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2013年09月01日
Zodia カイマン アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Zodia カイマン アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、クラブ総重量は444gです。

見た目にとてもインパクトのある、ゾディアのアイアンです。
どこのメーカーのアイアンなのか、教えてもらうまで全く知りませんでした。
他のメーカーの普通のアイアンは、メーカー名やモデル名などが刻印されていることが多いですが、このアイアンにはそれが見られません。

形状自体はとてもシンプルなマッスルバックアイアンといえますが、何よりこのバックフェース全体の模様が気になります。
私はワニ皮のハンドバッグを連想したのですが、『カイマン』という名前を聞いて納得しました。
カイマンワニを近くで見たことが無いのでよく解らないのですが、カイマンワニの皮は、このようになっているのでしょうか?
今度図鑑などで調べてみたいと思います。

キャビティ構造は全く無く、純粋なマッスルバックといっていいと思います。
このバックフェースのデザインは、はっきりと好き嫌いの好みが分かれるような気がします。
私は特に気にはなりませんが、爬虫類が嫌いな方は、ちょっと馴染みにくいかもしれません。
手で触れてみると、当然ながら金属の『硬さ』『冷たさ』があるのですが、独特な凹凸感が印象的です。
すごくリアルに表現されています。

ソール幅はノーマルな感じです。
ヒール側が絞られていて、結構テーパーが効いているな・・・。と思いました。

ネック部分の長さも、標準的な感じがします。
この位置から見ても、美しさが際立っています。

このゾディアオリジナルグリップも、とてもいいです。
ツアーベルベットタイプで、手に馴染みやすいです。
方向性はもとより、距離感を大切にしたいアイアンやウェッジには、このようなグリップは最適な物のひとつだと私は思っています。
このしっとり感がたまりません。

以前試打したゾディアのウェッジのミーリングが印象的だったので、このアイアンにも刻まれているのかな?と思い、よく見てみたのですが、刻まれていませんでした。

素振りをしてみても、これまでの感覚を活かしていけるので易しく感じます。
外見はとても個性的ですが、アイアン本来の性能は失っていないのだと思いました。

ボールを前にして構えてみると、クラシカルな感じがしました。
適度に小顔なのがちょうどいいです。
ヒール部分に少し特徴があるように見えましたが、これまで何度も目にしてきた顔です。
初めて手にしたアイアンであっても、こういったこれまでの経験が活かせるアイアンだと、すごく楽に構えることができます。
『ワニ皮』のことなど、全く感じさせません。
いいイメージが自然と浮かんできました。
試打を開始しました。

『打感』はとてもいいです。
『乾いた打感』といったらいいでしょうか?
手に何ともいえない感触が伝わりました。

『球のあがりやすさ』という点では、ごくノーマルな感じがします。
予想通りでした。
球があがりやすくなるような大きな工夫は施されてはいないようですし、そういった意味ではハイテクアイアンとはいえないのかもしれません。
異材のような物も混入していないようなので、『ピュア』な感じがしました。
タフ過ぎない、ノーマルなアイアンだと思いました。

『安定性』という点では、マッスルバックらしいシビアさは感じられます。
易しさが優先されているアイアンではないと思います。
キャビティに慣れておられる方には難しく感じられるかもしれません。
クラブがプレイヤーに求めるものは結構大きいような気がします。

『飛距離性能』という点では、それほど飛ぶようには感じなかったので、距離を最優先しておられる方には合いづらい部分があるのかもしれません。
アイアン本来の性能である、正確に刻んでいくべきタイプのアイアンだと思います。
距離に特化していないぶん、『縦の誤差』を極力抑えていけそうです。

『操作性』は抜群でした。
かなり敏感に反応してくれました。
『ハンドルさばき』が楽しいので、ついつい球数を打ってしまいました。
左右に大きく曲げたり、曲げ幅を調整していく練習は本当に楽しいものです。
初対面ではあっても、すごく気持ちが伝わりやすいアイアンだと思いました。

