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2013年07月14日
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三浦技研 SIT460 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは 三浦技研 SIT460 ドライバー です。

シャフトは UST Mamiya ATTAS 4U です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は62g、トルクは3.8、キックポイントは中調子、クラブ総重量は310gです。

久しぶりに出会った、三浦技研のドライバーです。
三浦技研はアイアンやウェッジのメーカーというイメージが強いので、ドライバーの印象はあまりありません。
しかし、このドライバーもアイアンやウェッジと同様に、三浦技研の名にふさわしい『美しさ』が際立っています。
見た目よりも機能性を重視するのか、それともまずは見た目を重視するのか、メーカーによって大きく解れるところなのかもしれません。
三浦技研のクラブは見た目がとても優れていますし、プレイヤーの気持ちを高めてくれるのがとても上手いように思います。
ゴルフクラブには機能性はもちろん大切ですが、私は見た目といいますか、第一印象をすごく大切にしているので、このドライバーのような美しさがあると、好感度がすごくアップします。

今流行の『シャロー系』なのかな?と思っていたのですが、結構厚みがあります。
しっかりしていそうな感じがしますし、落ち着いたデザインと、よく合っているな・・・。と思いました。
光沢感が強く感じられ、とても高級感があります。
全身工芸品ともいえるような美しいフォルムです。
こういった美しいクラブを使っていきたい・・・。と思いました。

ネックの長さは、今のドライバーの中では比較的標準的な部類に属するでしょうか?
やや短めにも見えるのですが、とても見慣れたような気がします。
こうして見ていても、極端なシャローヘッドではありませんが、ディープというよりはシャローに近い感じもします。

ヒール側のところに『STRONG & IDEAL TRAJECTORY』と記されていました。
『強くて理想的な軌道』ということでいいのでしょうか?
メーカー側の自信が伺えます。

フェース面近くのクラウンの出っ張りがあるのに気づきました。
これにはどういった効果が期待できるのでしょうか?
おそらく、それなりの理由があるのだと思います。
クラウンマークが無い代わりに、この出っ張りがちょっとだけ主張しているように見えました。

セミディープバック形状といっていいでしょうか?
最近の殆どのドライバーはシャローバックですが、このドライバーは明らかに厚みが見られます。
ただ、ディープバックのような『絶壁感』がないので、シャローな印象も受けます。

顔はいい感じでした。
三浦技研のイメージに合う、男前ヘッドです。
やや『トライアングル系』といったところでしょうか?
ある程度の直進性も期待できそうです。
トゥ側が主張し過ぎていない『逃がし顔』なので、魅力的に見えました。
バルジも結構効いていると思いました。

素振りをしてみても、いい感じでした。
今大人気のシャフトが挿してあるので、期待感も膨らみます。
黒系のヘッドと緑系のシャフトとの色の組み合わせはとても美しいと思いました。
アッタスは初代モデルから存在感抜群で、そのネーミングと原色系の色の組み合わせが特徴的ですが、私はどちらかというと『モノクロ感』を好むので、もし『黒』や『シルバー』などの落ち着いた色のシャフトが限定でもいいから発売されれば、そちらを購入したいな・・・。と思いました。
ただ、ヘッドはともかく、シャフトはカラフルでもいいという思いもあるので、このままでも全く問題ありません。
今はヘッドよりもシャフトのほうがだんだんと目立つ存在になっているので、ずっと何年も使い続けていると、コースでも、
「まだ、そのシャフトを使っているの?」
と、仲間に言われそうです。
私はクラブを頻繁に変えるタイプではないので、あまり目立ちすぎず、なるべく『流行』とは関係のないクラブを使っていきたい・・・。と考えています。
そういった点で、今使っているドライバーは見た目にも目立ちすぎないので、気に入っています。
それでいて、性能はピカイチです。

ボールを前にして構えてみても、いい感じでした。
すごく落ち着いて構えることができます。
こうして構えたほうが、『シャロー感』を感じました。
強いシャロー感という感じではなかったのですが、『ディープ感』よりはシャローな感じがしました。
ヘッド自体に大きなクセはないので、方向性という点でも、楽に打っていけそうです。
気持ちを入れて打っていくことができそうだと思いました。
構えづらいドライバーは、心のどこかに遠慮があって、気持ちがクリアにならないまま打っていくことが多いのですが、このドライバーだと、そんなマイナス的なことにはなりませんでした。
ロフトが10.5度ということもあり、ボールが高くあがっていきそうだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は柔らかいのですが、少しこもった感じがしました。
しかし、それほど悪くないフィーリングです。

『音』は少し大きめでしたが、全く問題ありませんでした。
私はいつも強くヒットしていくタイプなので、必然的に音も大きくなってしまうことが多いのですが、この音であれば、特にインパクトが緩んでしまったり・・・。ということにはなりませんでした。

球はとてもよくあがってくれました。
タフな感じは全くしません。
正直、もう少し抑えめでいいな・・・。と思ったのですが、どうしても弾道が高くなってしまいました。

『安定性』という点では易しくて、シビアな感じはしませんでした。
『易し過ぎる』という感じはしなかったのですが、普通に打っていく限り、大きな失敗にはつながりにくいタイプのドライバーだと思います。
こういった易しさは、今の多くのドライバーに共通するところです。

『飛距離性能』という点では、正直物足りない感じがしました。
もう少し伸びてくれるかな?と思ったのですが、イメージよりも早く球が落ちていきました。
ランよりもキャリーで稼いでいけるタイプのドライバーだと思いましたが、物足りなさが残ってしまいました。
今のドライバーの中でも、それほど秀でているとは思いませんでした。
少し残念でした。

『操作性』という点では、まずまず・・・。だと思いました。
逃がし顔ですが、しっかりとつかまえていくことができました。
これは装着されているシャフトの影響も大きいように思いました。

私は三浦技研のクラブに対する経験値がまだ浅く、特にドライバーは殆ど手にすることがありません。
なので、これまでの流れとかがよく解らないのですが、このドライバーにはちょっと物足りなさが残ってしまいました。
全体的にとても美しいドライバーですが、性能的に際立った部分が感じられませんでした。

このドライバーを使うことで、大きなアドバンテージを握っていく・・・。という部分が感じられませんでした。
特に大きな欠点も無い代わりに、他のドライバーには無い大きな長所も見つけられませんでした。
いい意味で『無難』な感じがしました。

あまり心踊ることなく、淡々と試打していきました。
試打を終えて、やはり三浦技研は『アイアンのメーカー』なんだな・・・。と思いました。
ゴルフクラブメーカーには、ドライバーやFWなどウッド系が得意なメーカーと、逆にアイアンやウェッジ系が得意だと感じられるメーカーがあります。
前者ではテーラーメイドやキャロウェイなどです。
後者ではミズノや、この三浦技研などです。
対して、ウッド系もアイアン系も得意なメーカーもあります。
それはエポンです。
ただ、遠藤製作所はいわゆるOEMメーカーなので、当然といえば当然だと思うのですが・・・。
このドライバーには、もうひとつ魅力が感じられなかったのですが、全体的なバランスは取れているように思います。
これからもあまりドライバーは発売されないかもしれませんが、また次のモデルに期待したいです。
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