ホンマ  パーフェクトスイッチ 390 ドライバー - ゴルフクラブ試打日記。


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2011年11月29日
  

ホンマ  パーフェクトスイッチ 390 ドライバー

                 
ホンマ パーフェクトスイッチ 390 ドライバー  
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ホンマ パーフェクトスイッチ 390 ドライバー です。



Perfect Switch 70

シャフトは Perfect Switch 70 です。

ロフトは9度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は73g、トルクは3.35、バランスはD3、キックポイントは中元調子、クラブ総重量は329gです。



正面

ホンマのパーフェクトスイッチシリーズのニュードライバーです。


以前、『460』を試打したことがあるのですが、今回はかなり小顔になって『390』です。


名前からもそうですし、このヘッドの体積が『390cc』だろうということが容易に想像できます。


しかし、実際は『395cc』なのだそうです。


ならば、なぜ『395』という名前にしなかったのかな?と、ふと思いました。


しかし、どちらにせよ、小顔好きの私としてはたまりません。



側面

全体的に見まわしてみても、とても均整のとれた美しい形状です。


変なクセは感じられず、すごく本格的な感じがします。


シンプルな形状と、調整機能が上手くドッキングした高性能なドライバーだと思いました。



調整用の穴

パーフェクトスイッチならではの、大きな楕円形の穴がここにあります。


付属されている専用のレンチを使い、フェースアングルを調整できるようになっています。


私はこの工夫はすごくいいことだと思いますし、画期的なシステムだとは思いますが、他のメーカーが既に発表しているので、オリジナリティは感じません。


『追随』といった感が否めません。


しかし、ゴルファーが自分自身にマッチするように、手軽にチューニングできることは素晴らしいと思いますし、昔では考えられなかったことです。


ただ、このチューニング機能も、実際に自分に合う幅は、かなり小さいのだと思います。


それともうひとつ、できればこの『空洞』の部分を何かで埋めておいて欲しかったような気もします。


おそらく、この空洞の部分も『重量配分』など綿密に計算されているのだとは思いますが、もう少し何か工夫が施されていると、もっと見栄えが良くなったような気がします。



ヘッド後方のウェイト

ヘッド後方に取り付けられているウェイトも、今ではもうすっかりお馴染みです。


大型ヘッドに『お約束』のように取り付けられているウェイトも、こういった小型ヘッドでも威力を発揮するのではないでしょうか?


このパーフェクトスイッチは、フェースアングルが変えられるのが主な特長のひとつだと思うのですが、こうしてウェイトを付け加えることによって、より重心深度を深くして球があがりやすくなっているのでしょうか?



9+
 
トゥ側に『9+』と表示されていました。


これはおそらくロフト角を示しているものだと思うのですが、普通9度であれば、その『9』だけが表示されるものだと思うのですが、こうして『+』が付け加えられているということは、いったいどんな意味が込められているのでしょうか?


9度よりも、リアルは少し立っているのかな?と思ったのですが、詳しいことは解りません。


それともあまり意味はないのでしょうか?


