カムイ KP-X ドライバー - ゴルフクラブ試打日記。


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2011年08月15日
  

カムイ KP-X ドライバー

                 
カムイ KP-X ドライバー 
今日はこのゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは カムイ KP-X ドライバー です。



MY ATTAS 7X

シャフトは MY ATTAS 7X です。

ロフトは10.5度、シャフトフレックスはX、シャフト重量は79g、トルクは2.7、キックポイントは中調子、クラブ総重量は327gです。



正面

久しぶりに出会った『KAMUI』のドライバーです。


数年前に『TP-03』を試打したことがあるのですが、ずいぶん久しぶりな感じがします。


ヘッド全体的に黒い色がとても印象的です。



側面

普通、この部分にはメーカー名やモデル名などが表示されているものだと思いますが、このドライバーはそのようなものは見えず、すごくシンプルです。


これまでの経験上、こういったタイプのドライバーは、メーカー側の自信が伺える物が多かったり、とてもタフだったり『プロトタイプ』だったりすることが多いです。


今は黒いヘッドがとても多いですが、表示が無い分だけ、よけいにこのドライバーの黒さが際立っていました。


黒い色は『重量感』を感じさせたりする色なので、タフな印象を持たれる方もいらっしゃると思いますが、気分を落ち着かせてくれる色でもあります。


私は黒いヘッドにはいい思い出も多いので、こういったヘッドには魅力を感じます。


叩いていけそうな気もしてきます。



FULL FORGED

ソール部分の代わりに、トゥ側にモデル名が表示されていて『FULL FORGED』とありました。


とても品質が高そうな感じがします。


日本製ドライバーの持つ、光沢感といったらいいでしょうか?


すごく親しみやすい感じがします。



ヘッド後方のウェイトのような物

このドライバーにも、これまでの他のメーカーのドライバー同様、ウェイトのようなものが付いています。


これによって、最適な重心位置が設定されているのでしょうか?


写真では見づらいのですが、このウェイトのような物には『KAMUIPRO.CO.,LTD.』と刻印されていました。


交換できたりするのでしょうか?



DEEPHEAD DEEPBACK

かなりディープなヘッドです。


最近は少しずつ、ディープなヘッドが復活してきましたが、やはり見るべきところは『ディープフェース』であることよりも『ディープバック』であるかどうか?ということだと思います。


ディープフェースでもシャローバックだと、それほどタフな感じはしませんが、ディープバックだと、かなり印象が変わってきます。


そういった点でこのドライバーを眺めていたのですが、はっきりとした『ディープバック』だと思いました。


ただ、昔からこういったドライバーはたくさんあったので、特に珍しいとは思いませんでした。



フェース面のX模様

フェース面のX模様がとてもオシャレです。


ヤマハのドライバーを思い出しました。


ヤマハの『X』はインプレスXの『X』だと思うのですが、このドライバーの場合はKP-Xの『X』なのでしょうか?


おそらく性能的な意味はほとんど無いと思うのですが、こういった『オシャレ心』といいますか『美的感覚』のようなものはとても素晴らしいと思います。


より反発力を高めるにはスコアラインを無くしたほうが、フェース面の強度が保たれると思いますが、最近は全面的にスコアラインが刻まれている物のほうが多くなってきたような気がします。



