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2012年02月15日
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キャロウェイ RAZR X BLACK アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ RAZR X BLACK アイアン の7番 です。

シャフトは N.S. PRO 950GH です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、トルクは2.1、バランスはD1、キックポイントは中調子 です。

キャロウェイRAZRシリーズのニューアイアンです。
このブラック仕様がとてもカッコいいです。
アイアンやウェッジは構えたときに、眩しくならない工夫がとても大切だと思うのですが、このアイアンは最初からそれに対応できているように感じます。
『光沢感』は感じず、何と言いますか『艶消し感』のようなものを感じました。

無駄な物が一切そぎ落とされている・・・。というシャープさは感じなかったのですが、ゴツゴツし過ぎる感じが無かったので好感をもつことができました。
海外メーカーらしい独特の形状だと思いました。
こういったアイアンには、これまでもたくさん出会ってきました。

『彫りの深さ』は、ごくノーマルな感じだと思いました。
ただ、こうして見ていても、形状的にかなり特徴があるので、たくさんの工夫が施されていそうな感じがします。

『ソール幅』は、やや広く見えましたが、極端なワイドソールではない感じでした。
これくらいならば、球を拾いやすそうです。

『ネックの長さ』という点では、標準的な部類だと思います。
こういった類いのアイアンなので、おそらくもう少しショートネックではないか?と思っていたのですが、意外なほど長さがキープされていたので、こちらのイメージも伝えやすいのではないか?と思いました。
私はあまり得意ではなかったのですが、キャロウェイからはもう『スルーボア』のアイアンは発売されないのでしょうか?
かなり人気がありましたし、名器と呼ばれるアイアンにも採用されていたのですが、いつの間にか見かけなくなりました。
『歴史は繰り返す』といいますが、いずれまたパワーアップして戻ってくるのではないでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、はっきりとグースが感じられましたが、これはある程度予測していたことですし、特に強い苦手意識はありませんでした。
ヘッドが大きすぎないところがいいと思いました。
これがもしラージサイズのアイアンだと、難しさが倍増していたような気がします。
この大きさならば集中力が削がれることもなさそうですし、ボールの行く先をある程度絞ることができました。
見惚れてしまうほどの顔ではなかったのですが、こういったタイプのアイアンにも、これまでたくさん接してきたので、何とか打てそうな予感がしました。
試打を開始しました。

『打感』は予想していたよりも、いい感じでした。
打つ前はちょっと『大味』な感じかと思っていたのですが、実際はそんなことはありませんでした。
わりとしっかりとした打感で、『球の重さ』も充分に感じ取ることができました。
軟鉄鍛造のあの感触とは異なりますが、こういった打感を好まれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

球はとてもあがりやすいと思いました。
やはりかなりの工夫が施されているのでしょうか?
軽量スチールが装着されているということもありますが、球を浮かせるのに、それほど速いヘッドスピードは要さないように思います。
かなりのイージー系アイアンだと思いました。
『ナチュラルさ』とは対極の、かなりの『ハイテクさ』が感じられるアイアンです。

『安定性』という点でも、最近のアイアンらしく、かなり優れていると思います。
こういったポケットのあるキャビティは、アイアンに対して『シビアさ』という言葉を殆ど感じさせなくなったように思います。
かなり大らかなアイアンだと思いました。
私は軽量シャフトだと、打点がブレてしまう悪いクセがあり、その悪いクセが出やすい日と、あまり出ない日があるのですが、今日は少し出てしまいました。
しかし、それをあまり感じさせないほど、球が安定して飛んでいきました。
この安定感が、かなりの高性能だとは思いつつも、心のどこかで『ミスはミスとしてはっきりと伝えて欲しい』という、私のわがままな思いが出てしまいました。
ややヒール目で捉えたときのほうが、『厚いインパクト感』を得られやすいと思いました。
グースがきついアイアンは私はあまり得意ではないのですし、できれば敬遠したいのですが、これまで経験を積むことによって、ある程度克服できつつあるように思いますし、ヘッドが大きすぎないのが難しく感じさせていないような気がしました。
勿論、おそらくメーカーがかなりの工夫を施しているとは思うのですが、私はそのような工夫よりも『ヘッドサイズ』が大きく影響しているように感じられました。

