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2012年12月27日
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オノフ ドライバー タイプD

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは オノフ ドライバー タイプD です。

シャフトは SMOOTH KICK MP-513D です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはR、トルクは5.6、シャフト重量は47g、バランスはD0、キックポイントは中調子、クラブ総重量は292gです。

オノフDシリーズのニューモデルです。
先日試打したモデルが『S』だったのですが、今回は『D』です。
こういった流れは、前のモデルにも見られたことだと思います。
今は一つのメーカーが同時に違うタイプのクラブを発売することも多いですし、いわゆる『三兄弟』も増えてきました。
しかし、オノフは『二兄弟』のようです。
この2つで、大よそのゴルファーのニーズに対応できているということなのかもしれません。

この赤い色がたまりません。
光沢感がありますし、とても美しいです。
今はヘッドにも、いわゆる『艶消し』タイプのドライバーが増えてきましたが、このドライバーは昔ながらの『艶あり』タイプです。
こういった美しさを見ているだけで、心が和みます。
年末になり、かなり気忙しい日が続きますが、この瞬間だけは時間がゆっくり流れているように感じます。

オノフらしい、シンプルでハイセンスなデザインです。
アスリートっぽいところも残しながら、エンジョイゴルフの印象があります。
この上品な仕上がりも、オノフの魅力のひとつだと思います。

よく見てみると、『INNER TUNGSTEN』と記されていました。
この赤い部分にタングステンが組み込まれているのでしょうか?

『WIDE HYPER EFFECT ZONE』と記されていました。
先日試打した『タイプS』と共通する部分だと思います。
かなり広い反発エリアがありそうです。

『WEIGHT DISTRIBUTION』と記されていました。
ここもタイプSと共通するところだと思います。

ネックの長さも、しっかりとキープされてはいますが、それほど長いとは思いません。
今のドライバーの中では、比較的ノーマルな感じです。
最近は調整機能付きのドライバーにたくさん出会うせいか、こうして調整できないタイプのドライバーに出会うと少し新鮮な感じがします。
いずれ、オノフも調整機能付きドライバーを発売するのでしょうか?

予想通りのシャローバックです。
今の主流といっていいのかもしれません。
最近はシャロー系のドライバーでも、弾道が力強くて高性能なタイプもあるので、この見た目だけでは解らないところもあります。
球があがりやすくて力強いのであれば、とても信頼できる武器になってくれます。

顔も、やはり美しさが際立っています。
赤い色が目立ちますが、赤とはいっても全体的には黒で、クラウン部分の赤がよく目立っているという印象です。
『予想通り』といいますか、『シャロー感』がありますし、フェースが被っているのがはっきりと解りました。
正直、私が苦手に感じる顔ではありますが、今はこれくらいがもはや『常識』といえるように思いますし、この顔に『スタンダード感』をもたれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

素振りをしてみても、やはりかなり軟らかくて、なかなかタイミングが取れませんでした。
できれば『S』のフレックスのシャフトを試打したいと思っていたのですが、あいにく貸し出し中ということだったので、このドライバーで試打を続けることにしました。
これまでの経験からも、おそらく『S』だったとしても、軟らかく感じたように思います。
さらにこの『Rシャフト』は軟らかいですし、かなり軽いですが、こういったスペックだからこそ感じ取れる部分もあるのだと思います。

ボールを前にして構えてみると、かなり個性的で、クラブの主張が感じられました。
それは『絶対に右へは行かせない』という主張です。
左へのイメージが浮かんできて、右へ曲がったり抜けたりする感じはしませんでした。
私はフッカーなので、構えづらく感じる部分はあるのですが、この『つかまえ顔』に好感をもたれる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
どのように打っても左にしか行かないように感じましたが、まずはチャレンジしてみようと思いました。
試打を開始しました。

