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2012年06月02日
タイトリスト ボーケイデザイン SM4 ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは タイトリスト ボーケイデザイン SM4 ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは60度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、バランスはD5、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は479gです。

タイトリストらしい、とてもカッコいいウェッジです。
ロフトが60度ということで、私の中ではロブウェッジという認識になるのですが、今は昔ほどウェッジの識別がはっきりとしていないのかもしれません。
トゥ側に刻印されているロフト表示が、そのままそのウェッジの名称といっていいのかもしれません。

シンプルでとてもカッコいいので、日本的な美しさを持っているな・・・。と思ったので、店員さんに尋ねてみると、やはり日本製とのことでした。
やはり、あのメーカーが作っているのでしょうか?

ソール幅は、ごくノーマルな感じですが、バンスも弱めで、ソール形状にも工夫が見られました。
ウェッジはシビアな状況で使うことも多く、ソールの形状がそのまま性能に直結するところがありますが、今は色々なメーカーから様々なタイプのウェッジが発売されるようになりました。
『スピン性能』はすごく大事ですが、それと同等に『抜け性能』も軽視できません。

このネックの長さも、ウェッジらしい、操作性の良さを感じさせてくれます。
『超・ロングネック』だとは思いませんが、これくらいの長さがキープできていると、低く抑えたり、スピンを効かせやすそうな予感がします。
ウェッジはアイアン以上に、その見た目が性能の一部だと思います。
設計自由度が低い分、見た目がいいか悪いかで、安心感がまるで違ってきます。
そういった点で考えてみても、このウェッジにはとても好印象を抱きました。
さすがはボーケイウェッジだな・・・。と思いました。

細かすぎて写真では見えづらいのですが、このウェッジのフェース面には細かなミーリング加工が施されていました。
今ではとてもポピュラーになった工夫ではありますが、メーカーによって形状に違いがあるので、一体どれがベストなミーリングなのか、とても興味があります。
新溝ルールに適合しながらも、少しでもスピンを効かせやすくしてくれている、こういった工夫は、私たちゴルファーにとって、とてもありがたいことです。
それと同時にスピン性能に加え、『フライヤー防止機能』が付いていたら、すごくありがたいと思います。
シビアな場面で私は何度もフライヤーに悩まされているので、フライヤーになりにくいようになると、嬉しいな・・・。と、すごく勝手なことを思ってしまいました。
ラフに打たない技術を身に着けなければならないのですが、なかなか思うようにはいきません。

ボールを前にして構えてみても、とても構えやすくて安心することができました。
思わず見惚れてしまうような美しい顔だとは、正直思わなかったのですが、変なクセのない、ごくノーマルな顔をしたウェッジだと思いました。
『顔の美しさ』という点では、あくまでも私の好みでいえば、以前試打した『BUCHI』や『アキラ』『EPON』などのほうが好きです。
しかし、このウェッジにも特に不満はありません。
いいイメージもすごく出せました。
ただ、フェースを開いたときに、リーディングエッジが少し浮きやすくなるのが気になりました。
バンスは『4度』ということだったのですが、少しソール形状が邪魔をしているように感じました。
いいウェッジだとは思いましたが、もし私が使うとするならば、間違いなく『削り』を入れるだろうな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は良いと思いました。
とても柔らかくて、さすがは軟鉄だと思いました。
スコアラインやミーリングによる『ボールへの喰いつき感』はそれほど強く感じませんでしたが、いい具合にボールをホールドしてくれているような気がしました。
『ボールの乗っかり』がいいので、フォローでラインや距離感を出していける感じがしました。

球もとてもいい感じで上がってくれます。
60度というロフトは、普通に打っても距離が出ないので、すごく安心して振り切っていけますし、高さでボールを止めることができるので、砲台グリーンでは活躍の場面が多いです。
14本以内という本数制限があるので、私はロブウェッジをセッティングから外していることも多いですが、コースによっては、入れておきたくもなります。
グースもきつくなくボールを拾いやすいので、球をフワッと上げることができました。
やはり、このウェッジは、私の中では立派なLWだな・・・。と思いました。

