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2009年09月12日
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ダンロップ スリクソン ZR-30 と イオンスポーツ GIGA グランドスラム ドライバー

<左>GIGA <右>ZR-30
今日は、この2本のドライバーを比較試打してみました。
試打クラブは ダンロップ スリクソン ZR-30 と イオンスポーツ GIGA グランドスラム ドライバーです。

<上>ZR-30 <下>GIGA
<右>ZR-30のスペック
シャフトはSV-3017Jです。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は66g、トルクは3.0、バランスはD2、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は319gです。
<左>イオンスポーツ GIGA グランドスラム ドライバー のスペック
シャフトはフジクラ ランバックス プレミアムカーボン です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は53g、トルクは4.7、バランスはD0、キックポイントは先調子、クラブ総重量は297gです。

<左>GIGA <右>ZR-30
今日は、かなり特徴の違うドライバーを敢えて比較してみることにしました。
それぞれ対象となるゴルファーが違うのだから、ドライバーも変わってくるのは当然だと思いますし、このようにバリエーションが豊富に揃っている日本に住んでいて、とても幸せだなあ・・・・。と思います。
あとは『プレーフィ』がもっと安くなるといいのですが・・・・・。
私がすごく気に入っているドライバーと、やや苦手ではありますが、敢えて『SLEルール不適合』である『高反発ドライバー』を試打してみて、その違いを検証してみようと思いました。
ZR-30は、私の中での昨年の『ドライバー・オブ・ザ・イヤー』に輝いたクラブでして、それ以来私自身にとって『基準』となるドライバーです。
なので、色々な新製品のドライバーと打ち比べてみるときに、このZR-30をよく使っています。
なので、今日もそれぞれの性格が大きく違っているドライバーを敢えて比較してみることにしました。

<左>GIGA <右>ZR-30
長さはかなり違います。
1インチ=2.54センチメートル以上は差があると思いました。
やはり、これからは45インチが『最低基準』となるように思いますし、それ以上が『常識』となってくるような気がします。
『長尺化』に対応できるシャフトと、相性の良いヘッドとの組み合わせが、これからの基本となってくるのかもしれません。
いきなり『48インチ』となると拒否反応も大きいと思いますし、複数ある私の行きつけの練習場の中には、左右の打席の間隔が狭いところもあるので、長尺クラブを使うのが難しい一面もあります。
危険を感じたことも少なからずあります。
自分がケガをしないのも勿論ですが、もし私自身が人様をケガさせてしまったら、おそらく立ち直れないだろうと思いますし、二度とクラブを握ることはないと思います。
常に『安全第一』でゴルフを楽しみたいと思っております。

<左>GIGA <右>ZR-30
素振りをしてみても、やはり私には『ZR-30』の方がいい感じで振っていくことができました。
シャープに振っていける『ZR-30』に対し、『GIGA』の方もこのスペックにしてはしっかりした印象もあったのですが、どうしてもやや暴れてしまう感じがしました。
ナチュラルにタイミングが合いやすいのは『ZR-30』だと思いました。
しかし、これはやはりそのタイプにもよりますし、好みが大きく分かれるところだと思います。
『GIGA』の方が軽くて振りやすい・・・・。と感じておられる方もたくさんいらっしゃると思います。

ZR-30

GIGA
ボールを前にして構えた感じも、やはり私は『ZR-30』の方が、構えやすく感じました。
ヘッド全体の形もそうですし、『小顔』なところがいいです。
『弾道のイメージ』がボヤけないので、非常にいいラインを頭の中に描いていくことができます。
一方の『GIGA』も、それほど悪い感じはせず、むしろなかなかの好印象ですが、今日は比べる相手が悪かったような気がします。
『ラージサイズヘッド』『フックフェース』の方が安心感を感じやすい方もたくさんいらっしゃると思うので、そういった方々には、この『GIGA』はすごくいい感じで構えられるのではないでしょうか?
私はオーソドックスな『黒単一色』が好きなのですが、『GIGA』の赤色を好まれる方もたくさんいらっしゃると思います。
こうして構えてみても、光沢感があり、とても『品のある赤』だなあ・・・・・。と思いました。
試打を開始しました。

