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2011年10月02日
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プロギア NEW iD 435 ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは プロギア NEW iD 435 ドライバー です。

シャフトは M-43 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはM-43、シャフト重量は64g、トルクは3.7、キックポイントは中調子、クラブ総重量は314gです。

PRGRの高機能が伺えるニュードライバーです。
一目見て、とてもカッコいいな・・・。と思いました。
プロギアのドライバーはいつも、かなりの創意工夫が施されていますが、今回もきっとプロギアらしい工夫が施されているような気がします。
何となく『ゼブラカラー』に見えました。
このデザインにも、何等かの理由があるのでしょうか?
少なくとも、見た目のインパクトはとてもあります。

プロギアらしい『飛距離』を感じさせてくれるドライバーだと思いました。
高性能な感じがするヘッドですが、いかにも『奇をてらっている』感じがしないところに好感がもてます。

ヘッド後方のウェイトに見える物には、『CHEMICAL MILL』と記されていました。
CHEMICAL・・・薬品、化学的な・・・etc。
MILL・・・・・工場
という意味なので、『化学工場』ということなのでしょうか?
何やらプロギアらしい独特の工夫が施されているようです。

最近は『ディープ系』と『シャロー系』の二極化が進んでいるように思うのですが、そういった意味では、このドライバーは『ディープ系』だと思いました。
しかし、持った感じはそれほど重くは感じなかったですし、それほどタフなドライバーでもないような気もしました。
昔のドライバーはディープヘッドが多く、タフに感じられるものが少なくなかったですが、最近はこのように『厚み』を感じさせるドライバーでも、それほどタフ過ぎない物もあるので、この見た目だけではよく解らないところがあります。
このように見た目はいかにも本格的であっても、意外と親しみやすい感じがすることも多いです。
やはりドライバーはアイアンよりも、設計自由度が高いのだと思います。
アイアンのほうが、見た目の印象と実際に打ってみた印象の差がドライバーよりも小さいです。

ヒールのところに『FORGED TITANIUM』と記されています。
とても打感が柔らかそうな印象を受けます。
PRGRのドライバーといえば、『銀チタン』や『TR DUO』に代表されるように『高い飛距離性能』がウリのところがありますが、打感などのフィーリング面にも力を入れている証拠なのではないか?と思いました。
まさに『iD』。
インスピレーション&データだな・・・。と思いました。

このネック回りの適度な曲線がたまりません。
すごく操作性が良さそうです。
少なくとも『高~く上がって終わり』といったタイプのドライバーではないな・・・。と思いました。
最近のプロギアのドライバーといえば、7月に試打した『eggbird ドライバー』を思い出すのですが、eggbirdは、かなりシャローなヘッドでいかにもイージーそうな雰囲気が漂っていましたが、このドライバーはとてもしっかりとしている感じがします。
今のPRGRは『イージー系』と『しっかり系』という二極化が、進んでいるような気もします。
それだけより多くのゴルファーに対応しているところなのだと思います。

『顔』にも、とても好感をもつことができました。
トゥ側が出っ張っていないので、球が引っかかりそうな感じがしないところに大きな安心感が得られます。
いわゆる『逃がし顔』だと思いました。
安心して叩いていけそうな顔をしたドライバーです。
とても美しいヘッドだと思いました。

素振りをしてみた感じでは、M-43ということもあり、私にはややシャフトがソフト過ぎる感じがしました。
違ったタイプのシャフトを探してみたのですが、このM-43しか見当たりませんでした。
振ってみても、それほどタフな感じはしませんでした。
ヘッドの形状がいかにも本格的なので、タフな印象をもたれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はそれほどタフ過ぎるドライバーだとは思いませんでした。
こういったところは、昨年試打した『iD 435』と通ずる部分があるように思われました。

