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2009年06月03日
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プロギア GN502銀フォージド アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは プロギア GN502銀フォージド アイアン の7番 です。

シャフトはスペックスチール100です。
ロフトは32度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはM-43、シャフト重量は96g、トルクは1.8です。

プロギアのニューアイアンです。
もうすっかりと見慣れた『ポケキャビ』です。
初めて見た頃のポケキャビアイアンは、それほどいい感じがしなかったのですが、最近のポケキャビは各メーカー共、かなり素晴らしい仕上がりになっていると思います。
『プロギア』ということで、より期待感が膨らみました。
私はいつも『プロギア』のクラブには期待しています。
何かやってくれるんじゃないか・・・・?という期待感です。
平均的な点数をあげて無難な感じよりも、ずっと溜めに溜めて一気に大爆発してくれる感じです。
野球選手でいうと、3打数1安打、打点ゼロの選手よりも、4打数3三振でも、最後の一打席で逆転サヨナラホームランを打つ、『ここぞ』という場面に強い選手です。
ちょっと、本筋から離れてしまった感じがしますが、そんな期待感を私はプロギアに抱いています。
勿論、プロギアは『打率』も高いのですが・・・・。

『フォージドアイアン』というと、これまでは、もっとシャープな印象の物が多かったのですが、このアイアンはネックが曲がっていて、微妙に『グース』がついています。
私はもっと、オーソドックスな形状の方が使い慣れていますし、好みのタイプなのですが、ユーザーの声に敏感な『プロギア』が、こういったアイアンを発表してきている・・・・。ということは、やはりこういった形状のアイアンを求めておられる方が多いのだと思います。
こういった形状のアイアンは、どちらかというと『チタンフェース』など、『軟鉄鍛造』ではないものが多かったように思うのですが、このアイアンはアイアンの『王道』『正統派』の『軟鉄鍛造』です。
やはり『打感』にもこだわりたい方が多くいらっしゃるからだと思います。

素振りをした感じは、これまでの『軽量スチール』らしい感じです。
私にはやはりもっと『重量感』が欲しい感じですが、こういった『軽量感』もだいぶ慣れてきましたし、以前のような苦手意識は薄らいできました。
『軽量スチール』全盛の今は、『軽さ』と『しっかり感』を求めておられる方が多いのだと思います。

ボールを前にして構えた感じは、やはり『グース』が目に付きましたし、『面長』な感じがしました。
すっきりとシャープな感じはしませんが、それほど構えづらい感じはしませんでした。
『グース』だと左へ引っかかりやすい・・・・。
『面長』だと、球のつかまりが弱く、右へプッシュしやすい・・・・。
という、ふたつの要因がお互い作用しあって、『プラスマイナスゼロ』を作り出しているような感じがしました。
私の好みでは、やはり『ストレートネック』『小顔』なのですが、このアイアンにも、全く嫌な感じはしませんでした。
試打を開始しました。

『打感』は、さすが『軟鉄鍛造』アイアンです。
とても『ソフト』です。
しかも、このアイアンは軟鉄鍛造でも、最近よく使われている『S20C』という素材が使われているのだそうです。
『キャロウェイ』や『ヤマハ』など、『S20C』を使っているアイアンを以前試打したことがあるのですが、どれもとても素晴らしい打感で、私はとても楽しく練習することができました。
このアイアンも、まさにそれに相応しい素晴らしい打感だと思いました。
ただ、この『ポケキャビ』だからでしょうか?
素晴らしい打感を感じることができたのですが、ほんのちょっと『打感の厚み』が足りない感じも正直しました。
決して『薄っぺらい』『頼りない』感じではないのですが、『マッスルバック』を普段使用して、その『厚い打感』に慣れていると、こういったアイアンはいい打感ではありながらも、もう少し『厚み』というか『深み』があってもいいのかな?と思いました。
『ポケキャビ』になって、ずいぶんと打ちやすくなり性能アップしていますが、その『プラス』の反面、ちょっとの『マイナス』が生じてしまったのかな?と思います。
ただ、これはあくまでも私の好みなので、このアイアンの打感が『100点満点』と感じられる方も、たくさんいらっしゃると思います。
それくらいレベルの高い『打感の良さ』です。

『球の上がりやすさ』という点でも、『ポケキャビ』らしい、上がりやすさです。
まったく『シビアさ』を感じません。
楽に打って、楽に上がります。
『グース』を感じないほどの、『球の拾いやすさ』です。
もっとしっかりと打っていきたい・・・・。と普段なら思ってしまうのですが、今日はそれをあまり感じませんでした。
この『ライト』な感じも『アリ』だな・・・・・。と打ちながら思っていました。

