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2012年11月10日
ミズノ MP-T4 ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ミズノ MP-T4 ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは56度、クラブ長さは35.25インチ、シャフトフレックスはW-F、バランスはD3、シャフト重量は119g、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は468gです。

ミズノのニューウェッジです。
先日、G-4というウェッジを試打しましたが、今日はT-4というモデルです。
ミズノのウェッジの印象はアイアンに比べると、それほど強くないのですが、今日は運よくニューモデルのウェッジを試打する機会に恵まれました。

ニッケルメッキの風合いがとても懐かしいです。
最近はあまり見かけなくなりましたが、昔はよく見られました。
また、ミズノのアイアンは、いわゆる『オーダーメイド』ができるので、このような風合いに指定することも可能です。
もちろん、ネームなどの刻印を入れることも可能です。
ミズノほどお客の要望に、事細かく応えてくれるメーカーは他には無いのではないでしょうか?
OEMに頼らず『自社生産』しているメーカーの強みだと思います。
私のようなアイアン好きには、たまらないメーカーです。
クラシカルな雰囲気がとてもいいですし、見るからにスピンが効きそうです。
何と言っていいのかよく解りませんが、『枯れた美しさ』といったらいいでしょうか?
他のクラブよりもタフな状況で使われることの多いウェッジは、どうしても傷や錆びが発生しやすくなってしまいますが、その傷や錆びのひとつひとつが愛おしく思えてくることが私はあります。

もちろん運搬中など、何もないところで傷をつけたくはないですが、ラウンド中や練習中についた傷は、ある意味『勲章』のように感じますし、その傷が『個性』となって、『世界に一本だけのウェッジ』になってくれます。
その傷ひとつひとつにたくさんの思い出が詰まっています。
そういった意味でも、このようなウェッジは使い込んでいけばいくほど、いい風合いが出てくれそうに感じられます。

先日試打した『G-4』同様、このウェッジにも『QUAD CUT GROOVES』と記された溝がありました。
どういった効果が期待できるのでしょうか?
これからはフェアウェイウッドやユーティリティだけでなく、ウェッジやアイアンでも、『溝』がトレンドとなってくるのでしょうか?

ソール幅は、少し広いかな?と思ったのですが、サンドウェッジだと思えば標準的な部類に属すると思います。
ウェッジは今はもう殆ど『ロフト』で呼ぶようになってきているので、いずれ『サンドウェッジ』や『アプローチウェッジ(ピッチングサンド)』『ロブウェッジ』『ピッチングウェッジ』などが死語になってくるのかもしれません。
それと、こういったロフト表示ですが、聞くところによるとメーカーによっては、必ずしも正確な数値でないことも多いのだそうです。

ネックの長さは、程よい長さがあり、好感がもてます。
G-4と、ほぼ同等なのではないか?と思いました。
今度機会があれば、打ち比べてみたいと思っています。

やはり、フェース面には強烈なミーリングが施されています。
こういったところも、G-4と同じだと思います。
角溝がルール不適合になってしまった以上、これからはこういったミーリングが主流になってくるのではないでしょうか?
角溝も新品のときはよくスピンが掛かっていましたが、使っていくうちに角が丸くなってしまうことも多かったので、こういった『ミーリングの耐久性』が気になります。
特に私はバンカーの練習が多いので、どうしても消耗が激しくなってしまいます。

ボールを前にして構えてみても、すごく構えやすいです。
G-4は、ちょっとグースが効いているな・・・。と思っていたのですが、このT-4はほぼストレートです。
とてもいい感じです。
G-4のGが『グース』だとすると、T-4のTはどういった意味があるのでしょうか?
ストレートネックだったら、『S』でいいと思うのですが、『T』の意味がよく解りませんでした。
形状的にティアドロップタイプに近いと思うのですが、フェースの幅も感じられ、丸顔な感じもします。
程よい『和の雰囲気』が感じられるウェッジです。
いいイメージが強く出ました。
試打を開始しました。

『打感』は、やはりG-4同様、とても喰いつき感が感じられます。
ミーリングの効果が充分に感じられます。
私はまだこういった喰いつき感の強いウェッジにあまり慣れていないので、少し不思議な感じもしますが、このフィーリングが大好きだ・・・。という方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

