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2012年07月10日
マグレガー レッドターニー ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マグレガー レッドターニー ドライバー です

シャフトは FUBUKI RT-201DM です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は51g、トルクは3.5、キックポイントは中調子、バランスはD2、クラブ総重量は306gです。

とてもカッコいいマグレガーのニュードライバーです。
マグレガーは昔から、私にとって憧れの存在です。
マグレガーといえば、やはりジャック・二クラウス選手やホセ・マリア・オラサバル選手を思い浮かべます。
2人ともマスターズチャンピオンですし、TV中継を観ていて、オーガスタの美しい緑にマグレガーのキャディバッグがとても映えていたのが印象的です。
マスターズでは当時『主流』といえる存在だった、メタルドライバーを使うと優勝できない、パーシモンでないと優勝できない・・・。といったジンクスを破ったのも、確かオラサバル選手だったと思います。
それまでは、多くの選手がマスターズの時だけ、パーシモンドライバーに戻していました。
その時のオラサバル選手の使用ドライバーが、日本のある有名メーカーのドライバーだったということを、友人から聞いたことがあります。
オラサバル選手が優勝してから、他の選手がメタルドライバーをオーガスタでも使うようになったのだと聞きました。
パーシモンの時は、18番ホールのティショットで多くのドラマがありましたが、今のような大型チタンドライバーになってからはあまり見られなくなりました。
しかし、今年優勝したババ・ワトソン選手はとてもドラマチックな勝ち方をしたと思います。

このドライバーには『Red TOURNEY』と記されていました。
遂に、あの『ターニーシリーズ』の復活なのか?と思いました。
パーシモン時代の『MTターニー』が私は今でも忘れられないのですが、ようやくあの素晴らしかった頃のクラブに出会うことができたのかと思いました。
私がゴルフを始めた頃のパーシモンドライバーは『ホンマ』と『マグレガー』が『2トップ』でした。

『日米の憧れのブランド』が『ホンマ(ヒロホンマ)』と『マグレガー(ターニー)』でした。
ここ数年のマグレガーといえば、『マックテック』のイメージが強いですし、打ちやすくて、しかも低価格というのがとても印象的です。
マックテックが登場してきてから、各メーカーのゴルフクラブの価格設定が下がってきたように思います。
それまではどのメーカーのクラブも一様に高価で、なかなか手がでませんでした。
しかしマックテックの、高性能でありながら親しみやすい価格設定は、ゴルフ業界にとっても、私たちゴルファーにとっても衝撃的だったように思います。
私はマックテックのクラブに出会ってから、『コストパフォーマンス』ということを強く感じるようになりました。

しかし、それはブランドイメージが違う方向に向かってしまった一面もあるのかもしれません。
ターニーシリーズを見なくなり、マックテックに絞ることにより、親しみやすさは感じたのですが、『高級感』とか『憧れ』といったものを感じなくなりました。
マックテックは確かにクラブ業界に革命を起こしたと思いますし、低価格でも素晴らしいクラブが作れるのだということを証明してくれたように思います。
マックテックという、打ちやすくて、しかも財布にも優しいクラブの登場で、ゴルフを始めた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ただ、逆にマックテックになって、マグレガーのクラブから離れていった人が私の周りにもいます。
親しみやすさはとても大切なのですが、ブランドへの『憧れ』といったものは常にもっていたいです。
憧れのクラブだからこそ、使っていて楽しいですし、もっと練習をしてゴルフが上手くなろうと思えるのだと思います。
マックテックはすごくいいのですが、少し悪い表現かもしれませんが、『チープ』に感じられたこともあります。
ゴルフクラブは薬と一緒で、高いからこそ『効き目』や『高性能』を感じやすくなって、購買意欲を刺激することもあるのだと思います。
もちろん、高いだけで、何の効果もない薬や性能の低いクラブは見向きもされませんが・・・。

こうして見ていても、とても美しいです。
マグレガー(ターニー)のドライバーといえば、私はどうしても『パーシモンカラー』を連想してしまうのですが、この赤い色もとてもカッコいいです。
マックテックのドライバーは、とても美しいブルーが印象的でしたが、このドライバーは黒と赤の二色がとてもいいバランスで組み合わさっています。