ボールを前にして構えてみても、すごくいい印象を持ちました。
思わず『TR DUO』以来の名器だな・・・。とつぶやいてしまいました。
TR DUOはもっとシャープな感じのヘッドですが、このNEW iD 435というドライバーはどちらかというと『シャープ』というよりは『まろやかな感じ』をもたせてくれます。
すごく易しそうな印象を受けました。
左へ引っ掛けそうなイメージが全く湧いてきません。
すごく楽に構えることができます。
このドライバーが私に
「思いっきり叩いていいよ・・・。気持ちよく振り抜いていいよ・・・。」
と言ってくれているようでした。
私の場合、ミスするときの前兆として、知らず知らずのうちに呼吸が浅くなっていることが多く、違和感を感じるクラブを構えたときや、コースでも左へのプレッシャーを感じたときはつい呼吸が浅くなっています。
頭の中は、失敗のイメージが大半を占めています。
そういったときに、そのまま打ってしまうと、大きなミスをしてしまうことも多く、やはり呼吸というのはとても大切なことだと実感させられます。
そういった意味では、このドライバーは私にとても楽に呼吸をさせてくれるクラブです。
『iD』という名前の通り、いいインスピレーションを与えてくれました。
いわゆる『つかまり顔』ではないので、スライスに悩んでおられる方には、やや構えづらく感じられるかもしれません。
『フェースアングル』でスライス系をストレート系に近づけてくれるドライバーではないと思います。
そういった点では、好みが分かれるところかもしれませんが、あくまでも私の好みでいえば、かなり好感度が高いです。
すごくリラックスして構えることができました。
『丹田』に力を込められるドライバーだと思いました。
試打を開始しました。

『打感』はとてもいい感じだと思いました。
フェース面の印象通り、とてもソフトですし『弾き感』も感じることができました。
この打感だと、何球も打ち続けても疲れにくいと思いました。

『音』にも、好感をもつことができました。
最近は打感と音のコラボレーションがあまりしっくりこないドライバーに出会うこともあるのですが、このドライバーの打感と音はとてもマッチしていると思いました。
叩いていっても、不安に感じたり、インパクトが緩んでしまうこともありませんでした。
『構え感』『打感』『音』。
さすがは深い研究の末に生み出されるプロギアのドライバーだな・・・。と思いました。
プロギアは『流行の発信基地』というイメージも私は持っているのですが、それだけでなく、こういったとても大切な『基本性能』をしっかり守っているように思います。

『球のあがりやすさ』という点でも、思っていた以上にイージーな造りになっていると思いました。
ヘッドのタイプとしては、明らかに『ディープ系』だと思うのですが、それをあまり感じさせないイージードライバーです。
勿論『ロフト(10.5度)』やシャフト(M-43)』ということもあると思うのですが、見た目の印象よりも打ちやすく感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
こういったところも、多くのゴルファーの支持を得られやすいところだと思います。
タイプ的にいっても、やはり『ヒッター向け』だとは思うのですが、その敷居は決して高すぎないと思いました。
私には弾道が高すぎる感じがしたので、もう少し抑えて打ちたい・・・。と思いましたが、どうしても高く上がってしまう感じがしました。
結構キャリーを稼ぎやすいタイプのドライバーだと思いました。

『安定性』という点でも、シビア過ぎずに易しく感じられる部分が大きいドライバーだと思いました。
頭に思い描いていたラインにボールを乗せていきやすい感じがしました。
普通に打っている限り、それほど暴れることはないと思いました。
できれば、もう少しシャフトがしっかりしていると、もっと揃えていきやすいと思ったのですが、それでも不安に感じられるほど頼りない感じはしませんでした。
ちょっと前まで、こういったディープ系のドライバーは『スイートエリア』も、それなりに狭い物が多かったように思いますが、このドライバーのように最近はかなり易しくなっているような気がします。
このドライバーに『シビア感』は感じませんでした。
ややソフトスペックではありますが、このドライバーの『構えやすさ』『打感の良さ』が『安心感』を私に与えてくれ、この『まとめやすさ』につながったような気がします。
球を強制的につかまえてくれるドライバーではないので、スライサーの方には難しく感じられる部分があるかもしれませんが、この『ノーマル』なタイプで、見た目よりも易しいドライバーでスライスを矯正していきたい・・・。という向上心が高い方は、ぜひ試してみられるのがいいのではないでしょうか?
易し過ぎるクラブはゴルファーにとって長い目で見ればけっしていいとは思えないですし、難し過ぎるクラブは親しみづらい部分があるかもしれません。
しかし、このドライバーは見た目は本格的ですが、それほど難し過ぎる感じはしないですし、適度な易しさも感じられるので、ゴルファーのスキル向上にもすごく役立ってくれるような気がしました。

『飛距離性能』という点では、プロギアのドライバーらしい、かなりのハイレベルです。
球はあがりやすいですし、キャリーも充分に稼いでいくことができるのですが、それほど多く吹き上がる感じはしませんでした。
むしろ抑えられているような印象をもちました。
思っているよりもやや高いキャリーがでるので、私の感覚では『棒球』という感じはしなかったのですが、この飛びの大きさは多くのヒッタータイプのゴルファーを魅了するのではないでしょうか?
やはり『構えやすさ』と『叩きやすさ』『弾きの良さ』『適度なスピン性能』が、この大きな飛距離性能につながっているように思えました。

