Post
≪カタナ SNIPER V ドライバー | HOME | エナ 飛王 アイアン≫
2012年01月20日
ロイヤルコレクション 105V フォージド ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション 105V フォージド ドライバー です。

シャフトは グラファイトデザイン TourAD BB-6 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはBB6-S、トルクは3.2、シャフト重量は65g、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は312gです。

ロイヤルコレクションのシンプルでとてもカッコいいニュードライバーです。
最近は、いかにも『ハイテク』。といった感じのドライバーが多い中、このドライバーはとてもシンプルな印象を受けます。
しかし、おそらく目に見えないところで、様々な工夫が施されているのだと思います。

『ロイコレ』といえば、やはりあの『キャビティソール』ですが、このドライバーには、それが見当たりません。
とても『フラット』なソール形状になっています。
しかし、キャビティソールの『跡らしき』ものは目に付きます。

それを近くでよく見てみると、『DR-CV WEIGHT』と記されています。
これは先日試打した、フェアウェイウッドにも見られたところだと思うのですが、この部分がウェイトになっているのでしょうか?
元々のキャビティソールの空間の部分に、このウェイトを詰め込んだような工夫が施されて、重心が下がっているのでしょうか?

『ネック』は、しっかりとありますが、それほど長いとは思いません。
むしろ、ごく普通な感じがします。
こうして見ていると、とても操作性が良さそうな印象を受けます。

『顔』は、やはり・・・。といいますか、ロイコレらしい、男前です。
こういった整った顔は、さすがです。
このドライバーのヘッド体積は『450㎤』なのだそうですが、それほどコンパクト感はありませんでした。
言われなければ、『460㎤』に感じていたように思います。
やや『面長』な感じで、どちらかといえば、フェードをイメージしやすいドライバーなのではないかな?と思いました。

素振りをしてみた感じは、結構しっかりしている印象を受けました。
大手有名メーカーで『限定モデル』ではなく、『量販モデル』と呼ばれるドライバーの中では、結構しっかりしているほうだと思います。
ただ、それほどタフ過ぎる感じもしません。
明らかにヒッタータイプ向けだとは思いますが、多くのゴルファーに親しみやすく感じられるようなセッティングになっているのではないかな?と思いました。
このドライバーを振っていて、『敷居の高さ』は感じませんでした。

ボールを前にして構えてみても、やはりすごく構えやすいです。
この『穏やかな丸さ』が、心を落ち着かせてくれますし、いいイメージを抱かせてくれます。
いわゆる『つかまり顔』ではないので、スライスに悩んでおられる方にとっては、それほど安心感は得られない顔といえるのかもしれません。
左へ引っ掛けるイメージが湧いてこなかったので、私はとても構えやすく感じましたが、やはりこういったところは『人それぞれの好み』によるところが大きいように思います。
いい意味で、とても『ノーマル』で、変なクセのない、抜群の構えやすさをもったドライバーだと思いました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その適度なしっかり感がありながら、とても心地よい打感です。
『ソフトな打感』というよりは、やや『しっかりとしている』感じがし、私はとてもいい打感だと思いました。
球を弾いてくれている感じが打感から伝わってきますし、『球持ち感』も感じられました。
ソフトな打感は好きだけど、あまりソフト過ぎてボヤけた感じがするのは嫌だ・・・。はっきりと『ボールの重さ』をインパクトで感じていたい・・・。
という方には、このドライバーの打感は、とても好感をもちやすいのではないでしょうか?
ボールに『当たり負け』しない、力強さを感じました。
『クラブの勢い』を、そのままボールに伝えていきやすいタイプのドライバーだと思いました。

『音』も、結構はっきりとしていて、とても心地よいです。
『爽快感』が味わえる音だと思います。
軟鉄鍛造アイアンの、あの独特のフィーリングを味わってしまうと病みつきになってしまいそうなところがありますが、ドライバーの爽快感には、また違ったフィーリングを楽しむことができます。
このドライバーの音を聞いていると、ふとそのようなことを感じます。
なんといいますか、『必然的にショットを良くしてくれる音』だと思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、最近のドライバーの中では、結構『骨のある』感じもしました。
決して『タフ』だとは思わなかったのですが、『ロフト9度』など『10度未満』のドライバーでも、あがり過ぎるモデルが多い中、このドライバーは『本来の』といいますか、しっかりとした弾道を描いていける感じがしました。
このドライバーのロフトは、ヘッドの刻印を見てみると『9.5度』ということになるのですが、こうしてみていても、おそらく『リアル』ではないような気もしました。
おそらく、もう少しロフトが寝ているんじゃないかな?と思ったのですが、このやや『ディープ形状』のおかげなのでしょうか?
球が高くあがり過ぎて、大きなロスが生じてしまう・・・。という感じはしませんでした。
私は叩いていきたいタイプですし、それで日頃のストレスを練習場で発散しているところもあるのですが、そういった意味でも、このドライバーは私の精神状態をいい方向へと導いてくれているように思いました。
高くあがり過ぎるドライバーは、私は必然的に低く抑えようと『細工』をしてしまうところもあるのですが、今日はそんなことをすることもなく、『自然体』のまま打っていくことができました。