この角度から見ても、まずまずのシャロー感があります。
ターニーといえば、どうしても『ディープ』『小顔』というイメージがありますが、やはり時の流れと共にクラブが変わっていくのは仕方のないことなのかもしれません。
ただ、今のドライバーの中では『主流』ともいえる厚さだと思います。
すごく見慣れた感じがしました。

ソールの中央に、2つのウェイトがありました。
こういったところは、これまでのマックテックのドライバーと変わらないように思います。
ちなみに、左側には『7』、右側には『3』と記されていました。
これまでの経験から、おそらく色々な重さに交換できるのだろうと思うのですが、今度機会があれば、色々と試してみたいと思っています。
ウェイトを交換すると、意外なほどフィーリングも変わってくるので、ウェイト交換は重要なポイントです。
この『7』と『3』が、いわゆる『ノーマル』な状態なのでしょうか?
ウェイトの周りに、3つの『.(ドット)』といいますか、丸い窪みがあったのですが、これはどういった意味があるのかな?と思いました。
しかし、実際は特に意味は無くて、単なる窪みであったり、製造工程できてしまうものかもしれません。

ネックがとても上品です。
『美しさ』と『気品』を感じました。
昔のマグレガーは、みんなこういった雰囲気をもっていたものだな・・・。と思いました。
今は難し過ぎるクラブは敬遠される傾向にありますが、昔は難しいけれども美しいクラブを使いこなすことにある種の『美学』があったように思います。
今ほどではありませんが、昔から『易しいクラブ』はたくさんありましたし、そういったクラブをバッグに入れていると、仲間たちから結構冷やかされてしまうこともありました。
しかし、今は全く真逆です。
難しいクラブを敢えて使うようなことをしない・・・。という考えに変わっていったのだと思います。
何を持って難しいか?は、人によって大きく変わるところだと思いますが、今は『ミスに対する寛容性』が求められるのだと思います。
ちょっと前まで、寛容性の大きいクラブは、少し不恰好になっているものが少なくなかったですが、今はとても美しくなったように思います。
大きな違和感を感じるクラブは少なくなってきました。

こうして顔を見ていても、とても美しいです。
『丸顔』というよりは、明らかに『洋梨顔』といったところでしょうか?
しかし、ヘッド後方もしっかりと伸びていて、ある程度の『重心深度』はありそうです。
こういったところが、いかにも今のドライバーだな・・・。と思いました。
顔の美しさには魅了されました。
さすがはマグレガーといったところです。
いつも試打をするときは、楽しい気分なのですが、今日はいつも以上に『やる気スイッチ』が入ったように思います。

しかし、素振りをしてみると、意外なほど『ソフトスペック』感に少し頼りなさを感じました。
『易し過ぎる』といいますか、見た目の雰囲気とは大きく異なり、『軽さ』と『シャフトの軟らかさ』が強く感じられました。
昔のマグレガーは、『難しいところがまたいい。挑戦し甲斐がある・・・。』といったところがあったのですが、このドライバーには全く感じられませんでした。
やはり『ハードスペック』にすると、売れづらいからなのでしょうか?
見た目と振り感のギャップに少し戸惑いました。
今日は若い頃を思い出して、思いっきり振っていこう・・・。と思っていたのですが、その思いにブレーキが掛けられたような気がしました。

ボールを前にして構えてみると、とてもいい感じで、思わず目尻が下がってしまいました。
素振りをしたときの物足りない感じを少しの間忘れられそうでした。
クセがない顔をしているので、方向性に気を付ける必要はとりあえず無さそうだと思いました。
ヘッド後方も少し伸びているように見えましたし、大型ヘッドだとは思いましたが、少し締まって見えました。
左右どちらにも対応してくれそうな感じでしたが、どちらかというと直進性の強さを感じたので、今日はそのイメージのまま振っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、この独特な打感です。
正直、あまり好感がもてませんでした。
硬いという感じではなく、むしろソフト目だとは思うのですが、いい手応えが感じられず、打っていても楽しくありませんでした。
せっかく、この美しいヘッドなのに勿体ないな・・・。と思いました。
ちょっと残念に思いました。

『音』も、物足りない感じでした。
爽快感も感じられません。
これは最初の予定よりも球数が少なくなってしまうかな?と思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、標準的な感じで、特にタフだとも思わなかったですし、高弾道過ぎる感じもしませんでした。
このドライバーを一目見たときに、一瞬『ライナー系』なのかな?と思っていたのですが、実際はそうでもなく、しっかりとキャリーを高く出していけるドライバーだと思いました。
敷居が高くてタフなドライバーだとは思いませんでした。

