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2013年02月23日
ホンマ TOUR WORLD TW717 455 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ホンマ TOUR WORLD TW717 455 ドライバー です。

シャフトは VIZARD TZ65 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は65.5g、トルクは3.85、バランスはD2、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は314gです。

ホンマの新しいドライバーです。
ひと目見て、すごくカッコよくなったな・・・。と思いました。
ホンマのクラブを試打して、もう何年もテンションが上がりきらないことが多かったのですが、今日は少し様子が違います。
『やる気スイッチ』がオンになりました。
今は海外メーカーのクラブの人気が凄いですが、このドライバーは日本メーカーらしい美しさが感じられます。

『TOUR WORLD』とありますが、新たなブランドでしょうか?
ここ数年、ホンマといえば『BERES』というイメージが定着していて、私はあまり馴染めずにいました。
一番多い購買層をターゲットに絞ったのだろうと思うのですが、そこに執着するあまり、新たなファンを獲得できなかったのかもしれません。
私は昔からホンマのクラブには愛着があるのですが、後輩たちにはあまり親近感を感じない人が多くいます。
数年前に『ATHPORT』というブランドのクラブがあり、私は好感を持っていたのですが、すぐに見なくなりました。
ホンマは『自社生産』ですし、品質にブレはありませんが、商品の方向性に多少ブレがあったのかもしれません。
『ブランドイメージ』でクラブを選択することもあるので、そういったことにも目を向けて欲しいと思っています。
まず、そのクラブに興味が持てなければ、手に取って見てもらうことも無いように思います。

こうして見ていても、本当に本間のドライバーなんだろうか?と思えるほどの『立体感』があります。
『ホンマ=シャロー』というイメージが強くなり過ぎたのかもしれません。
ただ、全体的に見ても、他のメーカーのドライバーと似ているところが多く、ホンマ独自のオリジナリティーはあまり感じられません。
やはり、今はこういったタイプのドライバーが主流なのでしょうか?
今流行のシャフトを簡単に交換できるシステムではないようです。

ネックの長さも、しっかりとキープされていて、すごく美しいです。
『形状美』を感じますし、叩けそうな感じがします。
先日散歩をしていると、近所に咲いていた梅の花を見て、その美しさに心が癒されたのですが、このドライバーを見ていると同じくらい心が和んできました。
こうして見ているだけでパワーがもらえそうな予感がします。

ヒール側

トゥ側
ヒール側とトゥ側にウェイトがひとつずつ配置されていました。
こういったところは、他のメーカーでも、かなりたくさん見てきました。
ヘッドの『やや後方』に配置されているところを見ると、重心が少し深めなのかな?と思いました。

この厚みのある形状がたまりません。
シャローバックに慣れておられる方には、かなりディープに見えるかもしれませんが、私は『セミディープ』に見えます。
極端な『絶壁感』はありませんでした。
敷居の高さを感じさせない形状です。

このホンマオリジナルグリップは、ちょっと特徴的でした。
ラバータイプですが、形状が独特です。
滑りにくい工夫が施されているのでしょうか?
ツアーベルベットのようなソフトさは無いものの、しっかりと握ることのできるグリップです。
私はツアーベルベットに馴染んでいますし、あの何ともいえない手にしっとりとくる感じが好きなのですが、ドライバーはちょっとしっかり目のグリップでもいいと思っています。
距離感を出していくには、ツアーベルベットは最高のグリップのひとつだと思いますが、ドライバーでは違ったフィーリングでも違和感はありません。

顔がとても良くて、気に入りました。
いわゆる『日本顔』といっていいように思います。
すごくいい雰囲気が伝わってきました。

素振りをしてみても、フレックスが『SR』ということですし、それほど硬い印象はなかったのですが、気持ちよく振っていくことができました。
タイミングが取りやすいシャフトです。
この『VIZARD』というシャフトは初めてだったのですが、ヘッドと共にホンマのニューモデルなのでしょうか?
聞くところによると、シャフトもホンマで生産しているのだそうです。
OEMが主流の今、ヘッドだけでなく、シャフトまで生産しているメーカーは他に無いのではないでしょうか?
『ヘッドメーカー』と『シャフトメーカー』という『分業制』がすっかり浸透しているように思います。
ヘッドと、それに合うシャフトを自社で生産できるということは、とても素晴らしいシステムだと思います。
『手造り感』を感じられる数少ないメーカーです。