この『ソールの厚さ』も程良い感じです。
普段の私の感覚ならば、少し厚い感じなのですが、決して扱いづらい感じはしませんでした。
『ソールの厚さ』が厚すぎるアイアンは、私は『難しさ』を感じることが多いのですが、このアイアンには『難しさ』を全く感じませんでした。

『安定性』という点でも、この『ポケキャビ』の性能がきっちりと活かされている感じがしました。
少々の『打点のブレ』は、この『ポケキャビ』が全て吸収してくれる感じです。
『軟鉄鍛造』は、その打感の柔らかさが大きな長所ですが、反面打点がブレると、かなりフィーリングが変わってきますが、このアイアンの場合は『ポケキャビ構造』のおかげなのでしょうか?
『マッスルバック』や『ハーフキャビティ』に比べ、ずいぶんと『キャパシティ(許容範囲)』が広い感じがしました。
『マッスルバック』などに比べ、かなり大きいけれども、それが大き過ぎて、逆に『フィーリング性能』を損なうような『大き過ぎる慣性モーメント』ではない、『ギリギリいい感じの大きさの慣性モーメント』が易しさを演出してくれているような感じです。
『軟鉄鍛造』は難しい・・・・。自分にはまだ早すぎる・・・・。と感じておられる方が未だに多くいらっしゃるのが私は不思議に感じる時もあるのですが、このアイアンはとても易しいので、是非手にしてみる価値があるアイアンだと思います。

『操作性』という点では、私は正直もうひとつかな?とも思ったのですが、決して操作性が悪く扱いづらいアイアンではありません。
どうしても日頃使っているアイアンと比較してしまうのですが、このアイアンもハイレベルなアイアンであることに間違いありません。
しかし、やはりこういったアイアンは『操作性』よりも『安定性』を求めて作られたアイアンなのだと思いますし、今はそれが主流なのかもしれません。
『面長』『グース』『軽量スチール』が、やや苦手な私の感じたことですので、日頃からこういったアイアンに慣れておられる方には、とても扱いやすいアイアンなのだと思います。
私は試打をしていて、やはり色々な球筋を打ち分けるよりも、この『ポケキャビ性能』を堪能した方が合理的だと感じました。

『飛距離性能』という点では、やはり私の感覚では、『飛ぶアイアン』といった感じがします。
シャフトの長さなど、他の要素なども関係してきますが、極論をいえば、「アイアンの飛距離は『ロフト』」ということになるのだと思います。
このアイアンも最近の主流であるロフト設計になっていますし、多くのゴルファーが求めるものを反映しているのだと思います。
『上がりやすくて、飛距離もでる。その上『フィーリング』も良い・・・・。』
そんなアイアンだと思います。

私はよく書いていますが、自分が使うには『軟鉄鍛造』に限る・・・・。と思っています。
ゴルフをスタートした時からそうでしたし、おそらくゴルフをやめるまで、これにこだわり続けると思います。
ゴルフを始めた時から、そして今でも、主に『マッスルバック』をメインに使っていますが、これは別に『マッスルバック』だけにこだわってはいません。
『キャビティ』も使ってきましたし、その素晴らしさも良く知っているつもりです。
『ポケキャビ』も、とても面白いアイアンですし、これからも素晴らしい物が出てきたら、是非実戦でも使ってみたい・・・・。と思います。
もし私が購入するなら『ダイナミックゴールド』と、このアイアンのように『軟鉄鍛造』は、決して外すことはできませんが・・・・。

