する気にはなりません、ですが素晴らしいメーカーと思いますし、なんといったらいいのか、硬派という言葉が一番合うと思いました。
どんなモデルにでも極端にイメージを損なわず、初級者から上級者まで扱えるクラブを作れるというのはプロギア意外にはない気がしています。
ライバルはID435の2011年モデルを愛用しています、彼が買わなければ欲しいドライバーだったんだけどなぁ・・・・。
2013-09-09 02:15 クリブ好き URL 編集
プロギアのクラブはいいですね
いつもありがとうございます。
そうですね。
車に例えるとそのようにいえるのかもしれないですね。
プロギアは多くのゴルファーに愛されていますね。
ライバルが使っているので、使う気にはなれない・・・。という方は多いかもしれないですね。
ただ、私は人が使っていてもいなくても、『自分がいい』『自分に合っている』と思えるクラブを使っています。
しかし、クリブ好き様の仰ることも解るような気もします。
クリブ好き様はとても感性の鋭い方ですし、クラブチョイスもとても素晴らしいと思っています。
やはり、自分で選び抜いたクラブにはとても愛着が湧くものですね。
これからもお互いクラブを大切にしながら、ゴルフをエンジョイしてまいりましょう!
それでは失礼いたします。
2013-09-14 00:23 golfdaisuki URL 編集