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2013年06月22日
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リョーマゴルフ Ryoma D-1 MAXIMA TYPE-G ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは リョーマゴルフ D-1 MAXIMA TYPE-G ドライバー です。

シャフトは グラファイトデザイン TourAD MX-G です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは46.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は59g、トルクは4.1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は302gです。

金色がとても美しい、リョーマのニュードライバーです。
先日、黒とシルバーのドライバーを試打したばかりですが、今日はこの金色のドライバーに出会うことができました。
聞くところによると、今回のリョーマのニューモデルは『黒』『シルバー』と、この『ゴールド』の3種類がラインアップされているのだそうです。
他のメーカーもそうですが、『三兄弟』が増えてきました。
3つのタイプの異なるクラブを同時に発売することによって、なるべく多くのゴルファーに対応しているのでしょうか?
『三兄弟』と聞くと『尾崎三兄弟』の他に、『だんご三兄弟』を思い出すのは私だけでしょうか?

金色のクラブというのは、本当に高級感があります。
鏡のようにピカピカ反射しています。
私は艶消しであったり、落ち着いた黒いヘッドが好きなのですが、このゴールド仕様に魅力を感じられる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
クラブには性能なども大切ですが、それ以外にも『所有欲』を満たしてくれるということも大切だと思っています。
同じリョーマのドライバーでも、先日試打した黒やシルバーとは価格設定も異なるのではないか?と思えるほど、このドライバーから漂ってくる高級感は強く感じられました。

TYPE-GのGとはゴールドのことでしょうか?

ネックの長さは、他の2つのモデルと、ほぼ同じように見えます。
大きな違いがあるようには見えませんでした。

予想通りのシャローバックです。
これも、共通しているところだと思います。

顔がやはり独特です。
見慣れればどうってことはない顔なのかもしれませんが、私はまだリョーマのドライバーにそれほどたくさん出会ってきたわけではないので、独特な感じがします。
シャロー感が強く、三角おむすびのような個性的な顔立ちです。

素振りをしてみても、かなりシャフトが軟らかく感じます。
フレックスは『S』ではありますが、やはり大きな違いがあります。
46.5インチという長尺感も感じてしまいました。
私にはちょっと持て余してしまう長さです。
気持ちよくシャープに振り切るというよりは、かなり抑えて振っていかなければならないと思いました。
タイミングを整えていくことに気を配りました。

ボールを前にして構えてみると、頼りなさのようなものを感じました。
1回ワッグルをしただけで、すごく感じました。
率直に難しそうだな・・・。と思いました。
ヘッド自体は直進性を感じさせるのですが、私自身が上手くまとめていけるか自信が持てませんでした。
シャフトも長く感じられ、私の目の位置と、このドライバーのヘッドとの距離感を感じてしまいました。
長尺なので仕方のないことですが、いつもよりもボールから離れて立たざるを得ないところに、少し不安を感じました。
フェースがほんの少し被っているかな?と思ったのですが、極端ではなかったので、強い違和感はありませんでした。
『ほどほど』に抑えてあるところに、『品(ひん)の良さ』を感じます。
フェースが左を向きすぎていると、私はかなり難しく感じてしまいます。
以前は打つまでに至らなかったドライバーもたくさんありました。
今はなるべく試打してみるようにしています。
ただ、フェース面が見え過ぎなのが気になりました。
このドライバーのロフトは9.5度ということですが、こうして見る限り、明らかにもっと寝ているように感じられました。
こういった傾向は他のメーカーのも多く見られるところなのですが、リョーマもその流れに沿っているのだと思いました。
リョーマのクラブに、これまでそれほどたくさん接してきたわけではないので、メーカーの『こだわり』とか『コンセプト』のようなものが、まだ解らないのですが、『リアル』と『表示』と使い分けているんだな・・・。と思いました。
『リアルロフト』を表示しているメーカーのほうが少ないのは明らかだと思います。
球が高くあがりそうだったので、少し低めにティアップして抑えて打っていくことにしました。
あがり過ぎによる飛距離のロスを少しでも抑えていければいいな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

1球目はちょっとダフってしまいました。
何となく、そうなるのではないかな?と思いながら打ったのですが、やはりそのようになってしまいました。
いい予感よりも悪い予感のほうが、はるかに的中率が高いのがゴルフというスポーツだと思います。
アドレスをして少しでも違和感があったり、何となくしっくりこないまま球を打ってみても、殆どナイスショットは望めません。
ゴルフには『アドレス力』がとても重要になってくると思うのですが、今日はそのアドレス力がかなり下がっていたように感じました。
それは、このクラブだから・・・。というのではなく、あくまでも私自身の内面によるものが大きいと思いました。
ボールも少し左に飛んでしまいました。
いつもみたいに振ってはダメなのだと改めて思いました。
セーブして打っているつもりでしたが、どこか余計なところに力が入っているのが解りました。
それは私の両肩です。
かなり緊張しているように感じられました。
両腕も突っ張ったようになっていて、ムチのようにしならせて打つことができませんでした。
もっとセーブして打っていこうと思いました。
一度アドレスを解いて、深呼吸をし、再び試打を開始しました。

『打感』はすごくいいと思いました。
柔らかくて、ボールをよく弾いてくれます。

『音』も、心地いい感じです。
はっきりとしていて、とても品(ひん)のいい音だと思いました。
クラブの品というのは、音にはっきりと表れるものだと改めて感じました。

球もよくあがります。
かなりの高弾道です。
やはり9.5度の高さではないな・・・。と思いました。
しかし、この金色のドライバーは最初からターゲットにしているゴルファーが違うので、このような性能になっているのだと思います。
ヒッタータイプよりも、明らかにスインガータイプの方に合いやすいと思います。
特にベテランゴルファーの方を意識して開発されているのではないでしょうか?
ベテランゴルファーの方や海外(ある一定の地域)に向けて作られているクラブは、こういったゴールドが美しくて高級感がすごく高いものが多いですが、このリョーマのタイプGドライバーも、そういった部類に属するのだと思いました。

