Post
≪ADAMS GOLF SPEEDLINE SUPER LS Driver | HOME | ADAMS GOLF IDEA SUPER S Hybrid≫
2013年06月29日
PR
エスヤード XV アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エスヤード XV アイアン の3番 です。

シャフトは オリジナルスチールシャフト です。
ロフトは21度、クラブ長さは38.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は94g、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は400g です。

エスヤードのイメージにピッタリと合う、とても美しくて品のあるアイアンです。
ドライバーがとてもカッコ良くて、ややハード系なので、いつかエスヤードのマッスルバックやハーフキャビティなども見てみたいものです。

こうして見ても、高機能そうな感じはしますが、それが不恰好になっていないところにセンスの良さを感じます。
いくら機能性が向上しても、構えづらかったり、目で楽しめないクラブにはあまり魅力を感じません。
その点、このアイアンはいい具合に『さじ加減』ができているような気がします。

彫りの深さは結構あるので、こういったところは今のアイアンらしいところかな?と思いました。
今まで、こういった形状のアイアンをたくさん見てきました。

ワイドソールです。
ある程度の重心の低さが保たれているようです。
私はソールの広すぎるアイアンが苦手なのですが、これくらいであれば特に大きな苦手意識は芽生えてきませんでした。

それよりもヒールにある、この丸い物がとてもよく目立っていました。
きっと何等かの意味があると思うのですが、どのような効果が期待できるのでしょうか?
これは打ってみるのがとても楽しみだぞ・・・。と思いました。

ネックは短めだと思いました。
ただ、今のアイアンの中では比較的ノーマルなほうかもしれません。

フェース面のスコアラインを見ていると、何となくキャロウェイのアイアンを思い出しました。
スコアラインの間隔も狭く、スピンにもこだわっているように見えます。

以前試打したドライバー同様、このエスヤードオリジナルグリップもなかなかいい感じです。
手にしっかりと引っかかってくれるので、雨の日のラウンドでも活躍してくれそうです。
私はコード系よりも、こういったラバー系が好きなので、このクラブに対する好感度が増していきました。

素振りをしてみると、思っていた以上に軽く感じて、そこがちょっと不満でした。
もう少し『しっかり感』があってもいいかな?と思いました。
装着されているオリジナルシャフトがどんな性格のシャフトなのか、私にはよく解らないのですが、慣れるまで少し時間が必要かな?と思いました。

ボールを前にしても、率直に構えやすいと思いました。
グースは多少効いているのですが、それがきつ過ぎないのがいいです。
トップラインも厚めではありますが、厚過ぎないので好感がもてました。
そして何より『面長感』を感じなかったのが大きなポイントでした。
特にアイアン型ユーティリティに多いのですが、面長感があると、どうしてもフェースターンがしづらくてつかまりが悪くなってしまいます。
どうしてもっと小顔のユーティリティが発売されないんだろう?と、いつも不思議に思っていました。
このクラブはユーティリティではなく、アイアンというカテゴリーに入ると思うのですが、とても構えやすくて好印象でした。
シャープさはあまり感じなかったのですが、程よい感じでまとまっていました。
このアイアンは3番アイアンということでしたが、ロングアイアンを構えているという意識はありませんでした。
ミドルアイアンに近い構え感でした。
このアイアンの顔に見惚れるようなことはなかったのですが、特に緊張したり肩に力が入ったりすることもなく、楽な気分で構えることができました。
試打を開始しました。

『打感』はまずまずでした。
ソフトではありますが、少し物足りない感じがしました。
しかし、大きな不満は無いですし、こういった形状であれば仕方のないことなのかな?と思いました。

球はとてもあがりやすくて、3番アイアンということを忘れてしまいそうでした。
試打している間、ずっと『6番アイアン』くらいの感覚で打っていました。
これだけあがりやすくなっているので、『アイアンセットの中の3番』というよりは『ユーティリティアイアンの3番』という印象のほうが強いと思いました。
タフな感じは全くしませんでした。

『安定性』という点でも、高い性能を感じました。
こういったポケットのあるアイアンらしい易しさを感じました。
3番アイアンというだけで、難しそう・・・。と感じられる方もいらっしゃると思いますし、そもそも打ったことがない・・・。という方も多いと思います。
今はそれだけFWやUTの需要が増えてきたのだと思います。
そういった意味では、このアイアンはアイアンを苦手にしておられる方には少し敷居の高そうな印象をもたれるかもしれませんが、実際にはそれほどでもないので、是非試してみていただきたいと思いました。

『飛距離性能』という点では、3番アイアンということを考えると、これくらいが飛んで当然かな・・・。と思いました。
よく飛んではいますが、特に秀でている感じはしません。
それよりも『易しく高確率で飛ばしていけるアイアン』というほうがしっくりきます。
『シビア系』でなく、あくまでも『イージー系』のアイアンなので、『狙って飛ばす』というよりも『ある程度の大らかさを利用しながら運んでいく』といったほうがいいのかもしれません。
こういったところはユーティリティアイアンに近いかな?と思いました。

『操作性』という点では、あまり敏感に反応する感じはしなかったのですが、とりあえず左右に曲げてみることもできました。
先ほども書きましたが、『面長感』がきつくないので、球が適度につかまって、いい感じのドローボールを打つことができました。
私はフェースローテーションを多く使うタイプなので、こういったタイプのアイアンには魅力を感じます。
それでいながら、どちらかといえば『オートマチック系』にも感じるので、慣れてきたら心強い武器になってくれるのかな?と思いました。

なかなかの構えやすさとイージーさをもった3番アイアンではありますが、全体的に見てちょっと物足りない感じがしました。
それは『重量感』です。
ちょっと軽すぎました。
シャフトが頼りない感じがしました。
できれば違うシャフトで試してみたいです。

今は3番アイアンを殆ど見かけなくなりましたし、4番・5番をバッグから抜いておられる方も増えてきました。
UTやFWの本数がすごく増えてきたように思います。
私はUTやFWが未だに下手なので、どうしてもアイアンの本数が多いのですが、こういったアイアンが登場してくると、またアイアンの本数も増やしてみようかな?という方も多くなるのではないでしょうか?

200ヤード前後の距離をUTやFWではなく、アイアンで狙っていきたい・・・。という方には、とても魅力的なクラブといえるのではないでしょうか?
ロングアイアンの敷居の高さを全く感じさせません。
よく考えられているな・・・。と思いました。

私は今、自分のバッグに3番アイアンを入れているのですが、このエスヤードのアイアンよりもしっかりしていますし、親しみやすいので、それほどこのアイアンに魅了されることは無かったのですが、いいクラブだな・・・。と思いました。
他のメーカーには見られない、『いい個性』が感じられました。
色々なクラブを試打していて、『個性』を感じにくくなっていますが、ここ数年、特にその傾向が強いです。
いい意味でいえば『無難』といえるのかもしれませんが、個性が感じられないので、別にこのメーカーのクラブでなくても・・・。という思いも当然出てきます。
そういった点で考えてみても、ここ最近のエスヤードはとても良くなっているような気がします。
先日試打したウェッジなどもそうですが、このアイアンにもメーカーのポリシーのようなものが感じられました。

印象に残りやすいクラブが多いので、これからもエスヤードには期待していきたいと思いました。
今、海外メーカーのFWやUTの人気が凄いですが、エスヤードも国内メーカーとして、人気が爆発するような素晴らしいクラブをこれからも発表して欲しいです。
コメント