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2012年08月25日
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コンセプト SYB PRELITY 7 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コンセプト SYB PRELITY 7 ドライバー です。

シャフトは グラファイトデザイン Tour AD BB-6 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は65g、トルクは3.2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は314gです。

SYBのニュードライバーです。
ひと目見て、とてもカッコいいと思いました。
SYBらしい、『艶消し』な仕上げが、いい雰囲気を醸し出しています。
あまりカラフルさは無くて、むしろ落ち着いたデザインであることも、好印象の要因のひとつになっています。
この黒と白の模様は『P』と『7』なのだと思いました。
こういったところも、とてもオシャレです。
ちなみに、『PRELITY』という単語を辞書で調べてみたのですが、私が持っている辞書には載っていませんでした。
どういう意味なのでしょうか?
それとも『造語』なのでしょうか?
また、英語ではないのでしょうか?
クラブの性能とは全く関係のないことではありますが、少し気になります。

こうして見ていても、ヘッド全体に丸みがあって、立体的であることがよく解ります。
今のドライバーは、どちらかといえば『シャロー系』が多いように思うのですが、このドライバーはかなりはっきりとした『厚み』があります。
いかにも叩いていけそうです。

トゥ側に『3 TITAN/3PIECE』と表示されていました。
3ピース構造のチタンヘッドはこれまでもたくさんあり、その殆どが素晴らしいドライバーなので、このドライバーにもすごくいい印象をもちました。

はっきりとした『ディープバック形状』です。
昔から、こういったタイプのドライバーは『バックスピン』よりも『サイドスピン』が掛かりやすくて、曲がりやすい物が多かったのですが、このドライバーはどうなんだろうか?と思いました。
今はディープフェースのドライバーも数多く見かけますが、その殆どが『シャローバック』になっています。
そこに『易しさ』を感じられる方もたくさんいらっしゃると思うのですが、このドライバーにはそういった雰囲気が感じられません。
今はシャローヘッド形状のドライバーでも、昔ほど『吹き上がり』を気にしなくてよくなりました。
見た目の印象と、実際の性能との、いい意味での『ギャップ』が生じているように思います。
しかし『元祖・叩けるドライバー』といえば、昔から、このようなタイプです。

ネックは、やや短めといった感じがしました。
しかし、こういった長さも、これまでたくさん出会ってきたので、特に珍しくは感じません。
ただ、こうして見ていても、その形状の美しさに思わずため息が出てしまいました。

顔もかなりいいので、思わずほくそ笑んでしまいました。
口角があがって目尻がさがり、少し締まりのない顔をしていたのではないか?と思います。
かなりいい『目の保養』ができるクラブです。
先日、少し遠出をして山へ行き、その美しい風景に目が釘付けになり、川のせせらぎに心が癒されたのですが、今日はこのクラブのおかげで、そんないい記憶が蘇ってきました。
最近は『異型ドライバー』を見かけなくなり、全体的にかなり整ってきたように思うのですが、それでもこのドライバーの顔の良さは群を抜いています。
かなりの男前です。
薄さを感じずに、厚みを感じさせるので、『男性的な』印象をもちました。
『骨太感』からくるのでしょうか?
白いヘッドやシャローな形状はどことなく女性的な美しさのように感じます。

素振りをしてみた感じは、予想していたよりも軽く感じましたが、特に大きな不満はありませんでした。
BB-6ならば、これくらいの軽量感は出てしまっても仕方ないな・・・。と思いました。
今一番人気のあるシャフトとの相性も良さそうです。
操作性の良さそうな整ったヘッドと、操作性がかなり秀でているシャフトとのコラボはとてもマッチしているように思いました。
ただ、このブルーのBBシリーズは『6』よりも『7』のほうが性能が高いような気がするのは私だけでしょうか?
勿論、これは好みなどによるところも大きいとは思うのですが・・・。