顔

『顔』はとても良くて、思わず見入ってしまいました。


いわゆる『バルジ』が直線に近い感じのヘッドだと思いました。


フェースも被っているようには見えなかったですし、すごくいい『面構え』だと思いました。


私の好みでいえば、少しバルジがあったほうが、曲線をイメージしやすいので、より構えやすく感じるのですが、こういったストレート系も全く苦ではありません。


むしろ、これまで出会ってきた同様のドライバーのいいイメージがしっかりと心に刻まれているので、すごくいい印象を持ちました。



振り感

素振りをしてみても、すごく安心することができました。


シャフトも非常にしっかりとしていますし、ヘッドが暴れる感じがしません。


なかなか重量のあるシャフトですが、それほど重い感じはしませんでした。


むしろ、すごくタイミングが取りやすくて、滑らかに振っていける感じがしました。


軟らかいシャフトではありませんが、いい感じで『撓り(しなり)』を感じることのできるシャフトだと思いました。


最近『MY ATTAS』というシャフトに出会う機会が増えてきましたが、とても親しみやすいですし、スイングのイメージをつかみやすいので、振っていても安心できます。


ヘッドの位置やフェースの向きも簡単にチェックできる感じがしました。


『ブレ』や『暴れ』を気にしないでいいので、いわゆる『リミッター』を解除して振っていけそうな予感がしました。



構え感

ボールを前にして構えてみても、すごくいい印象を持ちました。


変なクセのないヘッドなので、左右どちらにも対応していけそうです。


ただ、先ほども書きましたが、バルジがそれほど大きくないタイプですし、ヘッド後方が少しだけ膨らんでいるように見えたので、どちらかというと『直進性』が高いドライバーなのかな?と思いました。


それに加え、球がつかまり過ぎなさそうな感じが、私に大きな安心感を与えてくれていました。


スライスに悩んでおられる方には、もう少しフェースが被っていたほうが安心されるかもしれませんが、最近はこういったスクエアなフェースアングルでも球のつかまりがいいドライバーが増えてきたので、見た目だけでは判断しづらいところがあるように思います。


何となくなのですが、このドライバーは『懐(ふところ)』の深いドライバーだな・・・。という感じがしました。


久しぶりのカムイのドライバーということで、こうして構えていても、どんどんテンションが上がってきました。




試打を開始しました。

トゥ側

まず感じたのが、その『タフさ』です。


はっきり、かなりタフなドライバーだと思いました。


最近は少しずつタフなドライバーも増えてきていますし、今年に入っても印象深いものでいえば、BEAM FX TOUR-425(BLACK) やブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE 905、フォーティーンDT111、ヨネックス EZONE タイプ 380、アストロツアー V460 ブラックIPなどがタフなドライバーとしてすぐに思い浮かぶのですが、このドライバーはそれらよりも、もっとタフな印象を持ちました。


もちろんシャフトが違うので、正確な比較はできませんが、こうして打っている限り、とてもハードなドライバーだと思いました。


KAMUI KP-X DRIVER

私は強く叩いていきたいタイプですし、こういったライナー系が出やすいドライバーは大好きなので好感を持ちますが、球が浮きづらく感じたり、ドロップ感を感じられる方がかなり多いのではないでしょうか?


ロフトが『10.5度』ということですが、それによる『球の浮きやすさ』のようなものは殆ど感じられませんでした。


いわゆる『リアルロフト』なのでしょうか?


構えた時に感じていたのですが、フェース面が見え過ぎないのがいい・・・。と思っていました。


最近のドライバーでも『9度』とか『9.5度』の表示があっても、フェース面が見え過ぎたり、球が高く上がり過ぎる物が多いですが、このドライバーはそれらとは、はっきりと性格の異なるドライバーだと思いました。


かなり叩いていかないと球は浮いてくれないタイプのドライバーだと思います。


ハードヒッターの方には、とても扱いやすいドライバーなのではないでしょうか?


『吹き上がり感』も感じませんでした。


いい感じで前へ進んでいってくれるので、気持ちよく叩いていけるドライバーだと思いました。


今も『ツアステ』はカッコいいですが、今よりももっとカッコ良かった時代のツアステのドライバーとイメージがダブりました。


このドライバーは、かなりタフですが、昔のツアステのドライバーを経験しておられる方には、それほどタフ過ぎない印象を持たれるのではないでしょうか?



