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2013年01月30日
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フォーティーン D-030 HW ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは フォーティーン D-030 HW ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは61度、クラブ長さは35インチ、シャフト重量は132g、バランスはD3、クラブ総重量は473gです。

フォーティーンらしい、高機能そうなウェッジです。
昨年 D-030 SW というウェッジを試打したのですが、今回はHWです。
SWはサンドウェッジということだと思うのですが、この『HW』とはどんな意味なんだろう?と思いました。
ロフトもすごくよく寝ているので、ボールが『高くあがる』という意味の『ハイウェッジ』なのかな?と思いました。
これまでだと『LW(ロブウェッジ)』という名称になると思うのですが、敢えてそうしないところがフォーティーンらしいところだと思います。

SW同様、この大きな凹みが一番の特徴です。
こうすることによって、ワイドソール化が実現され、より易しくなっているのでしょうか?
重量配分なども計算されているのかもしれません。

この角度から見てみると、大きな凹みがあるぶんだけ、ソールが出っ張っているように見えます。
サンドウェッジのバンスは、伝説の名手ジーン・サラゼンさんが飛行機の翼をヒントにして考えだした・・・。というのをずいぶん前に聞いたことがあるのですが、こうして見るとそのことがすごく納得できます。
また、飛行機の翼は鳥の翼の断面を研究して作られた・・・。ということも聞いたことがあるのですが、それも解るような気がします。

ソールはかなり広くて、滑りも良さそうです。
ウェッジが苦手だ・・・。という方の中には、リーディングエッジやフェース面に意識がたくさんいって、ソールを意識されない方が多いような気がします。
ウェッジがもつソールの性能を利用すると、すごく易しくなると私は思うのですが、こういったウェッジを目にすると、それを余計に感じます。
少々ボールの手前にソールが入っても、いい感じで滑ってくれてボールにきちんとコンタクトしてくれるウェッジはとても易しいです。
フェアウェイウッド同様、ウェッジには特に『ソール性能』が求められると思います。
そういったことを考えてみても、このHWや昨年試打したSWはすごく研究されているように思います。

ネックの長さもしっかりとキープされているので、スピンを効かせやすそうな印象を受けます。
こういったところはSWと共通するところだと思います。
こうして見ていても、グースは多少見られますが、きつくないところに好感がもてました。
グースネックを好まれる方は、少し不安に感じられるかもしれませんが、私はこういったグースがきつ過ぎないタイプが好きです。

フェース面を指で触ってみると、角溝ということはないのですが、結構エッジが効いていると思いました。
こういったエッジの効きの強さは、フォーティーンらしいところだと思います。

ボールを前にして構えてみても、予想していたよりもいい感じでした。
以前試打したSWと共通します。
ソールやバックフェースに大きな工夫が見られ、かなり高機能そうな感じがしながらも、『構え感』が失われていません。
こういったところに好感がもてました。
見惚れるほどの美しさだとは思わなかったのですが、特に不満はありません。
普通のウェッジと同じように自然に構えることができました。
『和顔』といいますか、とても丸っこい感じです。
セミグース形状といっていいように思いますし、これくらいのグースの効きは今の日本のスタンダードなのかもしれません。

私はウェッジを開いたり被せたりして構えたくなるのですが、このウェッジは『そのまま』打てるように作られているのだそうです。
つまり、ウェッジでフェースを開くのが苦手な方に、そのままスクエアな状態で使いやすくしているのだそうです。
もし、それが本当ならばとても画期的なことだと思います。
アプローチもそうですが、バンカーショットが苦手だ・・・。という方の中には開いて構えづらい・・・。という方が多いように思います。
右へ飛んで行っちゃいそうで、怖い・・・。と思っておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ロフトが寝ているウェッジでは、少々開いても実際はそんなことはないのですが、やはりどうしても難しい・・・。という方には、開かなくてもいいウェッジというのは『救世主』ともいえる存在になってくれるのではないでしょうか?
私はこのままの状態で打ってみることにしました。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じでした。
フォーティーンらしいフィーリングだと思いました。

球はかなりあがりやすくて、やはり私の感覚では『ロブウェッジ』だと思いました。
グースがきつくないので、ボールも自然な感じで拾ってくれますし、ソールがよく効いてくれているのか、滑りもいいです。
オートマチックにボールを拾っていけます。
普通のピッチショットのつもりで打っても、それが自然とロブショットになっている感じです。
ボールがスッと高くあがり、ポトリと落ちる・・・。といったらいいでしょうか?
高く上げるアプローチを好まれる方には、魅力的な存在といえるのではないでしょうか?
『14本以内』というルールがあるので、私はロブウェッジをバッグに入れていないことが多いのですが、ラウンドするコースによっては、どれかを外して入れることもあります。
しかし、それでもあまり使うことはありません。
殆どSWで代用できますし、LWでないと対応できない・・・。という場面には殆ど遭遇しません。
ただ、こういったオートマチック系のロブ系のウェッジを入れておいても面白いな・・・。と思いました。

