Post
≪ヨネックス EZONE フェアウェイウッド タイプSt | HOME | キャロウェイ LEGACY BLACK アイアン≫
2011年08月28日
PR
三浦技研 MG hybrid

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは 三浦技研 MG hybrid の HB4 です。

シャフトは UST Mamiya ATTAS HY です。
ロフトは23度、シャフトフレックスはS、シャフト重量は88g、トルクは2.2、クラブ総重量は380gです。

初めて目にした、三浦技研のユーティリティです。
名前は『ハイブリッド』となっていますが、番手などを考えてみても、一般的に見て『ユーティリティ』という位置づけでいいのだと思います。
『ハイブリッド』といえば『混血』という意味なので、『ユーティリティ』と『アイアン』の『いいとこ取り』をしているクラブということなのでしょうか?
三浦技研といえば、やはりアイアンやウェッジの素晴らしさが有名ですが、こうしてユーティリティなどを実際に見てみると、すごくいい雰囲気がします。
黒いヘッドがとてもカッコいいです。

全体的にとても丸っこいヘッドだと思いました。
シャープな感じはせずに、すごく親しみやすそうな感じがします。
ソールもよく滑ってくれそうだな・・・。と思いながら見ていました。

『ソール幅』も、かなり広い感じで、限りなく『ウッド型ユーティリティ』に近いと思いました。

ネックの長さが充分にキープされているので、扱いやすそうな感じがして好感を持ちました。
こちらの思いが伝わりそうです。

トゥ側とヒール側にある、この2つの丸いものはウェイトでしょうか?
交換などはできないようですが、この2つが配置されることによって慣性モーメントが高まり、直進性が保たれているのでしょうか?

『顔』は、独特な感じがしました。
決して初めて見た顔だとは思わなかったのですが、かなり特徴的な顔だと思いました。
『グース』が目に付きましたが、その分『出っ歯』にもなっていて、球が拾いやすそうな印象を持ちました。
最近のユーティリティは、『出っ歯』な感じの物は少ないように思うのですが、あまりにも同じようなタイプのクラブばかり目にするよりも、こういったクラブのほうが個性が感じられ好感がもてます。
ヒッタータイプを対象としているのか、それともスインガータイプを対象としているのかが、よく解りませんでした。

素振りをしてみると何となくですが、380gという重量感を感じることなく、もう少し重さがあってもいいのかな?と思いました。
振った感じでは、『ヒッター用』というよりは、明らかに『スインガー用』だと思いました。
やはりこれくらいソールが厚くて、重心の低さを感じさせるクラブだと、どうしてもスインガー用が多くなってしまうのかな?と思ったのですが、よく考えてみるとヘッドスピードがある程度あると、それ自体でボールが浮いてくれるので、このようなタイプのクラブを必要としないのだと思いました。

ボールを前にして構えてみても、やはり独特な感じです。
球はよくあがりそうな感じがするのですが、どのように打っていいのかがよく解りませんでした。
『出球のイメージ』も湧いてきませんでした。
まずまず『方向性』は保てそうな感じがするのですが、『高さ』を感じることができませんでした。
高~く浮いてしまうのか、それとも低く抑えていけるのかが、解りませんでした。
ボールを直接ヒットする感じでいいのか、それとも手前からソールを滑らせる感じがいいのかも、よく解りませんでした。
ユーティリティは、これまでもたくさん試打してきましたし、この形状を見て驚くこともなかったのですが、今日は何となく『勘』が出しづらい感じがしました。
まずは、クラブにお伺いを立てながら振っていこうと考えました。
試打を開始しました。

『球のあがりやすさ』という点では、ハイレベルだと思いました。
予想よりもかなり高くボールは上がっていきました。
打つ前は、これほどの高さの弾道をイメージしていなかったので、少し驚きました。
『ロフト23度』のクラブとは思えないほど、ボールが上へ引っ張られていくような感覚を持ちました。
ロフトだけで考えますと『23度』というのは、私の感覚ですと『3番アイアン』になるのですが、全く異なる『異次元』に近い感じのクラブだと思いました。
形状的には、ユーティリティの中でも、『中間型』に近いと思ったのですが、この弾道の『高さ』『上がりやすさ』は完全に『ウッド型』だと思いました。
スインガータイプの方で、ウッド型の上がりやすさを求めておられる方には、かなり大きなメリットがあるのではないでしょうか?