球も拾いやすくて、すごく易しく感じました。
ごくノーマルなサンドウェッジだと思います。

スピンの強さも充分に感じられます。
やはり、ミーリングと適度な高重心がよく効いているのでしょうか?
耐久性の高い練習ボールなので実際のところは、よく解りませんが、おそらくボールにも傷がついているんじゃないかな?と思えるほどの喰いつきの強さです。

『安定性』という点では、易しいほうだと思いました。
微妙にフェースを開いたり閉じたりして使うよりも、どちらかといえば『オートマチック的』に使っていくタイプのウェッジではないかな?と思いました。
開いて構えてみたのですが、少し使いづらい感じがしました。
ただ、細工をせずに普通に打っていくのであれば、不自然な感じは全くしませんでした。

『飛距離性能』という点でも、56度のウェッジらしく、ノーマルな感じで距離感も合いやすいです。
装着されているシャフトがダイナミックゴールドなので、飛び過ぎないところがいいです。
シビアなポイントにボールを落としていけそうなウェッジだと思いました。

『操作性』という点では、先ほども書きましたが、普通に打っている限り、何の不満もないですが、ちょっと開いたりしたいときに、少し気になるところが出てしまうかな?と思いました。
私はフェースを開き気味に使っていきたいタイプなので、このウェッジだと、少し『削り』を入れて使いたいな・・・。と思いました。
それと、かなりスピンが掛かるので、どれだけ実戦で使っていけるのかが、気になりました。
今日は練習場のマットの上からしか試打できなかったので、今度アプローチグリーンで、そのスピン性能を確かめてみたいと思いました。
バックスピンで強烈に戻る・・・。というよりも、止めたい場所にきちんと止めてくれるウェッジに魅力を感じます。
また、『スピンのアベレージ性』といったらいいでしょうか?
スピンが掛かったり、途中でほどけたり・・・。というのではなく、いつも『オートマチック的』に同じようなスピンで攻めていきたいと思っています。
『平均値の高い』スピンを私は求めます。
そういった意味でも、このウェッジがピッチショットだけでなく、ピッチエンドランやロブショットなどでも実際の芝に対して、どのようなパフォーマンスを発揮してくれるのか、とても興味があります。
かなり『食いつき』がいいので、少し高さを揃えづらい部分も感じました。

ミズノらしく、顔が整っていて、ハイテクなところも感じられるウェッジだと思いました。
海外メーカーのように、高い機能性をもたせたウェッジもいいですが、私はやはりシンプルな形状に魅力を感じます。
このウェッジは大きな溝がとてもよく目立ちますが、もしこの溝の効果が高いのであれば、きっと定着すると思いますし、他のメーカーも追随するのではないか?と思いました。

ミズノのクラブはどちらかというと『正統派』といいますか『本格派』といった感じで、あまり驚くようなことはないのですが、それでいながら、『品の良い改革』をしているような気がします。
『流行の担い手』という感じはしませんが、常にいいものを造ろうという姿勢が強く感じられるメーカーだと私は思います。
私はミズノのクラブには永く接してきましたし、このウェッジにもいい印象をもちましたが、購買意欲が刺激されるほどではありませんでした。
特に大きな不満があるというのでもなく、いいウェッジだったのですが、何故かテンションも上がりきることがありませんでした。
違うロフトやバンスのウェッジを試してみると、また違った印象をもったと思いますが、それでも大きく変わることはないだろうな・・・。と思いました。

