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マスダゴルフ V-ROD ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マスダゴルフ V-ROD ドライバー です。
シャフトはフジクラ ランバックス 6Z08です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は65.5g、トルクは3.8、キックポイントは中調子です。
初めて、手にした『マスダ』のクラブです。
このメーカーに対しては、ほとんど知識もなく、おそらく手にすることはないだろう・・・・・。と思っていました。
ところが日頃お世話になっている、クラフトマンの工房に中古クラブとして、1本だけこのクラブが入ってきたので、迷わず試打させてもらうことにしました。
素振りをした感じは、適度な重量感とバランスの良さを感じました。
とても振りやすい感じがしましたし、いいフィーリーングをつかむことができました。
見た目は結構、ハードそうだったのですが、決して『重い』とか『硬い』という感じはしませんでした。
他のメーカーにも見られる、通常の『アスリートタイプ』のドライバー・・・・。という感じがしました。
ところが、構えたときに思わず「うわっ。」と呟いてしまいました。
『丸形』というよりは、『洋梨型』に近いと思うのですが、かなりヘッドが大きく見えてしまいました。
このヘッド体積は『450㎤』なのだそうですが、ルールギリギリの『460㎤』に思えるほど、大きく見えてしまいました。
『重心距離』が長そうなドライバーです。
違和感を感じて打てない・・・・。というほどの構えづらさではないのですが、少々私の好みとは違っていました。
こうして構えていると、昔『プッシュ球』が直らずに苦労していた頃を思い出しました。
球が全くつかまらず、ほとんど右へとフケていました。
飛距離を出そうと強く叩くと、却って右へと大きく曲がってしまい、『OB』を連発していた頃を思い出していました。
引っかかりそうな感じがしなかったのは、とても良かったのですが、それほど『美しい顔』とは正直思えませんでしたし、いいイメージを頭の中に描くこともできませんでした。
しかし、これはあくまでも私の好みであり、この『顔』に構えやすさを感じられる方もたくさんいらっしゃると思いますし、この『大きさ』や『形』にも、きっと大きな理由があるのだと思います。
試打を開始しました。
まず、『打感』がいいドライバーだと思いました。
打つ前には、やや硬そうな印象もあったのですが、思いの外好印象でした。
『吸い付くような柔らかさ』という感じではないのですが、決して手に嫌な衝撃が残りませんし、適度な心地よさが後に残ります。
私はこういった打感は好きだな・・・。と思いました。
適度な『弾き感』も感じることができました。
『音』もいい感じでした。
練習に集中できる音です。
いくら叩いても、決して甲高くならずに『適度な音の幅』を維持している感じがしました。
昨年・一昨年に比べ最近は、かなり『音の良い』ドライバーが増えてきた感じがするのですが、やはりメーカー側も『音』に気を使った開発をしているのでしょうか?
それとも、敢えてああいった甲高い音にしていたのでしょうか?
そういった音の方が、多くのゴルファーに受け入れられると予想していたのでしょうか?
少なくとも、私はああいった音はすごく苦手ですし、最近は練習場やコースでも耳に響くような音を聞かなくなったので、すごく練習やスコアメイクに集中できるようになりました。
私はすごく助かっていますし、『音』に関しては、さらに進歩しているような気がします。
またいずれ、時が経てばああいった音が復活するのでしょうか?
だとしたら、私にはまた辛い時期がやってくるのだと思いました。
『安定性』という点でも、私は予想以上にいい感じがしました。
こういった形状ですので叩きやすいのですが、ことのほか『高安定性ドライバー』だと思いました。
シャフトも適度にしなり、よくついてきてくれるので、振り遅れる感じもせずにすぐにタイミングを合わせることができました。
第一印象は、やや難しそうな感じだったのですが、意外と打ちやすいドライバーだと思いました。
『打点』も、一点に集まっている感じで、それほどバラつく感じがしませんでした。
右へスッポ抜けたり、球を捕まえすぎたりしない、『過不足のないドライバー』だと思いました。
ちょうどいい感じです。
『球の上がりやすさ』という点では、最近の他のメーカーにもみられる『ロフト9.5度』のドライバーと同じ感じがしました。
極端に上がり過ぎる感じもしませんでしたし、『ドロップ』する感じもしませんでした。
だいたいの予想通りの弾道の高さだと思いました。
『打点』を一点にまとめやすく、『高さ』を揃えやすい感じがしたので、大きく『距離感』が狂ってしまうドライバーではないと思いました。
『シャローバック』全盛の今とあっては、やや『ディープバック』形状になるのかもしれませんが、決して『上がりづらい』とか、『曲がりやすい』という印象はありませんでした。
全てがこれまで通り・・・・。といった感じがしました。
『操作性』という点では、『まずまず』といった感じです。
『フック』や『スライス』も試してみて、それなりに打つことができたのですが、やはりこういったドライバーはそれをあまりやらない方がいいような気がしました。
『球筋を操作する』というよりは、『自分の持ち球の精度を上げて打つ』という方がいいような気がします。
今は、『操作性』よりも『安定性』『直進性』に重点を置かれたクラブ開発が主流だと思うのですが、このドライバーもやはり、この『高安定性』でコースを攻めていくべきなのだと思いました。
『飛距離性能』という点でも、私はとてもいい感じがしました。
かなりレベルの高い『飛距離性能』を持っているといえるのではないでしょうか?