いつも色々なメーカーのクラブを試打していて、何と言いますか『温かみ』を感じるクラブと、形状は美しいのに、何故か『冷たく』感じるクラブがあります。
それは季節に関係なく、クラブから伝わってくる感覚です。
このドライバーは『温かく』感じるタイプです。
永く使っていけそうな感じがします。

ボールを前にして構えてみても、とてもいい印象をもちました。
構える前に、こういった構え感であって欲しいな・・・。とイメージを膨らませていたのですが、その通りの構えやすさでした。
ドライバーの中には、形状は美しいのに、ヘッドの据わりがあまり良くない感じのする物もたまにあります。
どこがどう・・・。というのではなく、あくまでも感覚的なことなので、上手く表現できないのですが、このドライバーは『GOOD』です。
すごく楽な気分で構えることができ、いいイメージがどんどん湧きあがってきました。
試打を開始しました。

『打感』はいい感じでした。
フェース面のイメージ通り、ソフトなフィーリングです。
ボールをフェース面に乗せて『遊べる』感覚・・・。といったらいいでしょうか?
インパクトで楽しめるドライバーです。

『音』はおとなしめですが、小気味いい感じの音が、耳に優しく届いてきました。
強くインパクトしても、何ら不都合を感じさせない音です。
最近、音に関してちょっと苦手に感じるドライバーに出会ったのですが、このドライバーの音には好感がもてました。
『いいクラブの条件』というのは、色々とあると思うのですが、その中の重要なポイントとして『プレイヤーの邪魔をしない』というのがあると思います。
そういった点で考えてみても、このドライバーの音だと、『伸び伸び』と打っていけるので、すごく楽な気分でショットすることができました。

『球のあがりやすさ』という点では、それほどタフな感じはしませんが、結構しっかりとしていると思いました。
高弾道というよりは、『中高弾道』といったらいいでしょうか?
装着されているシャフトも、軟らかめではあるのですが、結構抑えて打たせてくれました。
高弾道過ぎるドライバーは嫌だけど、易しく叩いていけるドライバーが好きだ・・・。という方は、是非試してみられてはいかがでしょうか?

『安定性』という点では、今のドライバーの中でも、比較的標準的な部類に属するでしょうか?
シビア過ぎる感じはしませんが、シャフトが合うと、もっとラインをまとめやすいかな?と思いました。
今度違うスペックで試してみたいと思いますが、このSRでもそれほど頼りない感じはしませんでした。
『数値的な寛容さ』というのではなく、あくまでも『構えやすさからくる寛容さ』といったらいいでしょうか?
構えたときの安心感が、そのまま打球に伝わっているように感じられました。

『飛距離性能』という点では、まずまずだな・・・。と思いました。
決して低くはないですし、伸びのあるいい球を打たせてくれますが、特に驚くような大きなポテンシャルはあまり感じませんでした。
飛ばない・・・。というのではなく、今の高性能揃いの中での平均レベルといった感じがしました。
形状から見てもわかるように、ある程度HSのある方のほうが、好感をもたれやすいのだと思います。

『操作性』という点でも、まずまずだな・・・。と思いました。
構えたときに予想していた通り、左右にもしっかりと反応してくれました。
敏感すぎるほどではありませんが、クセのないドライバーなので、自分の持ち球で勝負できるドライバーだと思います。
フェースが被っているようには見えなかったのですが、球のつかまりも結構いい感じでした。

ホンマがすごくカッコよくなって帰ってきました。
ここ数年、ホンマのクラブに接していても、どこか『ドライ』になっていたところがあったのですが、今日は『興味津々』といった感じで、試打を楽しむことができました。
易し過ぎるのはダメだ・・・。難しいのがいい・・・。というのでは決してないのですが、もっとカッコ良くて打つ前からワクワクさせてくれるクラブに出会いたいと思っています。
それで実際に打ってみると易しくて距離も出るドライバーだったら最高です。
そういった意味でも、このドライバーはこれまでのモデルよりも、一歩前進したかな?と思いました。

