Post
≪テーラーメイド ROCKETBALLZ STAGE2 ツアー フェアウェイウッド & キャロウェイ X HOT PRO フェアウェイウッド | HOME | キャロウェイ X HOT アイアン≫
2013年05月19日
PR
ウィルソン D-100 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ウィルソン D-100 ドライバー です。

シャフトは Matrix OZIK HD4.1 です。
ロフトは9度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS、バランスはC7、クラブ総重量は291g です。

久しぶりに出会った、ウィルソンのニュードライバーです。
以前はウィルソンもニューモデルをたくさん発表していましたが、今はあまり見かけなくなりました。
昔からある老舗メーカーではありますが、今はキャロウェイやテーラーメイドなどのほうが、存在感が大きくなったような気がします。

この独特な形状で、大きさを感じさせるヘッドがウィルソンらしいところかもしれません。
かなり大きく見えます。
黒色は白色と違って収縮色で、物を小さく見せる効果があるのだそうですが、このヘッドはとても大きく見えます。

ネックの長さは、やや短めではありますが、今のドライバーの中では標準的な部類に属するでしょうか?

この角度から見ても、円盤のように見えます。
初めてこういった形状を見た時は驚きましたが、今ではすっかりポピュラーになりました。

予想通り、かなりのシャローバックです。
立体感というよりは、投影面積の大きさで勝負しているドライバーなのだと思いますし、球があがりやすそうな印象を受けます。

ヒール側

トゥ側
このヒール側とトゥ側に見られる物も、メーカーなりの工夫が組み込まれているのでしょうか?
空気抵抗を減らしたり、重要配分が考えられた構造になっているのでしょうか?
こういった工夫も、すっかり見慣れました。

この顔を一目見て、やはり大きいな・・・。と思いました。
ルール上、ヘッド体積は『460cm3』に許容誤差10cm3が上限だと思うのですが、このヘッドはまさにそのギリギリなのではないかな?と思えるほど大きく見えました。
460cm3というヘッド体積のドライバーをたくさん試打してきて、なかにはそれほど大きく感じさせない物もありましたが、このドライバーはすごく大きく見えます。
やはり、シャロー感が強くて、投影面積が大きいからでしょうか?
今はシャロー系のドライバーでも、優秀な物がたくさんありますが、私はもう少しディープ感が欲しいな・・・。と思いました。

素振りをしてみると軽く感じますが、シャフトもしっかりとついてきてくれ、頼りない感じはしませんでした。
ハードな印象はありませんが、結構タイミングがとりやすいシャフトだと思いました。
『振り遅れ感』や『先端部分の暴れ感』は殆ど感じませんでした。
軽さは感じますが、上手くまとめていけそうな予感がしました。

ボールを前にして構えてみても、やはりヘッドの大きさを強く感じました。
このドライバーの長さは46インチということですが、そのシャフトの長さをあまり感じませんでした。
やはり、ヘッドが大きく見えたからだと思います。
今大流行の白いヘッドは、『大きく見せる効果』があるのだそうですが、もし、このドライバーにホワイトバージョンが登場したら、どれだけ大きく見えるんだろう?と思いました。
どちらかというと、私は大きすぎるヘッドよりは少しコンパクトなタイプを好むのですが、大きいヘッドを好まれる方も、このドライバーの大きさだとかなり安心感をもたれるのではないでしょうか?
ヘッド後方が少し伸びてはいますが、ずいぶん見慣れてきたので、特に違和感はありませんでした。
左右に曲げる曲線は、なかなかイメージできませんでした。
ヘッドの真ん中と、ボールの真ん中をストレートに打ち抜いていくイメージを出すことができました。
見惚れるようなことはなかったのですが、特に緊張することもなく、淡々と構えることができました。
イメージラインがやや薄かったのですが、まずはあまり限定せずに、この少しアバウトな感じで打ってみよう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、ややしっかりめではあるのですが、全く硬くなく、手にフィットする感じでした。
すごく絶妙なフィーリングだとは思いませんでしたが、まずまずの及第点だと思いました。
この打感ならばストレスを感じません。

『音』は少し大きめではありますが、全く問題ありませんでした。
叩いていっても、怖さを感じさせないドライバーです。
インパクトが緩むこともありませんでした。

球はとてもよくあがってくれました。
低い感じのライナー系というよりは、明らかにビッグキャリーが出やすいドライバーだと思います。
ローボールよりもハイボールを打ちたい方には、とても魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?
黒いヘッドですし、昔からのウィルソンのイメージがあるので、もう少しタフな設計になっているのかな?と思っていたのですが、実際はとてもイージーなドライバーだと思います。
ロフトが9度ということですが、球はとてもよくあがってくれました。

そして何と言っても、このドライバーのもつ高い『飛距離性能』に驚きました。
かなりいい感じです。
『300g以下』という軽量感からくる頼りなさは全く感じませんでした。
思っていた以上に球が伸びてくれます。
これは予想以上でした。
試打する前は正直、飛距離性能にはそれほど大きな期待を寄せていなかったのですが、これはいい意味で、予想を裏切られました。
シャフトも、それほどタフな感じはしませんが、ボールに当たり負けすることなく、しっかりと押していってくれました。
先が暴れたり、へたる感じもしませんでした。
叩いていっても、ブレにくい感じがしました。
球も途中でおじぎすることなく、しっかりと前へと突き進んでいってくれました。

