Post
≪テーラーメイド R1 ドライバー | HOME | タイトリスト 913D3 ドライバー & CRAZY CRZ435 ドライバー≫
2013年02月13日
PR
キャロウェイ RAZR FIT XTREME ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ RAZR FIT XTREME ドライバー です。

シャフトは RAZR FIT XTREME です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は56g、トルクは5.5、キックポイントは中調子、バランスはD1、クラブ総重量は308gです。

キャロウェイRAZRシリーズの新しいドライバーです。
ひと目見て、とてもカッコいいな・・・。と思いました。
この光沢感のあるブラックにグリーンが、とてもいいアクセントになっています。
ブラックとグリーンの組み合わせはとても美しいと思いました。
昨年の夏に出会った イオンスポーツ ZEDD SATE ドライバー を思い出しました。
クラブは確かに、その『機能性』が何よりも重要視される面もあるとは思いますが、このように美しいクラブを目にすると、それだけで『やる気スイッチ』がオンになります。
このようなクラブには、とても魅力を感じます。

今回のニューモデルの形状は、昨年試打したRAZR FITに似ていますが、デザインがとてもカッコよくなりました。
後継モデルなので当然ですが、前のモデル同様、シャロー感があります。
全体的なブラックのせいなのでしょうか?
シャロー感がありながらも、締まって見えるので好感がもてます。

全体的にフラットに近いソール形状ではありますが、少しだけ凹凸がありました。
これも計算され尽くした結果なのでしょうか?
高機能そうな印象もあるのですが、その中にシンプルさが垣間見えて、カッコいいです。

ネック部分には、今や『お約束』といった感じの調整システムがありました。
これにより、自分の好きなシャフトを自分で簡単に交換できるシステムはとても素晴らしいと思います。
ただ不具合などが、今後出なければいいのですが・・・。
そして、メーカー側は、こういったタイプのドライバーの『耐久年数』をどれくらいで計算しているのかが気になります。
以前も書きましたが、クラブの中で、このネック部分はスイング中、とても負荷のかかるところですし、デリケートな場所です。
なので、本来ならばメーカーやプロのクラフトマンが触れる領域だと思っています。

ヒール側

トゥ側
ヒール側とトゥ側には、それぞれ1つずつウェイトが配置されていました。
これも前のモデルから継承されてきていることです。
ヒール側のウェイトには『9』、トゥ側には『1』と記されていたので、『9g』『1g』ということでいいのでしょうか?
また、この重さをプレイヤー自身が好みに合わせて交換できるのでしょうか?

ネックのポジションは『O』でした。
最初は〇×の〇なのか?と思っていたのですが、『オープン』という意味なのだそうです。
他には『S』と『C』があったのですが、『スクエア』『クローズ』の意味なのだそうです。
できればスクエアで試してみたいな・・・。と思ったのですが、専用の工具が無かったので、このまま試打することにしました。
今度、また試す機会があれば、スクエアで試してみたいと思います。

ネックの長さも、しっかりとあります。
こういった調整システムが搭載されているので、これくらいの長さは常識といえるのかもしれません。
こういった調整システムのあるクラブは、ネック部分に重量が集中するので、他の部分でのバランス調整に、メーカーは注意しているのではないでしょうか?
ただ、アイアンやウェッジなどとは違い、ドライバーは設計自由度が大きいので、それほど難しいことではないのかもしれません。

このトゥ側の模様がとても目立っていますし、カッコいいです。
どういった意味があるのかな?と思ったのですが、単にデザイン上のことだけなのかもしれません。
とてもセンスがいいです。

顔は予想通り、かなり男前です。
トゥ側がやや尖った印象があり、シャープな感じもします。
この整った顔に親近感を憶えました。
数年前、キャロウェイも『異型』を発表したことがあり、私は今でもその印象が強く残っていて、完全には拭えていません。
その頃は馴染めずにいたのですが、それからすぐ整ったヘッドをたくさん発表し続けたように思います。
キャロウェイは『ビッグバーサ』から始まり、今では『レガシー』や『RAZR FIT』など、色々なブランドで私たちゴルファーを楽しませてくれています。

このシャローバックは、ある程度予想していた通りでした。
前のモデルもシャローでしたし、今の殆どのドライバーがシャローだと思います。
今は、とても『逞しい』シャローが増えてきたので、頼りなさは感じません。