『操作性』という点では、この『逃がし顔』でありながら、球も捕まえやすいですし、右へ抜ける感じはしませんでした。
左右どちらにも、易しく打っていくことができました。
できれば、もう少し低く抑えてライナー系の打球を打ちたいな・・・。と思ったのですが、どうしても高くあがってしまう感じがして、そこに少し難しさを感じました。
『普通のドライバー』といったら変ですが、他のメーカーの、そしてあまり要求を高くしていないドライバーではここまでこだわることもないのですが、PRGRですし、この美しい顔をしたドライバーだと、どうしてもこちらの要求もエスカレートしてきます。
このドライバーはもっとロフトの立ったモデルは勿論、シャフトも様々な種類がラインアップされているそうなので、次回はぜひそちらで試してみたいと思いました。

プロギアは国内メーカーの中でも、新製品を発表する頻度が他のメーカーよりも高いように思いますし、それがまたとても嬉しいところです。
どんどん新製品が登場しても、そのクラブがあまり良くないと興味も薄れてきますが、毎回優れたクラブを発表してくれるので、とても嬉しく思っています。
『eggシリーズ』は、正直私にはやや難しく感じるところもありますが、ちょっと前までの『TRシリーズ』や今主流の『iDシリーズ』にはとても親しみやすい印象をもっています。
昨年『iD 435ドライバー』に出会いましたが、私は今年のこの『NEW iD 435ドライバー』のほうがいい印象を持ちました。
『最新のクラブ』は必ずしも『最高のクラブ』ではない・・・。ということをこれまでたくさんのゴルフクラブを試打してきて強く感じるところではありますが、今回のこの『iD 435』というドライバーを比較してみると、私は今年のモデルのほうが好印象を持ちました。

インスピレーションとデータという、ゴルフクラブにはまさに『究極』ともいえるテーマを追求しているところが素晴らしいと思いますし、それをまたクラブの名前にしているところがいかにもPRGRらしい気がします。
それだけ、この『iDシリーズ』にメーカーとしても自信があるからではないでしょうか?
PRGRのドライバーは、これまでも好感をもっている物が少なくないですが、先ほども書きました通り、『TR DUO』以来の名器ではないか?と思えるほど、このドライバーの存在が私の中で大きくなりました。

数年前の『異型ドライバー』。
そして、つい先ほどまでの『超シャローヘッドドライバー』。
『感性』よりも『物理的性能』が重視されていた時代だと思います。
それは多くのメーカーで同じようなタイプのドライバーが登場しました。
私はそういったドライバーを試打をしながら、ずっと苦手意識を持ち続けていましたし、購買意欲を刺激される物が全くといっていいほどありませんでした。
しかし、特に昨年くらいから、かなり『男前』のドライバーが増えてきて、私は嬉しい悲鳴をあげています。
試打をしていても、すごく楽しいです。
数年前では、ドライバーをほんの数球しか試打しなかったこともたくさんありましたが、最近は楽しくてついつい予定よりも打ちすぎてしまいます。
今日も、あらかじめ球数は『20球』と決めてはいたのですが、プロギアのドライバーですし、第一印象でとてもカッコいいドライバーなので、予定をオーバーしてしまうな・・・。という予感はしていました。
その予感は当たり、今日も予定の倍以上を打ってしまいました。
また友人たちにぜひ勧めてみたいドライバーに出会いましたし、違うスペックでコースで試してみたいです。
コメント
スパインについて
スパイン調整についてご説明いただきありがとうございました。
スパイン調整のことは、もちろん存じておりましたが、それほど重視しておりませんでした。エポンAF301がどの番手も振りやすいと感じるのは、スパイン調整されているからなのでしょうか。また、クレイジー435はデータシートが付属されており、グリップ交換時に白く書かれた線が真上にあるのを確認しております。
現在までに、何本もシャフトの挿し替えを行っておりますが、取り寄せたシャフトのバット側に赤や白い線が入っているものはスパインの印かと考え、上に向けて挿しております。
今後はもっとスパインを重視してクラブ調整をしてみます。
2011-10-04 21:12 クライン URL 編集
ぜひ納得できる調整を行っていただきたいと思います
これからもお互い素晴らしいクラブに出会ってまいりましょう!
それでは失礼いたします。
2011-10-06 00:12 golfdaisuki URL 編集