ナイキ VR_S コバート フェアウェイウッド - ゴルフクラブ試打日記。


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2013年04月20日
  

ナイキ VR_S コバート フェアウェイウッド

                 
ナイキ VR_S コバート フェアウェイウッド 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ナイキ VR_S コバート フェアウェイウッド の3番 です。



VR_S 513 F

シャフトは VR_S 513 F です。

ロフトは15度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は60g、トルクは4.7、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は328gです。



正面

ナイキらしい、かなり個性的なフェアウェイウッドです。


先日試打したドライバーと、よく似ています。


人によって好みが分かれるところだとは思いますが、こういった思い切った設計ができるのも、ナイキの強みだと思います。


ただ、先日試打したドライバーの印象からすると、私にはやや合いづらいだろうな・・・。という思いがありました。



側面

この大きな凹みは重心深度を浅くする効果があるのだそうですが、見た目はとてもインパクトがあります。


この凹みの分だけ、材料費も安くなっているのかな?と、ふと思ってしまいました。


すごく斬新で機能性に優れていそうな感じはしますが、正直、高級感とはやや縁遠い感じがします。


高性能FWということで、今はテーラーメイドの『RBZ』と、キャロウェイの『X HOT』の人気が凄いですが、この2つは結構リーズナブルな価格設定になっています。


このナイキのFWもリーズナブルな価格設定になっているようですが、テーラーメイドやキャロウェイのFWとは、またちょっと違う印象があります。



大きな凹み

この大きな凹みも、よく見ると微妙な凹凸があります。


これも計算され尽くした結果なのでしょうか?



ネック長さ

ネックの長さは普通・・・。といった感じがします。



ネックの調整システム

ドライバー同様、このFWにも、ネックに調整システムが付いています。


こうしたシステムによって、様々な調整ができるのだと思います。


ユーザーにとっては嬉しいことですが、私はどうしても、そのシステムの『耐久性』が気になってしまいます。



3

ネックには『3』という数字があったので、このFWがスプーンなのだということが解りました。


以前ドライバーを試打したときに、『D』だったので、スプーンは『S』かと思っていたのですが、数字でした。



ネックのポジション

今回試打するのは『15』で『NEUTRAL』のポジションです。



13

13

17

17

ネックを細かく見てみると、『13・14・15・16・17』とありました。


普通に考えると、これは『ロフト』を表していると思うのですが、もしかすると『13度から17度まで調整が可能ということなのでしょうか?


ということは、このクラブはスプーンでありながら、クリークまで一本で賄えることになるのでしょうか?


ちょっと前までは考えられなかった機能です。


競技中は、こういったロフトを調整することはできませんが、プライベートラウンドや練習場では試してみる価値は充分にあると思います。


ただ私はFWに、ここまでの機能は今のところ求めてはいないのですが・・・。



顔

顔はドライバー同様『赤ら顔(あからがお)』です。


とても個性的です。


先日開催されたマスターズでも、タイガー・ウッズ選手が、このような赤いヘッドのクラブを使っているのを見ました。


私は彼のファンではありますが、こういったクラブを使いたいとは思いません。


ナイキのクラブも素晴らしいですが、もしタイガー・ウッズ選手がタイトリストやキャロウェイ、そして日本のメーカーであるブリヂストンやダンロップなどのクラブを使っていたらどうなっていただろう?と思ってしまいます。


