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2012年05月27日
アキラプロダクツ PROTOTYPE DRIVER H210

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ PROTOTYPE DRIVER H210 です。

シャフトは RODDIO Pentacross M-6 です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は67.5g、トルクは3.8、キックポイントは中元調子、クラブ総重量は316gです。

アキラのプロトタイプドライバーです。
アキラのクラブには、あまり出会う機会がありませんが、今日は運よく手にすることができました。
アキラはいわゆる『一般用』と『プロトタイプ』があるようです。
他のメーカーのプロトタイプは一般ゴルファーがなかなか購入できないことが多いと思うのですが、アキラは一般ゴルファーにも使えるようにしてくれているところに好感がもてます。
いいクラブはプロだけでなく、やはり私たちアマチュアも使いたい・・・。というのが本音です。
特に昨年試打した、ツアーウェッジは、すごく気に入っています。
『スピン性能』『顔』『扱いやすさ』という点でも、かなりのハイレベルです。
今、コースで一番使ってみたいウェッジです。

この角度から見ると、以前試打したこともある ADR プレミアム ドライバーと似ていると思いました。
プロトタイプではありますが、同じようなコンセプトで開発されたのでしょうか?
ヘッド自体も、かなり大きさが感じられます。

ヘッド後方の大きな凹みと2つのウェイトがとても個性的です。
このロケットエンジンの噴射口のように見えるものは、おそらくウェイトだと思うのですが、交換できるのでしょうか?

細かすぎて写真では見えづらいのですが、
『SPECIAL MADE FOR TOURNAMENT PLAYERS PRECISE FORGED BODY & FORGED CUP FACE』
と記されていました。
直訳すると、『トーナメントプレイヤーの為に精密に作られた鍛造ボディ&鍛造カップフェース』ということでいいのでしょうか?
そうすると、アマチュアゴルファーの私が使ってみてもいいのかな?と、ちょっと緊張しました。

ネックの長さは短く、ヘッド自体もかなりシャローだと思いました。
最近はシャローヘッドが多いですが、このドライバーはかなりシャローなほうだと思います。
プロトタイプというと、『ディープヘッド』を連想しがちですが、実際は必ずしもそうではないのだと思いました。

『顔』は、かなり大きめですが、形状自体には特に変なクセなどは見られませんでした。
投影面積の大きく、光沢感が美しいヘッドだな・・・。と思いました。

素振りをしてみると、まずまず・・・。だと思いました。
特にタフだとは思いませんでした。
今回装着されている『ロッディオ』というシャフトも、私は何度か試してみたことがあるのですが、いいシャフトだな・・・。と思っています。
それほどハードなシャフトではありませんが、小気味よく、タイミングが取りやすい感じがします。

ボールを前にして構えてみても、やはりヘッドの大きさが目に付きました。
異型ではないので、構えづらくはなかったですし、緊張することもなかったのですが、もっと『ディープ感』を予想していただけに、この『シャロー感』は少し意外でした。
ボールが小さく見えました。
ただ、ラインは出しやすそうで、あちこちに暴れる感じはしませんでした。
左右へ曲げるイメージは、あまり持てなかったのですが、とりあえず細工をしないで振り切っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずだと思いました。
硬すぎず、かといってソフトという感じでもありませんでした。
ボールを打っていて、すごく心地いい感じに包まれる・・・。ということはなかったのですが、特に大きな不満はありませんでした。

『音』は少し大きめに感じました。
苦手意識が芽生えてしまうほどではなかったのですが、できればもう少し小さいほうが安心して叩いていけるかな?と思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、標準的だと思いました。
プロトタイプではありますが、タフな感じは全くしませんでした。

『安定性』という点でも、ごくノーマルな感じでした。
寛容さも感じられましたし、シビアなタイプのドライバーではないと思いました。
これまでの大型ヘッドにありがちな、球のつかまりづらさもありませんでした。

『飛距離性能』という点でも、なかなかいい感じだと思いましたが、特別秀でているとは、正直感じませんでした。
これまでたくさん出会ってきたドライバーの飛距離に埋もれてしまうような感じがしました。
劣っているとは思いませんが、特に驚くようなこともありませんでした。

『操作性』という点では、それほど敏感に打ち分けられるタイプではないと思ったのですが、そこそこ曲げることができました。
やはり、どちらかというと、あまり曲げずに、できるだけ真っ直ぐに近いラインで勝負したほうがいいのかな?と思いました。

アキラらしい、高品質なドライバーだと思いました。
『プロトタイプ』という敷居の高さも感じず、かなり幅広い層に対応しているのではないでしょうか?
特に『鍛造カップフェース』を好まれる方には、とてもいいフィーリングが得られるのではないでしょうか?

このドライバーも、いい印象をもちましたが、私はやはり昨年出会ったウェッジのことが忘れられません。
他のメーカーのウェッジもいくつか試打しているのですが、それらがかすんでしまうほどです。
ウェッジには、まず『高いスピン性能』を求めておられる方もたくさんいらっしゃると思うのですが、そういった方々に是非お勧めしたいと思っています。
このドライバーも、ウェッジの強烈なスピン性能のように、何かひとつ秀でているものがあれば、もっと印象に残ると思うのですが、特に目新しい感じはしませんでした。

しかし、裏を返せば、このドライバーがそれだけバランスよく高性能であるということなのかもしれません。
大きな欠点は見当たりませんでした。
購買意欲は刺激されませんでしたが、アキラのクラブ(特にプロトタイプ)にはとても興味がありますし、これからも出会う機会があれば、どんどん試打していきたいです。
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