ただ、素振りをしたときに、物足りなさを感じました。
ヘッドの重厚感にシャフトが合っていません。
イメージとは違う振り感でした。
かなり軽いですし、フレックスも『S』ではありますが、軟らかく感じます。
これは日本仕様だからでしょうか?
米国仕様だと、もっとしっかりとしたシャフトが挿してあるのかもしれません。
ただ、このドライバーは最初から豊富な『カスタムシャフト』がラインアップされているそうなので、そちらを選べば全く問題はありません。
好きなシャフトだから、どのドライバーにも合う・・・。とは必ずしも言い切れない部分もありますが、このカッコいいヘッドに、是非自分の愛用しているシャフトを組み合わせて使ってみたい・・・。という方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

ボールを前にして構えてみても、すごくいいです。
とてもいいイメージを出すことができました。
やや小顔に見えたので、ヘッド体積を訪ねてみると『440cc』という答えが返ってきて、その大きさに魅力を感じました。
真っ直ぐなラインもイメージできたのですが、どちらかというと『マニュアル感』といいますか、『持ち球』で勝負していけるドライバーのように感じました。
何の違和感も無く、すごく楽な気分で構えることができました。
何となくなのですが、以前試打したこともある レガシーブラックドライバー を思い出しました。
私の中での『ナイスショットの前兆』なのですが、こうして構えていて、大地から両足に、そして体全体にエネルギーが満ち溢れていくような感覚がありました。
試打を開始しました。

『打感』は、少ししっかりめでした。
打つ前は、もっとソフトな打感を予想していたのですが、実際はちょっと違っていました。
打ちづらくなるような硬さではありませんが、このしっかりした打感は少し意外でした。
しかし、大きな不満はありません。

『音』も、印象的には『やや硬め』に感じました。
『パアーン』と弾くというよりは、『ゴン』と強く拳(こぶし)をぶつけるイメージ・・・。といったらいいでしょうか?
この打感と音は、前のモデルと印象の異なるところです。
しかし、インパクトが詰まったり、合わせたりするようなこともなかったので、特に不安感はありません。

『球のあがりやすさ』という点では、まずまず・・・。といいますか、予想よりも高くあがらない感じがして、妙な違和感がありました。
予想と違った感じの弾道の高さです。
勿論、球はしっかりと上げてくれるのですが、高~いキャリーというよりは、ややライナー系に近い感じでした。
シャローヘッドでありながら、頼りなさの無い、しっかりとしたドライバーの代表格のような気がします。
吹き上がる感じもしなかったので、『叩ける』ドライバーだと思いました。

『安定性』という点では、ヘッド自体にシビアさは感じなかったのですが、装着されているシャフトが私にはやや難しく感じられました。
タイミングを合わせるのに、少し苦戦してしまいました。
今日試打したポジションは『O』だったので、私のようなフッカーには易しく感じられた部分もあったのですが、スライサーの方には、このポジションだと難しく感じられるかもしれません。
できれば『スクエア』か『クローズ』のポジションがいいのかもしれません。
このヘッドには、もう少ししっかりしたシャフトのほうが合いやすいように感じました。

『飛距離性能』という点では、ある程度HSの速い方に合いやすいドライバーだと思います。
使う方によっては、球が浮きづらい・・・。スピン不足でドロップする・・・。と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
そういった方には、前のモデルのほうが合いやすいかもしれません。
シャロー形状のイージーさは、あまり感じられないかもしれません。
対して、HSが速い方には、かなり魅力的に感じられるのではないでしょか?
明らかに『低スピン系』です。
ボールにスピンが掛かり過ぎないように色々と工夫してきたことが、あまり要らなくなるような気がします。
『オートマチック的』に低スピンが得られやすいタイプのドライバーだと思います。
『ライナー系』とまではいきませんが、『中高弾道』といえる高さで飛んでいきますし、しっかりと『ラン』稼いでくれそうです。

『操作性』という点では、今回は『Oポジション』だったこともあるのか、フェード系のほうが打ちやすい印象をもちました。
これがもし『スクエア』だったらどうなるのか?興味もありますが、おそらくドロー系よりはフェード系のほうが打ちやすいタイプなのではないかな?と思いました。
私はつかまり過ぎる球筋が嫌なので、このように楽に逃がしていけるドライバーは気分が楽になりますが、できればもう少しつかまえてみたいな・・・。という贅沢(ぜいたく)なことも考えていました。

