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2011年11月26日
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オノフ ドライバー タイプ D

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは オノフ ドライバー タイプ D です。

シャフトは SMOOTH KICK MP-512D です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、トルクは4.1、シャフト重量は58g、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は303gです。

とても個性的で一度見たら忘れられないようなデザインのオノフのニュードライバーです。
オノフはこれまでどちらかというと『おとなしめ』の印象が強かったのですが、このドライバーはとてもよく目立ちます。
何と言いますか、クラブだけでなく、キャディバッグやウェアなどにもいえるのですが、オノフはとても『都会的なオシャレ感』を感じます。
すごくセンスがいいデザインが多いです。

このひし形で網目のようにも見えるこの模様はどんな意味があるのでしょうか?
ひょっとしたらウェイトの役目を果たしているのでしょうか?
それとも単なるデザインなのでしょうか?
何となく『口(くち)』のように見えてしまいました。

ヘッド全体の光沢感もすごくあります。
私はあまりピカピカ光らないほうが、アイアンにしてもドライバーにしても好みなのですが、このミラー仕上げに好印象をもたれる方はとても多いのではないでしょうか?
以前、私の知り合いの女性ゴルファーの方が、こういったピカピカしたドライバーを鏡代わりにして自分の化粧や髪型をチェックしていたことを思い出しました。
少し驚くと同時に、クラブにも色々な使い方があるものだな・・・と思ったことをよく覚えています。
このピカピカ感には、すごく美しくて高級感があります。
やはり同じゴルフをするなら、チープな感じであまり有難みのないクラブよりも、高級感があって、所有欲求を満たせてくれるクラブのほうがゴルフが楽しくなるという原理があるように思います。
気に入ったクラブだからこそ大切にしますし、ゴルフがより楽しくなり、コースや練習場に持っていきたくなるのだと思います。
自分にマッチしているということや、これから先自分を上達に導いてくれるというクラブを選ぶべきだと思いますし、人に勧められたからといって自分が納得できないものを買うのではなく、自分が納得できるクラブを買うべきだと思います。
ゴルフをエンジョイしたり上達する為には、『クラブに愛着をもつ』ということがとても大切だと思っています。
そういった意味でも、やはりクラブには『美しさ』というカテゴリーが絶対に必要だ・・・。と感じていました。
その点で考えてみても、このオノフのニュードライバーは充分に合格点だと思いました。

ヘッド後方に、『SWING ASSIST SYSTEM』と記されていました。
スイングをアシストしてくれるシステムとは、一体どんなものだろう?と思っていました。
いいスイングになるように、ヘッドやシャフトがいい方向へと導いてくれるということなのでしょうか?
もし、そうだとしたらとても画期的なシステムだと思います。

ソールの『ONOFF』の文字の下に、『WIDE HYPER EFFECT ZONE』と記されていました。
かなり反発エリアが広いのでしょうか?
このヘッドを見ていれば、その性能は充分にうかがい知ることができます。
同様の性能を持つドライバーは、これまでもたくさん出会ってきました。

こういった形状も、これまでたくさん出会ってきましたし、今の『主流』といっていい形状だと思います。
球がとてもよくあがりそうな印象を受けます。
本当にゴルフクラブは、その時代によって、似たような物が多くなる傾向にあるように思います。
それはやはり『OEM』が、その大きな要因なのでしょうか?
もっと色々な発想があってもいいと思うのですが、やはり『流行』というものを無視できないと思いますし、メーカーとしても売れなければ意味がないのだと思います。
ただ、できればもっと多くの種類のクラブに出会ってみたいですし、様々な角度からクラブ開発をして、我々ゴルファーを驚かせて欲しいと思っています。
メーカーにも『革新的なメーカー』と『保守的なメーカー』があるように思うのですが、やはり魅力を感じるのは正統派を歩みながらも『革新的』な開発をするメーカーです。
そういったメーカーは私たちゴルファーの印象に強く残りますし、後から他のメーカーが『後追い』をしても、それは『二番煎じ』になってしまうように思います。