『安定性』という点では、それほど極端にスイートエリアが広いとは思わなかったですし、ドライバーに『ミスに対しての寛容さ』を求めておられる方にとっては、やや難しく感じられるかもしれません。
ある程度、ミスがミスとして、はっきりと表れやすいドライバーだと思います。
そういった意味では、いわゆる『ごまかし』が効きづらい・・・。といえるのかもしれません。
しかし、芯を喰ったときの打感はすごくいいですし、その時の『押し』の効いた伸びのある弾道はたまりません。
そして、その伸びのある球は、結構再現性が高いと思いました。
クセの無い、いいシャフトが挿さってあるせいか、まとめていきやすい感じがしました。

『飛距離性能』という点では、結構好みが分かれるところかもしれません。
やはり叩いていくべきドライバーだと思いましたし、そうすることでこのドライバーのポテンシャルが引き出されるように思います。
それほど強く叩かなくても、高いキャリーを稼いで距離を伸ばしていきたい・・・。という方には、合いづらい部分があるかもしれません。
スピンが多くて吹き上がる・・・。という感じはしなかったので、ヒッターにはマッチしていると思いますが、スインガータイプの方には、『ドロップ感』を感じられることもあるのではないでしょうか?
『高弾道』というよりは、明らかに『中弾道』といいますか『強弾道』を得られやすいドライバーだと思います。

『操作性の良さ』が、『打感』などと同様、このドライバーの大きな長所だと思いました。
BB-6という扱いやすいシャフトが装着されていることからも、やはりこのドライバーがプレイヤーの持ち球を大切にしてくれているように思います。
『ドローヒッター』はとても打ちやすいと思いますし、フェード系も対応してくれているので、そういった意味では、『プレイヤーを選ばない』といえるのかもしれません。
ただ、先ほども書きましたが、プレイヤーのミスを感じさせないタイプのクラブではないので、難しく感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

ゴルフに限らず、他のスポーツなどもそうですが、『守り』に入っているときよりも、『攻め』ているときのほうが楽しいことが多いです。
勿論、『守りの面白さ』というのもあるとは思うのですが、基本的に攻めているほうが気持ちも前向きになりますし、楽しく感じやすいと思います。
『攻める』というのは、強く叩いて大きな飛距離を得て、少しでもグリーンに近づける・・・。ということもあるのだと思いますが、私はそういったことよりもむしろ、自分が普段打っている球筋を信頼しながら、そのホールのベストポジションへボールを運んでいくことのように思います。
いわゆる『直進性』が高いドライバーというのは、曲げづらく曲線のイメージがもちづらいので、なかなかこういった発想になれないのですが、このような『美顔』でバランスもよくて操作性のいいドライバーだと、『攻める』ということをまず前提にコース攻略していけるように思います。
そういった意味でも、とても実戦的で面白いドライバーといえるのではないでしょうか?

ロイヤルコレクションの名にふさわしい、とてもハイレベルなドライバーでした。
『ロイコレのドライバー』といえば、最近では一昨年出会った『BBD’s Tour VS ドライバー』の、あの好印象がずっと忘れられないのですが、このドライバーもすごく気に入りました。
勿論、どちらも購買意欲が湧いていますし、こういった極上のドライバーでラウンドしたら、とても楽しいだろうな・・・。と思いました。
『男前な顔』や、全体的な『しっかり感』などからも、このドライバーは最近の数あるドライバーの中でも、『硬派』な位置にあるといってもいいのではないでしょうか?

