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2011年08月01日
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アストロツアー V460 ブラックIP ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは アストロツアー V460 ブラックIP ドライバー です。

シャフトは 三菱レイヨン ディアマナ アヒナ70 です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は71g、トルクは2.7、バランスはD3、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は320gです。

初めて試打する『ASTRO TOUR』のドライバーです。
このメーカーのことは以前から知っていましたし、実物も何度か目にしたことがあるのですが、試打できるクラブが無かったので、とても残念に思っていました。
今日は試打することができて、とても嬉しく思いました。

ヘッド全体が黒で、とてもカッコいいです。
いかにもハードそうな雰囲気が伝わってきます。
このドライバーは、いわゆる『IP(イオンプレーティング)加工』されたものだそうで、他のメーカーからも同様のドライバーを多く見かけるようになりました。
最近では『CRZ460IP』が記憶に新しいです。

ヘッド後方にウェイトのようなものが2つあります。
六角レンチで取り外せそうです。
クレイジーのヘッドのように、色々な重量のウェイトが用意されているのでしょうか?

素振りをしてみると、すごくタイミングが取りやすくて、振りやすいと感じました。
大振りになり過ぎず、コンパクトに振っていくことができました。
このディアマナ アヒナというシャフトは、何度か試しているのですが、とても反応が良くて好印象です。
振りたいイメージをそのまま忠実に再現してくれる感じです。
先が暴れることもありません。
『信用できるシャフト』といった感じがします。
何となくなのですが、私の感覚でディアマナ アヒナというシャフトは『細くて強いシャフト』というイメージがあります。
それは決して『ひ弱』とか『華奢(きゃしゃ)』などといったマイナス的なイメージではなく、いいものがギュっと凝縮されて磨き抜かれた感じといったらいいでしょうか?
金属でいえば、鍛造のような感じかもしれません。
『細さ』と『強さ』を感じることができるので、『反応の良さ』と『たくましさ』が両立されたシャフトだと思います。
車でいえば、レーシングカーのステアリングのあの『小ささ』『反応の良さ』といったらいいでしょうか?
そんな感じをこのアヒナには感じています。
これまで出会ってきたシャフトの中には、いわゆる『遊び』の部分が大きく、大型バスのステアリングのような印象を持つ物にも出会ってきましたが、このアヒナはまるで正反対です。
『遊び』は少ないと思います。
こういったシャフトは、こちらのイメージを敏感に感じ取ってくれるので、私はすごく扱いやすいイメージを持っています。

ボールを前にして構えてみても、予想通りすごく構えやすく感じました。
とてもいい顔だと思いました。
やや面長な感じで、どちらかというと『洋梨型』に近いと思うのですが、こういった形状のヘッドは左への恐怖心を和らげてくれるので、叩いていくことに怖さを感じません。
いわゆる『バルジ』の部分がやや真っ直ぐに近い感じではありましたが、微妙に曲線が効いているので、インテンショナルなショットも打ちやすそうな印象を受けました。
すごくいいイメージが浮かんできましたし、頭の中がクリアになってきました。
リラックスできているのが、自分でもよく解りました。
左右どちらにも打ちやすそうですが、どちらかというとフェード系が打ちやすいのかな?と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、とても良いと思いました。
こういった色なので、いかにも硬そうな感じがしないでもないですが、実際は思っていたよりもソフトな感じで気持ちよく叩いていくことができました。
私はこれまでも何度か手首を痛めたことがあるので、打感が硬いとインパクトを躊躇(ちゅうちょ)してしまうことがあるのですが、このドライバーにはそんな不安を感じることはありませんでした。
最近は数年前に比べ、それほど極端なシャローフェースは少なくなってきたように思いますが、このドライバーは、かなりのディープフェースです。
私はこういったタイプのヘッドは大好きです。
いわゆるフェースを『縦に使うことができる』ドライバーだと思いました。
シャローフェースだと左右には広くても、上下は狭いものが必然的に多かったように思いますが、このドライバーは逆で、色々な弾道の高さを楽しむことができそうな予感がしました。
昔から、こういったタイプのドライバーはたくさんあったように思います。

『音』にも、とても好感を持ちました。
打っていて爽快感があります。
今の季節だと、一球打つたびに暑さは増してくるような感じがしますが、この音を聞いていると、そんな不快感が和らぐような気がしました。
どんどん叩いていっていいよ・・・。と、このドライバーが私に教えてくれているようでした。
『構えやすさ』『打感』『音』は、かなり好印象のドライバーだと思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、明らかに『ヒッタータイプ向け』だと思いました。
最近は少しずつ、ディープヘッドが増えてきましたが、このドライバーもかなりのディープヘッドだと思います。
それに加え、装着されているシャフト、ディアマナ アヒナがさらに球が上がり過ぎないようにしてくれている感じがしました。
高~いキャリーボールを誰もが容易に打てるようなタイプのドライバーではないと思います。
どちらかというと、伸びのある『ライナー系』の弾道が打ちやすいドライバーだと思います。
私は高く上がり過ぎる弾道よりも、こういったライナー系の弾道を好むので、とてもいい印象を持ちました。
スインガータイプの方には、合いづらいドライバーといえるかもしれません。
はっきりと叩いていくべきドライバーといっていいような気がします。