『安定性』という点では、まずまずだと思いました。
特にシビアな感じはしなかったのですが、最近のドライバーの中では、それほど寛容性は高くないのかな?と思いました。
勿論、このドライバーがすごくシビアだとは思わなかったのですが、そう思わせるくらい、今のドライバーの寛容性は一様に高いのだと思います。
ただ、私は『ヘッドとシャフトのミスマッチ感』を感じてしまいました。
正直、このシャフトだと少し残念な感じがしました。
もう少し重量感があって、叩けるシャフトであってもいいのではないかな?と思いました。
タイミングが少しブレやすく感じられました。

『飛距離性能』という点でも、まずまずだと思いました。
それほど秀でているとは思いませんでした。
しかし、それはこのドライバーの性能が低いというのではなく、今のハイレベルなドライバーがたくさんあるなかで、それらの中では飛び抜けた存在ではないということです。
もう少しシャフトがしっかりとしていて、打感も良ければ、もっと気持ちよく振りきっていけたような気がします。
今日は『飛ばそう』という気分になれませんでした。
初めて手にしてから、時間が経つにつれ、だんだんとテンションが下がってしまいました。

『操作性』という点では、なかなかいい感じだと思いました。
シャフトが私には少し難しかったのですが、左右へ曲げることも簡単にできました。
見た目はどちらかというと『直進性』が勝っているのか?と思っていたのですが、実際は操作性のほうが少し勝っているような感じもしました。
ソールに2つ配置されているウェイトの効果なのでしょうか?
大型ヘッドでありながら、球のつかまりも結構いい感じした。
色々なウェイトに変えたらどんな感じなのか、とても興味があります。
ただ、テーラーメイドなどの豊富なチューニング機能をもったドライバーを経験してしまうと、このドライバーはとてもシンプルだと思いました。
しかし、そのシンプルさが、またいいのかもしれません。

久しぶりに出会えてとても嬉しかった、マグレガー の『ターニー』という名の付くドライバーでしたが、正直私は購買意欲が刺激されることはありませんでした。
何球か打ってみても、夢中になってしまうこともありませんでした。
ごく淡々と試打をしていたような気がします。
特に大きな不満は無いのですが、逆にすごく魅了された・・・。というところも無かったように思います。
勿論、外見的なカッコ良さなどはあったのですが、性能的には前のモデルのマックテックドライバーの流れから、それほど大きくは変わっていないのではないかな?と思いました。
名前を『マックテック』から『ターニー』にしただけなのではないかな?と思ってしまいました。

私にとって、『マグレガー ターニー ドライバー』といえば、昔からドライバーの中でも『王者』ともいえる存在です。
なので、できれば、こういった作りではなくて、『EPON AF-101』のようにシンプルでありながら、圧倒的な飛距離と美しさを兼ね備えていて欲しい・・・。と思いました。
ウェイト調整の『必要性のない』完成度の高いクラブを発表して欲しいと思います。
このドライバーも外見的にはすごく美しいのですが、あまり惹かれるものがありませんでした。
また次に発売されるドライバーに期待をしたいです。
コメント
懐かしいです、
セットがマクレガーでした。
モデルも型名も覚えていなけど、
マクレガーは思い出があります。
2012-07-11 09:19 URL 編集
ターニーは特別です
2012-07-11 23:42 Toshi URL 編集
はじめまして
この度は私の記事を読んでくださり、またコメントを寄せてくださいまして誠にありがとうございます。
マグレガーはやはりいいですね。
昔の良かった頃にまた戻ってくれるといいと思います。
それでは失礼いたします。
2012-07-14 01:16 golfdaisuki URL 編集
昔のクラブには、今では見られない魅力がたくさんありましたね
いつもありがとうございます。
マグレガーは昔から私たちの憧れでしたし、昔は難しいと解っていても手元に置いておきたいクラブがたくさんありましたね。
仰るとおり、ブランドイメージはずっと守ってほしいですね。
これからもよろしくお願いします。
それでは失礼いたします。
2012-07-14 01:24 golfdaisuki URL 編集