ボールを前にして構えてみても、かなりいいです。
左へ引っ掛けるイメージが全く湧いてこなかったので、すごく楽に構えることができました。
ヘッド後方が、ほんの少しだけ伸びているように見えましたし、それほど右へ抜ける感じはしませんでしたが、やはり『逃がし顔』のドライバーだと思います。
フックフェースではないので、スライサーの方は、右への不安を感じられるかもしれません。
『球の捕まり具合』も、それほど強そうには見えなかったので、やはりクラブというよりは、プレイヤーが自分自身のスイングの中で捕まえていくべきなのだと思いました。
真っ直ぐなイメージというよりは、左右に曲げていくイメージのほうが容易に色濃く出せました。
直線しかイメージできないクラブよりも、どちらかといえば、私はこういった左右への曲線がイメージできるクラブに安心感をもちます。
こちらのイメージを伝えやすそうな感じがします。
こうして構えていても、『シャロー感』は感じないので、球が高~く上がるイメージを封印できたのも良かったように思います。
球が上がり過ぎないようにと、余計なことをしてしまうことも時にはありますが、今日はそのまま自然に振り切っていけそうな予感がしました。
最近では、なかなか見かけないのですが、私にとって、かなりの『大ストライク』でした。
試打を開始しました。

『打感』という点では、この美しいヘッドのイメージ通り、とても柔らかくて好印象でした。
すごくいい感触が手に残ります。
何と言いますか、『サクサク』打っていける感じがしました。
時間の許す限り、何球でも打っていたくなります。
さすが『SYB』といいますか『フォーティーン』・・・。といった感じの上質なドライバーだと思いました。

『音』も静かで好感が持てました。
やはり『叩けるドライバー』は、こうでなくてはなりません。
音がインパクトを邪魔しません。
弾道はとても力強いのですが、その控えめな感じの音とのミスマッチ感が、逆にとてもマッチしていると思いました。
叩いていってもかなり静かなので、スインガータイプの方で、大きめの音を好まれる方は、物足りない感じがするかもしれません。
『構え感』『打感』『音』という『フィーリングの三大要素』がとても素晴らしいと思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、最近のドライバーの中でも、はっきりとタフなほうだと思います。
この形状通り、明らかに『ヒッタータイプ』の方の為のドライバーだと思います。
敷居も『ある程度高め』と言わざるを得ないのかもしれません。
インパクトさえすれば、クラブが自動的にボールを上げてくれるタイプではありません。
しっかりとスイングをしなければならないと思います。
『高弾道系』が今のドライバーの主流だと思うのですが、このドライバーははっきりとした『中弾道』といいますか、『ライナー系』で飛ばしていけるタイプのドライバーだと思います。
ある程度のヘッドスピードは要求してくるように思います。

『安定性』という点でも、ドライバーに『直進性の高さ』をまず第一に求めていきたい方には、難しく感じられるかもしれません。
それほど寛容さがあるようには思いませんでしたし、ミスをすればそれをある程度把握しやすいタイプのドライバーだと思います。
昔から、このようなタイプのドライバーはたくさんありましたし、そういったクラブが記憶の中で蘇ってくるので、私は『懐かしい』と感じる部分があったのですが、シャローヘッドでワイドスイートエリアのドライバーを使っておられる方には、親しみづらい部分があるかもしれません。
特にスライスに悩んでおられる方には難しく感じられるかもしれません。
私はフッカーなので、こういった捕まりすぎないドライバーを易しく感じますし、気持ちよく振りきっていけるのですが、日頃『クラブの捕まりの良さ』を利用して飛ばしておられる方には合いづらいような気がします。
かなり正直なクラブであり、そこがこのクラブの長所であり短所なのだと思いました。

『飛距離性能』という点でも、かなり好みが分かれると思います。
球が自動的に上がってくれるタイプではないですし、『直進性』もそれほど強くないので、飛ばないと感じられる方も多いかもしれません。
かなりヒッタータイプの方の為に特化したドライバーのような気がします。
見た目通りの性能だと思いました。
ただ、こういった感じには好感がもてました。
スピンも掛かり過ぎないので、気持ちよく叩いていけます。
かなり『ロスの少ない弾道』なので、私はすごく気に入りました。
できるだけたくさん売る為に、より幅広い層を意識して作られたのではなく、ある程度のユーザーに絞って作られているので、こういったタイプのドライバーを好まれる方にとってはたまらないクラブといえるのではないでしょうか?
チューニング機能付きのドライバーがすごく増えてきましたが、それでもこういったシンプルなドライバーで勝負しているところに魅力を感じました。
今は海外メーカーだけでなく、国内メーカーの三大大手である『ブリヂストン』『ダンロップ』『ミズノ』も、チューニング機能付きのドライバーを発表してきていますが、いずれSYBやフォーティーンもそういった流れになっていくのでしょうか?

