ルーツゴルフ Click CS アイアン - ゴルフクラブ試打日記。


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2011年09月25日
  

ルーツゴルフ Click CS アイアン

                 
ルーツゴルフ Click CS アイアン 
今日はこのゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ルーツゴルフ Click CS アイアン の7番 です。



N.S.PRO 950GH

シャフトは N.S.PRO 950GH です。

ロフトは30度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は93g、トルクは2.0、バランスはD0、クラブ総重量は407g です。



正面

全体的にシルバーでメタリックな感じがとてもカッコいいルーツのアイアンです。


これまでルーツのアイアンは、それほど多く出会ってきたわけではないのですが、とても高品質というイメージがあります。


アスリート志向というよりはエンジョイ志向という感じもしますが、様々な創意工夫が施されています。



側面

こうして見ていても、『フェース高』は高くなく、かなり低い感じがします。


ドライバーに例えると、かなり『シャローヘッド』だと思います。


重心が低そうなので、『上から潰す』というよりは、『ボールの横っ面をはらう』というイメージが持ちやすいアイアンといえるのではないでしょうか?


私が好むタイプのアイアンとはちょっと異なりますが、こうして見ていても、とてもシブくてカッコいいと思いました。



彫りの深さ

『彫り』も、かなり深いです。


『アンダーカット』もはっきりと入っています。


バックフェースの中央部分に『Double Undercut Cavity』と記されてあったのですが、こうして見ていても、よく解りませんでした。



ソール幅

『ソール幅』は広めです。


こういったところは、予想通りでした。



ネック長さ

『ネックの長さ』は、やや短めといったところでしょうか?


それほど極端に短い感じはしませんでした。



構え感

ボールを前にして構えてみると、かなり『大顔』に見えました。


『グース』も少しきつい感じがしましたが、このフェースの大きさのせいか、それほどつかまり過ぎないような気もしました。


いずれにせよ、私のようにフェースローテーションを使っていくタイプのゴルファーには、やや難しそうなアイアンに見えました。


このまま普通に打っちゃうと何だかダフりそうな予感がしたので、少し呼吸を整えて、タイミングに気を付けながら振っていくことを心がけました。


いろいろな球筋のイメージが浮かんでくるわけではなかったので、やや『ノーカン』的な感じで打っていくことになると思いました。


打つ前に球筋のイメージを頭に描いておくことは、コースはもちろん、練習場でもすごく大切なことだと思うのですが、今日はそのいつもの感じが少し難しく感じられました。


しかし、これはこのアイアン云々(うんぬん)・・・。というよりも、私のイメージ力の貧困さからくることだと思いました。




試打を開始しました。

フェース面

『打感』は、まずまずだと思いました。


特別嫌な打感でもなかったですが、日頃私が使い慣れているようなアイアンとは、異なる打感だと思いました。


しかし、こういったアイアンも初めてではないですし、ある程度予想はしていました。


ただ、今の段階では、この打感だけでは『方向性』や『距離感』は少しつかみづらい感じがしました。


それにはもっと球数をこなしていかなければならない・・・。と思いました。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、かなりあがりやすくて、敷居の低いアイアンだと思いました。


『ルーツ』のイメージのひとつでもあるのですが、『ヒッタータイプ』よりも、明らかに『スインガータイプ』の方にマッチしやすいアイアンだと思います。


やはり『ヤングゴルファー』というよりは『ベテランゴルファー』の方を対象にしているのでしょうか?


ダウンブローが苦手な方も、すごくあがりやすく感じられるのではないでしょうか?


今回試打した、このアイアンには軽量スチールの雄『NSプロ』が挿してありましたが、他にはカーボンシャフトもラインアップされているそうなので、もっと敷居が低くなるような気がします。



バックフェース

『安定性』が高いことも、ある程度予想していましたが、その通りの結果でした。


『アンダーカット』の優れているところが強く感じられましたし、かなりイージーなアイアンだと思いました。


『打点』を『点』ではなく『面』と捉えたい方には、とても心強く感じられるのではないでしょうか?


『左右のブレ』には、かなり寛容さを発揮するアイアンだと思いました。


少々のミスでは、弾道にそれほど大きな影響を及ぼしづらい感じがしました。



飛距離性能
 
『飛距離性能』は、かなり優れています。


それはロフトが立っていることもありますし、シャフトの長さもやや長めなところがありますが、それ以外にもフェースの素材に特徴があるのでしょうか?


