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2013年05月31日
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ロイヤルコレクション SFD アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション SFD アイアン の7番 です。

シャフトは NS PRO 950GH です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、トルクは1.9、シャフト重量は98g、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は415gです。

ロイヤルコレクションの新しいアイアンです。
これまでたくさん見てきた、ポケットキャビティアイアンです。
見るからに易しそうな形状をしています。

こうして見ていても、全体的に輪郭が丸っこい感じで、それほどシャープさは感じません。
私はもっとシャープで研ぎ澄まされた感じのアイアンに魅力を感じますが、このようなアイアンもとても人気がありますし、もうひとつの『スタンダード』といえるのではないでしょうか?

彫りも深くて、かなり易しくなっているように感じます。
いわゆる『飛び系』のアイアンだろう・・・。という予測が容易にたちます。
飛ばすためには、ある程度の『寛容さ』が求められると思いますが、それをこういったポケット構造にすることによって、実現できているのだろうと思います。
これまで同じようなタイプのアイアンにたくさん出会ってきましたし、最近のロイコレアイアンは、こういった『飛び系+易しさ系』の印象が強いです。
色々な工夫が組み込まれているのだろうと思いますが、こうして見る限り、それほど目新しさは感じませんでした。

ソール幅は、予想していたよりも広くありませんでした。
標準的な幅といえるでしょうか?
ワイド過ぎると、私は難しそうな印象をもつのですが、これくらいであれば、何の問題もないと思いました。
ただ、こうして見ていても、やはり『マニュアル感』よりは『オートマチック感』が強く感じられました。

ネックの長さは、しっかりとキープされていますが、長いというほどでもありませんでした。
今のアイアンの中でも、比較的標準的な部類でしょうか?
『首長(くびなが)』というよりは『首太(くびふと)』系のアイアンだと思いました。

今、流行りのミーリングが彫られているのかな?と思って、よく見てみたのですが、ミーリングはありませんでした。
ミーリングがあれば必ずしもいい・・・。とは限らないのかもしれませんが、やはりメーカーによる考え方の違いなどもあるのかもしれません。
何となくではありますが、あまり手が掛かっていないアイアンだな・・・。と思いました。
『手造り感』というよりは『オートマチック感』が感じられます。
一部のメーカーのアイアンのように『クラブ職人さんの魂』が感じられる・・・。というよりは『機械の作り出す音』が聞こえてきそうなアイアンです。
オートメーション的に、流れ作業で製品になっていく姿が想像できました。

素振りをしてみても、軽量スチールが挿してあるせいか、やや軽く感じましたが、これまでもたくさん経験してきた軽さです。
私にはもっと重量感が欲しいところではありますが、これくらいの重さがちょうどいい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
今は本当に選択肢が増えて、私たちゴルファーにとってはとてもありがたいことだと思っています。
私がゴルフを始めた頃は、選択肢がとても少なくて選ぶ余地がありませんでした。
しかし、初めて出会えたシャフトが、たまたま頼りになるいいシャフトだったのでラッキーだったな・・・。と思うことはよくあります。
私は今でも、そのメーカーのシャフトを愛用しています。
アイアンのシャフトには『飛び過ぎない信頼感』が必要だと私は考えています。

ボールを前にして構えてみても、やや独特な感じがしますが、ある程度予想していた感じの構え感でした。
見惚れてしまうようなことは無かったのですが、構えづらくて、どのようにセットアップしていいかが解らない・・・。というタイプのアイアンではありませんでした。
グースも結構効いていますし、トップラインも丸く見えるので、ボールを包み込むような感覚をもたれる方も多いのではないでしょうか?
少し『面長系』ではありますが、これくらいの大きさに安心感をもたれる方は多いように思います。
試打を開始しました。

『打感』は結構ソフトな感じでした。
手に嫌な衝撃が残ることもなく、無難に打っていくことができました。
私がアイアンに求めたいフィーリングとは、やや異なりますが、こういった打感もアリなのだと思います。
気持ちが昂ることなく、淡々と球を打っていったのですが、大きな不満はありませんでした。

『安定性』が高いのも、こういったポケキャビの大きな魅力だと思います。
ミスヒットに対する寛容性も高いと感じました。

『飛距離性能』も優れていました。
今のトレンドをしっかりと押さえているように思います。
軽量スチール+『スタンディングロフト』というように、飛ぶ要素が、しっかりと詰め込まれています。
こういった飛び系のアイアンには、『ミスヒットに対する寛容さ』といいますか、『ワイドな反発エリア』が欠かせないと思うのですが、そういったところも、上手く取り込まれているように思います。

『操作性』という点では、あまり敏感に反応はしてくれませんでした。
やはり『オートマチック感』で勝負していきたいアイアンなのかもしれません。
球を曲げたくない方にとって、魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?

最近のロイコレのアイアンは、このような『寛容さ』溢れるアイアンが多くなりました。
もちろん、こういったタイプのアイアンも素晴らしいとは思うのですが、私は試打をしていて、心が躍ることはありませんでした。
ああ・・・。こういったタイプのアイアンなんだな・・・。たくさん試打してきたし、だいたいの予想はつくな・・・。という感じで、テンションが上がりきらずに試打を予定よりも少し早く終えてしまいました。

このような『飛距離系』のアイアンもいいですが、やはり『アイアン好き』の私としては、もう少し『迫力のある』アイアンに出会いたいと思っています。
それは最近、他のメーカーでも、たくさん見かけるようになった、『マッスルバック』や『ハーフキャビティ』です。
『軟鉄鍛造』『ストレートネック』『ロングホーゼル』『ナロー(狭い)ソール』・・・。といった難しいけれども美しくて打ち応えのあるアイアンに出会いたいと思っています。
特に、私は友人が使っていた『RC Forged アイアン 』のことが未だに忘れられないのですが、数年の年月を経て、また同じようなエキサイティングなアイアンに出会いたいと思っています。

ロイコレは、『カッコいいクラブ』を造るメーカーというイメージが昔からあります。
いわゆる『易しい』と言われるクラブもいいですが、そういったクラブを発売するのであれば、カッコいいクラブも同時に発売して欲しいと思っています。
ゴルフクラブに限ったことではありませんが、製品こそが、そのメーカーに対するイメージを決定づけることもあります。
昔からロイコレのクラブには魅力を感じていましたし、使い続けてきたので、昔のような魅力あふれるクラブを発売して欲しいと思っています。
私がロイコレに対する要望は、他のメーカーよりも高いような気もします。
付き合いが長いメーカーだからこそ、そうなるかもしれません。

このアイアンは距離が出ますし易しいので、いいアイアンだな・・・。とは思ったのですが、既にたくさんの同じようなアイアンに出会っています。
正直『オリジナリティ』が全く感じられませんでした。
ロイコレでなくても・・・。という思いが私にはありました。
今は他のメーカーのクラブでも、だいたい同じようなコンセプトの物が多いですが、ロイコレには他のメーカーには無い物を発表して欲しいと思っています。
今は海外メーカーのFWの人気が凄いですが、日本のメーカーでFWといえば私の中では『ロイコレ』と『PRGR』のイメージが強いです。
昔、『キャビティソール』で一世を風靡しましたが、またあのような輝きを取り戻して欲しいです。
今回試打した、このSFDというアイアンには全く購買意欲を刺激されませんでしたが、またワクワクするようなクラブを待ちたいと思いました。
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