キャロウェイ X HOT PRO 3Deep フェアウェイウッド - ゴルフクラブ試打日記。


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2013年06月16日
  

キャロウェイ X HOT PRO 3Deep フェアウェイウッド

                 
キャロウェイ X HOT PRO 3DEEP フェアウェイウッド 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは キャロウェイ X HOT PRO 3Deep フェアウェイウッド です。



Project X

シャフトは Project X です。

ロフトは13度、クラブ長さは43.5インチ、シャフトフレックスは6.0、シャフト重量は71g、バランスはD3、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は342gです。



正面

キャロウェイ X HOTシリーズの新しいフェアウェイウッドです。

つい先日『X HOT PRO』というフェアウェイウッドを試打したばかりなのですが、また新たなクラブの登場です。

何だか小出しに出てきているように感じます。

これならばいっそのこと、いっぺんに登場してきて欲しいと思っているのは私だけでしょうか?

以前試打した『X HOT PRO』とデザインがちょっと違っているのですが、これは海外モデルということでした。



PRO 13

ホーゼルのところに『PRO』と表示されていたので、やはり『X HOT PRO』の後継モデルなのだと思いました。

『13』というのはロフトだということが容易に想像できました。



3Deep

3DeepのDeepは『厚い』ということでいいと思うのですが、その前の『3』はどういった意味があるのでしょうか?

『X HOT』『X HOT PRO』に続いての『3つめのモデル』ということなのかな?と思いました。

ただ、本当のことは解りません。



ディープフェース

名前の通り、ディープフェースになっています。

先日『X HOT PRO』を試打して、そのシャローフェースに私はちょっと物足りなさを感じていたのですが、これくらいフェース高があると、安心して振っていけます。

私にとって忘れることにできない、キャロウェイの名器『スチールヘッドIII』を思い出しました。

あのクラブはディープフェースでありながら、球もあがりやすくて距離もすごくよくでます。

私は数年間愛用していたのですが、フェアウェイウッドに対する苦手意識を払拭してくれた、かけがえのないクラブです。

今は使うのが勿体ないので『殿堂入り』し、大切に保管しています。

キャロウェイのフェアウェイウッドは、高性能なイメージが強いですね。

今はドライバーよりも『飛ぶFW』がよく売れるそうなのですが、そういった時にはやはりキャロウェイの存在感は際立ちます。



シャローバック

ディープフェースではありますが、シャローバックであるところは、これまでのモデルと変わりません。

これでディープバックだったらサイドスピンが増えて、また難しくなるんだろうな・・・。と思いました。

ディープフェースよりもディープバックに苦手意識をもっておられる方はとても多いのではないでしょうか?

今のクラブの流れがそれをよく物語っています。

ディープバックのニューモデルを殆ど見かけなくなりました。



SPEED FRAME FACE CUP

『SPEED FRAME FACE CUP』は、これまで通り健在のようです。

弾きの良さが想像できます。

やはり、これまでのモデルとの大きな違いは、『フェース高を追求した』ということでいいのでしょうか?



オリジナルグリップ

このオリジナルグリップも、なかなかいい感じです。

一見、ちょっと硬そうに見えますが、実際に握ってみるとそれほどでもなく、適度に手にフィットしてきます。

凸凹がありそうにも感じられますが、そうでもありませんでした。

それとグリップがやや太めだったのが、親しみやすさを感じさせました。

私はちょっと手が大きいほうなので、細すぎるグリップは難しく感じます。

ただ、このグリップの太さは、グリップ自体というよりも『シャフトのバットの部分』が大きく関わっているのではないかな?と思いました。

やはり『海外仕様』によるところなのでしょうか?



側面

こうして見る限りは、これまでのX HOTと大きな違いは無いように見えます。

立体感というよりは薄さを感じさせる形状です。

キャロウェイの初期モデル『ビッグバーサ』のように『円盤』を連想させます。



溝

ソールにある、この浅い溝も、これまでのモデルと共通するところだと思います。

これによって、大きな反発力が得られるのでしょうか?