スペックを表すシール
そういえば、シャフトに貼られているスペックの表すシールにも『9+』とありました。



ネック長さ

ネックもしっかりと長さがキープされていますし、ヘッド自体も、かなりの『ディープ』だと思いました。


最近は少しずつ『ディープ化』が進んでいるように思うのですが、これほどはっきりとしたディープヘッドは少し珍しいような気がします。


いずれ、たくさん出てくると思いますが、今の段階ではあまり見かけられません。


他のドライバーよりも、少し先を行っているような気がします。


といっても、昔はこのようなドライバーがたくさんあったので、『初対面』という感じでもなく、『お久しぶり』といった印象です。



顔

『顔』は、すごくいい顔をしていて、さすがはホンマだと思いました。


かなりの『男前』で、見るからにナイスショットを連発させてくれそうな雰囲気があります。


どちらにも偏っていない『中立』な顔だと思いました。


『小顔感』はありますが、私は全く不安を感じません。


むしろすごくいい印象を受けました。


ヘッドの『厚み感』も感じられました。


何の不安もなく、叩いていけそうな匂いがプンプンしてきました。



振り感

素振りをしてみると、最近では殆ど感じられなかった『しっかり感』が感じられました。


『カスタムドライバー』は別として、メーカーが『既製品』として生産しているモデルの試打クラブで、これほどしっかりとしたものは、かなり少ないと思います。


シャフトの重量(73g)もそうですし、ドライバー全体の重量もたっぷりとあります。


シャフトのフレックスも『S』ということですが、これはとても『S』らしい『S』だと思いました。


全体的にシャフトが硬いとか、クラブ全体が重いという印象は持たなかったのですが、とてもしっかりとしていてタイミングが取りやすいドライバーだと思いました。


はっきりと『硬派』なドライバーだと思いました。


『チューニング機能』が付いたドライバーは、これまでも、かなり敷居を下げてきているものが多く、このドライバーもそんな感じなのかと思っていたのですが、実際はとても『硬派』だと思います。


明らかにヒッター向けですし、敷居もある程度は高そうです。


ただ、大手有名メーカーの一般的なクラブがアンダースペックに感じられる方が多いのも事実だと思いますし、そういった方は、このドライバーをすごく魅力的に感じられるのではないでしょうか?


『振るのを躊躇する』というよりは、明らかに『気持ちよく振っていける』ドライバーだと思います。


『頼りなさ』は、全く感じませんでした。



構え感

ボールを前にして構えてみても、やはりとても構えやすくていい印象をもちました。


自然といいイメージが湧いてきます。


ただ、フェース面が『ロフト9度』の割には少し見え過ぎのような気がしました。


少しロフトが寝ているのではないかな?と思いました。


『9+』という表示は、9度より実際は少し寝ていますよ・・・。ということなのでしょうか?


『ストロングロフト』の意味ではないような気がしました。


つまり『ウィークロフト』という意味の『+』なのかな?と思いました。


ただ、とても構えやすいのは事実ですし、両肩に力が入らずに楽な気分でセットアップが完了しました。


呼吸も浅くならずに、深く大きくとることができました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』は、とてもマイルドな感じがしました。


手に嫌な衝撃も伝わってきません。


フェースにボールを乗せていく感覚を持つことが出来ました。



打球音

『音』は、すごく静かで好感がもてました。


これならばいくらでも叩いていくことができます。


やはり叩けるドライバーは、こういった打感や音がふさわしいと思いました。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、この『コンパクト感』『ディープ形状』の割には上がりやすいと思いました。


それほどタフな感じはしませんでした。


やはり『ロフト』がやや寝ているのでしょうか?


ただ、スインガータイプの方には合いづらいドライバーだと思いますし、ヒッターの方に適しているドライバーだと思いますが、ヒッターの方にはそれほど敷居が高く感じられないのではないでしょうか?



バックフェース

『安定性』という点では、まずまずだと思いました。


この小顔にしては、それほど『シビアさ』は伝わってきませんでした。


やはり適度に『締まったスペック』だからでしょうか?


こちらの振りに合わせてくれているような感じがしました。


装着されているシャフトも、それほど『走る』という感じはしなかったのですが、タイミングが取りやすく感じました。


『タイミングの取りやすさ』と『構えやすさ』のおかげなのでしょうか?


『ライン出し』が易しいドライバーだと思いました。


ただ、『抜群のスイートエリア』というドライバーではないですし、それほど大きな寛容さは持ち合わせてはいないのかもしれません。


そういった意味では、ある程度のミート率が要求されるのかもしれませんが、普通に打っている限り、それほど難しいドライバーだとは思いませんでした。



飛距離性能

『飛距離性能』という点では、まずまず標準的だと思いました。


これまでかなり高性能なドライバーにたくさん出会ってきているので、このドライバーが特別に『飛ぶドライバー』だとは思いませんでしたが、優れていることは確かだと思います。


それと、こういった形状(ディープヘッド)なので、かなり『好みの差』が生じてしまうように思います。


先ほども書きましたが、明らかに『ヒッター仕様』といっていいドライバーだと思いますし、そういった方々には、かなり魅力的に感じられると思います。


しかし、そうでない方には『ドロップ感』や『高さ不足』などによるキャリー不足により、それほど大きな飛距離は望めないかもしれません。


最近は1つのドライバーで、なるべく『幅広い層』に受け入れられるように、こういったチューニングが付いているように思うのですが、このドライバーはチューニング機能が付いていても、使えるゴルファーの幅がそれほど広くなっているようには思えませんでした。


