Post
≪テーラーメイド BURNER FORGED アイアン | HOME | クリーブランド ランチャー ドライバー ≫
2009年09月23日
ロイヤルコレクション SFI アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは BBD’s SFI アイアン の7番 です。

シャフトはNS PRO950GHです。
ロフトは31度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、トルクは1.9、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は399gです。

かなり『ごっつい』感じの『ポケキャビ』です。
『薄い』『切れ味の鋭い』といった印象とは程遠い感じの『分厚いアイアン』です。
かなりの『低重心』『深重心』設計になっているのでしょうか?

かなりソール幅も広いような気がします。
これまでのロイヤルコレクションのアイアンにはあまり見られなかった広さだと思いました。
それほど精度の高い『ダウンブロー』が要求されないような幅の広さだな・・・・。と感じていました。

ホーゼルの長さは結構あります。
こういった所を見ると、『何が何でも低重心』というわけでもないようです。
『程良い低重心設計』になっているのでしょうか?
あまりにも低重心過ぎると、操作性が犠牲になることがあるので、そういったところをきちんと押さえている『ロイコレ』はさすがだと思いました。

素振りをしてみると、見た目以上に『軽い』アイアンだと思いました。
ヘッドが結構『ごっつく』見えるので、重そうな印象を抱いていたのですが、振ってみると意外と『軽さ』を感じることができました。
これまでたくさん経験してきた『軽量スチールアイアン』と同じ振り心地です。
私はこういった軽いアイアンだと、どうしても『手打ち』になってしまう悪い癖が出てしまうので、そういった点に気をつけながら、素振りを繰り返しました。

ボールを前にして構えてみると、なかなかの構えやすさだと思いました。
『セミラージサイズアイアン』といってもいいのではないでしょうか?
なかなかの大きさを感じるヘッドですし、多少のグースが効いています。
シャープな印象はあまりありませんが、構えづらくは感じませんでした。
さすがは『ロイコレ』のアイアンだと思いました。
ロイヤルコレクションのクラブをこれまでたくさん経験してきましたが、構えづらくて打てない・・・・・。と感じるものはひとつもありません。
このアイアンは正直いって、見とれてしまうほどの美しさではないのですが、この『大きさ』『形状』に安心感を持たれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
『小顔』には不安を感じるけど、かといって『ラージサイズ』は苦手・・・・。と言われる方も多いと思いますし、『ストレートネック』は難しそう・・・。多少『グース』がついていた方が球を捕まえやすい・・・・。と感じておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
このアイアンはそういった方々には、とても構えやすくて大きな『安心感』をもたらしてくれるのではないでしょうか?
その大きな安心感がショットの成功率を高めてくれるような気がします。
大きめのヘッド・・・球がつかまりづらい
グースネック・・・・・球がつかまりやすい
という相反する点がうまく相殺されて、いいバランスが保たれているのかもしれません。
これ以上ヘッドが大きくなると、おそらく難しく感じられるだろう・・・・。と思っていました。
試打を開始しました。

『打感』はやはり『軟鉄鍛造』ということもあり、とてもいい感じでした。
すごくいい感触を一球目から感じることができたのですが、どことなく『やや軽い』がしました。
それはやはり『シャフトの軽量感』からくるのではないだろうか・・・・?と試打を繰り返しながら感じていました。
このアイアンに限らず、他の『軟鉄鍛造』+『NS PRO』というマッチングによく感じられる感触だと思いました。
適度な『粘り感』といいますか『落ち着き感』といいますか、フェースに球を乗せて運ぶ・・・・。というよりも、やや『弾く感じ』といったらいいでしょうか?
今日はそのような感じをもちました。
決して不満に感じることもなく、むしろ好印象だったのですが、やはり『軟鉄鍛造』には『ダイナミックゴールド』が似合うなあ・・・。と思っていました。
適度な『重量感』『粘り感』が加わると、もっと『打感に厚み』といいますか、手応えが増してくるような気がしましたし、それが『コントロール性能』にもつながってくるような気がします。
見た目の印象からも伝わってきていたのですが、やはり『スイートエリア』はかなり広いのではないでしょうか?
多少打点がズレてもそれを感じさせない、『ソフトさ』を感じることができました。

『球のあがりやすさ』という点でも、やはりかなりの『低重心』『深重心』が活かされている感じです。
『ストロングロフト』を全く感じさせない『あがりやすさ』です。
『上からつぶす』といった感覚が苦手で、『横からはらう』といった感じでアイアンショットを打っていきたい方にもすごく上がりやすくて易しく感じられるのではないでしょうか?
『ボールの右横っ面』を『フェース』にコンタクトさせて運んでいきたい・・・・。と感じておられる方にも易しく感じられると思います。
日頃ラウンドしていても、ウッドの調子はいいけどアイアンの調子がいまひとつ・・・。またはその逆・・・・。といったことがよくありますが、こういったアイアンだと『失敗の落差』が小さくなるような気がして、あまり『好不調の波』は大きくならないのではないかな・・・・?と思いました。