ネック長さ

ネックの長さも、しっかりとあります。

こういったところはやはり『PRO』と名の付くクラブのような気がします。

キャロウェイの個性でもある『スルーボア』構造ではありませんでした。



顔

クラウンのデザインは黒ではなくて『濃いシルバー』だったのが意外でした。

私はこれまでのモデルと同様に『黒』を予想していました。

それがこのシルバーです。

海外モデルはこうなっているのでしょうか?

同じ3Deepでも、日本仕様は黒なのでしょうか?

今度チャンスがあれば見比べてみたいと思っています。

私は黒いヘッドも好きですが、このようにシルバーも大好きです。

昔、メタルドライバーが全盛の頃、シルバーヘッドのメタルドライバーをブンブン振り回していました。

方向性よりも、距離を求めていました。

力をセーブして飛ばすのではなく、全身の力を使い切って1ミリでも遠くに飛ばすことを重視して練習していました。

メタルドライバーにもたくさんの色がありましたが、基本的には『シルバー』というイメージが強く残っているので、今日はその頃のいい思い出が蘇ってきました。

気持ち的に少し若返ったような気がしました。



クラウンの仕上げ具合



クラウンの仕上げ具合

しかし、このクラウンの仕上げ具合に少し不満を感じました。

何と言いますか、『仕上げの粗さ』が見られます。

凸凹とまではいかなくても、面が均一に整えられていないように見えました。

こうして光を照らしてみれば、それが一目瞭然でよく解ります。

写真ではそれが上手く伝わりづらいのが残念ですが、とにかく一目見てそう感じるくらい、このクラウンの仕上げは不満でした。

指で触れてみて、強い凸凹感を感じることはなかったのですが、見た目という点で、ちょっとマイナスポイントが出てしまいました。

これは『海外仕様』だからなのでしょうか?

ひょっとすると日本仕様では、こういったことはないのでしょうか?

もし、『メイドインジャパン』のクラブであれば、こういったことはないのではないかな?と思いました。

ただ、これで打ちづらくなるということは無いと思いますし、これくらいであれば全く気にしない・・・。という方は多いような気もします。

しかし、私はここの部分が気になりました。



Callaway X HOT PRO 3Deep 振り感
 
素振りをしてみても、かなりどっしりした感じがします。

重量感もありますし、シャフトにもかなり硬さを感じます。

このシャフトのフレックスは『6.0』ということで『S』に相当するのだそうですが、振ってみて、これが『本来のS』だな・・・。と思いました。

以前試打した『X HOT』や『X HOT PRO』に装着されていた『純正シャフト』は、かなり軟らかく感じていましたし、『S』という感じは全くしませんでした。

もちろん、それが『日本仕様』と『海外仕様』の大きな違いだと思うのですが、私は以前試打したときに『日本仕様のS』には頼りなさを感じていたので、このシャフトのしっかり感に好感がもてました。

ただ、こういったフィーリングは人によって大きく異なると思います。

この海外仕様のシャフトを硬いとか重すぎると感じられる方はたくさんいらっしゃるような気がします。

ただ、どっちみち『リシャフト』するのであれば、日本仕様よりも少しリーズナブルな価格である海外仕様を購入してシャフトを好みの物に替えるのも方法のひとつなのではないかな?と思いました。

私は、このしっかりとした感じに好感がもてたので、このまま試打をすることにしました。

今度機会があれば、以前試打した『X HOT』や『X HOT PRO』と打ち比べてみたいと思いますが、『硬さ』という点で明らかに『1フレックス以上』のしっかり感があります。

