ホンマ BERES PRO アイアン - ゴルフクラブ試打日記。


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2011年09月16日
  

ホンマ BERES PRO アイアン

                 
ホンマ BERES PRO アイアン 
今日はこのゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ホンマ BERES PRO アイアン の7番 です。



N.S. PRO 1050GH

シャフトは N.S. PRO 1050GH です。

ロフトは33.5度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は109.5g、トルクは1.7、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は436gです。



正面

久しぶりに出会ったホンマのアイアンです。


ホンマは私の『原点』といってもいいメーカーですし、やはり思い入れがすごくあります。


特にドライバーよりもアイアンのほうが思い出がたくさんあります。


しかし、最近のホンマのクラブはすごく風変りした感じがしていました。



側面

このアイアンもどちらかというとそんな感じで、バックフェースの中央にある赤くて丸いパーツにまず目が行きます。


『レッドアイ』というカクテルを思い出しました。


ニュークラブは、その他のクラブに埋もれてしまわないように、『見た目のインパクト』がとても大切だと思うのですが、このアイアンはそういった点では、充分合格点だと思いました。


あとは性能がとても大切になってくるのですが・・・。



バックフェース 真ん中の赤く丸いパーツ

この赤くて丸い目のようなものは、どういった役目を担っているのでしょうか?


ウェイトのような役目があるのでしょうか?


それとも打感の厚みを高める為に、組み込まれているのでしょうか?


『ベレス』のマークがとてもカッコいいです。



彫りの深さ
『彫りの深さ』も、それほど深い感じはしなかったですが、どちらかというと『ハーフキャビティ』に近い感じでしょうか?


すごくフィーリング性能が高そうな雰囲気があります。



ソール幅

『ソール幅』は、どちらかというと、『やや狭め』な感じでしょうか?


それほど細い感じはしませんでしたが、日頃ワイドソールアイアンをよく目にしているので、このアイアンは少し狭い感じがしました。


やはり名前に『PRO』という名前が付けられているだけのことはあるな・・・。と思いました。


トゥ側に比べ、ヒール側がいい感じで絞られているので、フェースターンがしやすそうな感じがしました。



ネック長さ

『ネックの長さ』は、ごく標準的な感じだと思いました。


扱いやすそうな長さです。


ドライバーよりも、もっと繊細なコントロール性能を求められるアイアンは、やはりこれくらいのネックが欲しいところです。



グリップ
 
ネックのところや、このグリップにも、昔ながらの『モグラマーク』があって、とても懐かしく感じます。


ビギナーの頃、私は毎日このモグラマークを見ながら練習していました。


最近の本間のクラブにも、このモグラマークはついていますが、やはりいつ見ても新鮮な感じがしますし、『初心』かえれるような気がします。



HONMA BERES PRO IRON

約1年以上、ホンマのアイアンには出会っていなかったですし、少しご無沙汰なのですが、このアイアンはこの角度から見ても、すごくシャープな感じで好感がもてますし、カッコいいな・・・。と思いました。


やはりアイアンには、こういった雰囲気が欲しいです。


何となくなのですが、『接地』が良さそうなアイアンだな・・・。と思いました。


上手く『切って』いけそうなので、『ダフリ』や『トップ』といったマイナス的なイメージは持ちませんでした。



ホンマ ベレス プロ アイアン

素振りをしてみても、なかなかいい感じでした。


NS PROにも、ずいぶん慣れた感じがするのですが、できればDGを・・・。と思い、探してみたのですが、このシャフトが標準装備なのだそうです。


そういえば、最近は本当にホンマはDG装着モデルを発売しなくなったような気がします。


DGよりもNS PROのほうが売りやすい・・・。ということもあるのかもしれませんが、私としてはちょっと残念なところです。


他のメーカーは、今でもDG装着モデルを発表しているので、できればホンマもそうであって欲しい気がします。


『ヒロホンマ PP727』と『ダイナミックゴールド』が私が生まれて初めて購入したアイアンのセッティングです。



構え感

ボールを前にして構えてみても、その美しい顔に思わず笑みがこぼれていました。


それだけでなく、昔の『PPアイアン』を思い出させるような『クラシカル』な雰囲気に思わず息をのみました。


昔の『軟鉄鍛造アイアンの顔』をしています。


すごく懐かしくなりましたし、遠い記憶が蘇ります。


私にアイアンのスイングを教えてくれた顔です。


HONMA BERES PRO IRON

ゴルフを始めて間もない頃、私はどうしてもダフってばかりいて、なかなかその悪いクセが治りませんでした。


そんなある日、ゴルフ場に併設されている屋外の練習場で雪が降りながら、一人黙々と練習をしていて、ボールやマットにうっすらと雪が積もるようになり、ふとその雪を利用しようと考えました。