『飛距離性能』という点では、かなり優れていますし、明らかな『飛び系のアイアン』といっていいと思います。
今はたくさんのストロングロフトアイアンがあるので、このアイアンが特別飛ぶとは感じにくい部分もあるのですが、あくまでも私の感覚では『1.5番手』以上距離が違っています。
『飛び過ぎるアイアン』という感覚を持ってしまいますが、今はアイアンでも飛距離が求められている時代ですし、たくさんのニーズがあると思うので、これからもこういった『飛距離系』と呼ばれるアイアンはたくさん発売されるのではないでしょうか?
アイアンには飛距離を求めていきたいけど、それによって安定性が損なわれるのは嫌だ・・・。飛距離と安定性の両立ができているクラブが欲しい・・・。という方には、このアイアンはとても魅力的に感じられるのではないでしょうか?

『操作性』という点では、やや難しく感じられる部分がありました。
やはり曲げるというよりも、『直進性』に優位さがあるアイアンといっていいのではないでしょうか?
勿論、意図的に曲げてみることもできましたが、私が普段愛用しているアイアンと比べてみても、曲げ幅がかなり小さ目でした。
そもそも、グースがよく効いているアイアンで、曲げるということにあまり意欲は湧いてきませんでした。
『上手く拾えるか?』ということのほうが、どうしても最優先してしまいました。
これがもっとグースが弱いほうが、私にとっては、より易しくなるんじゃないかな?と思っていました。

キャロウェイといいますか、海外メーカーらしい、とても合理的で計算されているような印象を受けました。
ある国内メーカーのアイアンのように、『クラブ職人さんの魂』とか『熱意』といったようなものが感じられることはなく、どちらかというと『オートメーション化』といったらいいでしょうか?
『ひとつひとつの手作り』とか『人のぬくもり』というよりも、大手メーカーらしく大量生産されているのだと思います。
なので、いい意味でコストパフォーマンスが高いのだと思います。
価格設定も比較的抑えられているようですし、それでいながら、この高性能はかなりプレイヤーを勇気づけてくれるような気がします。

