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2009年09月18日
イオンスポーツ GIGA CB-781 フォージド アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは イオンスポーツ GIGA CB-781 フォージド アイアン の7番です。

シャフトはNS PRO950GHです。
ロフトは32度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、トルクは1.9、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は416gです。

初めて手にする、イオンのアイアンです。
今はいろいろなカラーリングが施されているクラブが多い中、このアイアンは単色でとてもシンプルなデザインになっています。
ショップの中では、他のクラブに隠れてしまいそうでしたが、運良く見つけ出すことができました。
もう、すっかりとお馴染みとなった、かなり『彫り』の深いアイアンです。
単なる彫りの深いキャビティアイアンではなくて、『ヒール部分』に何か組み込まれています。
これも新たな工夫なのでしょうか?
『トゥ側』に色々なものが付きすぎていると、なんとなく扱いづらそうな印象を受けますが、『ヒール側』だとヘッドの返りがスムーズに行えそうな感じがして好印象です。

ボールを前にして構えてみると、すごくすっきりとしていて構えやすく感じました。
少し『グース』が目に付いたのですが、難しさを感じさせるほどではありませんでした。
第一印象は色々なものが付いていて、ちょっと『ごっつい』感じかな?と思っていたのですが、構えてみると非常にシンプルで構えやすいです。
余計なものが全く見あたりません。
『イオン』というメーカーはあまり馴染みがなく、今年試打したドライバーの印象だと、やや縁遠い存在なのかとも思っていたのですが、このアイアンを見る限りそんな感じは消えていきました。
すごく興味をそそられる『構えやすさ』です。
国内外にアイアンの素晴らしいメーカーはたくさんありますが、それらに引けを取らない『構えやすさ』です。
こうして構えただけで、すごくいいイメージが湧いてきました。
充分素振りを繰り返して試打を開始しました。

まず感じたのが、そのすごく『ソフトな打感』です。
とてもいい感触です。
やはり軟鉄鍛造はいいなぁ・・・・・。と思っていたら、店員さんの説明によると、このアイアンは今よく使われている『S20C』という素材を使っているのだそうです。
他のメーカーでも多く使われており、やはり『S20C』という素材はこれからもどんどん登場してくるだろうと思いました。
私は『軟鉄鍛造』しか購入しませんが、それは『S25C』でも『S20C』でもどちらでも良いと、正直思いました。
今、注目されている『S20C』ですが、『S25C』に比べ、どれだけの優位性があるのかは、私の曇った感性では感じ取ることができませんでした。

『球のあがりやすさ』という点でも、予想通りすごく上がりやすく感じました。
構えた時にはすごくシンプルに見えた、このアイアンですが、見た目以上に『低重心化』されているのではないでしょうか?
今は、ほとんど『高重心アイアン』を見かけなくなりましたし、その『線引き』をどこで行うのかも、今ひとつはっきりしませんが、あくまでも私の感覚としてはこのアイアンは『低重心アイアン』に属する・・・・。と思いました。
私にとってはかなり立ったロフト(32度)ではありますが、このヘッド性能とシャフト性能が上手く調和されており、すごく上がりやすく感じましたし、高い弾道を描いていくことができました。
最近は『ロフト以上』の高さを出せるアイアンが増えてきたように思えるのですが、それはやはりヘッドやシャフトのあらゆる性能が向上したのが大きな要因ではないでしょうか?
構えた時にすごくシンプルなので、難しそうな印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に打ってみると、意外と易しいな・・・・。と思われる方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?

『安定性』という点では『まずまず』だと思いました。
決して『シビア』なアイアンだとは思いませんでしたし、『敷居の高さ』を感じません。
ただ、やはりあまり大きなミスは見逃してはくれないアイアンだと思います。
高いミート率で打っていける方には、このアイアンはすごくいい感じで打っていけると思いますが、ショットのミスを『クラブの易しさ』でカバーしていきたい・・・・・。と思っておられる方には、多少『タフ』に感じられるかもしれません。
この『ヒール側』に付いているものが効いているのでしょうか?
結構『ヒール寄り』で打っていっても、なかなかいい感じで球を運んでいくことができたので、私は好感触を得ることができました。
球も比較的安定していて、まとめやすい感じがしました。

『操作性』という点では、なかなかいい感じだと思いました。
左右に曲げるのも、比較的楽に行えましたし、特に扱いづらい感じはしません。
ただ、弾道を抑えるのは、このシャフトでは私にはやや難しい感じがしました。
上げたくなくても上がっちゃう・・・・・。そんな感じがしました。
『フェースターン』しやすく感じられたので、右への『プッシュ球』がでる気配は微塵も感じられませんでしたし、つかまりの良い勢いのある球を打っていくことができました。
『スライス』『フック』どちらもいい感じで打てましたが、私はどちらかというと『フック』の方が打ちやすい感じがしました。

『飛距離性能』という点でも、やはり私の普段の感覚では、よく飛ぶ方だと思いました。
明らかに私の『6番アイアン』よりは若干飛びます。
なので、なかなか距離感が合いづらい感じもするのですが、こういったアイアンに慣れておられる方でしたら、何の不都合も感じることなく使っていけると思います。
『ロフト30度以下』の7番アイアンが決して珍しくなくなった昨今では、その中ではこのアイアンはそれほど『トップクラス』に飛ぶアイアンではないのかもしれませんが、『飛距離』にもこだわりつつ『距離感』を大切にしていきたい方には、これくらいがちょうど『バランス的』にもいいのではないでしょうか?
アイアンは飛べば飛ぶほど難しくなってくるので、これくらいまでがいいのかな・・・・?と思いました。

今日、初めて試打した『イオン』のアイアンですが、思いの外好印象でした。
やはりクラブというものは、見ているだけでなく実際にこうして手にしてみないと解らないものだな・・・・。と思いました。
このアイアンもそうですが、最近は構えやすいアイアンが増えてきているようなので、私はすごく嬉しく思っていますし、こうして色々なクラブを試打していてもミスをする確率が下がってきたような気がします。
『構えやすさ』というのは、人それぞれの感覚だと思いますし、私は『小顔』で『オーソドックスな形』を好みます。
『グース』も、あまり付きすぎていると私は難しく感じてしまいます。
しかし、『ヘッドが大きい』『ソール幅が広い』『グースが大きい』といったアイアンが好きだという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
だからメーカー側も、様々なゴルファーの要求に対応する為に、色々なアイアンを開発しているのだと思います。

私は対応能力が低いので、苦手なクラブに出会うと、とたんにミスしてしまうことがあるのですが、私の友人や私の師匠であるレッスンプロはほとんどのクラブを苦もなく打ちこなします。
『レディースクラブ』まで上手く打ちこなせているのを見た時はすごく驚きましたし、自分の未熟さを痛感しました。
見た目や重量感などだけで苦手意識を持たないようにし、もっと『対応能力の幅』を広げていけるように、これからも訓練をしなければならない・・・・。といつも思っています。
なかなか思うようにはいかないのが現実なのですが・・・・・。
そんなことを考えながら、このアイアンの試打を終えたのですが、今日は未熟な私でも十分に楽に打たせてくれるアイアンでした。
あまり馴染みのないメーカーではありますが、国産メーカーのアイアンらしい『美しさ』と『機能性』を持ち合わせた高性能アイアンだと思いました。
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