<左>GIGA <右>ZR-30
『球のあがりやすさ』という点では、はっきりと『GIGA』です。
『ロフト』などの基本スペックが違いますし、『クラブ開発コンセプト』も最初から違ってきているので、これは至極当然の結果です。
『GIGA』は、他の『10.5度ドライバー』よりも、かなり弾道が高い感じがします。
ヘッドスピードが『37m/s』から『42m/s』までの方を対象としているそうなので、やはり比べること自体に意味がないのかもしれない・・・・。と思うようになり、この比較を止めてしまおうかという思ったのですが、せっかく試打クラブを借りることができたので、これまで通り最後までやってみようと思いました。

<左>GIGA <右>ZR-30
『安定性』という点では、私は『ZR-30』の方が、うまくまとめていきやすいと思いました。
『GIGA』の方もなかなかいい感じですし、『スイートエリア』も広い感じがしましたが、基本的なスペックがやや私には難しい感じがして、球がバラついてしまう傾向にありました。
安心して叩いていけるのは、断然『ZR-30』だと思いました。
『スイートエリアの広さ』という点では、かなり『GIGA』であろう・・・。と予測は立つのですが、シャフトなどの性能やヘッドバランスなど様々な要因が組み合わさって、例え『スイートエリア』が小さくてもそこにまとめていけるのは『ZR-30』だと感じました。
『打点のバラつき』も『ZR-30』の方が小さくて済みました。
やはりこれも、使うゴルファーによって大きく違ってくるのだと思います。
むしろ、この『GIGA』の方がいい・・・・。と言われる方もたくさんいらっしゃると思います。

<左>GIGA <右>ZR-30
『打感』は、やはり『ZR-30』の方が私の感覚には合いやすい感じがしました。
適度な『柔らかさ』『球の乗っかり感』『弾き感』が上手く『ソナタ』となって、名曲を奏でている感じといえばいいでしょうか?
すごく感覚に訴えかけるものがあるような気がしてきました。
一方の『GIGA』も、決して『軽い』とか『ボヤける』といった感じはせずに、しっかりとした感じがとても好感を持てましたし、打ち終わった後もそれほど不満が残る感じはしません。

<左>GIGA <右>ZR-30
『音』という点では、完全に『ZR-30』の方が私はいいように感じました。
久し振りに試打した『GIGA』ですが、やはいこの『高音』はとても特徴的だな・・・・。と思いました。
昨年、一昨年に比べ最近は『静音化』が進んできているように思いますし、ほとんどこういった音を聞くことが無くなりました。
その中で、この音はあるい意味『特異』な感じもしました。
やはり『高反発』にこだわり、それに伴いこういった音が自然と発生してしまうのでしょうか?
それとも敢えて、メーカーはこういった音に作ってあるのでしょうか?
私にはかなり苦手な音に聞こえてしまいましたが、こういった音の方が『飛ばしている』と感じやすくて好きだ・・・。という方もいらっしゃると思います。
私個人的には、この音がもっと抑えられていれば、このドライバーの印象度はもっと良くなるような気がしていました。
何球も打ち続けたくなる・・・・。という感じではありませんでした。

