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2012年05月12日
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ピン ANSER ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブはピン ANSER ウェッジ です。

シャフトは トゥルーテンパー ダイナミックゴールド スピナー です。
ロフトは60度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は120g、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は470gです。
長かった花粉のシーズンもようやく終わりを迎え、呼吸が楽になりました。
くしゃみや目のかゆみもピタリと治まりました。
今年はスギ花粉よりも、ヒノキの花粉が長くてきつく感じました。
一般的には、本格的なゴルフシーズンはもうとっくに始まっていますが、私にとっては花粉が一段落してからが、本格的なシーズンインです。
といっても、イネの花粉が飛び始めているそうで、イネの花粉に悩まされている方には、まだまだ注意していただきたいと思います。

さて、このウェッジですが、ピンアンサーシリーズのウェッジです。
ピンアンサーといえば、やはりパターを連想してしまいますが、アイアンにもすごくいい思い出が残っています。
USPGAツアーでも、今、PING契約プロの活躍が凄いです。

ウェッジは、どちらかというとフラットなバックフェースが多いですが、このアンサーウェッジは微妙にキャビティ構造になっています。
こうすることによって、少しは易しくなっているのでしょうか?

ただ、その彫りは決して深くなく、むしろ浅めで、これまでの他のノーマルウェッジと同じようなフィーリングで打っていけそうだな・・・。と思いました。

トゥ側にウェイトが組み込まれているのが、よく解りました。
とてもよく目に付きます。
これまではトゥ側とヒール側、あるいはソール中央に配置されているものが、アイアンも含めて多かったように思うのですが、この位置に配置しているということは、それなりの理由があるからなのだと思います。
これまでの経験上、私はヒール側に鉛を貼ることも多かったですし、いくらかヒール側に重量をもっていきたいところがあるのですが、このウェッジは真逆です。
ヒール側からトゥ側に抜いていくときに、このウェイトがどのような作用をもたらすのか、とても興味深い・・・。と思いながら見ていました。

『ソール幅』は比較的ノーマルといいますか、広すぎる感じはしません。
最近はかなりのワイドソールな物も増えてきてはいますが、このウェッジはそれほどでもありません。
ヒールからトゥにかけて、広くなっているものもたくさんありますが、こうして見ている限り、ほぼストレートに近い形状です。
適度に平らなので、抜けが良さそうだな・・・。と思いました。

ネックも、やや長めで、操作性が良さそうな感じがします。
いわゆる『弾道を抑えていきやすい長さ』です。
より操作性が重要なクラブであるウェッジは、やはりこれくらいの長さは欲しいところです。
スピンも効かせやすそうです。

アイアン同様、このウェッジのネック部分も凹んでいます。
この凹みの意味は、私の記事を読んでくださっている複数の方から教えて頂いたのですが、とても個性的で面白いと思います。
強度的に大丈夫かな?と思うところもありますが、これまで試打していても、特に不安は感じていません。
構えたときにも、この凹みが邪魔にならないので、全く不満はありません。

ボールを前にして構えてみても、すごく自然な形で入ることができました。
想像していたよりも小顔で、ボールとの関係性も良さそうでした。
私は特に必要だとは思ってはいないのですが、すっかり見慣れたスコアラインの白い線のおかげで構えやすくなった・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
色々と開いて打ってみたりしたいのですが、まずはノーマルな感じで打ってみようと思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、とてもソフトで好感がもてました。
このウェッジは軟鉄鍛造なのだそうで、その柔らかさを充分に感じ取ることができました。
ウェッジにはシビアな距離感が求められますが、それにはこのソフトな打感が必要不可欠だと思っています。
先日も書きましたが、アイアン同様、ウェッジも『軟鉄素材』が最強だと私は思っています。

『安定性』という点でも、満足できるレベルにありました。
ウェッジなので、それほど曲がったり、大きなミスショットがでるわけではないのですが、私はヘッドというよりも、このスピナーというシャフトに少し不安を感じていました。
このくびれの部分が気になり、高いスピン性能と引き換えに、やや『しなり戻り』が遅いんじゃないかな?とか、『トゥダウン』が強すぎるんじゃないかな?などと余計なことを考えていました。
しかし、こうして打っている限り、そのような不安は杞憂だと思いました。
シャフトも頼りない感じはしません。
フルショットしても、気持ちよくターゲットにボールを運んでくれていました。

『操作性』という点でも、なかなかいい感じで、開いたり閉じたりして打ってみても、イメージに沿ったラインを出していくことができました。

球もあがりやすくて、60度ウェッジらしい高さだと思いました。
スピナーの形状だから、弾道が特別高くなる・・・。ということもありませんでした。
私はダイナミックゴールドをアイアンは勿論、ウェッジでも長年愛用しているのですが、今回試打したスピナーに対する違和感は感じませんでした。
しかし、私がもしウェッジを買い替えることになったとしても、おそらくこれまで通り、ノーマルなダイナミックゴールドにするのではないか?と思っています。
それは『スピン性能』云々・・・。というよりも、これまで培ってきた『信頼』と『実績』によるところが大きいのだと思います。
イメージ通りの高さと距離感をだしていくには、私にはダイナミックゴールドが一番『安心できるシャフト』です。

『飛距離性能』という点でも、60度ウェッジらしい距離を刻んでいくことができました。
フルショットしても、ボールが遠くに飛び過ぎないクラブはとても易しく感じます。
いくら打っても、これ以上飛ばない・・・。と解っているクラブは、実戦でも大いに役に立ちます。
なので必然的に小さな距離を刻んでいくことが容易になってきます。
そういった点で考えてみても、このウェッジには好感をもつことができました。