テーラーメイドを筆頭に、今では『調整機能』が、より進化し、複雑化しています。
そういった中で、このドライバーもいわゆる『調整系ドライバー』といえますが、とてもシンプルだと思いました。
メーカー(キャロウェイ)も、調整機能がこれくらいでいい。充分だ・・・。と私たちユーザーに訴えかけているような気がします。
クラブが高機能になるのがいいのですが、それと引き換えに『ゴチャゴチャ』し過ぎてしまうと、魅力も半減してしまうのかもしれません。

私の友人の中に、あるメーカーの調整機能付きのドライバーを購入して、しばらく使っていたのですが、次第に『ミート率』が落ち、距離も落ち始めた人がいます。
彼は色々と試行錯誤して、自分に合うように調整していったのですが、なかなかいい方向に向かわず、しばらく『迷路』にはまったようでした。
結局、そのドライバーは中古ショップに売って、以前使っていたドライバーに戻したら、元のパフォーマンスを発揮できるようになりました。
私はこういった調整機能が付いたドライバーを購入したことはないのですが、今はコースや練習場でたくさん見かけます。
満足しておられる方もたくさんいらっしゃると思いますし、逆にあまり満足しておられない方もいらっしゃるのではないかな?と思いました。

私も調整機能が付いたドライバーには興味がありますし、いつかは使ってみたいと思っていますが、このドライバーくらいの調整機能でいいんじゃないかな?と思いました。
調整機能のバリエーションにこだわるあまり、『クラブの基本性能』が疎かになっては元も子もありません。
まずは『フィーリング』そして、『機能』だと私は思っています。
このドライバーの打感と音が少し意外な感じでしたが、これはこういった優れた『低スピン系』の宿命なのかもしれないな・・・。と思いました。
キャロウェイは、いつもハイレベルなドライバーを発表し続けていますし、このドライバーもそんな感じがしますが、あまり幅広い層を意識して作られているようには思えません。
見た目のカッコ良さは、おそらく多くの方が好感をもたれるのではないか?と思っているのですが、実際に球を打ってみると、かなり好みが分かれるように思います。
ヘッドスピードが速い方にお勧めしたい、ポテンシャルの高いドライバーです。
コメント
調整機能
ですが今は調整機能がないほうがいいような気がします。
golfdaisuki様の御友人のお話がでてきてやっぱりそういうこともあるんだなと少し安心しました。
北海道はまだまだ銀世界なのでもっぱら練習場なのですが、最近Z925ドライバーをまともに打てません、色々調整していって迷宮に迷い込んでしまったようです。
バルドに持ち変えると普段どおりにうてるのですが・・・・・。
やはりゴルフはメンタルのスポーツですね。
Z925手放そうとは思いませんがすこし悩んでいます。
2013-02-14 23:16 クリブ好き URL 編集
本来の調整機能とは
2013-02-16 01:36 Toshi URL 編集
ご自身に合ったクラブを
いつもありがとうございます。
仰る通り、このドライバーはすごくカッコいいですね。
私は一目で気に入りました。
調整機能付きドライバーは、人によって好みが分かれるところだとは思いますが、今はすごく増えてきましたね。
調整できるからこそ、迷いも生じてくるような気がします。
私もZ925で球を打ったことがありますが、調整しようとは最初から思いませんでした。
『オリジナル』のままで充分だと思ったことをよく憶えております。
私が住む地域も、毎日寒さが厳しいですが、そちら北海道はさらに厳しいようですね。
しかし、それでもお互い日頃の練習は欠かせないですね。
冬が過ぎれば、すぐに本格的なゴルフシーズンがやってきますし、競技試合なども増えてきますね。
私たちゴルフ好きにとって、休んでいる時間はないですね。
Z925で悩んでおられるようですが、もしどうしても合わないのであれば、無理して使い続ける理由が全くないと思っております。
心のどこかで、まだ使っていきたい・・・。と思っておられるのであれば、大切にされるといいように思います。
ただ、クリブ好き様にはバルドのほうが合っておられるようですね。
そちらに意識を集中されることがいいのではないでしょうか?
それでは失礼いたします。
2013-02-19 23:50 golfdaisuki URL 編集
Toshi様。私も同感です
いつもありがとうございます。
仰る通り、調整機能付きのクラブも、決して万能ではなく、課題も多いですね。
私は購入意欲がなかなか湧きません。
シャフトを交換しやすいのは大きなメリットですが、安全性を考えると、必ずしも100%ではないように思います。
この度はたいへん貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
それでは失礼いたします。
2013-02-20 00:04 golfdaisuki URL 編集