ボール手前の雪を取ることなく、ボールをヒットすることができれば、ダフリは解消できるのではないか?と思って練習していました。


それまで殆ど意識していなかった『リーディングエッジ』でボールを拾う感覚が養えたような気がします。


他の打席を誰も使っていなかったので、マットの雪を使う為に、端から端まで移動したように思います。


勿論、実際にリーディングエッジでボールをヒットしてしまうと、とんでもないトップ球が出たりしますが、当時ダフってばかりいた私にはこの感覚を持ち続けたほうがいいのだと思いましたし、『気持ちトップ気味』で打っていくように心がけていました。


今もとても高いのですが、その頃は今よりも、もっとゴルフへの情熱が高くて、寒さなどはあまり感じていなかったような気がします。


上手くなること・・・。そしてボールを打てる楽しさだけで充分満足でした。


ただ寒いので、いつも以上に変なところでヒットしてしまうと、途端に手がシビレてきます。


しかし、上手く打てたときの感触は最高でしたし、結果的にダウンブローの感覚が身についたような気がします。


ホンマのアイアンにスイングを教えてもらいました。


このアイアンを構えていたら、そんな大昔のことを思い出していました。




すごくしんみりとしながら試打を開始しました。


フェース面

『打感』がとても良かったことはいうまでもありません。


軟鉄アイアンのソフトさと、ハーフキャビティらしい、適度な厚みを味わえる打感です。


ボールを打つのが楽しくなります。



トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、ある程度のヘッドスピードも要求されるのかもしれないですし、ミート率も必然と試されるかもしれません。


そういった意味では、決してイージーなアイアンとはいえないのかもしれません。


アイアンはドライバーなどに比べ、その外見などから大よその性能をつかみやすいですし、このシャープなアイアンもその形状に見合う性格を持っていると思います。


スインガータイプの方には、ややタフに感じられるかもしれませんが、このアイアンはカーボンシャフトもラインアップされているそうなので、そちらを試されるとまた違った感じになるのかもしれません。



バックフェース

『安定性』という点でも、それほど大きな寛容性は持ち合わせてはいないのかもしれません。


ただ、ミスを感じにくいアイアンよりも、こういった『正直』なアイアンを好まれる方も多いのではないでしょうか?


打感はとても良くて、ハーフキャビティの良さを感じますし、マッスルバックのようなシビアさは感じませんでした。


日頃ハーフキャビティを愛用しておられる方はもちろん、もう少し易しめのアイアンを使っておられる方も、このアイアンは難し過ぎる感じはしないのではないでしょうか?


『PRO』と名がついていますが、結構間口の広いアイアンだと思いました。


決して敬遠すべきアイアンではないと思います。



飛距離性能

『飛距離性能』という点では、プロモデルのアイアンの中では、明らかに秀でているほうだと思います。


軽めに打っても、ボールをしっかりと遠くへ運んでいってくれます。


昔はアイアンもロフトが立てば立つほど難しくなっていきましたが、今は技術の進歩によって、そんなマイナス的なことは少なくなったような気がします。


このアイアンの飛びを見ていたら思わず『6番アイアン』を手にしちゃったのかな?と思えるほどだったのですが、やはり7番アイアンでしたし、7番アイアンらしい易しさも感じました。


アイアンの全体的な『ストロングロフト化』によって、アベレージモデルだけでなく、アスリートモデルも少しずつ傾向が変わってきているのでしょうか?


あまりロフトが立ちすぎると、距離のコントロールも難しくなってきますし、ショートアイアンやウェッジとのつながりが悪くなるので、私は必ずしもいいようには思わないのですが、これからはこういったアイアンが増えてくるのでしょうか?


いつもよりも、指一本分くらい短く持ちたくなりました。



操作性

『操作性』という点では、このアイアンの『美顔』らしい、高性能な感じで『打感』と同様、すごく秀でている部分だと思いました。


左右に曲げることもすごく楽でしたし、『グース』が殆ど効いていないので、私はとても精神的に楽に感じられました。


『安定性』というよりも、やや『操作性』が勝っている感じでしょうか?


昔ながらのアイアンらしい感じがします。



ヒール側

久しぶりにホンマのアイアンに出会うことができて、すごく嬉しかったですし、製品自体も昔の『古き良き時代』に少し戻ったような気がします。


勿論、実際は見た目以上にクラブの性能というものは進歩していますが、『雰囲気』といいますか、『風合い(ふうあい)』のような昔のテイストを残して欲しい気がします。


正直いって、ここ数年のホンマのクラブにはあまり興味が持てなかったところもあるのですが、今日はすごくいい印象が残りました。


クラブには個性が大切だと思いますし、その個性をクラブに込めることは難しいことなのかもしれません。


あまり極端のことをやってしまうと、それは『個性』とは呼ばなくて『異端』となってしまうのかもしれません。


そういった意味でも、このアイアンが持っているような雰囲気は、昔ながらのホンマが持っている『強み』です。


ホンマの個性が感じられるところだと思います。


今日はいつも以上に昔のことを思い出すことができて、そういった意味でも、このアイアンに感謝したいです。


そして初心を忘れることなく、これからもゴルフをエンジョイしていきたいと思いました。

                         
        

                         

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