スピン性能という点では、このウェッジはロフトが『60度』ということで、『ロブウェッジ』という感覚でいいと思うのですが、これくらいロフトが寝ていると、『スピンで止める』というよりは『高さで止める』ということになると思います。
単純にスピンだけで考えたら、ピッチングウェッジくらいのロフトのほうが掛かりやすいと思います。
そういった点からも、このウェッジのスピン性能は今のハイレベルなウェッジの中でも、比較的ノーマルな部類に属するのではないかな?と思いました。
フェース面を指で触ってみたのですが、特にザラついた感じはしませんでした。
今は『角溝』が作れないこともあり、『ミーリング』が増えてきていますが、これからもさらに増えていくのではないでしょうか?
あくまでもルールの範囲内ではありますが、これからもさらにスピン性能を高めて欲しいと思っています。

このダイナミックゴールド スピナーというシャフトは、名前の通り、スピンが掛かりやすくなっているのだそうで、最大1000回転増すのだそうです。
それは打ち方などにもよると思うのですが、もしそれが本当であれば、かなりのアドバンテージが期待できそうです。
ただ、コースではフルショットではあまり掛かり過ぎてしまうと難しくなるので、あくまでもアプローチ(特に下りのシチュエーション)で、その威力を発揮して欲しいな・・・。などと勝手なことを思っていました。
ただ、今日は練習場だったので、細かいことが解らなかったのですが、普通に打っている限り、なかなかいいシャフトだな・・・。と思いました。
このくびれの部分を見ていると、かなり前に流行った、テーラーメイドのドライバーに装着されていた『ツチノコシャフト』を思い出しました。
その頃、テーラーメイドのカタログを見て、ツチノコ形状の長所を読んだ私は、じっとしていることができずに、すぐに量販店に行って購入した思い出があるのですが、今ではそのツチノコシャフトを見かけなくなって、かなりの年月が経ちました。
優れているのならば、ずっと継続していくと思うのですが、今はそれ以上に優れたシャフトがたくさんあるということなのでしょうか?

これまで、あまり縁のなかったピンのウェッジですが、とても好印象でした。
『激スピン』だとは正直思いませんでしたが、第一印象から既に好感度が上がっていました。
オーソドックスな形状と軟鉄らしい風合いにすごく魅力を感じていました。
『ミラー仕上げ』のウェッジもいいですが、私はこのような『艶消し』のほうが好きです。
バックフェースのデザインなどから、やや『機能性』が重視され過ぎているのかな?と思っていたのですが、実際はフィーリングが大切にされているウェッジだと思いました。
ウェッジにはやはり『スピン性能』を求めていきたいですが、それでも『顔』が良くないと私は全く魅力を感じません。
そういった意味でも、このウェッジには『また手にしたい』と思わせる魅力がありました。

ピンのニューウェッジと、DGスピナーという珍しい組み合わせは、私的には『ストライク』でした。
ドライバーやフェアウェイウッド、アイアンなどと比べ、ウェッジの試打はどうしても球数やかける時間が多くなってしまうのですが、今日もやはりそのようになってしまいました。
色々なことをして遊べるので、ついつい時間を忘れてしまいます。
外見的には少し個性的な部分も見られましたが、全体的に見て、いい意味でとても『ノーマル』で優れたウェッジだと思いました。
コメント
ピンのウェッジ
マスターズでフィル・ミケルソンがグリーンそばからウェッジでフルショットした時はビックリしましたが、後で64度のウェッジと知り、高さで止める技術に驚愕しました。ミケルソンはキャロウェイのウェッジなのでしょうけれど、鍛造の同社のウェッジもタイ製とのことです。恐らくナイキの鍛造クラブ同様に日本メーカー製なのかもしれません。
2012-05-13 06:18 たかし URL 編集
64度のウェッジには興味津々です
いつもありがとうございます。
あくまでも私の認識としては、SWはだいたい『58度』までで、それ以上寝ているとLWだと思っています。
しかし実際は色々で、メーカーによっては60度のSWもあるようですし、あまりこだわらなくてもいいのかもしれないですね。
ご承知のとおり、今は『A』とか『PS』『SW』『LW』という刻印すらなく、ウェッジはロフト表示が増えてきましたね。
なので、ウェッジはロフトがそのまま名前になっているところもあるのかもしれません。
サンドウェッジひとつとっても、バンスが効いているものもありますし、ローバンスな物も多いですね。
私はあまりバンスが効きすぎているものは昔から苦手なので、ローバンスタイプを使っていますし、ヒールのところに少し削りを入れています。
フィル・ミケルソン選手のロブテクニックはとても素晴らしいですね。
普通に転がしていけるところを敢えて上げてきて、それでOKのところまで寄せてくるので、凄いと思います。
アプローチはできるだけ転がしていったほうがシンプルだとは思うのですが、彼のように上げたほうが寄せやすいタイプの選手もいるのですね。
なので、あまりセオリーにとらわれ過ぎず、自分にとって何が最も成功率が高いか?を考えるべきなのだと、彼を見ていたら思います。
私はアプローチは基本的にピッチエンドランです。
状況によっては、ピッチショットやランニングを使うこともありますが、なるべくシンプルなピッチエンドランで寄せられないか?とまずは考えます。
私にはこの方法が一番成功率が高いです。
64度のウェッジは試してみたことがありませんが、とても興味深いですね。
もし機会があれば試してみたいと思います。
この度はどうもありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。
それでは失礼いたします。
2012-05-14 23:59 golfdaisuki URL 編集