私はグリーンから遠いほど、ロフトの少ないクラブは難しく、近くなるにつれ易しくなると感じることが多いです。
つまりティショットではドライバーよりもFWやアイアンなどのほうが『飛ぶ飛ばない』は別にしてミスする確率は減ります。
例えば、100ヤードしかティショットを飛ばさなくていいのであれば、私はウェッジを握ります。
そしてグリーンに近くなればなるほどロフトのあるクラブは難しくなります。
例えばカラーにボールが乗っているのに、敢えてSWなどのクラブを無理に使う必要はなく、できればパターなどのロフトの立ったクラブを使うことから考えられる方は多いのではないでしょうか?
ウェッジではトップ・ダフリ(ザックリ)があっても、パターでは殆ど考えられません。
もちろん、ライなどにもよるのですが、成功率を高めていくうえでは転がしていったほうが得策だと思います。
しかし、それでもこういった易しくロブが打てるウェッジは実戦でも試してみたいと思います。

スピン性能は、まずまずだと思いました。
今はスピン性能の高いウェッジがたくさんあるので、このウェッジの性能がそれほど目立つ感じはしませんが、スピンがほどけることなく、しっかりと効かせてくれていました。
鋭く食いつく感じはあまりしませんでしたが、計算しやすいスピン性能だと思いました。
強烈なバックスピンでギュッと戻ってくる感じではなく、ポンポンと何回か跳ねてそこに止まってくれる感じです。
強く戻すというよりも、止めやすいほうが距離感を出しやすいという方は多いと思いますし、そういった方にはお勧めしたいウェッジです。

『安定性』という点でも、これだけロフトが寝ているクラブなので、左右に大きく曲がることもありませんし、かなり易しく感じます。
ウェッジでは珍しい、『キャビティタイプ』といっていいと思うのですが、少々の打点のブレにも寛容な印象を受けました。
ボールが自然と上がっていくので、こちらが特に細工をする必要も無いように感じました。

距離感は、最初の2~3球くらいは、ちょっと合いづらかったのですが、すぐに修正することができました。
この高さだと、ややアバウトな感じで落としどころを設定しなくてはいけなかったのですが、球数を重ねることによって、だんだん絞り込むことができました。
やはり、フェースを無理に開かなくてもロブショットを打ちやすいウェッジだと思いました。
『HW』という呼び名が、これから浸透していくかは、よく解りませんが、こういったお助け機能をもったクラブは、これからもたくさん登場して欲しいと思っています。

『操作性』という点では、決して扱いづらいタイプではありませんが、どちらかというと『オートマチック的に』打っていけるウェッジだと思いました。
一応、開いたり被せたりして打ってみて、特に難しく感じることはなかったのですが、やや馴染めないところがありました。
ドライバーに例えると、直進性が強く曲がりにくいドライバーで、無理して曲げようとしている感覚・・・。といったらいいでしょうか?
少し不自然に感じられました。
シャープな形状のあの敏感さはありませんが、よりシンプルに打っていきたい方には、こういったタイプに魅力を感じられるのかもしれません。
敏感に反応させていく・・・。というよりは、オートマチック的にボールを上げていってカップを狙っていく・・・。ということができるクラブなのかもしれません。
私の友人に、ランニングやピッチエンドランよりも上げるアプローチのほうが得意だ・・・。という人がいるので、彼にも勧めてみようと思いました。

フォーティーンらしい、とても高機能でよく考えられているウェッジだと思いました。
何と言いますか『かゆいところに手が届く』といった感じです。
先ほども書きましたが、ウェッジは開いて使うと、とても易しくなるものですが、どうしてもそれをしづらい・・・。という方には、かなり有効なクラブといえるのではないでしょうか?
フルショットしても、『60ヤード』くらいしか飛ばないので、そういった短い距離をきっちり狙っていきたい方にも有効なのかもしれません。

見た目はちょっと奇をてらったようなところもありますが、実際の性能はとても高いと思いました。
先ほども書きましたが、構えづらくなっていないところがすごくいいです。
機能性の高いクラブは、これからも大歓迎ですが、フィーリングなどが犠牲になってしまうクラブは使いたいと思いません。
そういった点でも、このウェッジは好感が持てましたし、よく考えられて作られているな・・・。と思いました。
ただ、私は今、こういったタイプのウェッジを必要としていないですし、すぐに購入したいとは思いませんでしたが、コースで一度チャンスがあれば試してみたいと思っています。
グリーン周りのラフからは勿論、バンカーでも面白いんじゃないかな?と思いました。
これからのフォーティーンにも期待していきたいです。
コメント
開閉
私もつい先日まで、ウェッジの開閉というのは、まったく恐ろしくてやる気もありませんでした。
しかし、覚えると便利ですね。状況に応じて今では多用しています。
私は、バンスの無い50度くらいのウェッジがアプローチもロブもやり易いと感じますので、あまり寝たロフトのクラブ自体、サンド以外で使いません。
しかし、ご紹介のこのウェッジは、正面から打っていけて面白そうですね。
是非お店で手にしてみたいと思いました。ではまた、失礼します。
2013-01-31 22:56 たかし URL 編集
面白いウェッジですね!
いつもありがとうございます。
ウェッジの開閉は、確かにキャリアがまだ浅い時期ですと、怖い感覚もあるかもしれませんが、仰るとおり、慣れてしまえばとてもボールを扱いやすくなりますね。
このフォーティーンのウェッジはとても面白いと思いました。
ウェッジが苦手な方には魅力的だと思いますし、後輩たちにも勧めてみようかと思っております。
それでは失礼いたします。
2013-02-08 23:30 golfdaisuki URL 編集