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2013年05月11日
キャロウェイ X HOT PRO ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ X HOT PRO ドライバー です。

シャフトは X HOT です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は55g、トルクは5.4、キックポイントは先調子、バランスはD0、クラブ総重量は306gです。

キャロウェイ X HOT の『PRO』と名の付くドライバーです。
以前、ノーマルモデルを試打したことがあるのですが、今日はPROモデルを試打する機会に恵まれました。
デザイン的にはノーマルモデルと同じに見えますが、ややディープな感じがします。

今、とても注目の集まっているX HOTだそうですが、フェアウェイウッドはともかく、ドライバーは同じキャロウェイでも RAZR FIT XTREME ドライバーのほうがいい印象が残っています。
しかし、このドライバーも『PRO』の名が付くところを見ると、すごい高性能なんだろうな・・・。と思いました。

やはりシャローバックになっています。
こういったところは予め予想できていました。

ネックは、やや長めに見えますが、この長さはノーマルモデルと同じように見えます。

ヒール側には『SPEED FRAME FACE』と記されていました。
ノーマルモデルにも見られたので、やはり同じ設計なのだと思いました。

フェース面のデザインも同じように見えます。
以前、フェアウェイウッドを試打したときに、ノーマルモデルとプロモデルではフェース面のデザインが違っていたので、ドライバーもおそらくそうなっているだろうと思っていたのですが、同じデザインです。
これには、何等かのメーカーなりの狙いがあるのでしょうか?

ネックには調整システムがありました。
これもノーマルモデルと共通するところだと思います。

S

C

O
ネックにはノーマルモデル同様、『S』『C』『O』の三つのポジションがありました。
当然ながら、『S』ポジションで試打することにしました。

顔はとても整っていて、好感が持てました。
ノーマルモデルよりも、やや小振りに見えました。
ディープヘッドという感じはしないのですが、そこそこ厚みも感じられました。

素振りをしてみた感じは、正直物足りない感じがしました。
これが『PRO』と表示されていない普通のモデルであれば、特に物足りなく感じなかったのかもしれませんが、『プロモデル』という認識で素振りをしていると、やや頼りない感じがします。
以前 PROモデルのフェアウェイウッド を試打したときと同様に、特にシャフトに物足りなさを感じました。
『純正』ということなので、おそらく一番ヘッドとの相性がいいように設計されたシャフトだとは思うのですが、私はやはり物足りなさを感じましたし、ヘッドとの相性も合っていないように思いました。

ボールを前にして構えてみても、特に不満も無く、自然な感じで構えることができたので、好感がもてました。
見惚れるほどの美しさというよりは、何かこう『機能性を追求した』構え感に見えました。
ラインもイメージしやすく、楽な気分で構えることができました。
バルジが真っ直ぐに近いな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は硬いというほどではないのですが、結構しっかりと手に伝わってくるものがありました。
硬すぎないので、ハードヒットしても何の問題もありません。

『音』も、比較的はっきりめの音なのですが、大きすぎないので、いいと思いました。
『構え感』『打感』『音』という『フィーリングの三要素』は、何かこう訴えてくるものが感じられなかったのですが、特に大きな不満はありませんでした。
まずまずの及第点だな・・・。と思いました。

球もあがりやすくて、タフな感じは全くしません。
『PRO』と名がついていますし、ノーマルモデルよりも若干ディープ感もあったので、多少タフな設計になっているのかな?と思っていたのですが、実際はそうでもありませんでした。
敷居の高さは感じません。
『PRO』という名前が無くてもいいんじゃないかな?と思えるほどの敷居の低さです。
これには、やはりシャフトも影響しているのだと思います。

『安定性』という点では、まずまずだと思いました。
ヘッド自体はそれほどシビアな感じはしませんでした。
ただ、気を付けて振っていかないと、シャフトが遅れてくるので、そこがちょっと不満に感じられました。
タイミングがやや合いづらい感じがしました。
このシャフトはフレックスが『S』ということですが『プロモデルのS』という感じは全くしませんでした。