今日、試打したこのアイアンはプロギアらしい、とてもいい感じのアイアンだと思いました。
『プロギアのフォージド』といえば、これまではもっと『オーソドックス』というか、『すっきりとした』デザインのものが多かったように思うのですが、このアイアンは、より幅広い層に対応できるように設計されているのだと思います。
私は美しいクラブに出会うと、その美しさに目尻が下がり、背中に電気が走ったりします。
見ているだけで幸せ・・・・。といった感じです。
今日のこのアイアンは、そこまでの美しさを私は正直、感じなかったのですが、決して『不美人』ではありません。
現代流の、全体的にとても整った美人なのだと思います。
『人の美しさ』とは、時代や場所によって変わるものですが、このアイアンは今の日本のゴルフシーンの中で、多く支持される美しさをもっているのだと思います。
『美しさ』『打感の良さ』『飛距離性能』『易しさ』がとても優れている、バランスの良いアイアンなのだと思います。
間違いなく、これまで試打してきた『ポケキャビ』の中では、好フィーリングで、好印象なアイアンです。
コースでもたくさん活躍してくれそうな、とても実用的なアイアンだと思いました。
コメント
プロギア・ファンの先輩
大阪kojiです。こんにちわ。
今回も楽しく試打レポートを拝読させて頂きました。
私の職場にもプロギア・ファン(大先輩)がおります。
その方は、「901フォージド」→「IS3 501銀」(現在)とプロギアのアイアンを使い続けており、仲間内でもかなりの腕前です。私程度の稚拙なスキルではとても太刀打ちできない方です。
最近その方が、基礎体力の低下を理由に「やさしく打てる軟鉄のお勧めキャビティは無いか」とこぼされていたので、この「GN 502銀フォージド」を奨めてみようと想います。
では失礼します。
2009-06-05 09:40 大阪koji URL 編集
やはりプロギアはいいですね。
この度はコメントを寄せて頂きまして、誠にありがとうございます。
職場の偉大な先輩に、このアイアンを奨められるそうですが、とてもいいことですね。
このアイアンはとても打ちやすく、フィーリング性能もいいので、その先輩の方も、きっと満足されるのではないでしょうか?
大阪koji様は、アイアンを選ぶ眼が鋭い方だと、私は以前から感じていたのですが、やはりそれは正しかったのだと思います。
私も、周りの仲間たちに奨めてみようと思いますし、またこのアイアンを試打したいと思いました。
私もプロギアファンなのですが、やはりプロギアのクラブは目が離せませんね。
これからも私の記事にどうかお付き合い下さいませ。
それでは失礼します。
2009-06-05 19:13 golfdaisuki URL 編集
No title
いままでのクラブはヒール寄りに芯がありましたが、この502は中心に移っているのではと思いますが、試打
してみてどうですか。
2009-06-06 23:13 高橋チンタ URL 編集
高橋チンタ様。はじめまして。
この度は私の記事を読んで下さり、又コメントを寄せて頂きまして誠にありがとうございます。
あの名器と言われた、プロギアの『901アイアン』を使われていたのですか・・・・。
私も『900TR』というアイアンを使っていましたし、今でも大切に保管しています。
やはり小振りで重心距離が短いアイアンは、ややヒール寄りに芯があるような気が私もしますし、昔も今もそれは変わらないと思います。
ただ、今は仰る通り、やや中央に寄っているような傾向にあると思いますし、このアイアンもそうだと思います。。
『小振りのマッスルバック』を殆ど見かけなくなったのもありますし、一般のアベレージゴルファーの方々は、どうしてもやや『トゥ寄り』に当たりやすい傾向にあると思いますので、メーカーもそれに対応しているのではないでしょうか?
私も高橋チンタ様と同じく、『ヒール寄り』に芯があるアイアンが好きですし、ここで球を捉えると『打感』と『球の飛び』は全く違いますね。
しかし、そのようなアイアンを求めておられる方の割合はとても小さく、『ワイドスイートエリア化』など、『易しさ』が大きく求められているのだと思います。
その弊害が、今回のこのような『芯がわかりづらい』といった感じにつながりやすいのではないでしょうか?
私もこのアイアンを始め、色々なアイアンを試打していて、仰る通り『芯』がわかりづらいクラブが多くなったような気がします。
このようなことを感じておられる、高橋チンタ様は間違いなく感性が鋭い方ですし、かなりの『ローハンディキャッパー』の方ではないでしょうか?
少なくとも私の後輩たちに、高橋チンタ様と同じような疑問を持つ人は少ないと思います。
しかし、私はこのアイアンを試打してみて、打ちづらくて参った・・・。という感じはしませんでした。
何と言いますか、昔流行った言葉の『ファジー』といった表現がピッタリのような気がします。
その『ファジーさ』の中で、色々な物を求めていく時代なのかもしれませんね。
正直いいまして、購入したい・・・。とはあまり思いませんでしたが、コースで試してみたい・・・・。とは思いました。
このアイアンは『易しさ』と『好フィーリング』を強く感じた、印象の強いアイアンです。
また目にすることがあれば、私は迷わず試打すると思います。
以上が私の意見なのですが、いかがでしたでしょうか?
ご納得頂けましたでしょうか?