『安定性』という点では、この長さと軽さを苦にされない方には、かなり易しく感じられるのではないでしょうか?
先ほども書きましたが、私はこの長さを少し持て余してしまいました。
いつもよりも、かなり短く持って打つことにしました。
ただ、ヘッド自体はかなりの高性能だと思います。
シビアな感じは全くしないですし、大らかさを感じます。

『飛距離性能』という点では、私には黒いタイプ(TYPE-V)のほうが合いやすいと感じましたが、このドライバーのポテンシャルもかなり高いと思います。
私の未熟なスイングでは、ちょっと油断をすると球筋が乱れてしまいますが、本来は曲がりをかなり抑えた高性能ドライバーといえるように思います。
縦の回転(バックスピン)も抑えられ、サイドスピンが掛かりにくくなっているのは、これまでの2つのドライバーと共通しているところだと思います。
弾きの良さなども優れていますが、曲がりを抑えているところに、このドライバーのもつ高い飛距離性能があるように思います。
軽量ドライバーが好きで、ちょっとフェースが被ってつかまりやすくなっているドライバーを好まれる方には、とても魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?

『操作性』という点では、このスペックのクラブでインテンショナルなショットを打つことは、とても不自然に感じられましたし、勇気が要ることでした。
それくらい、このドライバーで意図的に曲げてみることが怖く感じました。
本来もっている直進性が高い分、それに反するように極端なことをすると、どのような球が出てしまうのか、想像しづらい部分がありました。
何とか少しでも曲げてみよう・・・。と思ったのですが、やはり直進性のほうがすごく秀でているので、なかなか思うようにはいきませんでした。

リョーマのドライバーを3つ試打してみて、私は最初に試打した黒いヘッド(TYPE-V)が一番気に入りました。
方向性も飛距離も、一番いい感じでした。
シャフトは他にも色々なタイプで試してみたいと思いますが、かなりの高性能だと思いました。

このようにゴールドが特徴的なドライバーといえば、まず真っ先に『カタナ』を思い出しますし、他には『ゼクシオ プライム』なども印象深いです。
そのどれもが、かなり研究して作られていると思いますし、高性能だとは思いますが、私はこのリョーマのドライバーの性能が頭一つ抜きん出ているのではないかな?と思いました。
この『頑固なまでの直進性』は、これまでの他のドライバーではなかなか感じられないところです。
14本のクラブの中で、ドライバーが一番苦手だ・・・。という方はたくさんいらっしゃると思います。
その多くが『飛ばない』ということよりも『曲がる』ということを気にしておられるような気がします。
コースに出て、スタートホールのティショットを見ていれば、それがよく伝わってきます。
もちろん、ドライバーは少しでも飛ばしていきたいクラブですが、それと同等かそれ以上に『曲げたくない』『フェアウェイにボールを置いておきたい』という気持ちがあると思います。
スタートホールのティショットで、その日を占うようなところもあるので、なるべく穏やかにスタートしていきたい・・・。という思いは多くの方がもっておられるように思います。
そういった意味でも、このドライバーはスタートホールでの不安な気分を払拭してくれる力があるように思います。
『頑固なまでの曲がりにくさ』を利用することは、ゴルフがすごく易しくなることにつながるような気がします。
(とはいっても、私は1球目でダフってしまったのですが・・・。)
いくらいいクラブでも、私のように力量が不足していると、その性能を発揮できないことを痛感しました。

リョーマは他のメーカーのように毎年ニューモデルをラインアップしてはいないようです。
それくらい、ニューモデルの開発には時間と労力をかけているのだと思います。
海外メーカーのテーラーメイドは新商品のサイクルがとても速いですし、『試験的に』クラブを発表しているように感じることもあります。
テーラーメイドといえば『白いヘッド』のイメージが定着しましたが、『R1のブラックタイプ』が限定発売されているのだそうです。
もし、これで人気が出れば、再び黒いモデルも発売するようになるのではないでしょうか?
白いヘッドが無くなるとは思えないですし、黒や他の色も復活するような気がします。
クラブメーカーにも、クラブはファッションと同じで、流行のクラブを旬のうちに使って欲しい・・・。という思いが感じられるところと、じっくりと何年も使い続けて欲しい・・・。という思いが感じられるところがあります。
リョーマは明らかに後者のほうだと思います。
高価なクラブなので、すぐに買い替えるわけにはいかないですし、それが愛着にもつながっていくのかもしれません。
今年のモデルを試打するまで、私はリョーマとはあまり縁が無いような気がしていたのですが、とてもいい印象を持ちました。
メーカーのポリシーも感じますし、何よりもフィーリングが良くなったところに魅力を感じます。
飛距離性能も高いですが、それよりも『曲がりにくさ』が、かなり秀でています。
ドライバーショットが簡単になるような気がします。
いつもならば狭いホールや絶対に大きく曲げたくないホールではFWは勿論、UTや場合によってはアイアンでティショットすることが多かったのですが、リョーマのドライバーで思いっきり打ってみるのも面白いな・・・。と思いました。
それくらい、今年のリョーマのドライバーには魅力を感じました。
私は黒いモデルが一番気に入りましたが、今回試打した、このゴールド仕様に魅力を感じておられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
リョーマのドライバーもいいですが、新しいFWにも期待したいです。
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