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2012年02月11日
ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE 707 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE 707 ドライバー です。

シャフトは グラファイトデザイン TOUR AD B12-01w です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は60g、トルクは3.5、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は311g です。

待望のツアーステージXドライブのニュードライバーです。
いつもなら、だいたい秋の新製品が発売されるシーズンに出会うことが多いのですが、昨年は出会うことができずに寂しく思っていました。
店員さんの話によると、昨年の震災の影響があったのだそうで、そういった事情を私は全く知りませんでした。
ブリヂストンだけでなく、他の多くのメーカーも影響を受けたと思いますが、物は考えようで、本格的なゴルフシーズンを迎える今の時期にニューモデルに出会えることは、とても嬉しいことだと思います。
まだまだ寒い日が続きますが、春になって暖かくなるときに新品のニューモデルでラウンドすることを考えるだけでワクワクします。

こうして見ていても、『ツアステ』らしく、とてもカッコいいデザインです。
ツアステはこうでなくてはなりません。
『ブランドイメージ』というものがあります。
あくまでも私の個人的な思いとして、これからもツアステは、こういったカッコいいクラブを発表して欲しいと思っています。
『高性能』『高機能』であることは、もはや当たり前のことであり、それにデザインが付いてこないと、どうもしっくりこないところがあります。
ツアステはブランド誕生時から、とてもカッコ良くて性能的にも優れていたので、他のブランドと比べても自然とハードルが上がるのは仕方のないことだと思います。

今回のこの『X-DRIVE 707』というドライバーは、ツアステ史上初といっていいと思うのですが、『チューニング機能』が付いています。
こういった工夫は、これまでも既に他のメーカーから見られたことなので、特に珍しいとは思いませんが、ツアーステージから、こういったタイプのクラブが発売されるということに少し意外な感じがしました。
PRGRの『TR DUO』が火付け役となった、カーボンコンポジットドライバーも、他の多くのメーカーは同様のクラブを発売してブームに乗っかっていったように思うのですが、ツアステからは発売されませんでした。
当時、TR DUOを使っていましたが、ツアーステージにはいつも注目していたので、いつか発売されるだろう・・・。と思っていました。
しかし、とうとう発売されることはありませんでした。
それくらい、他のメーカーに追随しない・・・。といいます、あくまでも『オリジナリティ』にこだわっている感じがして、私はさらにツアーステージが好きになったのですが、あれから約10年くらい経って少しは変わってきたのかもしれません。
こういった独自の工夫は『テーラーメイド』や『コブラ』『タイトリスト』など、海外メーカーが主流で、国内メーカーは追随しないのかな?と思っていたのですが、今回は満を持して発表してきた・・・。という感じがします。
メーカーとしては、『売れるクラブ』を作らないといけないので、やはりこういったチューニング機能を持ったドライバーがよく売れているのでしょうか?

今回は、この『N』のポジションで試打をしてみることにしました。
おそらく『ニュートラル(中立)』という意味だと思うのですが、昨日試打したテーラーメイドは『スタンダード』というように、メーカーによって、それぞれ使う単語が違うのも面白いと思いました。
しかし、ラストユーザーである私たちにも意味が通じやすいので、結局はどちらでも構わないのかもしれませんが・・・・。

ヘッド後方に何やら『排気口』のようなものが見えます。
これはいったいどういった意味があるのでしょうか?
それとも単なるデザインなのでしょうか?
どちらにしても、こういったいかにも『メカニック的』なデザインはとてもカッコいいですし、好感がもてます。
ご存じでない方も多いかもしれませんが、昔観たアニメ『機動戦士ガンダム』の初回の放送『ガンダム大地に立つ』でサイド7でジオン公国のザクの襲撃を受け、初めてガンダムが立ったときに、胸の排気口から空気が噴出されたシーンを思い出しました。
ちょっと本題から逸れてしまいましたが、とてもカッコ良くてセンスあふれるデザインだと思いました。
こういったセンスの良さが、さすがはツアステだ・・・。と思います。
ゴルファー心理として、やはりカッコいいクラブを使っていきたい・・・。というのがあると思います。
機能性ばかりが先行し過ぎてしまい、『美しさ』が失われたクラブには、私はあまり興味が湧きません。
そういったクラブには、これまでもたくさん出会ってきましたし、購買意欲が湧かないどころか、試打することもなく、やがて見かけなくなりました。
そういった点でも、このクラブには球を打つ前から興味津々です。