特に彼は世界トップクラスの『アイアンマスター』なので、プロデビュー直後のように『MPアイアン』を使っていたら・・・。と思うとワクワクしてします。



シャローバック

予想通り、かなりのシャローバックです。


何と言いますか、他のメーカーのシャローバックとは違い、とても『機械的』な感じがします。


『メカニカル』といいますか、『ロボット的』な印象を受けました。



HIGH SPEED CAVITY BACK TECHNOLOGY

ドライバー同様、『HIGH SPEED CAVITY BACK TECHNOLOGY』と記されていました。


ヘッド後方の大きな凹みのことを言っているのだと思いますし、それによりすごくアドバンテージが得られるのだろうと思います。


ただ、私はドライバーを試打したときも、それほど大きな魅力は感じませんでした。


それはただ単に、私はこのシステムを上手く使いこなせていないだけなのですが・・・。



振り感

素振りをしてみた感じは、ちょっと物足りない感じもしましたが、これはだいたい予想できていました。


このFWには他にも色々なシャフトがラインアップされているそうなので、そちらも試してみたいと思いました。


この『純正』のシャフトは必ずしもベストではないと思っています。



構え感

ボールを前にして構えてみても、形状的には特に大きく変わった感じはしないのですが、この『赤』と『白』の組み合わせが新鮮でした。


大きさはそれぞれ違いますが、どちらも丸いので、何となく『紅白まんじゅう』を連想しました。


何だか、構えたときに、余計なことを考え過ぎだと思いました。


アドレスに入ったら、すぐに集中しなければならないのですが、今日は少し気が散っていたように思います。


形自体は比較的オーソドックスで、奇をてらった感じはしないのですが、先日試打したドライバー同様、『前方』というよりは『後方』が主張しているように見えます。


ドライバーは、やや平べったい印象があったのですが、このFWは適度な立体感があって好感がもてました。


『黒』以外のヘッドは安っぽく見えないように独特な仕上げも必要な気がするのですが、このクラブは好感が持てました。


ただ、弾道のイメージなどはあまり浮かんできませんでした。


こうして構えていてもテンションがあがることなく、淡々と眺めていました。


今日の低い気温のせいか、少し心が冷えていたのかもしれない・・・。と思いました。


この色のせいなのかもしれないのですが、少し目がチカチカしました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』はまずまず・・・だと思いました。


適度なしっかり感があります。


柔らかい感じはしないのですが、手に嫌な衝撃が残ることもありませんでした。


私はもう少し柔らかい打感が好みなのですが、しっかり感を好まれる方は、このFWの打感に好感をもたれるのかもしれません。



打球音

『音』も、静かでいいと思いました。


ナイキのクラブとは思えないほど、静けさを感じます。


これまでのナイキのウッド系のクラブは、その独特な形状と共に、かなり音が主張していたのですが、最近はそうでもなくなりました。


どうしても、あの頃のイメージが抜けないので、最初の一球目は緊張してしまうのですが、こういった音ならば、インパクトが緩むこともありません。


いくらでも振っていける感じがしました。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、標準的だと思いました。


ロフトが15度でも、比較的よくあがります。


ティアップせずに、マットの上から直打ちしていったのですが、球も拾いやすく適度に上がってくれる感じがしました。


今のままのロフト(15度)では球があがりにくい・・・。と感じられる方も、ロフトが17度まで変えられるのであれば、おそらく自分自身に合ったロフトが見つけ出せるのではないでしょうか?


ただ、この長さやバランスなどを考えて、ただ単にロフトだけを変えるのはどうなってしまうんだろう?という不安もあります。


『構えやすさ』や『振りやすさ』なども変わってくるのかもしれません。



バックフェース

『安定性』という点では、そんなに難しい感じはしませんでした。


ドライバーを試打したときは、最初少し苦戦した記憶があるのですが、このFWはすぐに慣れることができました。


あまり叩きにいってしまうと球は暴れてしまいますが、それはシャフトを替えることで何とか対応できそうです。


ヘッド自体は、それほどシビアな感じはしませんでした。



飛距離性能

『飛距離性能』という点では、なかなかいい感じだな・・・。と思いました。


弾きが良くて、予想していたよりもライナー系の球が打ち易い感じがしました。


ランの比率も高められそうな予感がしました。


スピンも多いとは思いませんでした。


最近の飛距離系FWといえば、まずは『テーラーメイド』が真っ先に挙がりますし、次に『キャロウェイ』、そして『ブリヂストン』と続き、この『ナイキ』も仲間入りするような気がします。



操作性

『操作性』という点では扱いやすくて、いい感じでした。


インテンショナルなショットが打ち易いです。


左右どちらにもまんべんなく曲げることができました。


ただ、それほど大きく曲がる感じはしなかったのですが、実戦でもこれくらいの曲がり幅で充分だと思いました。


打つ前に予想していたよりも、扱いやすいFWだという印象が残りました。



ヒール側

テーラーメイドの『白』に対抗して、ナイキは『赤』でいくのでしょうか?