『安定性』という点では、こういった形状なので、いかにも『シビア』そうな感じがしますが、実際はそれほどシビア過ぎる感じはしませんでした。
昔の同じようなタイプのヘッドよりも、明らかに難易度は下がっているような気がします。
見えないところに、色々な工夫が施されているのではないでしょうか?」
もちろん、それほど大きなミスを見逃してくれるドライバーではありませんが、それほど難し過ぎる感じはしませんでした。
やはりこのシャフトが上手くコントロールしてくれているように思いました。
ディープヘッドだったからでしょうか?
このドライバーのヘッド体積は『460cc』なのだそうですが、それほど大きく見えずに右へ抜けやすい感じはしませんでした。
フックフェースにも見えませんでしたが、しっかりとつかまえていくことができました。

『飛距離性能』という点では、とても好印象を持ちました。
『吹き上がり』を気にせずに気持ちよく叩いていくことができましたし、力を上手く伝えていける感じがしました。
いわゆる『ロス』が少ない打球だと思いました。
叩いていきたい方には、かなり大きなパフォーマンスを期待できるドライバーだと思いますが、そうでない方には、『ドロップ感』などを感じられるかもしれません。
『キャリー』が伸ばせないかもしれません。
そういった点では、はっきりと好みが分かれるところだと思います。
最近のドライバーは、色々な人に合うように『チューニング機能』が付いていたり、『中立的』な立場をとるドライバーが少なくないですが、この『アストロツアー V460 ブラックIP』は、かなりはっきりとしていると思います。

『操作性』は抜群だと思いました。
左右どちらにも敏感に反応してくれました。
それはこのヘッドの性能もあると思うのですが、まずはシャフトの高性能を強く感じました。
普通に打っている限りでは、それほど極端に大きく曲がる感じはしませんでしたが、直進性が強すぎないので『バナナフック』や『バナナスライス』も打つことができました。
自分の打ちたい弾道をイメージするだけで、それがかなり高い確率で実践しやすいドライバーだと思いました。
最近のドライバーにしては、『サイドスピン』を掛けやすいので、ドライバーに『直進性』や『安定性』を求めておられる方には、合いづらい部分もあると思いますが、インテンショナルなショットを打ちたい方には、かなり魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?

初めて試打した『ASTRO TOUR』のドライバーでしたが、私的にはかなり『ど真ん中』的な感じで、最初から最後までずっと楽しむことができました。
私は練習場でもショートアイアンやウェッジなどに比べ、ドライバーの球数は極端に少ないですし、夏はもっと顕著です。
ドライバーの試打をしていても、フィーリングが合わないドライバーでは、ほんの数球で終わることもしばしばです。
しかし、今日はこのドライバーのおかげで、ついつい予定よりも多く打ってしまいました。
色々な問いかけをお互いがしているような感じがしていました。

コースでは大事をとって、あまりやらないようなことでも、練習場では大胆に行うことができます。
それを今日はすごく楽しむことができました。
直進性が強すぎて、なかなか曲がりづらいドライバーだと、ついつい単調になってしまうこともあるのですが、今日は一球一球がとても新鮮な感じがしていました。
私はこのディアマナ アヒナがいわゆる『純正シャフト』なのかと思っていたのですが、店員さんの説明によると、違うシャフトがラインアップされているそうなので、もし機会があればそちらも是非試してみたいと思いました。
ディアマナ アヒナは、他のメーカーのドライバーで『60』も試打したことがあるのですすが、こちらの『70』のほうが、その高い特性がより活かされているのではないか?と思いました。
ある程度重量などがあったほうが、その性能がはっきりするように感じました。
そして、このシャフトフレックスの『S』は、とてもしっかりとしているので、本来の『S』だと思いましたし、メーカーなどによっても、かなり違うことを今日改めて感じました。

大手有名メーカーのように『万人受け』するタイプのドライバーではないですし、かなり性格がはっきりしているので、それほど幅広い層をターゲットにしているのではないと思います。
しかし、このようなドライバーを探しておられる方もたくさんいらっしゃると思いますし、そういった方々は、ゴルフがとても楽しくなるのではないでしょうか?
日頃、易し過ぎるドライバーで『リミッター』を設定しておられる方も、このドライバーだと気持ちよく『解除』できるのではないでしょうか?
気持ちよく最後まで振り抜いていくことのできるドライバーだと思いました。

このドライバーも『地クラブ』と言えるのかどうかは私には解りませんが、かなり好感度の高いドライバーであることは間違いありません。
より幅広い層を意識している、大手有名メーカーのクラブとは、クラブ開発のコンセプトなども違ってきているように思いますが、マッチする方にとっては、思わず『ツボ』にはまってしまうドライバーといっていいのではないでしょうか?
見た目のカッコ良さやヘッド形状、シャフトのスペックなどから、一般的には『タフ』な部類に属するドライバーといえるのかもしれませんが、昔のドライバーのような、まるで『手が出せない感』はありませんでした。
ヒッタータイプの方で、ある程度操作していきたい方、『吹き上がり』を抑えて強い弾道を求めておられる方には、かなりマッチしている高性能なドライバーだと思いました。
また手にすることができれば、ぜひコースで試してみたいです。
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