弾道が力強く、なかなか勢いが弱まる感じがしませんでした。
今年試打した中でも『1番』という感じではないのですが、『トップクラス』に入るほどの『ハイレベル』なドライバーだと思います。
比較的楽に振り切っていけるのもいいような気がしました。
このドライバーが持つ、『基本性能の高さ』を感じましたし、『洋梨型ヘッド』が好きな方にはたまらないのではないでしょうか?
見た目以上に球がつかまりやすく、それがこの『飛距離性能』に関係しているのかもしれません。
試打が終わり、このクラブをクラフトマンに返す時に、このドライバーについて彼に色々と調べてもらいました。
すると、このドライバーは
1.ヘッドはクラブ本来の機能を最大限に引き出す為に『センターバランス設計』になっている。
2.ヘッドの不必要な動きを最小限に抑え、飛距離ロスや曲がりにつながるインパクト時の当たり負けを防ぎ、飛距離やコントロール性能を高めることができる。
3.また、この『センターバランス設計』というのは、ヘッドの真ん中に『重心』を置くことで、スイング中にヘッドが安定し、使えば使うほどスイングが良くなるのだそうです。
なるほど、聞いただけでとてもいいドライバーのように思えてきました。
実際に試打してみても、『構え感』以外はとても良く、高性能なドライバーだと思ってはいたのですが、こうしてそのクラブについてのメーカーの『言葉』を聞くと、その良さが『三倍増』した感じがします。
かなり『プラスアルファ』される感じがします。
と同時に、やはり試打をするときは、こうした『メーカー側の宣伝文句』を聞かない方が、より自分の感覚で感じることができるのだと、改めて強く感じました。
おそらく試打する前に、こうしたことを聞いてしまうと、自分の感じた以上にこのドライバーが素晴らしい物に『変身』していたでしょう。
やはり『先入観』を持たない方が、より『ピュア』に感じることができるのだと思いました。
正直いいまして、私はこの『センターバランス設計』の良さを、それほど強く感じることができませんでしたし、他の事柄についても、それほど大きく感じることはありませんでした。
しかし、これはあくまでも私の感覚が鈍いからなのであって、他の多くの方はこの『センターバランス設計』や他の良さを強く感じられるのかもしれません。
このドライバーの『高品質』『高性能』は感じつつも、他のメーカーの『高品質』『高性能』ドライバーも、かなりレベルが高いので、このドライバーがそれら他のメーカーのドライバーを一気に凌駕しているようには感じられませんでした。
しかし、素晴らしいドライバーであることは間違いありません。
ただ、残念なのはやはりこういった素晴らしいドライバーを、なかなか実際にこうして目にするチャンスが少ないことです。
いくら素晴らしいクラブでも、それがゴルファーのとって縁遠いものとあっては、とても勿体ないことだと思います。
様々な理由があって、こうした流通の仕方になっているのかもしれませんが、我々ゴルファーはとても貪欲なものです。
いいクラブは使わずにはいられません。
そのクラブを使うことにより、自分のゴルフが良くなるのなら、また飛距離が1センチでも伸ばせるのなら、是非とも使ってみたい・・・・・。と思うものです。
メーカー側にも、こういった所にも少し配慮して欲しい感じがしました。
このドライバーがもっと多くの人の目に触れれば、もっとファンは拡大していくものと思います。
私は、今日初めての『マスダ』のドライバーでしたが、とても好印象を持つことが出来ました。
また目にすることができれば、再びトライしたいです。
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