今は『ウェッジ専門メーカー』もたくさんありますし、そういったメーカーのウェッジに興味があります。
ミズノは世界トップレベルの『総合クラブメーカー』ですし、ハイレベルなクラブを造り続けていますが、その総合的メーカーだからこそ見えない部分もあるのではないかな?と思いました。
感覚的な部分なので、上手く表現できないのですが、『オートマチック』に作られるクラブもいいですが、多少高くてもいいから『ハンドメイド』が感じられ、職人さんのこだわりや温かみが感じられるウェッジを使っていきたいと思いました。
あまり大きなものを要求しない他のメーカーであれば、いいウェッジだったな・・・。で終わってしまうのかもしれませんが、ミズノにはより高いものを要求したくなります。
このウェッジの高い性能を充分に感じながらも、どこか足りない感じがしました。
テンションが上がりきることなく、試打を終えました。
ただ、もしチャンスがあれば、実戦で試してみたいと思わせてくれるウェッジであることは間違いないところです。
コメント
ミーリング加工
大阪kojiです。
こんにちは。いつも楽しく拝見しています。
私個人の意見で大変恐縮ですが、ミーリング加工も一長一短だと感じています。溝規制に代わり、抜群の食い付き=スピンの結果が得られるのは良いことですが、ボールが角溝時代より明らかに傷つきやすくなりました。
時にはちょっとばかり高額なボールを使うこともあり、結果、傷付いてささくれだったボールを見るとある意味残念に感じますし、同一球ルールのため、次のパッティングにも影響が出てしまいます。
グリーン周りの「寄せ」アプローチは専らロフトを立てて「転がし」に徹するのですが、50ヤード以上の距離になるとどうしても相応のスピンを期待してしまいます。
私のような素人があれこれ話すのはおこがましいところですが、上級者の方々もこのミーリング加工されたウェッジを多様されているのか、気になるところです。
抽象的なコメント大変失礼しました。
次回のレポートも楽しみにしています。
では失礼します。
2012-11-11 10:42 大阪koji URL 編集
MP-T4
モダンなMP-T4のデザインは、私がこれ迄使ってきた砂に突っ込むイメージの沸く、逞しい雰囲気のクリーブランドやキャロウェイと明らかに違うものです。
但し、ウェッジとしては、とてもシャフトが長いので射程は明らかに他社製品より長いです。ヤマハ・VフォージドのPWより長いクラブなのにびっくりです。
長く飛んで止まるMP-T4はコースでアプローチの幅を拡げてくれるものと期待しています。
また、先のコメントで大阪koji様が指摘されましたようにミーリングのあるウェッジで練習していると白くボールを削った跡が打痕として残ります。
CG15もそうでした。気に入ったマイボールが打つ度に磨り減るのが嫌な人もいるかも知れませんね。
新球は勿体ないので、私はウェッジのコース練習には「貰ったボールや使い古し」を持って行きます。
ではまた、失礼します。
2012-11-11 19:37 たかし URL 編集
ミーリングも一長一短なのですね
いつもありがとうございます。
ミーリングはやはりボールが傷つきやすくなっているのですね。
すごい食いつき感だったので、おそらくそうだろうとは思っていたのですが、角溝よりも傷つきやすくなっているのであれば、考える余地がありますね。
とても参考になりました。
ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
それでは失礼いたします。
2012-11-12 23:24 golfdaisuki URL 編集
いつもありがとうございます
いつもコメントを寄せてくださいまして、本当にありがとうございます。
MP-T4が届いたのですね。
これからずっとたかし様にとって、頼れる相棒となって活躍してくれるだろうと思います。
アプローチの練習がますます楽しくなりますね。
それでは失礼いたします。
2012-11-12 23:29 golfdaisuki URL 編集
MP-T4
さすがに寄せとパターが壊滅的に下手な私でも6ホールの内、3つ以上はパーで上がれるようになりました。毎回パーが狙えるホールも二つ三つと増えてきました。MPウェッジはグリーンを外した時のラフからの寄せで、とても威力を発揮しています。やはりミーリングの効果でしょう。CG15ほど激スピンではありませんが慣れて行けば更に使いやすくなると感じています。
私はパターはPRGRのシルバーブレードという少し前に矢野東選手が使って流行ったものを使っています。お店では入ったのにグリーンではサッパリでしたが、この一週間でびっくりするほど入るようになりました。傾斜で打つ方向を決めたらヘッドアップせず、耳で球を追うようにしているのですが、不思議と快音が聴こえて来ます。今夜はバーディを最後に取って気分良く引き上げるとサッカーも岡崎のゴールで劇的に勝ち、更に楽しい気分になれました。これからも可能な限りショートゲーム練習に励もうと思います。ではまた、失礼します。
2012-11-15 01:08 たかし URL 編集
素晴らしい実戦練習を積んでおられますね
いつもありがとうございます。
素晴らしい実戦練習を積んでおられるようですね。
やはりゴルフはショートゲームがとても大切ですね。
またプロギアのパターもすごくいいですね。
私も大好きなパターですし、一時期品薄状態が続いたように思います。
これからも益々寒さが厳しくなるとは思いますが、お互い寒さに負けずショートゲームを磨いていきたいですね。
それでは失礼いたします。
2012-11-20 00:51 golfdaisuki URL 編集