『打感』は良いと思いました。
しっかり感がありながらも硬すぎず、手に馴染ませやすいフィーリングでした。

音も、はっきりとしていますが、嫌な感じはしません。
数年前は、こういったタイプのドライバーは甲高い音が多かったのですが、今は音という点でも、すごく進歩したように思います。
このドライバーの発する音によって、インパクトが緩むことはありませんでした。

『球のあがりやすさ』という点でも、かなり敷居が低い感じがします。
私には正直あがり過ぎだと思いましたが、この弾道の高さに魅力を感じられる方も多いように思います。
これだけ高くあがるので、ランはあまり期待できそうにないですが、キャリーはしっかりと稼いでいけるような気がします。
低く打とうと思ったのですが、どうしてもボールが高くあがってしまいました。

『安定性』という点では私には難しいと思いました。
最初から大きく左へ曲げてしまいました。
ヘッド自体は、かなり寛容さもあるように感じたのですが、フェースアングルとシャフトが私には難しく感じられました。
今のフックフェースドライバーのなかでも、かなり球をつかまえてくれるドライバーだと思うので、日頃どうしても球がつかまらずに方向性が出しづらい・・・。と感じておられる方は、試してみられる価値があるのではないでしょうか?
叩きにいくと、どうしても左に曲がってしまうので、合わせていってしまう悪いスイングをしてしまいました。
気持ちよく振りきることが難しく感じられました。

『飛距離性能』という点では、反発力もありますし、本来はオノフらしい高性能さをもっているのだろうと思うのですが、私はそれを上手く引き出してあげることができませんでした。
聞くところによると、このドライバーは低スピン性能がアップした・・・。ということだったのですが、私にはそれが感じられませんでした。
ちょっとでも叩きにいくと、ボールは吹き上がってしまい、強いフックが出てしまいました。
低いチーピンも嫌ですが、このようなハイボールのチーピンにも、これまで苦い経験がたくさんあるので、できれば目にしたくはありません。
背中に汗をかいていたように感じます。
私はこのドライバーの高い飛距離性能を感じ取ることができなかったのですが、このドライバーの『つかまりの良さ』『弾きの良さ』『弾道の高さ』によって、距離を稼いでいく方は多いのかもしれません。
先日試打した『タイプS』も、少し合っていないように感じたのですが、このタイプDと比べると、私には合いやすいのかな?と思いました。
私はなかなかできませんが、このドライバーで真っ直ぐ打てる方は、結構距離が期待できるのかもしれません。
ただ、他のメーカーのドライバーなどと比べて、特別秀でているようには感じません。

『操作性』という点では、難しいと思いました。
右へ大きく曲げることができませんでした。
かなり極端に打ってみたりしたのですが、それでも思うようにスライスを打つことができませんでした。
逆に左へはいくらでも大きく曲げることができました。
こういったことは打つ前から、予め予想できていたことではありますが、実際に打ってみてもその通りでした。
まだまだ対応しきれていない私の未熟な技量を痛感しました。

オノフのニュードライバーでしたが、正直いって前のモデルからの大きな違いはないように思います。
勿論、メーカー側に言わせれば、色々な新しい工夫などが組み込まれている・・・。ということになると思うのですが、私は前のモデルからの大きな違いを感じ取ることができませんでした。
同時に試打して比較してみれば、また細かな違いも感じられるのかもしれないですが、それでもごく僅かのような気もします。
私の苦手なタイプのドライバーなので、それほど深く感じ取ることは難しいかもしれません。

性能的には難しく感じられる部分がたくさんあったのですが、一番印象に残ったのは、この『赤い色の美しさ』です。
今年はゴルフ場でもたくさん紅葉を目にすることができたので、とても心が和んだのですが、このドライバーを見ていると、紅葉の美しさを思い出しました。
『美しさ』という大切な性能を充分に持ち合わせているクラブだと思いました。

今回の、この『タイプDドライバー』と、先日試打した『タイプSドライバー』は、正直あまり魅力を感じませんでしたが、これからもオノフには、このような美しいクラブを発売して欲しいと思います。
そしてできれば、もっと『叩けるモデル』にも出会ってみたいです。
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