『ルーツ』といえば、昔から『スーパーアーメット』を連想しますし、この素材がより大きな飛距離を導きだしているのでしょうか?


アイアンに飛距離を求めたい方には、かなり魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?


はっきりとした『飛びアイアン』だと思いました。


本当に『7番アイアン』なのか?と疑ってしまうほど、すごくよく飛びます。


これくらいよく飛ぶと、練習場では驚くだけで済みますが、コースでは一体何番を持てばいいのかが、全く分からないな・・・。と思いました。



操作性

『操作性』という点では、思っていた以上に扱いやすい感じがしました。


左右に曲げていくことも、それほど難しくは感じませんでした。


しかし、やはり『直進性』のほうが勝っていると思いますし、私の場合、ちょっと油断をすると、途端にダフってしまいそうだったので、そこに気を付けていかなければならないと思いました。


構えたときに、それほど球筋を操作できそうな感じはしなかったので、あまり極端なショットは打ちづらい感じがしました。


あくまでもこちらの主張よりも、『クラブをたてて』おこう・・・。と思いながら試打を繰り返していました。



ヒール側

物理的な性能がかなり優れているアイアンだと思いました。


アイアンに『軽量感』『飛距離性能』『ミスの寛容さ』『球の上がりやすさ』を求めておられる方には、とても魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?


今年試打したアイアンの中でも、間違いなくトップクラスに入る『イージーアイアン』だと思いました。



ROOTS GOLF Click CS IRON

ただ、正直言って、私の後輩たちにもそうですし、まだ若くてキャリアの浅い方には、あまりお勧めしたいとは思いませんでした。


あまりにも難し過ぎたり、タフなアイアンを勧めることもできませんが、ある程度はミスを感じやすいアイアンを勧めたいと思います。


まだまだ技量がどんどん上がる段階にある中で、あまりにも易し過ぎたり、ミスを感じにくいようなクラブを使うことは、必ずしもいいようには思っていません。



ROOTS GOLF Click CS アイアン

まだキャリアの浅いうちは、どんどん失敗をして、上手くなっていくのではないでしょうか?


最近のクラブはアイアンに限らず、ドライバーもすごく易しくなっていて、ビギナーの方でも、ある程度真っ直ぐ飛ばせるようになっています。


そういったドライバーを見ると、殆どが極端な『フックフェース』になっていたりします。


そういったクラブで真っ直ぐ飛んでいるうちはいいのですが、やがてスイングが自然とレベルアップしていくうちに、そのようなクラブは間違いなく『足かせ』になるような気がします。


私がゴルフを始めた頃は、『スライス3年、フック5年』とよく言われ、先輩たちからも球が曲がっても気にするな・・・。とにかく思いっきり振れ・・・。と教わってきました。


『ボールは曲がるもの』ということを自然と学んでいたような気がします。



ROOTS GOLF Click CS IRON

しかし、今はそんな時代ではないような気がしますし、なるべく合理的に考えていくべきなのかもしれません。


クラブの進化がゴルファーの考え方を変えていまったのかもしれませんし、その逆もあるような気がします。


私はこれからもゴルフを続けていくうえで、このようなタイプのアイアンを使うことは、おそらく無いような気がしますが、性能的に優れていることは間違いないと思いますし、人それぞれの好みによるところが大きいような気がします。


私はアイアンに限らず、クラブを構えたときに、これから打つ球筋のイメージが明確に浮かんでくるクラブに安心感を感じますが、『クラブの大きさ』に安心感を感じられる方もたくさんいらっしゃるように思います。


そういった意味でも、このアイアンは、そのような方々にとても大きな安心感を与えてくれるような気がします。


フェースがかなり大きいので、少なくとも『空振り』しそうなマイナスイメージはもたれないのではないでしょうか?


私の好みの『ど真ん中』といったタイプのアイアンではありませんでしたが、こういったアイアンも充分に『アリ』なのだと思います。


今回試打したアイアンは、私にはやや合いづらい部分もあったのですが、ルーツには、これからも色々なタイプのクラブを発表して欲しいです。

                         
        

                         

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