『打感』は、結構ソフトな感じで、好感をもちました。
手に嫌な衝撃が残ることもなく、また鈍すぎて、いわゆる『ノーカン』になることもない打感だと思いました。
実戦でも『ノーカン』状態で打つのが一番怖くて、そのようなクラブはキャディバッグには入れたくないですが、打感という点で考えると、このクラブはバッグに入れてみたい感じがしました。

『音』も静かな感じで、気持ちよく球をヒットしていくことができました。
程よい金属音が心地よさを倍増させてくれました。
この音を聞いていると、今のような暑い季節に縁側で耳にすると涼しさを感じる風鈴を思い出しました。

『安定性』という点でも、ソール部分に配置されていたウェイトのような物がよく効いているのでしょうか?
かなりまとめやすいクラブだと思いました。
ミスヒットによるシビアさは感じませんでした。
かなりイージーなフェアウェイウッド並の寛容さをもったユーティリティ・・・。といっていいのではないでしょうか?

『飛距離性能』という点では、かなり球があがりやすいですし、優れた感じもしたのですが、私には弾道がかなり高すぎて、ロスが多いように思いました。
もっと低く抑えていきたい・・・。と思いながら試打を繰り返していたのですが、どうしても上がり過ぎてしまう感じがしました。
このクラブには違う番手も用意されているようで、次回はぜひそちらでも試してみたいと思いました。

『操作性』という点では、これだけ『分厚い』ヘッドだと、なかなかイメージを出しづらかったのですが、何とか左右に曲げることもできました。
しかし、それは不自然なことだと思いましたし、形状的に見てもあまり細工をしていくタイプのクラブではないと思いました。
球が拾いやすかったですし、いい感じでソールも滑ってくれるところがいいと思ったのですが、弾道をもっと低く抑えることが今日の私にはなかなか難しく感じられました。

この番手のロフトだと、私にはアイアンまたは他のタイプのユーティリティのほうが合いやすいのかな?と思いました。
『三浦技研』ということや、この黒いヘッドなどから、かなり敷居が高そうに感じておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は逆だと思いました。
『球の浮きやすさ』『安定性』がとても高く、一般的に見ても、また他のメーカーのユーティリティなどと比較しても、かなり敷居が低く感じられました。

このクラブの顔が気に入られる方でしたら、かなり好印象をもたれるのではないでしょうか?
打感や音なども良かったですし、全体的にまとまっている感じがします。

しかし、最も感じられたのは『全体的なイージーさ』です。
私が三浦技研のクラブに出会った数は、まだとても少ないのですが、それらを総合して考えてみても、かなりイージー位置に属するクラブだと思いましたし、これまでの三浦技研のクラブのイメージとやや異なる感じがしました。
しかし今はどのメーカーも、色々なバラエティーに富んだクラブを開発していますし、少しでも多くのゴルファーをカバーできるように考えられているのではないでしょうか?

私は三浦技研のクラブをまだ所有していませんし、出会った年月も短いです。
しかし、強く心を打たれたアイアンがありまして、そのクラブがずっと私の心に生き続けています。
初めて試打してすごく気に入ったので、その後も何度も何度も試打を楽しんでいます。
購買意欲がかなり刺激されています。
しかし、そういった意味では、このクラブには私はあまり購買意欲は刺激されませんでした。
ただ、それはこのクラブが劣っているということではなく、あくまでも私には実戦の中で使う場面が殆どないだろう・・・。という観点から感じられたことです。
スインガータイプの方には、かなり易しいクラブだと思いますし、親しみがもてるのではないでしょうか?
ヤングゴルファーの方よりは、どちらかというとベテランゴルファーの方に合いやすいのかな?と思いましたが、色々な方に試していただきたいクラブです。
コメント
逆に日本のユーティリティという言い方はアメリカでは通じません。ゴルフの本家はもちろん英語なので、他のエセ日本語英語ゴルフ用語と同じく、アメリカの言い方に改めたほうが良いと常々思ってます。
2011-08-29 13:32 gotoguy URL 編集
gotoguy様。はじめまして
この度は私の記事を読んでくださり、またコメントを寄せてくださいまして誠にありがとうございます。
貴重なご意見ありがとうございました。
これからもお時間がございましたら、また私の記事にお付き合いいただけると幸いです。
それでは失礼いたします。
2011-08-29 22:20 golfdaisuki URL 編集