この真ん丸な顔を見て、『空飛ぶ円盤』を思い出しました。
それくらい、このドライバーは丸いです。
勿論、『真円』ではないのですが、かなり近く感じましたし、これまでドライバーでこれくらい真ん丸な物は、ちょっと記憶にありません。
丸い形状なので、『異型』だとは思いませんが、数年前に流行った直進性を高める為の『四角』や『三角』ヘッドだと違和感を感じるという方の為に、こういった丸い形状にしているのでしょうか?
明らかに直進性が高そうです。
ソールのデザイン同様、このヘッド全体の形状もすごく個性的ではありますが、クラウン部分の光沢感などは、すごくオーソドックスですし、高級感を感じました。

素振りをしてみると、かなり軽く感じました。
このドライバーの重さは303gということなのですが、それよりももっと軽く感じました。
最近は280g台のドライバーも増えてきていますし、そういった意味でも、このドライバーはそれほど軽過ぎる部類には入らないのだと思いますが、持ってみた感じ、振ってみた感じで、とても軽く感じました。
シャフトのフレックスも『S』ということでしたが、かなり軟らかい感じがしました。
勿論、このフレックス表示はメーカーによっても、また同じメーカーでもそのモデルによってバラバラなのが現状だと思いますし、これまでもたくさん経験してきました。
ヤマハのドライバーなどのように、メーカーが対象としているゴルファーのヘッドスピードが表示されていればもっと解りやすかったと思うのですが、このドライバーにはそれが見当たりませんでした。
しかし、おそらくかなり多くの方が、このドライバーのシャフトを硬く感じないのではないかな?と思いました。
かなりヘッドが『動く』感じがするので、なかなかタイミングが合いづらい感じがしました。
クラブは元々『振る』物ですが、あまり振り過ぎちゃうと、かなり散らばってしまうな・・・。と思いながら素振りを繰り返していました。

ボールを前にして構えてみても、やはりこの丸っこい形がすごく強く目に飛び込んできます。
『これでもか』というほど、ヘッドが膨らんでいます。
空気で膨らませたゴム風船のようです。
構えづらい・・・。とか、違和感を感じる・・・。ということはなかったのですが、どんな弾道になるのかが、なかなか想像できませんでした。
球がよくあがりそうな印象は受けたのですが、それ以外のイメージがなかなか出てきませんでした。
少しだけ『にらめっこ』をしていた時間が流れていました。
にらめっこは笑ったほうが負けですが、私の頭の中は、「どのように打ったらいいのだろう?」とか「何とかいいイメージを出していこう」ということで必死でした。
頭の中で汗をかいていました。
ほんのちょっとだけフェースが被っているかな?と思ったのですが、構えづらく感じることはありませんでした。
左へ引っ掛けそうな感じもしませんでした。
念の為、店員さんに確認をしてみたのですが、やはり少しだけフックフェースになっているのだそうです。
このドライバーのネーミングが『タイプD』ということなので、最初は『ディープ』の『D』なのかな?と思っていたのですが、かなりのシャローヘッドですし、このフェース角を見て、おそらく『ドロー』の『D』なのではないかな?と思いました。
すごく構えやすいクラブだと、自然と余計な力が抜けていくのですが、今日は少し腕に力が入っていたので、何度も素振りと深呼吸を繰り返しながら、『脱力』に努めていきました。
上体(特に肩や腕)の力を抜いていくには、鼻から息を大きく吸って、口から小さく長く吐き出していくことがとても有効なので、今日はその方法を取り入れました。
私がスタートホールのティショット前にやることを実践しながら、少しでもこのドライバーに歩み寄ろうと思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、すごくいい印象を持ちました。
このドライバーの第一印象から、何となく打感が柔らかそうな感じがしていたのですが、実際に球を打ってみても、その通りでした。
ただ、すごくソフトということでもなく、適度に『球の反発』を感じながら打っていくことができました。
フェース自体も、かなり弾いてくれている感じがしました。

『音』も、少し大きめではあったのですが、とてもいい音だと思いました。
打っていて『爽快感』を味わうことができました。
これは、かなりのストレスが解消されるな・・・。と思いながら、この音を聞いていました。

