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2013年01月09日
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ミズノ JPX 825 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ミズノ JPX 825 ドライバー です。

シャフトは JPX MD-200 カーボンシャフト です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は50g、トルクは4.7、キックポイントは中調子、バランスはD0、クラブ総重量は311gです。

全体的な色が黒という、とてもシブいデザインのドライバーです。
私は黒い色がとても好きですが、ミズノは白いヘッドを発売しないのでしょうか?
それとも、今後の動向次第・・・。といったところなのでしょうか?
ヘッドを白にしたから売れるというものでもないような気がします。

こうして見ていても、特に変わった感じはしません。
機能性が感じられるデザインではありますが、形状自体は特に変わったところはありません。

ヘッド後方に、このようなアクセサリーが見られます。
これはやはりウェイトの役目を果たしているのでしょうか?
こういったところは、これまでも他のメーカーのクラブにたくさん見られたことなので、特に個性的な感じはしません。
今は、本当にメーカーごとの区別が難しくなったような気がします。

ネックの長さは標準的な感じがします。

ヘッド後方には『HOT METAL』と記されていました。
このドライバーが昔のメタルドライバーには思えないですし、今の主流のチタンだと思うのですが、これにはどういった意味が込められているのでしょうか?

顔は予想通り・・・。といいますか、『三角顔』です。
高い直進性を求めながらも、違和感をもたせないようにするには、やはりこのトライアングル形状がいいのでしょうか?
今はすっかり見慣れた感じもしますし、四角形よりはずいぶんと楽に構えられます。
機能的な顔だとは思いますが、見とれてしまうような顔ではないと思いました。
こちらのテンションもあがらず、ただ淡々と見つめていました。

今、主流のシャローバック形状です。
この形状が今のトレンドなのかもしれません。
ディープバック形状のドライバーを探すほうが難しくなりました。

素振りをしてみると、かなり手ごわいな・・・。と思いました。
シャフトがすごく軟らかいです。
ワッグルをしてみても、フニャフニャに感じられます。
フレックスは『SR』ということでしたが、軟らかすぎる感じがしました。
シャフト重量が50gということもあると思うのですが、クラブ重量が311gには思えないほど軽く感じられました。
あくまでも私の感覚では『285~290g』くらいの軽量感を感じました。
『ヘッドの効き』も、少し弱めでした。
これはかなり手ごわそうだぞ・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみても、はっきりとした違和感がありました。
それは『フェースアングル』というよりは『フェースの見え具合』によるものです。
フェース面が見え過ぎです。
これは明らかに10.5度ではないな・・・。と思いました。
おそらく12度以上はあるんじゃないかな?と思いました。
ドライバーを構えている・・・。というよりはフェアウェイウッドを構えているような感覚です。
リアルロフトと表示ロフトが違うことが多い・・・。ということは既に『常識化』された部分もあると思いますし、多くのゴルファーが知るところだと思います。
そういったことを考えてみても、この『表示ロフト』の意味ってなんだろう?と思ってしまいます。
目安にもならないような気がします。
実際にこのドライバーのロフトを計測していないので、詳しいことは解りませんが、明らかに10.5度ではないと思います。
ヘッドの大きさは別として、初めからこのドライバーを『ブラッシー』ではなく『スプーン』という認識で構えていたのであれば、ここまで違和感はなかったのかもしれません。
何となくなのですが、少しボールから離れて構えたくなりました。
高~い弾道で飛んでいってしまうんだろうな・・・。と思いました。
シャフトもかなり軟らかいですし、これを抑える手立ては無いように感じました。
気持ち的に背中に少し汗をかいた感じのまま、しばらくじっとしていました。
呼吸が浅くなってしまいました。
試打を開始しました。