このSフレックスシャフトを『X以上』と感じられる方は多いのかもしれません。



構え感

ボールを前にして構えてみると好感が持てました。

全体的な形状はクセがないので、とても構えやすいです。

先ほどの『クラウンの仕上げの不均一さ』が少し目に入りますが、構えづらくはありません。

こういったことなどから、見惚れるようなことはなかったのですが、いつも通りにごく自然に構えることができました。

このように直射日光に照らされても、『艶消し効果』なのか、光を上手く吸収してくれそうです。

ピカピカと反射することもなく目に優しく構えやすいです。

ギラギラする感じがないので、しっかりと見つめることができました。

球のつかまりが良さそうに見えたので、出るとすればフック系の球かな?と思い、少し右に向きを変えてスタンスを取り直しました。



試打を開始しました。

フェース面

『打感』は思っていたよりも硬くなく、いい感じです。

打感は正直、あまり期待はしていなかったのですが、予想以上にグッドフィーリングでした。

硬くなく適度にしっとりとしたフィーリングなのですが、ずっしりと『球の重さ』も感じ取ることができました。

インパクトからフォローにかけて、ボールを『押し運んでいける』感じの打感です。



打球音

『音』も、静かめでありながら小気味いい感じが耳に届きました。

これならばいくらインパクトを強めていっても、全く問題ありません。

こういったハードな設計のクラブでは、より『フィーリング性能』が大切になってくると思うのですが、その点で考えてみても、このクラブはとても好印象でした。

『音がショットの成否を左右する』といっても過言ではないと思っています。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、ヒッター向けなのは間違いありません。

以前試打した『X HOT PRO』よりも、タフに仕上がっています。

最初からマットの上からの『直打ち』で試してみたのですが、イメージよりも球が低く出ました。

とはいっても、このモデルのロフトが13度ということを考えてみても、これくらいが適正のような気がします。

少しイメージを変えて、もう少し上から抑え込むような感じで打ったら、もっと高さを出すことが出来ました。

私は高くあがり過ぎる弾道が苦手なので、この弾道は魅力的です。

これまでの『X HOT』シリーズ同様、明らかにヒッタータイプ向けのクラブですが、この『3Deep』は、その最たるものといえるのではないでしょうか?

『X HOT PRO』はいい印象だったけど、もう少しフェースに高さがあればいいな・・・。と思っておられた方は、このクラブはとても魅力的に感じられるように思います。

ディープフェースではありますが、シャローバックのおかげなのか、球があがりにくくてどうしてもドロップしてしまう・・・。ということはありませんでした。

私はFWやUTはまずはティアップしないで、そのままマットの上から試打することが多いのですが、このFWは直打ちでもいい印象をもちましたし、その後ティアップして打ってみると、もっと易しく感じました。

このクラブでこのロフトだと、やはりどちらかといえば『ティショット用』に使うことが多くなるのではないでしょうか?

ドライバーだと飛び過ぎてハザードにつかまってしまう・・・。とか狭いホールのティショットで力を発揮してくれるような気がします。



バックフェース

『安定性』という点では、ある程度予想していた通りで、特に難しく感じることはありませんでした。

サイドスピンも多すぎず、自分の持ち球で勝負していけるFWです。

私はフッカーなので、一球目から程よい感じのドロー系のボールを打つことができたのですが、フェード系が持ち球の方でも、いい感じで打っていけるのではないでしょうか?

クラブ自体に、大きなクセのようなものは感じられません。

ただ、先ほども書きましたが、シャフトが結構しっかりしているので、このままではどうしてもボールがあがりづらい・・・。とか球をつかまえきれない・・・。と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

そういったときには、やはり『リシャフト』が効果的なのだと思います。



飛距離性能

『飛距離性能』という点では、かなり優れていて、明らかに『飛び系』スプーンです。

前に進む力が、かなり強いです。

叩いていっても、ボールを余分に上に吹き上がらせることもありません。

確実に前に運んでくれるクラブです。

予想していたよりも飛距離性能が高く、いい意味で意外性もありました。

以前試打した『X HOT』よりも、私はこちらのディープモデルのほうが好きです。

シャローフェースだと、どうしても心のどこかに『遠慮』が出てしまい、それがショットにも出てしまうことがあるのですが、このクラブにはそういった遠慮は要りません。

気持ちよく振り抜いていくだけです。

あとはやはり『シャフトの違い』があります。

『X HOT』や『X HOT PRO』に装着されていた『純正シャフト』よりも、私はこちらのProjectXのほうが気持ちよく振れて、こちらの思いを乗せやすいです。