フェース面

『打感』は、しっかり目で良いと思いました。


とても柔らかい・・・。という感じではありませんでしたが、打っていても不満を感じることはなかったですし、叩いていくのに躊躇する打感ではありませんでした。


『球の重さ』を充分に感じることができました。


いい意味で『インパクトで押していける』感じがしました。



打球音

『音』も、なかなかいい感じだと思いました。


こういった『叩くべきドライバー』では、音がいつも以上に大切になってきますし、一昔前のような『甲高い音』や『抜けた感じの頼りない音』だとインパクトが緩んでしまったり、気持ちがよそへ行ったりしますが、この音だとそういった心配がありません。


気持ちよくインパクトを迎えることができましたし、最後までいい感じで振り抜いていけました。


フィーリング面で不安に感じる部分が無かったので、とても楽しく試打を行うことができました。



バックフェース

『安定性』という点では、決して『易しさ重視』のドライバーだとは思いませんでしたが、それほどシビア過ぎる感じはしませんでした。


いい感じでラインを出していくことができましたし、左右に散りやすい感じはしませんでした。


ただ、ミスを感じさせないドライバーではないですし、むしりはっきりと感じやすいタイプだと思いますが、昔のドライバーのようなシビアな感じはしませんでした。


スイートエリアも、最近のドライバーの中では狭いほうなのかもしれませんが、決して難し過ぎるドライバーだとは思いませんでした。


普通に振っていけば、自然と打点がいい所に集まってくれる感じがしました。


それはやはりヘッドの性能というよりは、シャフトの高性能が上手く後押しをしてくれているのかもしれません。


とてもタフなドライバーなので、かなりシビアなドライバーなのか?と思っていたのですが、意外と親しみやすい部分も感じさせてくれました。


この微妙なアンバランス感がとても面白いな・・・。と思いました。


ただ、ドライバーに『ミスに対する寛容さ』を求めておられる方には合いづらいドライバーだと思います。


『ヘッドスピード』同様、ある程度の『ミート率』は要求してくるドライバーだと思います。



飛距離性能

『飛距離性能』という点では、かなり好みが分かれると思います。


スインガータイプの方には合いづらいドライバーだと思いますし、ヒッタータイプの方でも、かなり『振れる』方でないと球が浮きづらくて距離を稼ぎづらく感じられるのではないでしょうか?


『ドロップ感』を感じられる方も多いと思います。


『ビッグキャリー』が出やすいドライバーではないと思います。


先ほども書きましたが、これほどタフさが全面に感じられるドライバーは今年出会ったドライバーの中では、間違いなくトップクラスだと思います。


高いキャリーを易しく打っていきたい方には、かなり合いづらいドライバーだと思いますが、低スピンのライナー系の打球を好まれる方には、とても心強いドライバーといえるのではないでしょうか?


かなり好みが分かれるとは思いますが、このドライバーがピッタリとマッチする方には、かなりの飛距離性能が期待できるのではないでしょうか?


合いづらい方が多い分、合う方には大きなご褒美を与えてくれるドライバーだと思いました。


『メリハリ感』が感じられました。



操作性

『操作性』という点では、どちらにも曲げやすくとてもいい感じがしました。


バルジの直線がずっと目に入っていたのですが、思いのほかどちらにも曲げやすいドライバーだと思いました。


やはり『直進性』が強すぎないのが、このドライバーの長所だと思いましたし、最近のドライバーに少しずつ復活してきたところだと思います。


ウェイトのような物が2つありますが、重心もそれほど低すぎない感じがしましたし、『重心深度』も比較的浅めなのではないでしょうか?


私はボールを曲げる練習がとても好きなので、今日はそんな楽しい練習を存分に行うことができました。


『曲がりづらいドライバー』
『ミスを把握しづらいドライバー』
『どこでヒットしたのか解りづらいドライバー』


など、ここ数年は、そんなタイプのドライバーがもてはやされてきた感じがしますが、そういったドライバーに物足りなさを感じておられる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?


そういった意味でも、多少タフではありますが、こういったドライバーで自分の球筋を磨いていくことも上達過程において、とても有効になってくるのではないでしょうか?