『打感』はまずまず・・・。だと思いました。
少しはっきりめの打感でしたが、硬すぎることはありませんでした。

『音』も、まずまずです。
大きすぎないところが良いと思いました。

『安定性』という点では、この高慣性モーメントのおかげで、ボールがずっと真っ直ぐに飛んで・・・。ということを打つ前は予想していたのですが、実際は全く違っていました。
一球目から、かなり先っぽに当たったり、次の球はヒール目に当たったり、そして次はかなり下目に当たったり・・・。といった具合にミスショットのオンパレードをやってしまいました。
なかなか打点がまとまりません。
構えたときに、ヘッドに違和感があったのも影響していると思うのですが、それ以上に難しく感じたのが、装着されているシャフトによるものでした。
何しろ、なかなかヘッドが戻ってきません。
かなり遅れてくる感じです。
タイミングがつかめませんでした。
5球、6球、7球・・・。と球数を重ねていっても、一向に改善する気配は見られませんでした。
かなり手ごわいな・・・。と思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、かなりのハイレベルだと思います。
私にとってはかなりあがり過ぎではありますが、どうすることもできず、ただただ高すぎる弾道を見送ることしかできませんでした。

『操作性』という点でも、かなり苦戦しました。
こういったタイプのドライバーなので、操作性よりは直進性を追求しているのだろうとは思うのですが、今日の私はその直進性さえも感じることができませんでした。
左右に曲げて楽しむ・・・。という考えには全くなれませんでした。

『飛距離性能』という点でも、私ではこのドライバーのもつ高い性能を発揮させてあげることができませんでした。
ボールが高~くあがり過ぎてしまい、途中で失速してボールが急に落ち込んでしまいました。
いわゆる『落下曲線がきつい』タイプの弾道でした。
バックスピンも多めだったように感じましたし、吹き上がっていました。
見た目は黒でシブく、いかにも叩けそうな雰囲気がありましたが、あまり叩いていくタイプのドライバーではないと思いました。
ただ、それは私がこのドライバーを全く打ちこなせていないのが大きな要因であることは明らかでした。

おそらく、ミズノの高い技術が組み込まれて、前のモデルよりも性能アップが実現できているのだと思います。
しかし、私はそれを感じることができませんでした。
いくらクラブの性能が良くても、私のように乱れたスイングをしてしまっては元も子もないのだと改めて感じました。
フェースの先っぽに当ててしまったのでは、いくら高慣性モーメントのドライバーでも、ボールは曲がってしまいます。
クラブの性能よりも、私自身のスイングをもっと磨いていかないといけない・・・。と思いました。

今年は、まだ2本目の試打ですが、昨年のクラブを入れても、ここまで苦戦したのはちょっと記憶にありません。
かなり難しいと思いました。
ただ、違うスペックで試してみたら、もう少し結果は違っていたように思います。
おそらく違うスペックのクラブでも、かなりの『ソフトスペック』だとは思いますが、それでも今日の結果よりは良かったように思います。
できれば違うスペックで試打をしてみたかったのですが、試打クラブはこの一本しか無かったので、そのまま試打しました。
あまりにも上手く打てなかったので、記事にするのは止めようかな?とも思ったのですが、いつも通り、ありのままを記事にしました。
今日の結果は、このドライバーに申し訳ないな・・・。と思いました。

MPと違い、JPXは私にとって、あまり身近な存在ではありませんが、過去には好感の持てるクラブにもたくさん出会いました。
ダンロップの『スリクソン』と『ゼクシオ』とはまたちょっと違いますが『MP』と『JPX』は、いい感じで『住み分け』ができているように思います。
ミズノの強い個性とこだわりが感じられる『MP』と、今のクラブの流行というものをすごく意識しているように思える『JPX』といった感じがします。
今日は、このドライバーに私のスイングの未熟さを実感させられましたが、またチャンスがあれば、違うスペックでもう一度試打をしてみたいです。
このまま試打をしていても、今日はどうにもならないと思ったので、予定よりも早く試打を切り上げ、練習場を後にしました。
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