幸い、ロイコレのドライバーは何度も試打する機会に恵まれるので、このドライバーをこれから何度も試打して楽しみたいと思いました。
勿論、購入できればそれがベストではあるのですが、経済的に私にはそれがなかなかできないところがあるので、周りの友人たちにも勧めてみようと思いました。
ロイコレのドライバーは、これまでもハイレベルな物が多かったですし、違うメーカーのドライバーでも最近はかなりレベルが高くなっているので、このドライバーがそれらと比べて特別に大きく変わったところや珍しく感じる部分はありませんでした。
しかし、それは『変わらない良さ』といえるのかもしれない・・・。と思いました。
変えることにより、性能や品質が低下するよりも、こうして大きな変化は見られないものの、高いレベルを維持していることのほうが素晴らしいのかもしれません。
しかし、これからもそのハイレベルを維持しつつ、私たちゴルファーが思わず感心てしまうような歴史に残るニューモデルをこれからもロイヤルコレクションには期待したいです。
寒い日には、『ドライバーの打ち込み』や『素振り』をすると、身体がとてもポカポカしてきますが、今日はまさにこのドライバーのおかげで心も体も温かくなりました。
このドライバーをまた何度も試打して、楽しい時間を過ごしていきたいです。
コメント
これまでのブログも含めて大変楽しく読ませて頂いています。私は埼玉県在住ですが、通っている練習場ではミズノ、ヤマハといった有名メーカーが、たまにドライバーを置いてゆくくらいで、様々なメーカーのクラブのご感想と分析は大変為になります。正直、私には知らないメーカーの方が多く、面白く興味を引かれます。またメーカー・モデルによってロフト角がずいぶん違うのには驚きました。私は同僚より飛距離が足りないと感じ中古のストロングクラブを買って打ってみたら確かに飛びました。ただ角度は7番で29度でした。
練習と素振りで使っているインプレスXのツアーは34度、ツアステ901は36度でした。比べる方が間違いだったのです。まあ飛ぶアイアンは予備としてゴルフバッグに入れておきましたが。自分の勉強不足に痛み入りました。現在は、飛距離よりも安定した振りを目指す方向に気持ちも落ち着き、とても楽しく寒い中、練習を続けています。練習場以外では林の中で練習用カラーボールで木の枝を狙っています。これも大変面白い練習になってきて週末には林の練習の方に熱中しています。
2012-01-21 08:37 たかし URL 編集
いい感じですね
ロイコレのNewドライバー良さそうですね。
TourVSは試打する機会に恵まれとてもいい印象を受けました。爽快感という言葉がぴったりの打ち抜き感で中弾道の力強い球筋が今でも忘れられません。
中古ではありますがAF-101を購入していた関係から購入にはいたりませんでしたが、一度は手にしたいクラブの一つです。
今回の105Vは打つ機会があるかわかりませんが、golfdaisuki様はTourVSと比較されどの様な違いを感じられましたでしょうか?シャフトの種類が違いますので単純に比較できないかと思いますが、よろしければ印象をお教え下さい。
もっとも、AF-101に不満があるわけではありませんので購入には至らないとは思うのですが、興味津津です。
勝手なお願いで申し訳ありませんが、宜しくお願いいたします。
2012-01-21 17:37 老頭 URL 編集
林の中の練習はとても楽しそうですね
再びコメントを寄せてくださり、ありがとうございます。
クラブのスペックはメーカーやモデルによっても大きく変わってくるので、なかなか比べることはできませんね。
ゴルフは『飛ばそう』とするから難しいのであって、『自分のマックスの70~80%くらい』を意識すると、途端に難易度が下がってくるのが面白いところですね。
アイアンは飛ばすことを考えると誤差も大きくなりますし、なかなかスコアメイクにはつながりませんが、『正確に運ぶ』役目を持ったクラブだと思うと、意識も変わってきますね。
また、林の中の練習はとても楽しそうですね。
私の周りにはそういった場所がないので、とても羨ましいです。
それでは失礼いたします。
2012-01-22 23:47 golfdaisuki URL 編集
AF-101は素晴らしいドライバーです!
いつもコメントを寄せてくださいまして、ありがとうございます。
ところで、今回のロイコレのニュードライバーはいいですね。
あのTour VSに匹敵する名ドライバーだと思っています。
同時に比較していないので、詳しいことは解りませんが、今回の105VはTour VSよりも、少ししっかりとしたフィーリングを感じております。
もし同時に試打する機会があれば、記事に書かせていただきたいと思いますので、その時はどうかよろしくお付き合いくださいませ。
また、老頭様は現在AF-101をお使いなので、新たにニュードライバーを購入される必要はないように思われます。
AF-101は何年経っても、決して色褪せない『名器』と呼べるドライバーです。
その性能も未だかつて錆びついておらず、最新の大手有名メーカーではなかなか出せない飛距離性能をもっていると思います。
これからもよろしくお願いします。
それでは失礼いたします。
2012-01-22 23:57 golfdaisuki URL 編集
No title
ロイコレのクラブのクチコミを検索していて、このブログにたどり着きました。
ブログを読んでいると、ゴルフがしたくなる&クラブがかいたくなりますね(笑)
私は、訳あって10年以上ゴルフから離れていたので、
クラブの知識が浦島太郎ですので、ブログを読ませて頂いて、勉強させていただきます。
では、またコメントさせていただきます。
2016-09-27 11:55 浦島ゴルファー URL 編集
初めまして
golfdaisukiと申します。
この度は私の記事を読んでくださり、またコメントを寄せてくださいまして、まことにありがとうございます。
私もクラブに対しての知識が乏しいので、新しいクラブに出会うと衝撃を受けることがあります。
10年前とは比較にならないほど進化していますね。
これからも記事を書いていきたいと思いますので、お時間がございましたら、また私の記事にお付き合いいただけると幸いです。
それでは失礼いたします。
2016-09-29 23:52 golfdaisuki URL 編集