まだまだ、私の知らないクラブはとてもたくさんあるんだな・・・。と思いました。
このアイアンは性能的には、ごくノーマルな感じがしますが、外見のインパクトは今年出会ったアイアンの中でもナンバーワンだと思います。
性能やフィーリングなどが重要なのはもちろんですが、私はこういった個性的なデザインのクラブは大好きです。
まずは『第一印象』で決まる部分もあると思います。
他のメーカーには見られないような、個性的なデザインは尊いと感じます。

どういった意図で、メーカーがこのようなデザインにしたのか、私には知る由もありませんが、とても個性的でいいデザインだと思いました。
なかなか出会うことがないメーカーのアイアンですが、もし店頭に並べられていれば、おそらく殆どの方が一度手に取ってみられるのではないでしょうか?
そう思えるほど、このアイアンの見た目は凄いものがありました。

普通の軟鉄アイアンで、DGが挿してあるということは、価格的にもそれほど高くはないんだろう・・・。と思っていました。
しかし、このアイアンの価格を聞いて驚きました。
『セット』ではなく、『ひとつのヘッド』だけで、かなり高価です。
聞き間違えたのかと、一瞬耳を疑いましたが、やはり聞き間違えではありませんでした。

驚くほど高価なアイアンなので、コストパフォーマンスという点で考えてみれば、あまり高いとはいえないのかもしれません。
価格や機能というよりも、『所有感』を満たしてくれるアイアンといえるかもしれません。

『構えやすさ』や『打感』『操作性』など、性能的にはとても親しみやすい部分を感じたのですが、肝心の価格が私にとって、とても敷居の高いものだということが解りました。
試打するのは楽しかったのですが、私がこのアイアンを購入することは無いです。
フィーリングなどではなく『価格』が私にとって、手の届かないアイアンだということです。

どういったところに、このアイアンがそれほどまでに高価なのか私は解らなかったのですが、おそらくかなりのこだわりをもって製作されているのだと思いますし、大手有名メーカーのように機械で『大量生産』されていないのも理由のひとつだと思います。
これほどまでに高価なアイアンを日本中で、一体どれだけの方が所有しておられるのかは解りませんが、私はこのアイアンはコースで使うよりも、部屋で飾って眺めておきたいな・・・。と思いました。
『カイマン』ということは、いずれ『クロコダイル』とか『アリゲーター』なども発売されるのかな?と、ふと思ってしまいました。
ワニとヘビの違いはありますが、『パイソン』なども面白いかな?と思いました。
また機会があれば、是非試打してみたいアイアンでした。
独特な外観や、敷居の高い価格が印象に残りましたが、性能的にはとても親しみやすいアイアンだと思いました。
難し過ぎないので、近寄りがたい感じもしませんでした。
このアイアンのデザインを忘れないよう、目にしっかりと焼きつけて、練習場を後にしました。
コメント
ブットびました
相変わらず、楽しく拝読致しております。
ここのところ、「DIAMOND BRIDGE」、「WMF 52 02」、「RP T.01 GM」と続けてカッコいいクラブを御紹介頂き、Zodiaにシンパシーを持ちはじめましたが、コレはスゴいですね。
見た瞬間、目を疑いました。
golfdaisuki様にとっても、「ファラオドライバー」を超える見た目インパクトだったのではないでしょうか?
少なくとも、相性が「爬虫類の好き嫌い」で語られるクラブは他にないでしょうね。
完全に止めをさされました。もう私はZodiaファンです。
まだ実物を見たことありませんが 笑)。
季節の変わり目ですが、御自愛下さい。
今後も興味深い記事を楽しみにしております。
<追>
「東京オリンピック」が決まりましたね!
嬉しくてなりません。
興奮を鎮めるため、これから練習に行ってきます。
2013-09-08 11:16 スティーラー URL 編集
祝!東京オリンピック
いつもありがとうございます。
Zodiaのアイアンはとてもいいですね。
私も魅力を感じておりますが、なかなか購入までには至らないような気もしています。
ところで、東京オリンピック決定しましたね。
とても嬉しいです。
発表の瞬間をTVで観ていたのですが、とても感激しました。
7年後がとても楽しみですね。
それでは失礼いたします。
2013-09-09 01:34 golfdaisuki URL 編集