『スピン性能』という点でも、レベルの高さを感じました。
ボールへの喰いつきがすごく良くて『激スピン』・・・。という感じでもなかったのですが、信頼できるウェッジだな・・・。と思いました。
スピンのバラつきが少ないという感じで、どちらかといえば、『安定したスピン』といえるのかもしれません。
そういった点でいえば、先日試打したクリーブランドのウェッジとイメージが被るところがありました。
今度機会があれば、同時に試打して比較してみたいと思いました。

顔の良さと適度な重量感のおかげなのか、安定性という点でも、すごく好感がもてました。
ラインから外れることもなかったですし、高さも一定していました。
すごく実戦向きのウェッジだと思いました。

『操作性』という点では、ボールも拾いやすくて、いい印象をもったのですが、先ほども書きましたが、やはり少しフェースが開きづらい感じがして、そこに不満を感じました。
これまでたくさんのウェッジに接してきましたが、このウェッジのソール形状には、今ひとつ親しみやすさを感じることができませんでした。
ただ、私はフェースを開いて斜めに使いたいタイプなので、このように感じたのかもしれません。
あまり大きく開かない方には、全然気にならないのかもしれません。
『ヘッドの据わり』が良くなれば、もっと扱いやすさが向上するだろうと思いました。

ロフトが60度ということで、距離を求めていくクラブではないですし、距離感が大切なのは多くの方が承知しておられるところだと思います。
先ほども書きましたが、普通に打っても飛ばないところがいいです。
微妙に距離を落としていくショットも実戦ではすごく重要ですが、このように最初から飛ばないクラブはグリーン周りでとても楽です。
極端なトップをしない限り、アグレッシブにピンを攻めていくことができます。
ボールの『高さ』『重さ』で、グリーンを『点』で攻めたい方には、とても有効なクラブといえるのではないでしょうか?

ロブウェッジによるロブショットはとても華やかでカッコいいですが、実戦ではそれほど使う場面は多くないように思います。
殆どがSWなどでまかなえますし、アプローチの基本はあくまでも『ピッチエンドラン』だと私は思っています。
ロブショットは練習場のマットの上だけでなく、アプローチグリーン周りでも、よく練習するのですが、やはり成功率の高さという点では、『ピッチエンドラン』や『ランニングアプローチ』には到底及びません。

ある程度『足』を使っていったほうが、よりシンプルで寄せやすいです。
それに加え、単に寄せるだけでなく、入れにいくときも、足を使ったほうが有利です。
なので、ラウンドをしても、LWを使う頻度は極端に少ないです。
ロブショットというよりも、ロブウェッジによるフルショットのほうが頻度が高いかもしれません。
しかし、それは日頃使い慣れているSWで充分に対応できます。

とはいっても、私はロブショットの練習も大好きで、練習場でよく行っています。
『実戦の為』というよりは、『楽しいから』という理由でやっているような気がします。
このウェッジは、少し開きづらい感じもしましたが、ソール自体はとてもよく滑ってくれるので、大きなミスにはつながりにくいような気がしました。

とても日本的でフィーリングのいい、高性能なウェッジだと思いました。
タイトリストは昔からボールとウェッジのイメージが強いですが、今日はその印象がとても強くなりました。
私は普段、殆どタイトリストのボールを使用しているので、このウェッジとの相性もいいんだろうな・・・。と思いました。
クラブとボールの『相性』による開発が、今はすごく進んでいるように思いますが、クラブよりもボールのほうがまだまだ進化する余地が残されているような気がするので、今回のこのSM4のような素晴らしいウェッジにマッチしたボールをこれからも使い続けていきたいと思います。
すごくシンプルでありながら、しっかりと『ハイテク感』のあるウェッジと思いました。
強く購買意欲が刺激された・・・。ということはなかったのですが、これからも手にする機会があれば、何度でも試打してみたいクラブです。
コメント
ロブウェッジ
ただ、練習は楽しいですね。私も好きで、ウェッジでよく練習場のネットかごなどを狙っています。
2012-06-03 18:17 たかし URL 編集
小技の練習は楽しいですね!
いつもありがとうございます。
また、返信が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。
ところでウェッジの練習はとても楽しいですね。
ドライバーなどの練習とは違い、どこか『遊び心』があるような気がします。
実戦では決してやらないようなことでも練習ならばできますし、私はそういったことをして楽しい時間を過ごしてします。
これからもお互い、小技を磨いてスコアアップを目指してまいりましょう!
それでは失礼いたします。
2012-06-07 20:28 golfdaisuki URL 編集