<左>GIGA <右>ZR-30
『飛距離性能』という点でも、やはり断然『ZR-30』だと私は思いました。
今日の私には『GIGA』の持つ『高反発性能』を上手く引き出すことができませんでした。
程良い感じの『中弾道』で『ロス』が少ない『ZR-30』に対して、『GIGA』は高く上がりすぎたり、シャフトがやや球に押されてしまう感じがして、ちょっと『ロス』が大きいような気がしていました。
何球打っても、なかなかこの高性能ドライバーの性能を上手く引き出していくことができませんでした。
球の安定感の違いから『平均飛距離』でもそうですし、『最大飛距離』という観点から見ても、『ZR-30』の方が私にはいいように感じられました。
やはり『音』にも、その原因は大きいような気がします。
気持ちよく『インパクト』で叩いていけるドライバーと、音のせいでインパクトが『萎縮』してしまうドライバーの差がはっきりでたような気がします。
それは『長尺』『短尺』といったことよりも、もっと大きな要因なのではないかな・・・・?と思いました。

<左>GIGA <右>ZR-30
『操作性』という点でも、『フック』『スライス』どちらにも易しい『ZR-30』に対して、『GIGA』は『フック』は易しいのですが、『スライス』が難しい感じがしました。
『フック』ならば、いかようにも打てる気がしたのですが、『大きなスライス(バナナスライス)』が打てません。
かなり『カット』に入れてみたりしたのですが、なかなか上手くいかない感じがしました。
逆にちょっとでも気を抜いていると、大きな『フック』が飛び出してしまう感じがしました。
やはり『スライサー』に易しく、『フッカー』には難しいドライバーなのだと思います。

<上>ZR-30 <右>GIGA
『グリップ』はどちらもとても好感触でした。
しかし敢えて優劣をつけるとするならば、オーソドックスで、『グリップの基準』ともいえる『ツアーベルベット』が取り付けられている『ZR-30』の方が少しいいような気がしました。
これまでの『打感』や『操作性』『飛距離』などの観点の中で、最も『微差』だと思いました。

<左>GIGA <右>ZR-30
今日は色々な観点から見ても、やはり『ZR?30』の方に全て軍配が上がってしまいました。
予め予想が立っていたことではありますし、『GIGA』のドライバーも『音』と『フックフェース』以外はそれほど『苦手』な感じも正直しませんでした。
私には苦手なドライバーであることに違いはないのですが、また目にしたらトライしてみよう・・・。と思わせるものがあるような気もします。
ただ、やはりこの『音』だけは、どうも私は馴染めない感じがするので、手にするのをためらってしまうような気も正直します。

<左>GIGA <右>ZR-30
私はこのドライバーが『ブームの火付け役』となり、競技をしない人専用に、また『高反発時代』が到来するのかな・・・?とも思っていたのですが、今のところそういった流れにはなっていないような感じがします。
私のコース仲間には、たくさん人生の大先輩がたくさんいらっしゃるのですが、そういった方々に以前聞いてみたことがあり、殆どの方が
いくつになっても『高反発』は使わない・・・・。どこにいっても大手を振って使える、ルールに則ったクラブを使う・・・・・。
といった意見が大半を占めていました。
その人達の多くが月例などの『競技』に出場していますし、今は『低反発』でもいいドライバーが多いので、そういったクラブを使っていく・・・・・。といった意見が多く聞かれました。
私はいくら飛距離が稼げても、『ルール違反』ならば、最初から使う気にはなれないのですが、大先輩方もそういった同じような考え方なのだな・・・・・。と思いました。

<左>GIGA <右>ZR-30
ただ、競技には出なくても良く、又、出る予定も無いし『プライベート』でゴルフを楽しみたい・・・・。そしてその為にはどうしても『高反発』が必要だ・・・・。と考えておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
メーカー側も、敢えてそういった方々の為に、このようなドライバーを開発したのではないでしょうか?
ゴルフは何も競技に出るばかりがゴルフではありません。
『プライベートゴルフ』も立派なゴルフです。
この『GIGA』は、そういった方々には、かなり『ストライクゾーン』のドライバーだと思います。
おそらく私はいくつになっても『ルール適合』を使っていくとは思いますし、日頃の練習を欠かさずに行っていきたいです。
今日はかなり違ったタイプのドライバーの比較をしたのですが、有意義な一日でした。
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