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2011年12月03日
オノフ ドライバー タイプ S

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは オノフ ドライバー タイプ S です。

シャフトは SMOOTH KICK MP-612D です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはSR、トルクは4.5、シャフト重量は58g、バランスはD1、キックポイントは中元調子、クラブ総重量は308gです。

オノフらしい、とても洗練された感じのオシャレなニュードライバーです。
先日タイプDというドライバーを試打したばかりで、ちょっと奇抜なデザインが印象的でしたが、このドライバーは白と黒のモノトーンな感じがオノフらしく、とてもカッコいいです。
ブランドイメージに合ったデザインだと思います。

ただ、このドライバーも先日試打した『タイプD』同様、この独特な四角形のデザインが施されています。
タイプDは、ソールのほぼ中央に配置されていたのですが、このドライバーには後方に配置されています。
やはり、単なるデザインだけでなく、何らかの意味があるのだろうと思いました。
実はウェイトで、それを感じさせないように、このオシャレなデザインにしているのでしょうか?

こうして眺めていても、すごく美しいドライバーだと思いました。
日本製ということだそうですし、この独特の光沢感から、ひょっとしてあのメーカーが製作しているのかな?と思いました。
とても高級感が感じられます。

ネックもしっかりとありますが、それほど長いとは思いませんでした。
むしろ、やや短めな感じがします。
ヒール部分に、このドライバーの名前である『TYPE-S』という文字が見えます。
『シャローのS』なのかな?と思っていました。

この角度から見ても、それほど厚みは感じずにややシャローなヘッドであることが伺えます。
極端なシャローヘッドではありませんが、あくまでも私の認識の中では、シャローヘッドに分類されます。

この『顔』を見ていても、『タイプD』同様、かなり丸っこい形状だと思いました。
『まんまる』ではないのですが、かなり『まる』に近い形に見えました。
特に違和感などは感じませんでしたが、やはり珍しい形だと思いました。

素振りをしてみた感じは、シャフトがかなり軟らかく感じました。
フレックスは一応『SR』ということだったのですが、とてもよくしなる感じがしました。
少しタイミングが合いづらく、ヘッドも遅れる感じがしました。
重量的にも、『300gオーバー』とは思えないほど軽く感じました。
見た目以上にタフさを感じさせないドライバーだと思いました。

ボールを前にして構えてみても、やはりこの『丸っこさ』がすごく目立ちます。
ただ、こうして見ていても、先日試打した『タイプD』のようにフェースが被っているようには見えませんでした。
TYPE-Sの『S』とは、『スクエア』とか『ストレート』といった意味があるのかな?と思いました。
丸っこい形がとても特徴的ですが、トゥ側が出っ張っていなくて、いわゆる『逃がし顔』なので、私はいいイメージが出せました。
左へつかまりすぎるイメージが出てこなかったので、気持ちよく振っていけそうな予感がしました。
ただ、『10.5度』という表示の割には、フェース面がよく見えました。
球がよくあがりそうに感じられました。
試打を開始しました。

『打感』は、柔らかめなほうだと思いました。
手に嫌な衝撃が残りません。

『音』は大きめだと思いました。
叩けば叩くほど、どんどん大きくなっていく感じがして、私は少し控えめに打ちたくなりました。
周りが気になったりするほどでもないのですが、今日は練習場で、この音がよく響いていました。
苦手意識を感じたりすることはなかったのですが、もう少し『おとなしめ』の音でもいいかな?と思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、かなりよくあがってくれました。
タフな感じは一切しませんでした。
店員さんの話によると、このドライバーは『タイプD』に比べ、叩けるようになっているのだそうですが、私はその言葉に少し疑問を感じました。
性格的にも『タイプD』と、かなり似通っている部分があるのではないか?と思いました。
多少は叩けるようになっているのかもしれませんが、性能が大きく異なっているようには思えませんでした。
あくまでも私の感覚では、ヒッターの方よりは、スインガータイプの方にマッチしやすいのではないかな?と思いました。

『安定性』という点では、本来はかなり高くて易しいドライバーだと思います。
ただ、今日はシャフトが少し暴れてしまい、タイミングが合いづらく感じたので、今度違うスペックの試打クラブがあれば、またそちらを試してみたいと思いました。
しかし基本的に、このドライバーには『シビアさ』は全く感じなかったですし、大らかさを持ち合わせたドライバーなのだと思います。
ヘッド自体はとても易しいように思いました。

『飛距離性能』という点では、キャリーを充分に稼いでいけますし、弾き感も感じられるので、とても高いと思います。
ただ、私にはやや弾道が高すぎる感じがしましたし、今日は練習場でやや風がアゲていたせいか、少し吹き上がる感じがしました。
思っていた以上に叩ける感じはしなかったですし、もっと低く抑えて打ちたい・・・。と思っていたのですが、どうしても高くあがってしまい、なかなか低く抑えていくことができませんでした。
やはり、私自身のスイングの精度をもっと高めていかなくてはならないと思いました。

『操作性』という点では、もう少ししっかりとしていれば、もっと易しく感じたと思うのですが、このスペックだと私には少し難しく感じられました。
左右に曲げたりもしましたが、ややイメージと異なるところがあったので、もっと球数を増やしていって慣れていかなければならないと思いました。
ただ、球がつかまり過ぎないので、フッカーである私には安心できるところがありましたが、スライスに悩んでおられる方にとっては、球がつかまりきらずに右へ抜けてしまうように感じられるかもしれません。

オノフらしい、現代的なデザインでとてもオシャレですし、いかにも『本格派』といった雰囲気もありますが、実際は敷居の高くないドライバーだと思います。
とても親しみやすいドライバーといっていいのではないでしょうか?
先日試打した『タイプD』が、かなり敷居が低いので、このドライバーはもっと高くなっているのか?と思っていたのですが、実際はそれほど高くはなっていないように思います。
ただ、フックフェースが苦手な方は、こちらの『タイプS』のほうが合いやすいのではないでしょうか?

それ以外は、どちらも球があがりやすいですし、打感も柔らかめで、グッドフィーリングなドライバーです。
音が大きめなところも共通していると思います。
色々なドライバーに出会っていると、最近の傾向として、叩けるドライバーは音を小さ目にしているように思いますし、逆に叩くべきでない・・・。といいますか、ヒッターを対象としていないドライバーの音は、やや大き目な傾向があるように思います。
そういった点などから考えてみても、このドライバーはヒッターというよりは、スインガータイプの方にマッチしやすいのだと思いました。

『球のあがりやすさ』『打感のやわらかさ』『ある程度の寛容さ』『球がつかまりすぎない』『音が大きめ』といったところが印象的なドライバーでした。
私には少し合いづらい部分もありましたが、スペックを変えてみれば、また印象も違ってくるので、もし違うスペックで試すことができたら、是非トライしてみたいと思いますし、また次のモデルに期待したいという気持ちも芽生えてきました。
タフさとは縁遠い、高品質なイージードライバーです。
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