ツアステのドライバーといえば、昔から『ディープヘッド』が多かったですが、このドライバーはどちらかというと『セミディープ』といったらいいでしょうか?
これまでもたくさん目にしてきた形状です。
『叩きやすさ』と『球のあがりやすさ』の両方を求めながら、突き詰めていくとこういった形状になるのでしょうか?
最近はシャロー系でも結構しっかりとしたドライバーが多いので、こういったセミディープのドライバーにもすごく期待感が膨らんできます。

『顔』はツアステらしい、丸っこい形状ではありますが、ヘッド後方が少し伸びて見えました。
ほんのちょっとだけ『トライアングルヘッド』に近い感じがしました。
惚れ惚れするような美しさだとは思わなかったのですが、特に違和感などは感じませんでした。
やはり、今はこういった形状が『トレンド』なのでしょうか?
構えづらく感じさせない範囲で、できるだけヘッドに工夫をこらしていく・・・。といったところでしょうか?
敏感に反応してくれるヘッドよりも、いい意味である程度『鈍感さ』をもったドライバーが好まれているのかな?と思いました。

素振りをしてみた感じは、これまで出会ってきた『X-DRIVEのドライバー』に比べて、やや軽量感も感じましたし、シャフトもそれほどハードな感じはしませんでした。
おそらく、このシャフトがいわゆる『純正』ということになるのだと思うのですが、それほどハードだとは思いませんでした。
勿論、このシャフトの他には、今年の『主流』といってもいい『ツアーBB』も用意されているそうです。
ツアステ(Xドライブ)にしては、それほどタフさが感じられないドライバーではありますが、今はこれくらいがベストといえるのかもしれません。

ボールを前にして構えてみると、なかなかの構え感でした。
率直に『構えやすい』と思いました。
『ヘッド後方の伸び』が少し目に付きますが、それ以外は特に変わったところはなく、『ツアステの美学』が感じられるようでした。
フェースも被っているようには見えなかったので、私は安心することができました。
『左右の曲線』というよりは、『真ん中に太い直線』をイメージしやすいです。
まずは、そのイメージに沿って振っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じでした。
これまでのツアステドライバーと同様のグッドフィーリングでした。
硬すぎることもなく、なんとなくまろやかなフィーリングだと思いました。

『音』も良いと思いました。
叩いていくのに、全く躊躇しなくていいです。
ツアステらしい、『音が邪魔しない』ドライバーだと思いました。
こういったドライバーだと、ボールを打つのが楽しくなりますし、自然と球数が増えてしまいます。

『球のあがりやすさ』という点では、このロフト(10.5度)らしい、あがりやすさと敷居の低さを感じました。
強く吹き上がる・・・。という感じでもなかったのですが、スピンも結構効いていたみたいで、高~くあがっていきました。
充分にキャリーを稼いでいけるドライバーだと思いました。
見た目のカッコ良さから、もう少しタフな感じなのではないか?と思っていたのですが、実際はそれほどタフな印象はありませんでした。
どちらかといえば『ヒッター向け』といえるのだと思いますが、その敷居は決して高くないと思いました。

『安定性』という点でも、構えたときに頭に描いたラインに乗せやすく、シンプルに打っていけるドライバーだと思いました。
スイートエリアが極端に広いという感じはしなかったのですが、普通に打っていく限り、不便さのようなものは感じにくいと思いました。
シビア過ぎる感じはしませんでした。
今回はノーマルポジションでの試打でしたが、球も比較的つかまりやすいドライバーだと思いました。
ウェイトなどの効果も大きいのでしょうか?