あくまでも『フェースアングル』を自分の好みに変える・・・。ということであって、基本的にヒッターの方にマッチしたドライバーなのだと思います。



操作性

『操作性』という点では、この顔の良さや小顔感から、打つ前から予想はできていましたが、かなり優れていると思いました。


左右に曲げていくことがとても容易に行えました。


やはり『中立的な立場』にあるドライバーだと思いました。


試打を開始したときは『ノーマル』のポジションだったのですが、今日は付属している特製のレンチを借りて『一段階だけフック(クローズ)』にして打ってみたのですが、私にはつかまり過ぎる感じがしました。


勿論、打てないほどの難しさではなかったのですが、私にはノーマルなままが一番合っているように思いました。


球のつかまりを強くしたいけれど、極端にフェースが被って見えるのは嫌だ・・・。という方には、是非この『一段階だけフック(クローズ)』をお勧めしたいと思いました。


私もあまりフックフェースは得意ではないのですが、今日は一段階だけフックにしても、それほど違和感は感じませんでした。


それでいて、球がよくつかまっていたので、私には合いづらいですが、多くの方には支持されるように思いました。



ヒール側

ホンマの高機能なドライバーでした。


以前『460』に出会っているので、この機能に驚くことはなかったのですが、これまでのホンマでは考えにくいことだと思います。


海外メーカーでは多いですが国内メーカーで、こういった機能が付いているのは珍しいほうだと思います。


海外メーカーのほうが、どちらかというと『挑戦的』というか『革新的』といえるのかもしれないですし、そういった意味では国内メーカーのほうがどちらかというと『保守的』といえるのかもしれません。


昔のホンマの印象からすると、ずいぶんと変わったように思うのは私だけなのかもしれません。


メタル時代になっても、最後までパーシモンにこだわり続けたメーカーはホンマでした。


しかし、それは経営という意味では、決してプラスばかりでなく、マイナスの面も大きかったと思いますし、やはり『時代の波』に乗っていかなくてはならないのかもしれません。



HONMA Perfect Switch 390 DRIVER

そういった意味でも、このドライバーはいい意味で『現代風』のドライバーだと思いますし、今のニーズに合っているように思います。


ただ、他のメーカーから既に発売されているので、どうしても『独自性』というものが感じられないですし、できればホンマ独自の技術やアイデアで時代を引っ張っていって欲しいと思いました。


私がゴルフを始めて頃のホンマには『会社の社長さん』など、いわゆる『セレブリティのある人が使うクラブ』というイメージがありました。


その頃のホンマのカタログを見ると、1本が何十万円もするようなクラブ(ドライバーに限らずアイアンなども)がたくさんありました。


今では考えられないことですし、当時から安月給だった私は一生縁がないクラブだな・・・。と思っていました。


勿論、それらの殆どがホンマオリジナルの『ボロンシャフト』装着モデルでした。


アイアンでスチールだと、私の給料でも何とか買うことができたので、『PP-727』というアイアンにスチール(ダイナミックゴールド)を装着したモデルを3番からサンドウェッジまでセットで購入しました。


昔は、今ほどたくさんのメーカーがあったわけではありませんが、その頃の他のメーカーと比べても、ホンマだけは『別格』といいますが、ジャンルが違うように思える部分がありました。


ただ、他のメーカーと比べ、ゴルフだけに生産性を見出しているホンマが私は昔から好きだったので、ホンマには強い愛着がありました。



ホンマ Perfect Switch 390 ドライバー

それから時代は流れ、ホンマも随分と変わっていったような気がします。


クラブだけを見れば、まるで別のメーカーのようです。


それだけ、今はクラブの個性が乏しいといいますか、『均一化』されているように思います。


ただ、それはいい意味でもありますし、それだけ、どのメーカーも『高いレベルが維持されている』ということだと思います。


このドライバーも、かなりのハイレベルなドライバーだと思いますし、『顔』や『打感』『音』といったフィーリングや『操作性の高さ』がすごく気に入りました。


また機会があれば、何度でも試したくなるドライバーです。


先日試打した『460』よりも、私にとっては全ての面で優れているドライバーでした。


やはりホンマとなると、どうしても他のメーカーとは違う、感慨深いものを感じずにはいられませんでした。

                         
        

                         

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