ヒール側

『黒いドライバー』というのは、いかにもタフそうな感じがしますが、実際はそうでもなかった・・・。というドライバーがたくさんあります。


特にここ数年は多いような気がします。


しかし、このドライバーはその『黒』というイメージにピッタリの『タフさ』『重量感』が感じられるドライバーだと思います。


見た目の印象通り、かなり『硬派』なドライバーといっていいのかもしれません。


これまで他のメーカーのドライバーには、そのクラブに搭載されている『工夫』や『メカニズム』などが表示されているものが多く、いかにも高性能な印象を持ちますが、このドライバーにはある意味『無言』といいますか、


「詳しい説明は省くから、とにかく打ってみてくれ・・・。」


と訴えかけているようです。



KAMUI KP-X DRIVER

そこにメーカー側のこのドライバーに対する『自信』や『ポリシー』のようなものを感じました。


前のモデルの『TP-05』も記事には書いていませんが、以前試打したことがありますし、その前のモデルの『TP-03』も試打したことはあります。


もちろんシャフトはどれも異なりますが、今回のこの『KP-X』ほどタフな印象はありません。


『KP-X』と比べると『TP-05』も『TP-03』も、かなり『大衆向け』といった感じがします。


そういった意味でも、この『KP-X』は、とても強く印象に残りました。



KAMUI KP-X DRIVER

最近は『個性』の乏しいクラブが大勢を占める中で、少しずつそのイメージから脱却するかのようなクラブを目にするようになってきましたが、このドライバーはかなり個性がはっきりしていると思いました。


一度試打しただけで、深く心に刻まれました。


ただ、やはりそれほど幅広い層には対応していないと思いますし、敷居もかなり高めといっていいのではないでしょうか?


叩いていきたい方、吹き上がりを嫌う方には、試してみられる価値があると思いますが、実際に打ってみて、思っていた以上にタフに感じられる方が多いと思います。


今、『9度』や『9.5度』のドライバーを使っておられる方も、まずはこの『10.5度』を試してみられるのがいいのではないでしょうか?


それくらい、かなりはっきりしたドライバーだと思います。



KAMUI KP-X DRIVER

私の周りにはハードヒッターの友人がたくさんいるので、早速このドライバーを勧めてみようと思いました。


後輩たちにも、ヘッドスピードの速さなど、そのスキルの高さの割には、ソフト過ぎるドライバーを使っていて飛距離も方向性も損をしている人がいるので、そういった後輩にも勧めてみたいと思いました。


みんなの驚く顔を想像しただけで嬉しくなってきました。


カムイのクラブは、それほど出会う機会が多くありませんが、昔から名の通った有名なメーカーです。


量販店に並ぶような大手有名メーカーのクラブは、なるべく多くの方に合うように『大衆化』されていると思うのですが、そういったクラブが合いづらい方が多いのも、紛れもない事実だと思います。


そういった意味でも、このドライバーはそのような方々にぜひお勧めしたいドライバーです。


久しぶりに出会ったKAMUIのドライバーでしたが、私の中ではKAMUIというメーカーがすごく『イメージアップ』しましたし、また何度もこのドライバーで楽しみたいです。

                         
        

                         

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上司に試打させて頂きました
本日このクラブとバルドの8C CRAFT COMPETIZIONEを試打させて頂く機会に恵まれました。私のFW32を試打する為とのことですが。

上司はスインガータイプの小技プロ(先日社内コンペで上がり3ホールで逆転負けしました)
シャフトはファイアーエクスプレス65のRで少し柔らかい感じがして最初戸惑いましたが・・・・・正直参ったなといった感じです。

物欲が最高潮です。(妻に性格の違うドライバーが必要云々いったら無言でにらまれました)
8C CRAFT COMPETIZIONEは自然体で打てて・・・・見た目やヘッドカバーまで全て好みなんですよね。そしてKP-Xのタフさと黒い存在感にかなり惹かれました。驚いたのはここの日記のままの感覚であったことです、これからも参考にさせて頂きますね。

試打環境の良いgolfdaisuki様を思い出したのでコメントいたしました、羨ましい限りです。
この衝動をボールにぶつけるつもりで練習精進いたしますね。

KP-Xはタフですね
クリブ好き様。こんばんは。golfdaisukiです。
いつもありがとうございます。

バルドのドライバーはすごくいいですね。
このカムイのKP-Xというドライバーもタフですが、すごく印象深く、記事を書いた後も何度も試打を楽しみました。

これからもお互い色々なクラブに出会って楽しんでいきたいですね。
この度も大変うれしいコメントを寄せて下さいまして、どうもありがとうございました。

これからもよろしくお付き合いくださいませ。
それでは失礼いたします。