『飛距離性能』という点では、これまでのツアステドライバーらしいレベルの高さだと思いました。
いい感じで距離を伸ばしていけますが、これまでもツアーステージのドライバーはハイレベルな物が多いので、このドライバーがそのこれまでのツアステドライバーと比べても、特別飛距離性能に長けているとは思いませんでした。
何と言いますか、イメージ通りに飛ばしていけるドライバーだと思いました。
『当たり外れ』が少なく、コンスタントに距離を稼いでいける感じがしました。

『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
左右に曲げてみることも、特に難しいとは思いませんでした。
安定性と操作性のちょうど中間くらいの位置に属しているのではないかな?と思いました。
ただ、構えたときの印象から、このドライバーであまり意図的に曲げたくはない・・・。と思いました。
あまり細工をせずに、できるだけストレートに近い感じで素直に打っていきたい・・・。と思いました。

このドライバーはツアステ初のチューニング機能が付いたドライバーです。
しかし、そのチューニングの幅は、昨日試打したR11Sよりも、かなりシンプルになっています。
ホンマのドライバーと同じく、フェースアングルを変えるだけのようです。
色々と変えてみたい方には、やや物足りない部分があるかもしれませんが、フェースアングルを変えるだけで、弾道は大きく変わってくるので、試してみる価値はあるように思います。

チューニング機能付きドライバーがたくさん登場してきているなかで、『最新ドライバー』である、この『X-DRIVE 707』の機能はシンプル過ぎるところがあるのかもしれません。
しかし、それは敢えてそのようにしているのではないかな?と思いました。
例えば、私のようにフックフェースが苦手な人には『ノーマル』なままで打てるようにし、多少フェースが被っているほうが打ちやすい・・・。という方には、フックフェースにして打ちやすくなるように・・・。といった具合に、様々なゴルファーの嗜好にひとつのドライバーで対応できるように設計されているのではないでしょうか?
以前、ホンマのドライバーで一段階だけフックで打ってみたことがあるのですが、球がつかまり過ぎて左へ大きく曲がり、とても難しく感じたことを憶えています。
逆にテーラーメイドのR11で、一段階だけオープンで打ってみたのですが、まずまずの印象でしたが、私はスタンダードなままが一番打ちやすいと思いました。
私はフッカーですが、それでも『オープン』よりは『標準』がベストだと思いました。
そういった意味でも、私はカスタムチューニングドライバーの機能を上手く使いこなせていないのかもしれません。
このドライバーの売れ行きが好調ならば、また次もチューニング機能付きのドライバーが登場してくると思いますし、そうでなければ、またノーマルなままになるのかもしれません。
メーカーも売れ行きの動向を見守っている・・・。といった状況で、いわば『手探り』的な部分もあるのではないでしょうか?

ツアステらしいカッコ良さが感じられ、かなり高機能なドライバーでした。
これからツアステのドライバーがどんなに進化していくのかが、とても楽しみです。
テーラーメイドのドライバーのように、様々なカスタム機能が付いてくるのかもしれません。
最近ツアステのドライバーは、表現が悪いかもしれませんが、ややマンネリ気味といいますか、大きく心が動かされることが少なかったので、今日はとても楽しむことができました。
見た目とても難しそうに感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、今回試打したドライバーがロフト10.5度ということもあってか、とても親しみやすいドライバーだと思いましたし、敷居も高すぎないと思いました。
ツアステファンの方はもちろん、国内メーカーしか使わない・・・。という方も是非試してみてはいかがでしょうか?
このドライバーは、おそらくこれからもたくさん試打する機会に恵まれると思うので、何度でも試打してみたいです。
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