適度な重さがあるせいか、ボールに伝わるエネルギーも、軽すぎるクラブよりも確実に大きいような気がします。



操作性

『操作性』という点では私はフッカーなので、最初からドロー系の球がでましたし、その後もずっと同様でした。

基本的に球のつかまりやすいクラブだと思います。

球に当たり負けすることなく、しっかりと押し込んでいけるのがいいです。

しっかりとしたスペックのクラブの共通点です。

一応、右にも曲げてみて、何とか曲げることもできましたが、私にはドロー系のほうが自然に感じられました。

フェードヒッターの方でも、しっかりとつかまえたフェードボールを打ちたい・・・。という方が多いと思いますし、そういったときにも、このクラブはとても威力を発揮してくれるのではないでしょうか?

ちょっと前までは使い手を限定して、かなりクセのあるクラブがたくさんありましたが、最近は少しずつ見かけなくなったような気がします。

このクラブも基本的には左右どちらにも対応してくれるクラブだと思います。

大きく曲がる感じがしないので、ラージサイズではないものの、『セミ・オートマチック』的な印象ももちました。



ヒール側

先ほども書きましたが、今回試打したモデルは『海外仕様モデル』で、明らかにスペックが異なります。

それはヘッドではなく、シャフトに強く感じられます。

実際に打ってみないと解りませんが、おそらく『日本仕様の3Deep』とヘッドの違いはないのではないかな?と思いました。

色の使い方が違うだけのような気がします。

しかし、シャフトの印象は大きく異なります。

同じ『S』でも、こうも違うのか?と思えるほどです。

私は『海外仕様』のクラブを何本か所有していたことがありますし、そのしっかり感を肌で感じていましたが、今日は久しぶりにニューモデルを試打したので、改めて『全く異なる性質をもったクラブ』だと思いました。

体格が日本人と外国人では大きく違うということもあるとは思いますが、日頃『日本仕様のクラブ』に物足りなさを感じておられる方には、試してみられる価値が充分にあるのではないでしょうか?

日本人も、外国人に負けないポテンシャルの高さをもった方はたくさんいらっしゃいます。



Callaway X HOT PRO 3Deep FW

練習場でもそうですしコースに出ても、ご自身のポテンシャルの高さに気づかず、アンダースペック過ぎるクラブを使っておられる方は一定数いらっしゃいます。

ボールが暴れたり、途中から失速してお辞儀してしまうのは、自分のスイングのせいだ・・・。と思っておられる方が少なくないのではないでしょうか?

もちろん日頃からスイングチェックは欠かせませんが、クラブを替えることによって、これらの問題が解決されることも事実です。

逆に『オーバースペック』のクラブを使っておられる方も中にはいらっしゃいますが、昔に比べて少なくなったように思います。

昔は『プロモデル』に憧れてクラブを購入していた時期もありましたが、今は多くの方が『背伸びをしないで自分に合ったクラブ』を求めておられるような気がします。

なので、それほど極端なオーバースペックを見かけなくなったのかもしれません。

しかし、アンダースペックは今でもたくさん見かけます。

特にキャリアの浅い、若い方に多いのですが、彼らはどれが一体自分に合うのかが、まだ体感しづらいのだと思います。

昔は『ビギナーは軽め』『上級者は重め』といった風潮がありました。

その人のスイングスピードにも関わらずです。

しかし、今ではそういった悪しき慣習が無くなりました。

フィッティングが一般的になりました。

ただ、多くの量販店では全てのスペックに対応しているわけではないので、せっかくショップに行っても自分に合ったスペックに出会うことなく、あまり合っていないクラブを購入されていることも多いかもしれません。

このキャロウェイのX HOT PRO 3Deep(海外仕様モデル)』がビギナー用だとは思いませんが、とてもしっかりとしているので、ゴルフ歴の浅い方でも、体格がしっかりとしていて強く振れる方にはお勧めしたいです。

シャフトの違いもありますが、このディープなフェースが『X HOT PRO(日本仕様)よりも、私は好感がもてました。

今度機会があれば、この3Deepの日本仕様も試打してみたいです。
                         
        

                         

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