『飛距離性能』という点では、『もうひとつ』どころか『もうふたつ』といった感じでした。
もちろん、ノーマルモデル同様、なかなかの高性能だとは思ったのですが、『PROモデル』ですし、フェアウェイウッドを打った印象からすると、かなり物足りない感じがしました。
ある程度、ここまでは伸びてくれるだろう・・・。という予想よりも、かなり手前で失速してしまいました。
私は、このドライバーにすごく期待していたので、もし飛距離性能が高ければ、マイドライバーと打ち比べてみよう・・・。と思っていたのですが、そうするまでもないと思いました。
マイドライバーであれば、最高点からの落ち際に『二枚腰』『三枚腰』といった感じで、弾道に粘りがあって、なかなか落ちてこないのですが、このドライバーだと、かなり早めにお辞儀してしまいました。
気持ちが乗りにくい感じがしました。
シャフトが『当たり負け』しているようでした。
そこがとても残念でした。

『操作性』という点では、一応左右に曲げてみたのですが、なかなか大きく曲げられませんでした。
曲線というよりは、かなり直線に近い軌道を描きやすい感じがしました。
こういったところも『PROモデル』らしくないところだと思いました。
多少小顔感はありますが、『操作性』よりは『直進性』のほうが強く感じられました。
ドロー系、フェード系、どちらの持ち球の方にも対応してくれるドライバーだと思いますが、どちらかといえばフェード系を持ち球にしておられる方のほうが易しく感じられるのではないかな?と思いました。

このドライバーの『フィーリング』『飛距離性能』にすごく期待していたのですが、正直『物足りなさ』が残ってしまいました。
特に飛距離性能には期待していたので、そこが残念でした。
同じシリーズのフェアウェイウッドが飛ぶからといって、必ずしもドライバーがもっと高性能であるとはいいきれないのだと実感しました。
これは他のメーカーのクラブにもいえることだと思います。

ただ、先ほども書きましたが、この純正のシャフトではなく、違うシャフトもラインアップされているそうなので、そちらを試してみると、もっと好印象がもてるような気がします。
クラブの性能は、シャフトが大きく影響してくるので、是非違うシャフトでも試してみたいと思いました。
少なくとも、私にはこのオリジナルの『X HOTシャフト』では最高のパフォーマンスは得られないように思いました。
このシャフトのままだと、購買意欲が全く刺激されませんでした。