球はすごくよくあがります。
正直、あがり過ぎな感じがします。
こういったところは、ある程度予想していた通りだったので、特に不思議に感じることはありませんでした。
とても目立ちますし、オシャレなデザインではありますが、タフさは全く感じられないドライバーだと思いました。
かなり敷居が低いドライバーといえるのではないでしょうか?
今は『ドライバーの二極化』が進んできているように私は思っているのですが、それは『ディープグループ』と『シャローグループ』の2種類です。
そういった意味でも、このドライバーは明らかにシャローグループに属すると思いますが、これまでも他のメーカーからたくさん同じようなドライバーに出会ってきているので、真新しい感じは全くしませんでした。
むしろ、今の『主流』といっていいドライバーだと思います。

『安定性』という点では、その『WIDE HYPER EFFECT ZONE』とい名前の通り、かなり『反発エリア」が広くて、少々のミスには大らかな部分があるように思います。
私は1球目から、かなり打点がバラついてしまい、その後もなかなかまとめることができなかったのですが、思っていた以上にボールの散らばりは小さかったですし、よく弾いてくれていました。
とても弾きがいいのですが、球を打った後も、いったいどこでヒットしたのかが少し把握しづらい感じがしました。
いい意味ですごく『イージー』で『アバウト』に打っていけるドライバーだと思いました。
ただ私の場合、次第に振る度合を強めていくと、やはり暴れすぎてしまうところがありました。
このシャフトが私には少し難しく感じられました。

『飛距離性能』という点では、この『高い反発力』と『広い反発エリア』があるので、かなりの性能があるように思われます。
しかし、明らかに『スインガータイプ』の方が恩恵を受けることのできるドライバーだと思います。
ヒッタータイプの方には、やや合いづらいドライバーといえるのではないでしょうか?
『フレックスS』のシャフトが装着されていますが、叩いていけるドライバーではないと思います。
スインガータイプの方が高い反発力得ることができ、少々の打点のブレを補ってくれるドライバー・・・。といっていいのではないでしょうか?
ドライバーは飛距離も大切だけど、やはり『易しい』のがいい・・・。という方には、とても魅力的なドライバーといえるような気がします。

『操作性』という点では、正直難しく感じてしまいました。
なかなかコントロールしづらい感じがしました。
そもそも、このドライバーを構えたときから、ボールを操っていこう・・・。という発想が殆どありませんでした。
なかなか曲げるイメージも湧いてこなかったですし、シャフトの軟らかさなどからも、『操作性』を求めていくタイプのドライバーではないことが解っていました。
右へ曲げてみよう・・・。としたときに、何球か大きく『プッシュ』してしまいました。
私のスイングが、かなりバラバラであることが飛んでいく球を見ていても、よく解りました。
やはり自分のスイングをもっと高めていかなければ、このドライバーに失礼だと思いました。

スペック的に、私には厳しい部分もあったのですが、このドライバー自体はとても高性能だと思いました。
易しめのドライバーで大きな飛距離と高い寛容さを持ったドライバーを探しておられる方は、是非一度試してみられてはいかがでしょうか?
『シビア』とか『タフ』という言葉が一切出てこないドライバーだと思いました。
この特徴的なデザインから、思わずヤングゴルファーの方を意識しているのかな?と打つ前は思っていたのですが、実際に打ってみるとベテランゴルファーの方にもじゅうぶん対応しているように思いました。
幅広い層から支持を集められるのではないでしょうか?

これからも、こういった『イージードライバー』の時代は続くと思いますし、ゴルファーの嗜好に合わせてメーカーも色々なクラブを発表してくれるように思います。
私たちゴルファーにとってはとても嬉しいことですが、いいクラブがたくさんあり過ぎて、思わず目移りしてしまい、選ぶのに苦労する・・・。といった『贅沢な悩み』を抱えてしまうかもしれません。
今はハイレベルなドライバーがたくさんありますが、このドライバーも間違いなくその仲間入りをすると思いました。

私にはやや難しいドライバーでしたが、いいドライバーであることに変わりは無いので、コース仲間たちにも勧めてみようと思います。
オノフのドライバーの試打は久しぶりだったのですが、これまでのハイグレード感がそのまま継承されているように感じます。
聞くところによると、このドライバー以外にも、また違うモデルもラインアップされるとのことなので、もし機会があれば、そちらも試してみたいです。
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