ホンマのクラブはどうも・・・。という方も、いらっしゃるかもしれません。
私がゴルフを始めた頃は、ホンマといったら『憧れ』の存在でしたし、ビギナーの頃からホンマのクラブを使っていた私は、先輩たちから『まだ早い』とか『クラブはいいのにスコアは・・・。』などと揶揄されてきました。
しかし、私の気持ちがブレることが一切なく、ずっと使い続けてきましたし、それが結果的に良かったのだと思います。
人によって、色々な考え方があると思いますが、まずは『クラブを好きになること』が大切なのではないでしょうか?
勿論、ビギナーの方に、カッコいいけど難し過ぎるクラブを勧めるつもりは一切ありませんが、好きなクラブだからこそ練習していても楽しいですし、それが上達につながるように思います。
人から勧められて、あまり気乗りしないまま『易しいクラブ』を買ってみたけど、どうも好きになれず、次第に手にすることがなくなり、中古ショップに売ったり倉庫の奥にしまったり・・・。という方も少なくないのではないでしょうか?
ホンマのクラブにはまだ触れたことがない・・・。という若い方にも是非お勧めしたいです。
数少ない『本物のメーカー』といっていいと思いますし、こういったクラブに早い時期から触れておくことはとても有効だと思います。
コメント
最近のHONMA
大阪kojiです。こんにちは。
いつも楽しく拝見しています。
このドライバー、すごく精悍な雰囲気でカッコいいですね!
私もゴルフを始めたきっかけが、ヒロ・ホンマのマッスルバックを武器に攻撃的なゴルフを実践していた叔父への「あこがれ」でしたので、「HONMA」ブランドにはすごく思い入れがあります。
最近のHONMAは全てのクラブラインナップにおいて、方針転換というか原点回帰(昔の硬派なという意味で)の傾向が感じられ、昔のHONMAを知る1ユーザとして、とても嬉しく思います。
今後も初級者から上級者まで幅広いユーザ層向けのクラブデザインを期待します。
(あと価格をもうちょっと抑えて頂けると・・・ただ、製造工程の地クラブのようなクラフトマンシップ(酒田工場)のことを考えると適正価格かも知れませんが)
次回のレポートも楽しみにしています。
失礼します。
2013-02-24 10:14 大阪koji URL 編集
本間のクラブ
私も本間のゴルフには特別な思いがあります。学生時代にキャディのアルバイトをしていたのですが、その時に先輩キャディから本間のアイアンセット、チームダイワのドライバーを譲って頂いたのをきっかけにゴルフを始めたので私にとっては原点ですね。
本間は憧れでもあるのでやはりこのようにカッコイイクラブが発売されるのは嬉しいしですね。
2013-02-24 11:44 Tomokazu URL 編集
ホンマも良くなりましたね
いつも楽しいコメントを寄せてくださいまして、ありがとうございます。
仰る通り、今回のホンマのドライバーは、すごくカッコよくなったと思いました。
やはり、ホンマはいいですね。
大阪koji様は、かなり感性の鋭い方ですので、是非このホンマのニュークラブを試していただきたいと思いました。
これからもよろしくお願いします。
それでは失礼いたします。
2013-02-28 00:23 golfdaisuki URL 編集
やはり本間はいいですね
いつもありがとうございます。
本間は昔からクラブ業界を牽引してきましたし、大きな成果を挙げてきましたね。
やはり本間はいいですね。
もっと注目していきたいと思いました。
それでは失礼いたします。
2013-02-28 00:27 golfdaisuki URL 編集
No title
2013-03-06 23:48 apollo URL 編集
apollo様。初めまして
この度は私の記事を読んでくださり、またコメントを寄せてくださいまして誠にありがとうございます。
また、このドライバーのグリップについて詳しく教えてくださり、ありがとうございました。
私はいつも勉強不足のまま試打しているので、知らないことが多く、今回のように教えていただけるとたいへん助かります。
とても勉強になりました。
これからも記事を書いていきたいと思いますので、お時間がございましたら、また私の記事にお付き合いいただけると幸いです。
それでは失礼いたします。
2013-03-10 00:25 golfdaisuki URL 編集