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2011年11月13日
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キャスコ D-MAX AR ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャスコ D-MAX AR ドライバー です。

シャフトは D-MAX Premium Light D-111 です。
ロフトは9度、クラブ長さは46.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は42g、トルクは4.8、バランスはD1、キックポイントは先調子、クラブ総重量は254gです。

キャスコの新しいドライバーです。
以前『PYRA』というドライバーを試打したのですが、今回の『AR』のほうが、何となく引き締まって見えます。
ヘッド全体に大きさは感じますが、全体のラインが直線的でシャープな感じがしました。

これまでのキャスコのドライバーもそうですが、今回のドライバーも、すごくシンプルなデザインになっています。
写真ではちょっと見えづらいのですが、『D-MAX』の上に、『AIR DRIVE CONCEPT DESIGN』と表示されていました。
つまり、このシャープでシンプルなデザインは空気力学をもとに設計されているのでしょうか?
私のこれまでの経験上、シンプルなヘッドはよく飛ぶ・・・。という印象があるので、このドライバーにはすごく期待感がふくらんできました。

この美しいブルーがとても印象的でした。
ブリヂストンの『ViQ』を何となく思い出しました。
『青』という色は、落ち着きを与えてくれる色ですし、この色を見ているだけで、自然と呼吸が整うような気がします。
青いヘッドのドライバーには、いい思い出がたくさんあるので、このドライバーの好感度もアップしていきました。

ネックもしっかりとついていますし、ここの角度から見ると、これまで出会ってきた、たくさんの他のメーカーのドライバーとあまり変わらないような気がします。

はっきりと『シャロー系』のドライバーであることを認識しました。
私はどちらかというとヘッドにはある程度の『厚み』を求めたいのですが、最近のシャローヘッドドライバーには優れたものが多いので、このドライバーもそうなのではないかな?と思いながら見つめていました。

素振りをしてみると、予想よりもかなり軽いドライバーで、少し驚きました。
これまでも軽量ドライバーにはたくさん出会ってきているのですが、このドライバーはそれらの中でもトップクラスといっていいくらい軽さが目立つドライバーです。
ただ、これまでの同様の軽量ドライバーよりも『しっかり感』があるところに好感を持ちました。
シャフトがだらしない感じがしません。
それほど遅れる感じがしなかったので、シャープに小気味よく振っていくことができました。
重量感が足りないと、どうしてもオーバースイングになってしまうところが私にはあるのですが、そこに気を付けて振っていこう・・・。と思いました。
あとは決して上体だけで打たないよう、しっかりと下半身も使っていこうと思いました。

ボールを前にして構えてみると、ヘッド後方が少し伸びていて、直進性が高そうな印象を受けましたが、特に違和感は感じませんでした。
球もつかまりやすそうでしたが、引っかかりそうな感じはしませんでした。
ただ、ひとつ変わっているのが『クラウンマーク』の位置でした。

ドライバーにはクラウンマークのある物と無い物の二種類に分かれると思うのですが、このドライバーにはクラウンマークがしっかりとありました。
ただ、その位置がややトゥ寄りでした。
普通、真ん中にあるものが多いと思うのですが、このドライバーは何度見てもトゥ寄りに見えました。
ここの位置でヒットせよ・・・。ということなのでしょうか?
私はどちらかというと真ん中か、ややヒール寄りにセットしていきたいほうなので、このポジションは少し珍しく感じました。
ただ、それで違和感を感じたり、構えづらいという印象はありませんでした。
クラウンマークの位置はどこであれ、自分の普段の感覚で振っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、わりと『しっかり目』だと思いました。
柔らかいとは思いませんでしたが、特に嫌な感じはしませんでした。
何球打ってもストレスは感じませんでした。

『音』は少し大きめではありましたが、苦手意識を感じるほどではありませんでした。
私はどのようなドライバーでも叩いていきたいタイプなので、自然と音が大きくなりやすいと思うのですが、スインガータイプの方には、ちょうどいい感じの音なのかもしれません。

『球のあがりやすさ』という点では、このシャロー感からくる独特の『球の浮きやすさ』と『弾道の高さ』を感じました。
タフなドライバーではありません。
球を楽にあげたい方には、すごく頼れる存在となってくれるのではないでしょうか?
ただ、これまでの同様のタイプのドライバーよりも『しっかり感』を感じたからでしょうか?
球が高~くあがりすぎて大きく距離をロスする感じが少なく感じました。
今回試打した、このドライバーのロフトは『9度』ですが、ひょっとしたら、このドライバーをタフに感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
もっとロフトが寝ているタイプのほうが合いやすいという方も多いかもしれません。
そういった意味でも、このドライバーは、これまでのドライバーとはちょっと違う感じがしました。
いい意味で、とても個性的だと思いました。

ただ、その個性が『安定性』という点で、大きな魅力に感じられました。
クラブ自体は軽いので、少しタイミングが取りづらい部分もあったのですが、シャフトの頼りなさによる『打点のブレ』や『ボールの暴れ感』があまり感じられませんでした。
スイートエリアも広く感じられましたし、すごくまとめやすい感じがしました。
これまでの大きなマイナスに感じられてきたところが、このドライバーにはあまり感じられません。
すごく不思議な感じがしました。
重いドライバーは振りきれなくなったけど、あまりソフトスペック過ぎるドライバーは使いたくない・・・。という方は、是非このドライバーを試してみられてはいかがでしょうか?
きっとこのドライバーの魅力に惹かれるのではないでしょうか?

『飛距離性能』という点では、軽量ドライバーの中では、かなり優れているほうだと思います。
私には必ずしも『ベストマッチ』とはいえないので、このドライバーの長所を最大限に引き出してあげることが難しく感じられた部分もあったのですが、基本的な性能はとても優れていると思います。
球をまとめやすいので、『最大飛距離』と『ミスヒットの飛距離』の差を小さくできるような気がします。
これまでミスになっていたものが、ミスでなくなるようなドライバーだと思います。
キャリーもじゅうぶんに稼いでいくこともできましたし、直進性の高さとの相乗効果で、かなりの飛距離を期待できそうな予感がしました。

『操作性』という点では、少し難しい感じがしました。
いろいろと操作してみようと思ったのですが、とんでもないミスが出たりしました。
やはり『あるがまま』で打つのが一番だと思いましたし、ある程度『操作性』を求めていくには、『しっかり感』もそうですが、適度な『重量感』が欲しいと思いました。

私には合いづらいところもありましたが、全体的にいって、とても『上質』なドライバーだと思いました。
ソフトスペックなドライバーであることは間違いないと思うのですが、貧弱な感じは全くしませんでした。
むしろ『精悍さ』が感じられたカッコいいドライバーでした。

キャスコのドライバーは、これまで何本か試打したことがあるのですが、私にはやや難しく感じられる部分があり、このドライバーもスペック的に合いづらい感じがしました。
しかし、このドライバーの基本的性能はとても高いと思います。
先ほども書きましたが、軽量感をドライバーに求めながら、『しっかり感』があって、タイミング良く振っていきたい方には、とてもマッチしているように思います。
『軽量』=『弱弱しい』『貧弱だ』という図式は必ずしも成り立たないのだと、このドライバーを試打して強く感じました。
軽いドライバーでも、このようなしっかりとしたドライバーが作れるんだ・・・。と思いましたし、なぜこれまでも他のメーカーから発売されなかったのかな?と思いました。
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