キャロウェイは『黒』のイメージが強いですし、メーカーそれぞれのポリシーが感じられます。


赤いヘッドも最初見た時は少し驚きましたが、実際に打ってみても、それほど打ちづらいとは思いません。


ただ、購入したいかどうかは、また別問題なのですが・・・。



NIKE VR_S COVERT FAIRWAYWOOD

赤い色は気持ちを高める効果があると思うのですが、そのせいか今日はだんだんと気持ちの入った球を打つことができました。


最初はちょっとドライな感じで打っていたのですが、このヘッドの色に触発されたのかもしれません。


しかし、私は興奮させるよりも、気持ちを上手く静めて打っていきたいので、赤よりも青のほうが構えやすいかな?と思いました。



NIKE VR_S コバート フェアウェイウッド
 
なかなかいい感じで試打を終えることができました。


『後ろ髪を引かれる』ようには感じなかったのですが、苦手意識もそれほどなく、気分よくこのクラブを返却することができました。


先日試打したドライバーよりも、私はこのスプーンのほうが好感がもてました。


今はメーカーによっては、ドライバーとスプーンが似ていないモデルもあったりしますが、このナイキのスプーンはドライバーからの流れを忠実に守っているように思えました。


ドライバーと一緒にFWも購入して欲しい・・・。というメーカーの思いも感じ取れます。


この色や独特な外観が気にならなければ、価格設定も抑えられているようですし、かなりコストパフォーマンスが高いと思います。


私は正直、購買意欲が刺激されるまでには至らなかったのですが、これからのナイキは惚れ惚れするような美しいクラブを発表して欲しいと思いました。


『機能性』も大切ですが、まずは目で楽しませてもらわないと、なかなか興味がもてません。


他のメーカーには無い、ナイキの個性を大切にしながらも、『美しさ』で勝負して欲しいです。


そうすると、もっとグレードが上がるような気がします。


ナイキのクラブは遠藤製作所が作っているというのを以前聞いたことがあるのですが、もし『AF-101』や『ZERO』のようなドライバーが出たら、思わず買っちゃうだろうな・・・。と思いました。

                         
        
                         

コメント

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また、お邪魔しちゃいました
golfdaisukiさん、こんばんは。

いつも楽しみに拝見させていただいています。

私もタイガー大好きです。
以前、ワールドカップで来日した際に
「騒がれているけど、どれほどの者なの?」的な興味本位で観戦に行ったものの
ドライビングレンジでのでの弾道の美しさ(凄さ)と
最終日18番のチップインを目の当たりにした事で
一気に虜になってしまいました。

まぁ、まぁ、その後にいろいろゴタゴタもありましたが
ファンを止める程の理由にはならなかったですね。

さて、コバートFWですが
マスターズでタイガーが使ってたのは、調整機能なしのロングネックの専用モデルですね。
「へぇ~、タイガーがコバート使うなんて。。。」と私も意外に思いました。
やはり、タイガーとコバートはイメージが一致しなかったですね。

daisukiさんが仰るように、タイガーがナイキ以外のクラブ
そう、EPON-ZEROと三浦のMB5003を使って
プレイするところを一度で良いので見てみたいと強く願います。
(とは言え、彼のドライバーは遠藤製だし、アイアンは三浦製らしいですが。。。)

因みに、コバートは遠藤製ではないようです。
商品のシールタグには"made in CHINA"と。
でも、カタログには"assembled in JAPAN"とあります。
「assembleってヘッドとシャフトを組み上げてるって事?
そんなん、付属レンチ使えば誰でも出来るじゃん!変なの。。。」って感じです。

また、コバートの窪み部分ってヘッド体積勘定に入るのか入らないのかが疑問です。
カタログ数値だと窪み部分を差し引いたりはしてないようなんですけどね。。。
不思議が多いモデルではあります。

・・・とここまで書いて気付きました。
「ん~、またも取り留めのない文章になってしまった。。。」
どうか、お許しを。

それでは、今後も試打日記に期待させていただきます。
頑張ってください!
これからもタイガー・ウッズ選手には期待したいですね
AIR様。こんばんは。golfdaisukiです。
いつも楽しいコメントを寄せてくださり、ありがとうございます。

タイガー・ウッズ選手には、これからも活躍して欲しいですね。
サム・スニードさんやジャック・二クラウスさんの記録をなるべく早く抜いて欲しいと思っています。

そうですか、コバートは遠藤製ではないのですか・・・。
どこが作っているのでしょうか、とても興味があります。

ナイキのクラブは見た目とてもインパクトがありますが、購買意欲を刺激するまでには至りません。
いくらタイガー・ウッズ選手がスーパーショットを連発しても、このクラブ自体にはあまり興味がもてません。

仰る通り、不思議な感じもします。

この度は私の知識不足なところを補っていただき、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。

それでは失礼いたします。