期待はそれほどしていなかったのですが、とても高性能なドライバーだと思いました。
先日、あるメーカーのドライバーを試打した時に、期待していたよりも、はるかに下回っていたのが残念だったのですが、このドライバーは全くの真逆でした。
今度機会があれば、打ち比べてみたいと思いますが、飛距離性能という点において、あくまでも私が打った場合では、明らかにこのウィルソンのドライバーのほうが優れていると思いました。
私は色々なメーカーのドライバーを試打していて、そのドライバーの飛距離性能の高さを肌で感じたときには、マイドライバーと打ち比べてみることがあります。
そう思わせてくれるドライバーは、実はそれほど多くありません。
それくらい、私は今愛用しているマイドライバーの性能に惚れこんでいます。
今日はマイドライバーと打ち比べてみたいと思わせてくれる、数少ないドライバーに出会うことができた一日でした。
打ち比べてみて、やはりマイドライバーのほうが、私には少し距離が出せたのですが、このドライバーの健闘ぶりも素晴らしいものがありました。
球がグーンと伸びていってくれ、いわゆる『落ち際』に強いタイプだと思いました。
軽量感は感じますが、しっかりとボールに体重を乗せていける感じがしました。
弾き感も強いですし、ボールの伸びがすごくいいです。

『安定性』も高いと思いました。
大型ヘッドらしい、寛容性の大きさを感じました。
シビアな感じは全くありませんでした。
ヘッドはすごく大きく感じましたが、球のつかまりもなかなかいい感じでした。
無理につかまえにいかなくても、自然な感じでボールをホールドしてくれていました。
球のつかまりがいいドライバーではありますが、フッカーの私でも易しく打つことができました。
左への恐怖感が芽生えてくることはありませんでした。
直進性が、かなり高いので、運んでいくエリアをかなり絞り込んでいくことができました。

『操作性』という点では、少し難しく感じました。
意図的に大きく曲げることは難しく感じられました。
一応、左右に曲げることにもトライしてみたのですが、かなり極端にしないと曲がりづらい感じがしました。
今は『操作性』よりも『直進性』が求められている時代だと思いますし、そういった意味でも、このドライバーは今のゴルファーのニーズをしっかりとつかんでいるのではないでしょうか?

試打する前と後では、このドライバーに対する印象がかなり大きく変わってきました。
とてもいい印象が残りました。
ラージサイズのドライバーでも、あまり易しく感じないドライバーも少なくないですが、このドライバーはすごく易しく感じました。
直進性が高く、ボールもあがりやすい・・・。
そして何よりも、飛距離性能がとても高いです。
やや軽めのドライバーで、しっかりと叩いていきたい方には、とても心強いドライバーといえるのではないでしょうか?
弾道が途中で弱まることなく、しっかりと前に進んでいってくれる感じがしました。
ボールが最高点に達したら、途端に失速してしまうドライバーもありますが、このドライバーはそこから粘ってくれるように感じられました。
外見上はとてもシンプルで、それほどたくさんのハイテクが搭載されているようには見えなかったのですが、やはり見えないところに様々な創意工夫が散りばめられているのではないでしょうか?

価格を尋ねてみると、かなり低めに抑えられているので、とてもコストパフォーマンスが高いドライバーだと思いました。
ただ正直言って、それほど『高級感』を感じなかったので、おそらく日本製ではないだろうな・・・。と思っていたのですが、やはり海外で造られたドライバーのようです。
それでも、このドライバーはとても優れていると思いましたし、親しみやすさを感じました。
いくら飛ぶドライバーでも、フィーリングがとても良くなかったり、球が暴れやすいドライバーは難しく感じることも多いのですが、このドライバーはとても易しく感じました。
最初から最後まで、ずっと『アバウト』に打っていったのですが、それでもこのドライバーはしっかりと結果を残してくれました。
何だか不思議なドライバーだな・・・。と思いました。
軽量感はありますが、スインガータイプの方よりも、どちらかといえばヒッタータイプの方に試していただきたいドライバーです。
強く叩いていっていただきたいと思います。
ヘッドやシャフトの性能も高いですが、それ以上にプレイヤーのもつスキルの高さを支えてくれるドライバーだと思いました。
しっかりと叩いていきたい方には、このドライバーのもつポテンシャルの高さを感じられやすいのではないでしょうか?
最近試打したドライバーで、ここまで試打する前と後で、印象がいい意味で大きく異なる物はありませんでした。
幅広い層に対応していけるドライバーだと思いますし、記憶に残りやすい感じがしました。
2年前に試打したDXi ドライバーは、あまり魅力を感じなかったのですが、このドライバーはとても魅力的でした。
また試打する機会に恵まれたら、色々なドライバーと打ち比べてみたいと思いました。
コメント