『安定性』という点では、やはり見た目通り、抜群の性能を誇る感じがしました。
このバックフェースに組み込まれているものが威力を発揮しているのでしょうか?
店員さんの説明によると、この形状は『トライ・グラビティ・バック・デザイン』という舌を噛みそうな名前なのだそうでして、重量配分を適正にすることによって、高い安定性を実現できているのだそうです。
こういった工夫はこれまでにも『トゥ側』と『ヒール側』に『タングステンウェイト』を組み込まれたものもたくさんあり、決して目新しい工夫ではないような気がしました。
しかし、見た目にはなかなか解らない、これまでの『タングステンウェイト』よりも、こうしてはっきりと見て取ることのできるこのアイアンの形状はそれよりも効果が高いのでしょうか?
より高い『慣性モーメント』が実現できているのかもしれません。
構えた時に多少の『グース』が気にはなっていたのですが、左に引っかかりやすい感じもせずに割といい感じで打っていくことができました。
『左右のブレ』をかなり抑えていけるアイアンだと思いました。
私はこういった『軽量感』『ストロングロフト』といったアイアンだと、なかなか『距離感』をつかむのに苦労するので、このアイアンでもそういったところを感じてしまったのですが、日頃からこういったアイアンに慣れておられる方は『左右』『前後』をかなり高い確率で揃えていくことができるのではないでしょうか?
メーカーもおそらくそういったことを目標にして、このアイアンを開発したのだと思います。

『操作性』という点でも、私はなかなかいい感じだと思いました。
『ブレ』に強く、ミスショットをカバーしてくれる『容易さ』をもっており、『直進性』が比較的高いアイアンだと思うのですが、割と扱いやすい感じがしました。
左右に曲げることも比較的容易でしたし、扱いづらさは殆ど感じませんでした。
日頃、『マイアイアン』で描いているような『大きな曲がり』はなかなか難しい感じがしましたが、程良くまとまっていて、安心して振り抜いていくことができるアイアンだと思います。
今はアイアンもドライバー同様、
「曲げたくない」「出来ればストレート系の球を打っていきたい・・・。」
と感じておられる方もきっと多いと思います。
どのクラブでも『完全なストレート』というのは、とてつもなく難しいことだと思いますし、厳密には左右どちらかに曲がりながら(あるいは曲げながら)、ボールをターゲットまで運んでいるのだと思いますが、こういったアイアンはかなり『ストレート』に近いイメージで打っていくことができるのだと思いました。

『飛距離性能』という点では、やはりかなり秀でていると思いました。
見た目は結構オーソドックスなデザインですし、比較的『ノーマル』なアイアンに見えなくもないのですが、かなり高い飛び性能をもったアイアンだといえると思います。
軽く打っても、かなり遠くへ飛んでいく打球を目で追いながら、自分の距離感にはない感覚にとまどいつつも、その高性能をはっきりと感じていました。
いくら飛んでも、自分の感覚と合わないと、私はある種の『怖さ』を感じるのですが、今日もその『怖さ』を感じてしまいました。
『自分の物差し』が私の中で確立されているので、なかなかこういったクラブの『目盛り』が私の中には存在しないのですが、今は多くの方がこういったクラブを求めておられるのだと思いますし、フィーリングが合いやすいのだと思います。
やはり『飛距離系アイアン』には『NS PRO』との相性が良いようです。
今は『カーボンシャフト』もかなり優れた物がたくさんあるので、そういったシャフトを使っていけばもっと飛距離を稼いでいけるのかもしれません。

見た目はかなり『アスリート系』にも見えていたのですが、意外と対応するゴルファーの幅は広いような気がします。
カッコ良くて、『打感』も良く、上がりやすくて、飛距離も稼げる・・・・。そんな『いいとこ取り』のアイアンといってもいいのではないでしょうか?
また『ロイヤルコレクション』という『ネームバリュー』にも魅力を感じます。

『ロイヤルコレクション』のクラブを見ていると、時々トヨタの高級車『クラウン』を思い出すことがあります。
昔は『いつかはクラウン』という言葉が浸透していて、最初は比較的安価でリーズナブルな乗用車に乗っていても、いつかはクラウンに乗ってみせる、乗ってみたい・・・・。といった『憧れ』の存在でした。
しかし、今では『いきなりクラウン』といったところもあり、私の後輩も初心者マークをつけてクラウンに乗っている人もいます。
最初のうちはあちこちにぶつけるから『中古車』を買った方が無難だよ・・・・。ともよく言われていました。
クラウンのような高級車はいつまでも憧れの存在であり、目標でもありました。
そのイメージが私の中では『ロイコレ』にあって、いつかは『ロイコレ』のクラブを購入したい・・・・。使いこなせるようになりたい・・・・。と思わせる『憧れ』と『ステータスの高さ』をもったメーカーです。
このメーカーのクラブが1本でもキャディバッグに入っていると、「この人はやるな・・・。」と思ってしまいますし、クラブ全体のセッティングも締まって見えます。

難しい・・・。とは知りつつも、決して素通りできない、したくない雰囲気も持っています。
実際に打ってみると意外と易しい・・・・。ということに気付かされることも多く、私も後輩たちに勧めてきて、かなりイメージが変わった・・・。という人も多いです。
『見た目の美しさ』や『高いプロの使用率』という言葉に躍らされて、自分には難しい・・・。と試打することもなく『二の足』を踏んでおられる方も多いと思います。
確かにちょっと前までは、ある程度のゴルファーの『スキル』が求められるクラブが目立ちましたが、最近はそうでもありません。
かなり幅広い層に受け入れられるような気がします。
いつかは『ロイコレ』といったことが、今は『いきなり『ロイコレ』といったことがまかり通るのではないでしょうか?

