キャロウェイ X ユーティリティ プロトタイプ アイアン - ゴルフクラブ試打日記。
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その練習に目的を ローンチモニターの可能性

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2013年04月19日
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キャロウェイ X ユーティリティ プロトタイプ アイアン

                 
キャロウェイ X ユーティリティ プロトタイプ アイアン 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは キャロウェイ X ユーティリティ プロトタイプ アイアン です。



GRAPHITE DESIGN TourAD DI-75 HYBRID

シャフトは グラファイトデザイン TourAD DI-75 HYBRID です。

ロフトは18度、クラブ長さは39.75インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.1、キックポイントは中調子、バランスはD0、クラブ総重量は356gです。



正面

キャロウェイらしい、とてもカッコいいユーティリティクラブです。


最近はユーティリティクラブの活躍度も高まり、多くのメーカーから発売されています。


しかし、このようなアイアンタイプはすごく少なくなりました。


理由のひとつは、やはり『球のあがりやすさ』にあるように思うのですが、私はウッド系よりもアイアン系のほうが好きなので、とても好感が持てます。



側面

こうして見ると、やはりアイアンというよりはユーティリティなんだな・・・。と思います。


かなりソールの面積が広くなっているようですし、『低重心』を感じさせます。


シャープで上から打ち込んでいく・・・。というよりも、ボールの手前から拾っていく・・・。という感じに見えます。


『リーディングエッジ』というよりも『ソール』を使っていくべきクラブなのだということが、よく解ります。


ある程度『アバウト』に打っていっても大丈夫そうだな・・・。と思いました。



ソール中央のウェイトのような物

ソールの中央付近に、ウェイトのような物があります。


小さすぎて写真では見えにくいのですが、『8』と記されていました。


額面通り受け取って、『8g』ということでいいのでしょうか?


違う重さに交換できるのでしょうか?


しかし、私は『ウェイト』というよりは、機械などに『グリスアップ』するときの穴のように見えました。



トゥ側の異材

トゥ側には異材がコンポジットされているようです。


やはりタングステンなのでしょうか?


このトゥの位置に配置するということは、重心距離を少し長くして、フェースが返りづらくなっているのでしょうか?


ロフトが『18度』ということで、私の感覚では『2番アイアン』になるのですが、普通のアイアンでは、ここまで大きなウェイトは組み込めないように思います。


こういった設計自由度が高いところは、ユーティリティのいいところなのだと思います。



ネック長さ

ネックの長さは『アイアン型』ということで、しっかりとキープされていますが、何と言いますか『首太感(くびぶとかん)』があります。


こういったところは、いかにもユーティリティといった感じがします。


もう少し細いほうがすっきりして良さそうだな・・・。と思ったのですが、これも計算された太さなのだと思います。



Callaway X UTILITY Prototype IRON

素振りをしてみると、やや軽く感じられたので、できればスチールを・・・。と思ったのですが、今日はこの一本しか見当たらなかったので、今度機会があれば、是非スチールも試してみたいと思いました。



構え感

ボールを前にして構えてみても、とてもいい印象をもちました。


これまでの『アイアン型ユーティリティ』の中でも抜群の構えやすさだと思いました。


構えてみたときに、やはりヘッド後方が多少目に入ってしまうので、アイアンと全く同じ構え感にはならなかったのですが、こういった顔はこれまでもたくさん経験していますし、ある程度予測していました。


それよりもいいと思えたのが、『面長感』があまり感じられず、ボールとのバランスがよくとれていることでした。


適度なコンパクト感があって、すごくいいです。


球の飛ぶ方向を、ある程度限定させていけそうだな・・・。と思いました。


構えづらいユーティリティでは、なかなかこうはいきません。


ボールの飛んでいく方向をかなり拡散させないといけないので、いわゆる『スプレー』をイメージしなければならないことも多いです。


理想をいえば、『水鉄砲』で噴射するようなイメージで、できるだけ方向を限定していきたいと思っています。


拡散するイメージだと、『アバウト感』が大きすぎるので、なかなかコースでは使いづらいです。


しかし、このユーティリティアイアンは球をコントロールできそうだったので、安心して構えることができました。


予想していたことではありますが、多少グースも効いています。


しかし、難しさを感じるほどの強いグースではありませんでした。


この『グースの効きの弱さ』も、これまでのアイアン型ユーティリティでは、なかなか見られなかったところだと思います。




試打を開始しました。


フェース面

『打感』はまずまず・・・。だと思いました。


硬くはなく、どちらかといえば、ややソフトな感じで、何のストレスも無く、ボールを運んでいくことができました。


『中空構造』だな・・・。と、この打感で思えるほど、『押し戻しの小ささ』といいますか『反動の小さい』打感だと思いました。


それほどボヤけた感じはしませんが、敏感に感じ取れる打感とは、またちょっと違う感じがしました。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、程よく上がってくれるので、タフには感じられませんでした。


アイアンの感覚で打っていくことができました。


『ロフト18度』というと、多くの方がFWを使用されると思います。


なので、こういったユーティリティを使われる方は少ないような気がします。


特に、このような『アイアン型ユーティリティ』を敬遠されるかもしれません。


そういった意味では、このクラブの、このロフトはそれほど浸透しないような気もします。


もう一段階ロフトが寝ているモデルのほうが人気も出やすいのかもしれません。



Callaway X UTILITY Prototype アイアン

しかし、私もそうですが、昔『2番アイアン』をたくさん練習された方は、むしろ『楽に感じる』といいますか『懐かしさ』さえ感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?