これからもお時間がありましたら、また私の記事にお付き合い頂ければ幸いです。
それでは失礼致します。
2009-06-07 01:40 golfdaisuki URL 編集
No title
2009-06-07 18:28 高橋チンタ URL 編集
高橋様、こんばんは!
リシャフトをされたのですね。
それは賢明な選択だったのだと思います。
「ディアマナ サンプ」というシャフトは、私は手にしたことがないのでよく解りませんが、どうやらとてもいいシャフトのようですね。
『ドライバーはともかく、アイアンのシャフトは元調子が一番と再確認いたした次第です。』
と書かれていますが、全くもってその通りだと思います。
私も全く同感です。
元調子の方が、断然扱いやすいですね。
アイアンで先調子の物は、どうも難しく感じます。
今回のリシャフトがいい方向に向かわれたようで、とても素晴らしいことだと思います。
リシャフトをして、却って悪くなったりすることも多々ありますが、高橋様の感覚の鋭さが成功に導かれたのでしょう。
どうかその素晴らしいアイアンで、これからもたくさんのナイスショットを量産して頂きたいと思います。
こちらこそ、このような素晴らしいコメントを頂きまして、ありがとうございました。
これからも記事を書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
それでは失礼致します。
2009-06-08 01:56 golfdaisuki URL 編集
調整中・・・
またまた、投稿させていただきます。
GN502Forgedを購入して1週間経ち、練習には2回行きました。まだまだ、感触が完全にはつかめてないのですが、感じたままを述べたいと思います。
やはり、今まで使用していたDGシャフトと比べるとかなり軽いです。7番、5番とTotal300球ほど打ち込んだのですが、以前に比べると、身体全体そして特に左の二の腕の疲労感がかな少なく感じました。
以前でしたら考えられないくらいです。
投稿された方々が仰るように、芯は真ん中ですね。以前使用していた、軟鉄鋳造マッスルバックに比べると、打感はもちろん、球筋も別物でした。
スピンの効いた下から駆け上がるような球筋ではなく、スピン量がかなり抑えられた球筋のようです。
芯は確かにわかりずらいですが、打っていくうちに耳で感じとることができました。
フェース面はニッケルクロムモリブデン鋼というものらしくて、自分は上からボールを叩きつぶすイメージで打つので、かなり甲高い音(金属音)がしました。飛距離も高さも十分です。
廻りがちょっと気になるやや大きめの音でしたが、意外と
皆さん自分の練習に集中されてるようで・・・笑
アイアンで金属音というのは初めて味わったことなので
始めはビックリしましたが、次第に心地よくなってきていました。
店員さんも好きになれますよ!って言っておりましたが、
チタンフェースのペチっとした音とは明らかに違いましたので良かったと思っています。
セミグースであるのと、ほんの少しフックフェースが気になりますが、使いこなし甲斐のあるクラブには違いありません。ただ、この先恐らくシャフトがどうかなぁと考えさせられます。軽すぎるせいなのか、上手くタメがまだできないです。左腕が動きすぎてしまう感じです。
でも、飛距離は以前より1番手伸びているので、クラブの進化ってすごいなぁ~ってつくづく思いました。
20年前のクラブとは比較すること自体、間違えでしたね。
クラブもいろんな個性や特徴があって、ゴルフをより楽しく
させてくれるもんだと思いました。
いろんな発見があって、練習に行くのがとても楽しみになっています。コースではどんなサプライズがあるのかも、とても楽しみです。
直進性が強いクラブですが(このシリーズはみんなそんな感じですね)左にやや行きやすいです。フェード系の球は難しそうで、というか、どうやって打ったらいいか今は全くわかりません。笑・・・いろいろ試しながら、楽しんでいきたいと思います。
購入にあたってはこの記事も大変参考になりました。
また、お邪魔させていただきますので、宜しくお願いします。
2009-06-20 02:29 prgr-gn502 URL 編集
prgr-gn502様。ありがとうございます
このアイアンについての詳しいご報告をいただきまして、誠にありがとうございます。
拝見しながら、とても参考になりました。
これまで使われていたシャフトをDGから軽量シャフトに変えると、長所も短所も出てしまいますが、疲労感なく振っていけるのでしたら、これがいいのだと思います。
やはり身体に負担をかけすぎるのはよくないですね。
打感や球筋などの変化が出てくるのも仕方のないことだと思いますが、このアイアンの球筋や打感について、私は決して嫌な感じが残っていません。
むしろいいイメージが今でも残っております。
prgr-gn502様は高い技術と鋭い感性をお持ちの方ですので、このアイアンと共にコースでも大活躍される姿を容易に想像できます。
このアイアンは『易しさ』『飛距離』を兼ね備えていながら、鋭い感性をもったゴルファーの方にも対応できる『懐の深さ』をもったアイアンだと思います。
どうか末永く大切にしてあげて頂きたいと思います。
そして、これからもどうか私の記事にもお付き合い下さいませ。
それでは失礼致します。
2009-06-21 02:06 golfdaisuki URL 編集