このアイアンはその『最たるもの』のひとつだと思います。
ビギナーの方や初級者の方でも、こういったアイアンを使っていくことはとてもいいのではないでしょうか?
とても打ちやすいですし、見た目も比較的『オーソドックス』に近く、何より『フィーリング性能』が高いことがとてもいいと思います。
私は自信をもって、後輩や友人たちにこのアイアンを奨められる気がしました。
若い方からベテランの方まで、幅広い層に人気が出る、『守備範囲の広い』アイアンです。
コメント
No title
2009-10-03 11:10 ヒョウゴ URL 編集
どちらもいいアイアンですね。クラブはあまり軽すぎない物を・・・。
この度はコメントを寄せて頂きまして、誠にありがとうございます。
さて、アイアンの選択に少し迷っておられるようですね。
今はいい物がたくさんあるので、どれにしようかやはり迷ってしまいますね。
『ヤマハ インプレスX フォージド』を使っておられるということですが、とてもいいアイアンですね。
私も大好きなアイアンです。
それとこちらのロイコレのアイアンを選択肢に入れておられるようですが、とてもいいセンスをお持ちな方だと思います。
インプレスと比べて難しいか・・・?というご質問を頂戴しておりますが、何を持って難しいか・・・?ということもありまして、一慨にはこちらの方が易しいですよ・・・・・。とは言いづらい部分があります。
『クラブに対する難しさ』というのは、『人それぞれ』なのだと思います。
ただ、どちらが『シビアさ』があるか・・・?とか、ミスに寛容か・・・・?ということで考えてみますと、私は『インプレス』よりも、こちらの『ロイコレ』の方が『易しい』といえると思います。
かなり『寛容さ』を持っていると思いますし、全くシビアな感じはしません。
それでいて、構えづらさはなく打感もいいので、『フィーリング性能』も高くてバランスのとれた、すごく使いやすいアイアンだと思います。
ヘッドスピードが42ということだそうですが、何の問題もなく使っていけるアイアンだと思います。
シャフトにも迷っておられるようですが、今のヘッドスピードがもしそのまま向上しないのでしたら、私は『950』をお薦めしたいと思います。
これまでの記事にも書いているのですが、私のこれまでの経験上、シャフトやクラブの総重量は『振り切れる範囲内で』『身体に無理が掛からない範囲で』という条件がつきますが、出来るだけ『重い物』を使った方がいいように思います。
体力があるのに、それを発揮しないで軽いクラブを使い続けることに、あまりいいことは待っていません。
ヒョウゴ様は、まだじゅぶんお若い方のようにお見受けするので、本来ならば『ダイナミックゴールド』といいたいところですが、『NS PRO』に慣れておられるようですので、やはり『NS PRO』の方がいいのかもしれませんね。
『1050』もいいシャフトですし、『950』を使ってこられたのでしたら、おそらくそれほど違和感を感じることなく振っていかれるのではないでしょうか?
私はどちらかというと『950』よりは『1050』の方が好きですが、これもやはり人それぞれなのかもしれませんね。
ただ先ほども書きましたが、これ以上ヘッドスピードが上がらないのでしたら、私は『950』の方が無理なく振っていけるような気がします。
本当はまだまだ『伸びしろ』をじゅうぶんにお持ちなのではないでしょうか?
それとヘッドスピードはあくまでも『目安』のひとつに過ぎないので、それだけに決めてしまうのは、いささか早計のような気もするのですが・・・・。
現在ドロー気味の球がでておられるようですが、あくまでも一般的にいいまして、そういう方には、手元調子のしっかりとしたシャフトの方がケガが少ないような気がします。
ドローという球の性質上、次第に曲がりが大きくなるおそれがあるので、あまり先調子のものだったり軽すぎるシャフトだと、コントロールするのが難しくなることもじゅうぶんに考えられます。
この『ロイコレ』のアイアンは、『直進性』にも優れていると思いますので、私はどちらかというと、この『ロイコレ』のアイアンをお薦めしたいと思います。
以上が私なりの考えなのですが、お役に立てましたでしょうか?
ヒョウゴ様がいい選択をされますことを、お祈り申し上げます。
これからもよろしくお付き合いくださいませ。
それでは失礼致します。
2009-10-04 02:09 golfdaisuki URL 編集