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2011年10月21日
フォーティーン 610 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは フォーティーン 610 アイアン の7番 です。

シャフトは MD-370jiカーボンシャフト です。
ロフトは28度、シャフトフレックスはR、シャフト重量は50g、バランスはC9.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は365gです。

久しぶりに出会ったフォーティーンのアイアンです。
フォーティーンらしく、シンプルでセンスのいいデザインに仕上がっています。

何となくなのですが、ノーマルなアイアンというよりは、ユーティリティのアイアン型に近い感じがしました。
これまでフォーティーンのアイアンといえば、シャープな印象の物が多かったように思うのですが、このアイアンは少し違った印象を受けました。

『彫りの深さ』は、それほど深い感じはしませんでしたが、ヘッド全体の厚みを感じました。
中空アイアンなのかな?と思いました。

『ソール幅』は割と広めで、予想の範囲内でした。
ソール部分にタングステンなどの異材が組み込まれているのか?と思っていましたが、こうして見る限り、見当たりませんでした。

ネックもそれほど長くはなく、むしろ短めです。
何と言いますか、低重心で腰が重そうな感じがします。
いわゆる『首長美人タイプ』のアイアンではないと思いました。

素振りをしてみると、まずその『軽さ』に驚きました。
最近では、これくらい軽いアイアンは、ちょっと記憶にないほどの軽さです。
カーボンシャフト装着ということもあると思うのですが、それ以上にクラブ全体が軽量感に包まれているようでした。

ボールを前にして構えた感じは、トップラインだけでなく全体的に厚み感が感じられたのですが、特に構えづらく感じることはありませんでした。
フォーティーンらしい、品のいいアイアンだな・・・。と思いました。
変なクセのようなものも特に感じられなかったので、楽な気分で構えることができました。
試打を開始しました。

かなり軽かったせいか、最初の数球は少しダフってしまいました。
やはり軽量クラブだと、私のスイングの悪いところがすぐに出てしまいます。
反省の意味も込めて、もっと念入りに素振りを繰り返しました。
軽いからといって、決して上体だけで打ちにいかないよう、自分自身に言い聞かせました。
そして、再び試打を試みました。

『打感』は、まずまず・・・。といった感じでした。
ヘッドのデザインはすごくシンプルでカッコいいのですが、打感は正直もうひとつでした。
やはり中空アイアンなんだろうな・・・。と思いました。

球はとてもあがりやすく、かなりイージーに感じられました。
私は始めのうちはミスを連発してしまいましたが、このアイアンで球を上手く拾っていきやすい方は、かなり易しく感じられるのではないでしょうか?
『タフさの対極』にある・・・。ということでいうと、昨日試打したブリヂストン ツアーステージ ViQ アイアンと似たところがあるように思いますが、アイアンのタイプでいうと、大きく異なるように感じました。
この『軽さ』や『あがりやすさ』などからも、このフォーティーンのアイアンも、どちらかというとアスリートゴルファーというよりは、ベテランゴルファーの方を対象としているのかな?と思いました。
これまで、軽量アイアンというと、どちらかというとデザイン的にも馴染みにくいものが多かったように思うのですが、このアイアンのデザインはすごく好感が持てました。

『安定性』という点では、本来はかなり優れていると思うのですが、正直私ではその高性能を上手く導き出していくことができませんでした。
なかなかタイミングも合わずに球が散らばる傾向にありました。
ちょっと油断をすると、再びダフってしまいそうにもなりました。
やはり私の『スイングの緩み』や『タイミングの取り方の未熟さ』などが関係しているように思われました。
私には少し難しく感じる部分もあったのですが、物理的な性能が優れていると思いますし、日頃軽量アイアンを使っておられる方には、すごく易しく感じられるのではないでしょうか?

『飛距離性能』という点では、まずまずだと思いました。
ロフトが『28度』ということは、私の感覚では明らかに『5番アイアン』なのですが、今日はこの『軽さ』からか、思っていたような飛距離はなかなか出ませんでした。
球もすごく高く上がってしまいましたし、今日の練習場の風はややアゲていたせいか、風に押し戻されるような感じがしました。
もう少し低く打ちたいな・・・。と思っていたのですが、どうしても高く打ち出してしまう感じで、なかなか上手くいかない感じがしました。
しかし、もし風が無かったとしても、今の私のスイングでは、このアイアンの飛距離性能を上手く導き出してあげることは困難だったような気がします。

『操作性』という点では、こういった軽量アイアンの難しさを感じながらも、まずまず扱いやすいところもありました。
やはり形がそれほど歪んでいないところが良かったのかな?と思いました。
どちらかといえば、『ミスに対しての寛容さ』『安定性』が高いアイアンだとは思いますが、操作性においても、それほど低いとは感じませんでした。
この軽さに慣れることができれば、もっと好感度が増してくるように思えてきました。

久しぶりに出会った、フォーティーンのアイアンでしたが、これまでとはちょっと違うタイプのアイアンだと思いました。
フォーティーンのアイアンというと、私の中ではTC-910 フォージドが今でも印象深く、とても気に入っています。
このアイアンもパッと見た目は、とてもシンプルでカッコいいデザインになっているので、同じようなタイプなのかと思っていたのですが、実際はかなりタイプが異なっていました。

スペック的にも、私にはやや難しいアイアンでしたが、今日は改めて私自身のスイングの未熟点が見つけられたので、このアイアンの試打を終えた後、すぐにマイアイアンで修正作業を繰り返しました。
やはりたまには、苦手なスペックのクラブで球を打ってみるのもいいな・・・。と思いましたし、これからのフォーティーンのアイアンにも期待したいです。
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