期待値が大きかった分、試打を終えてみて、『物足りなさ』が強くなってきました。
最後まで『PROモデル』という認識はもてませんでした。
ノーマルモデルとの違いは、『ヘッド体積』だけなのでしょうか?
今、大人気のドライバーなのだそうですが、ノーマルモデル同様、私はあまり魅力を感じませんでした。
このドライバーが他のドライバーよりも大きく秀でているところが見つけられませんでした。
もちろん、メーカーが様々な工夫が施してあるだろうとは思うのですが、それほど強い印象は残りませんでした。
また、これからのモデルに期待したいと思いました。
コメント
打たれましたね
しかし残念ながら、PROという割には純正シャフトは軟弱すぎです。受注生産のはずなので、最初からカスタムでよさそうなものですが?
私はたまたまGT-6のクラブがありましたので、良かったのですが、純正シャフトではヘッドの性能を生かしきれないでしょう。是非カスタム仕様で打ってもらいたいものです。
しかし、海外メーカーは純正シャフトがヘッドにたいしてアンダーなモノが多いですね。その点、PINGなんかは純正でもしっかりとしたシャフト装着なものが多いような気がします。
2013-05-13 08:01 NOBU URL 編集
私も同感です
いつもありがとうございます。
私も同感です。
せっかくヘッドが優れていても、シャフトがマッチしていないと、充分な性能は発揮できないですね。
メーカーがこのシャフトがベストだと思って発売しているのだろうとは思うのですが、私は馴染めない感じがします。
PINGは私もいい印象をもっています。
海外メーカーでありながら、日本的な感じがすごくしていいですね。
それでは失礼いたします。
2013-05-20 00:08 golfdaisuki URL 編集
アメリカ仕様だと
こちらと日本仕様の細かい違いはわからないのですが、まずHeadの見た目ですが、黒ではなくつや消しのシルバーです。あと、ソールのXの字が赤。
シャフトはproject Xという名前のシャフトが装着されていて、proはStiffでは76gのかなりしっかりしたシャフトです。どうも日本で発売する時はシャフトをR
であれSであれ柔らかく、軽くしているのが当たり前になっているようですね。
以前使っていたドライバーが吹け上がりすぎて困っていたので、今年のシーズン始めの頃出来るだけの回転数が抑えられるドライバーが欲しくて試打して決めたのですが、上手くつかまえた時の距離は300を軽く超えるクラブでした。一番飛んだ時で320.驚きでした.ただ、コースにでてみて分かったのですが、球筋を作るのが難しく、狙ったところに運ぶイメージが作れなくて、使用するのを断念しました。単純なレイアウトのホールでは強い見方になるんですが、トリッキーなレイアウトのホールでは全く打つ気になれませんでした。中国製でヘッドの仕上げが悪く陽がさした時に微妙に歪んで見える安っぽさも許せなかったところもありました。
ドローンと飛んでいってランもものすごく出ます。距離が欲しい人にはすごく魅力的なクラブだと思うのですが、私には合いませんでした。
その後、タイトリストの913D3で9.5度、ディアマナ黒72g(日本仕様だと70gなんですかね)のSを買ったのですが、シャフトは5種類から選べるのですが、いちばんスピンを抑えられるのがディアマナ黒でした。重めのシャフトで腕で振ると言うより、力みを抜いて右腰で押しこむような意識で打っています。コースに合わせて、風に合わせて、自分の気持ちに合わせて操れて、且つ飛距離性能も260〜300のぐらいキャリー中心で出せるので、これから当分はこのクラブを使っていくと思います。
こちらは気温も氷点下になり、完全オフシーズンです。しばらくは家の中で素振りとショートゲームの練習、ドーム型練習場での練習で春の到来を待ちます。
長々書いてしまい申し訳ありません。いつもご丁寧なお返事を頂戴し感謝しております。
2013-12-08 03:36 アメリカのフォロアー URL 編集
とても参考になりました!
いつもありがとうございます。
さて、キャロウェイのクラブですが、仰る通り日本仕様とアメリカ仕様では、かなり違っているようですね。
私も以前、X HOT PRO 3Deep フェアウェイウッドを試打したときに、仰るとおりクラウンの仕上げの雑さのようなものを感じました。
飛距離性能などは素晴らしいのですが、その仕上げがとても残念だったので、強く印象に残っています。
ヘッドのデザインなどもそうですが、やはり大きく違うのはシャフトですね。
日本仕様は『軟らかすぎる』『軽すぎる』と私は思っています。
人によって好みも分かれるところだと思いますが、アメリカ仕様のほうが合う方も多いのではないか?と思っています。
私は日本仕様には、やや物足りなさを感じていますし、必ずといっていいほど『リシャフト』が必要になってくるように思います。
タイトリストの913D3はとても素晴らしいドライバーですし、ディアマナの黒を挿して使ってみたいと思いました。
すごく興味をもちました。
とても興味深いことを教えていただき、ありがとうございました。
私はもう何年も日本から離れていないので、海外のことは全くといっていいほど解りません。
なので、とても助かります。
今回もとても楽しく拝読させていただきました。
これからもよろしくお願いします。
それでは失礼いたします。
2013-12-10 01:33 golfdaisuki URL 編集