『操作性』という点では、かなりいいです。
構えたときの印象通り、左右へのショットがとても容易でした。
スライスに悩んでおられる方にとっては、難しいドライバーだと思うのですが、左へ曲げたくないと日頃から思っておられる方には、かなり勇気をもって『攻めのティショット』を打てるドライバーといえるのではないでしょうか?
このドライバーが、すごくいい感じのフェードボールを打たせてくれました。
ヘッド自体の重心距離も短めのような気がします。
フェースがターンしやすいので、フェード系でも右に抜け気味の球ではなくて、むしろしっかりと捕まったフェードが打ちやすいドライバーだと思いました。
『曲がりにくさ』というものがあまり感じられないドライバーですが、その分『操りやすさ』がとてもハイレベルなドライバーだと思います。
最近すごく増えてきましたが、このドライバーも小顔に見えたので、ヘッド体積を訪ねてみると、『430』ということでした。
やはり操作性を求めていくには、『460(ルール上の限界値)-30以下くらい』がちょどいいのかな?と思いました。
勿論、ヘッド体積をもっと小さくすれば、より操作性も向上してくるのかもしれませんが、あまり小さくすると構えたときの不安を感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
そういったことを考えてみても、このドライバーくらいの大きさがちょうどいいのかな?と思いました。
以前も書きましたが、『460』という大きさは、あくまでも『ルール上の最大限度』であり、必ずしもベストな大きさではないと思っています。
ボールの大きさは勿論、アイアンやウェッジなどの大きさが変わらないなかで、ドライバーだけが大きくなってしまうと、全体のバランスが崩れるような気がします。

私は、こういったタイプのドライバーが昔から大好きですし、ずっと球を打ち続けていても、なかなか疲れません。
とても楽しい時間を過ごすことができました。
やはりカッコ良くてフィーリングの良いドライバーだと、気持ちの入り方も違ってきます。
このドライバーはSYBのニュードライバーではありますが、試打をしながらも『新しい』というよりは『懐かしい』という印象をずっと持ち続けていました。
『昔へ回帰』したような気がします。
先ほども書きましたが、昔からこのようなタイプのドライバーはたくさんありました。
それがいつの間にか『シャロー化』という方向に進んで行ってしまいました。
投影面積が大きくて、薄さを感じさせるヘッドを好まれる方が増えていったのだと思いますし、メーカーが流行を作り出していった部分もあると思います。
しかし、中には、そういったタイプのドライバーに苦手意識を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
このドライバーはそういった方々に是非試していただきたいと思います。

ある程度の『タフさ』やミスに対しての『シビアさ』などもありますが、数年前のドライバーと比べても、格段に『易しさ』が残っているような気がします。
それは『ヘッドの適度な重量配分』などであったり、シャフトの進化によるところが大きいように思います。
『オートマチック系』でなくて、明らかに『マニュアル系』ではありますが、自分の得意な球筋で勝負していきたい方や直進性が強すぎるドライバーが飽きてしまったという方にも、是非試していただきたいと思います。
練習場では、ただひたすらに真っ直ぐ打とうとする練習よりも、左右に曲げてみて、左右のどちらが自分にとって打ちやすくて『ナチュラル』な感じがするか・・・?などと感じながら練習されると実戦でもすごく役立つと思うのですが、そういった練習には、こういった極上のドライバーが欠かせません。
こういった左右どちらにも対応してくれる『ニュートラル系』のドライバーだと、ドライバーの練習がもっと楽しくなるような気がします。
幅広い層に対応した敷居の低いドライバーではありませんが、マッチする方にとっては、とても頼もしい相棒となってくれることは間違いないと思います。
易し過ぎるドライバーではないですし、『ここが特に凄い』というところは見えにくいドライバーです。
しかし、見た目通りの性能で、バランスの良いレベルの高さをもっていると思います。
中・上級者の方は勿論、易し過ぎるドライバーが物足りなくなった方で、上達至高の強い方にお勧めしたいドライバーです。
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