初対面でいきなり『一目惚れ』してしまうことも、これまで何度かありましたし、そういったクラブを手にしたときは、こちらも『襟を正す』といいますか、やや緊張してしまっているところがあるのですが、今日は一目惚れすることは正直ありませんでした。
しかし、高機能でコストパフォーマンスの高いアイアンだということはよく解りました。
性能面においても、価格面においても、私たちゴルファーにやさしいアイアンです。
コメント
中国製キャロウェイ
対してピン、タイトリストは、ヤマハやヨネックス、ダンロップ、プロギアなどと同様に日本製です。私は丁寧に日本で作られた鍛造のアイアンが大好きです。新潟県燕市には、素晴らしい鍛造メーカー、遠藤製作所があり、多くのクラブヘッドを製造しています。クリーブランドのウェッジもダンロップ傘下となった結果、今年から日本製になりました。
golfdaisuki様が以前絶賛されていたキャロウェイのXフォージドアイアンは例外的にタイで作られていました。この傑作クラブとナイキのタイガーウッズのクラブは遠藤製作所のタイの子会社の製品だとタイに赴任していた同僚から聞きました。私は性能は悪くない米国メーカーのクラブですが、どうも作りが大味で、。そんな中、光るクラブは日本の鍛造技術で作られていたのですね。
私も今日、試打品落ちのXフォージドを買って練習してきました。確かにヘッドの小ささにはびびりましたが、構えるとむしろ安心感が湧き、とても楽しく思い切り振って練習が出来ました。
2012-02-25 20:29 たかし URL 編集
やはりメイドインジャパンがいいですね
いつもありがとうございます。
さて、クラブの製造国についてですが、品質や性能さえしっかりしていれば、基本的に私はどこでもいいとは思っているのですが、やはり日本製のクラブに魅かれますし、手元に置いておきたくなります。
信頼感が抜群ですし、日本製のクラブは愛着が湧きやすいですね。
今のクラブは殆どが中国製だと、以前友人から聞いたこともあるのですが、人件費の高騰などによって、いずれまた流れが変わるかもしれないですね。
色々なクラブに接してきて、思わず一目ぼれしてしまいそうなクラブもあれば、そうでないクラブもたくさんあります。
そんな中で、昨年の私の中での『アイアン・オブ・ザ・イヤー』に輝いたヤマハのアイアンはとても素晴らしいです。
今でも初めて出会ったときの、あの興奮は忘れることができません。
Xフォージドアイアンは、とても素晴らしいですね。
これまでも記事に書いてきたのですが、私はこの初期モデルのXフォージドアイアンに出会うまでは、キャロウェイのアイアンが苦手でした。
『スルーボア』『ラージサイズ』『グースネック』などに違和感を感じ、敬遠してきたことも多かったように思います。
そんな中で出会ったXフォージドは、これまでのキャロウェイに対するイメージを一変させたように思います。
やはり日本の鍛造技術は素晴らしいですし、これからもそういった素晴らしいアイアンに出会っていきたいですね。
この度はとても興味深い内容のコメントを寄せてくださいまして、どうもありがとうございました。
とても楽しく読ませていただきました。
これからもよろしくお願いします。
それでは失礼いたします。
2012-02-28 00:22 golfdaisuki URL 編集
鍛造アイアン
私は、実は自動車業界の者で自動車用に使えそうなメーカーを日々探しています。鍛造部品と言えばエンジンクランクとプロペラシャフト、ギアで部品メーカーを探すうちにゴルフクラブの勉強も大いにしてしまいました。
日本でも安く安くで海外生産されるものが多くなりましたが、米国メーカーはほとんど海外生産。それでも良いクラブを作るタイトリストやピンが日本製にこだわってくれているのには嬉しくなります。
コブラのアイアンも良く出来ているな、と思ったら日本製でした。
私は仕事が海外から買ってくるのが中心です。海外製品の安かろう質は我慢というのが日常ですので、日本製クラブが益々好きになります。ちょうど小金が入りましたので、日本製になったクリーブランドのCG17か、ピンのアイアンなど買おうかと考えております。たかし
2012-02-28 22:51 たかし URL 編集
やはり日本製がいいですね
いつも本当にありがとうございます。
お父様はかなり感性の鋭い上級者の方だとお見受けしました。
私がゴルフを始めた頃もそうでしたが、昔は今のようにクラブが易しい時代ではなかったので、その時の上級者の方はとても感性が鋭くて豊かだったように思われます。
いわゆる『技の引き出し』も、豊富だったように思います。
今は道具が易しくなり過ぎてしまっているのかもしれません。
私も日本製のクラブが好きですし、車も国産が一番ですね。
外国の車もカッコいいですが、燃費や耐久性などを見ても、やはりメイドインジャパンが一番ですね。
ちょっと前に、ある新聞に載っていた記事なのですが、ヨーロッパでは『M自動車』の『P』という車がとても人気があり、その車はヨーロッパでも現地生産されているそうなのですが、ヨーロッパのユーザーの方は『日本製』である、その『P』という車を欲しがっているのだそうです。
同じメーカーの車でも、日本製のほうが耐久性などが全く違うのだそうです。
メイドインジャパンの信頼性の高さは、まさに『ワールドワイド』に広がっているのだと思いました。
私はずっと日本にいるので、なかなかそういったことを感じにくいところもあるのですが、日本は本当に優良製品に囲まれた国なのだと思います。
それはゴルフクラブにもいえることです。
海外では、なかなか日本のようにたくさんのクラブに出会えない・・・。というコメントを頂くこともあります。
仰るとおり、海外メーカーでも日本製にこだわってくれるメーカーにはとても好感がもてますね。
タイトリストは私も大好きなメーカーですし、名器と呼べるクラブが多いですね。
最近のテーラーメイドの勢いはすさまじいところがありますが、それでも私があまり購買意欲が刺激されないのは、『日本テイスト』を感じられないからではないか?と思っております。
海外で大量生産されたクラブはコストパフォーマンスに優れていますし、素晴らしいとは思うのですが、それでも自分の手元に置いておきたいのは、やはり日本の高品質なクラブです。
クリーブランドやピンのアイアンはとても素晴らしいですね。
そういった高品質のクラブを選ばれる、たかし様はとても眼力の鋭い方だと思いました。
購入されたときは、また是非ご感想をお聞かせ願えますでしょうか?
私も日本製クラブをこれからも愛用していきたいと思いました。
この度はどうもありがとうございました。
それでは失礼いたします。
2012-03-01 03:19 golfdaisuki URL 編集