このユーティリティアイアンが、元々の『2番アイアン』だと思えば、すごく易しく感じられます。


ゴルファーはゴルフを始めてから、『どんなクラブに出会ってきたか?、使ってきたか?』という経験も『スキルアップ』に重要な気がします。


易しさだけでなく、敢えてタフなクラブを手にしていると、易しいクラブでは感じ取れなかったことが感じられるような気がします。


私はFWが下手なので、もしコースで使うとなると、5Wよりも、こういったタイプを使うんじゃないかな?と思っています。



バックフェース

『安定性』という点では、なかなか親しみやすい感じがしました。


ロングアイアンのようなシビアさはありません。


ユーティリティらしい易しさと、中空の寛容さのようなものを感じました。



飛距離

『飛距離性能』という点では、ある程度バランスのとれた『優等生タイプ』のように感じられました。


飛んだり飛ばなかったり・・・。といった飛距離の差が小さく、このロフトにしては、結構計算できる感じがしました。


びっくりするほどよく飛ぶ・・・。という感じではなく、昔から『経験している飛距離性能』ではありますが、この距離をアイアン感覚で易しく打てるところに、このクラブの良さが散りばめられているような気がします。


平均点以上の飛距離を易しく打てるクラブだと思いました。



操作性

『操作性』という点では、比較的左右に曲げやすかったですし、いい感じではあったのですが、それがきちんとコントロールできていたか?といえばそうではありませんでした。


もう少し時間と球数が必要だと思ったのですが、この番手なので、大きく曲げたりすることはできても、微妙なニュアンスは伝えづらい感じがしました。


もっとしっかりとしたスチールシャフトであれば、また違った印象になったのかもしれません。


ただ、このクラブはやはり、『球のあがりやすさ』を利用して、あまり細工をせずに、できるだけ真っ直ぐに近いイメージでボールを運んでいったほうがいいような気がしました。



ヒール側

『ウッド型』あるいは『中間型』が多い、今のユーティリティですが、このような『アイアン型』はとても強く私の興味を引きました。


こういったタイプのユーティリティを発表してくれるメーカーは、すごく少なくなったように思います。


ダンロップ(スリクソン)やミズノ(MP)、フォーティーン、SYBしか、今は思い浮かびません。



Callaway X UTILITY Prototype アイアン

メーカーは市場の動向に敏感なので、こういったタイプのクラブは売れづらいと判断しているのかもしれません。


しかし一方で、ユーザーの要求にも、できるだけ応えようとしてくれています。


その大きな流れが、今の『マッスルバック回帰』だと思います。


数年前では考えられなかったほど、今は多くのメーカーがマッスルバックを発売してくれています。


マッスルバック=『MP』『ツアーステージ』・・・。といったことはなくなったように思います。


マッスルバックは確かに、敷居の低いアイアンではありませんが、色々と工夫することによって、親しみやすさが増しているように思います。



キャロウェイ X ユーティリティ プロトタイプ アイアン

そういったことなどからも、こういったアイアンタイプのユーティリティが復活してくれたら嬉しいな・・・。と思いました。


できるだけ構えやすさはアイアンのままで、球のあがりやすさは『+3番手』くらいになると、かなり人気も出るのではないでしょうか?


私は開発する立場にいないので、こうして好きなことを書けますが、作る側であるメーカーの方は大変だと思います。


しかし、それを何とかしてくれるような気がしてなりません。



キャロウェイ X ユーティリティ プロトタイプ アイアン
 
今は『飛ぶFW』が大ブームですし、品薄状態になっているそうです。


その流れは今年も続くと思いますが、一方でユーティリティの『構えやすさ』『球のあがりやすさ』『打感の良さ』がもっと良くなれば、すごく人気が出ると思います。


今のユーティリティは球があがりやすくなりましたが、もっと構えやすくなると、いいな・・・。と思っています。


今回試打した、この『キャロウェイ X ユーティリティ プロトタイプ アイアン』は、これまでのユーティリティアイアンの中で、抜群の構えやすさをもっていますが、さらなる改良を求めたいです。


すごくシンプルで、いいクラブだと思いました。

                         
        

                         

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