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2011年07月31日
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エポン 210KGX ウェッジ

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン 210KGX ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、バランスはD2、クラブ総重量は478gです。

久しぶりに出会った、エポンのウェッジです。
エポンらしい軟鉄鍛造の美しさが感じられますし、当然のことながら『新溝ルール適合』なのだそうです。
私が最初にエポンのクラブに出会ったのはアイアンだったのですが、その後ドライバーやフェアウェイウッドに出会うことが出来て、ウェッジにも出会うことができました。
そして思うことは、エポンはドライバーからウェッジまで、全く隙がない・・・。といっていいくらい、高い完成度のクラブを発表しているということです。
私はすっかりエポンのクラブに魅了されています。
早くエポンのクラブを自分のキャディバッグに入れてみたいな・・・。と、いつも思っています。

こうして見ても、とてもシャープな感じがします。
ドライバーやフェアウェイウッドは丸っこい形が好きですが、アイアンやウェッジは直接『草(芝)』の上から打つクラブなので、『切る』というイメージが欲しいですし、そういったときに、こういったシャープさは欠かせません。
見惚れてしまうような美しさです。

『Hi-CG Performance』とあります。
どういった意味なのでしょうか?
すごく高性能なのだと思います。

『ソール幅』は、標準的です。
『58度』ということなので、サンドウェッジでいいと思うのですが、とても標準的なサンドウェッジだと印象をもちました。
『バンスの効き』も、標準的な感じがします。
私はフェースを開いて使いたいタイプなので、どちらかというと『ローバンスモデル』を好むのですが、これくらいのバンスの効きも、全く問題ないと思いました。
『ローバンス全盛時代』に比べ、最近は『10度~12度』くらいが多いような気がします。
やはり、より幅広い層に対応していくには、これくらいがちょうどいいのでしょうか?

ネックの長さも、標準的な感じがします。
アイアンではショートホーゼルを好まれる方も、サンドウェッジではこれくらいの長さでも違和感を感じることは少ないのではないでしょうか?
ロフトが寝ている易しさもあると思いますし、『操作性』や『スピンの掛けやすさ』を考えると、これくらいのほうがベストのような気がします。
特に『溝規制』が行われるようになって、いかにスピンを掛けやすくするか?ということを考えると、ある程度の重心の高さは必要なのではないでしょうか?
それ以外に、ルールに適合しながらも、いつも新たな観点からクラブ開発が進められているのではないでしょうか?
メーカー側の努力には、とても素晴らしいことだと思っています。

素振りをしてみても、すごく馴染む感じがしました。
振っているだけで、気持ちが和んできます。
軟鉄鍛造にダイナミックゴールド、そしてメーカーがエポンというのは、まさに『トリプルクラウン』だな・・・。と思いながら振っていました。

ボールを前にして構えてみても、エポンらしい・・・。といいますか、日本製のウェッジらしい美しい形状がとても大きな安心感を与えてくれました。
色々ないいイメージが次から次へと湧いてきました。
『グースネック』を好まれる方は、少し構えづらく感じられるかもしれませんが、私はこういった『ストレートネック』を好みますし、昔から使っているので、すごく構えやすく感じました。
こちらが余計な細工をせずに、すべてウェッジに任せて、重力が働くままヘッドを落としていくだけでいい・・・。という発想になれます。
ダイナミックゴールドの程よい重量感が、安心感やリズムの取りやすさをさらに高めてくれているように感じました。
アイアンやウェッジは『飛び過ぎないこと』がとても大切だと思うのですが、そういった意味で考えてみても、このウェッジはその安心感を与えてくれていました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『距離感の合いやすさ』です。
まるで初めて出会ったとは思えず、何年も使い続けている相棒のように一球目から狙ったところに落としていくことができました。
へぇー。すごくいいな・・・。と呟いていました。
ウェッジは『飛び過ぎないこと』『縦の距離の合いやすさ』が命といってもいい過ぎでないほど重要だと思うのですが、このウェッジはそれを見事に満たしてくれている感じがしました。
練習場には、『30Y』『50Y』『80Y』・・・。など、様々な『グリーン』があり、その中央にピンが立っているのですが、一球目からすごくいい具合に絡んでいってくれました。
私は特に『30Y』と『50Y』の距離感をすごく大切にしているので、今日はそれがすごく打ちやすく感じました。
『80Y』は、サンドウェッジで普通にフルショットしたら、到達する距離なので、いい感じの『オートマチック感』を出していくことができました。

『スピン性能』も、かなり優れています。
このウェッジは、いわゆる『溝規制適合モデル』ですし、規制前のモデルよりもスピン性能が極端に落ちていっているのではないか?と不安に感じておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、このウェッジはそんなマイナス的なことは感じませんでした。
『S20C』という柔らかい素材が使われているからでしょうか?
『ボールの乗り』がいいので、いわゆる『押していって』スピンを掛けていける感じがしました。
軟鉄鍛造ということもありますし、ロフトが寝ているので、いわゆる『球離れが遅い』タイプの優れたウェッジだと思いました。
ボールもビタビタと止まってくれました。

『打感』が柔らかいことは、打つ前から解っていましたが、やはり実際に打ってみると、すごくいい印象を持ちました。
こういった打感だからこそ、『距離感』が養えるだよな・・・。と独り言を呟いていました。
飛び過ぎるアイアンやウェッジには、なかなか味わえない『グッドフィーリング』と『安心感』を両立しているウェッジだと思いました。
このフィーリングがあるからこそ、これから先も軟鉄鍛造は無くならないんだろうな・・・。と思いました。

『球のあがりやすさ』という点でも、これくらいロフトが寝ているので、いくら重心が高めでも上がりづらい・・・。と感じられる方は、殆どいらっしゃらないのではないでしょうか?
ロフトは寝ていますが、ホーゼルが上手く効いているので、あまり高くなり過ぎず、低く抑えていきやすいところが私は気に入っています。
あまり高く上がり過ぎてしまうと、なかなか距離感を出しづらいので、できるだけボールを浮かしすぎないように気を付けながら私は普段打っています。
そういった点でも、このウェッジは『ど真ん中のストライク』だと思いました。

『操作性』という点でも、このロフトだと、ミドルアイアンなどのように、なかなか大きく曲げていくことは難しいですが、ウェッジの操作性というのは、やはり『距離感のつかみやすさ』だったり、『フェースの開きやすさ』だったりすると思います。
そういった点でもこのウェッジはとても満足できるものがありました。
フェースを開き気味にして打っていっても、ボールを拾いやすかったですし、扱いづらい部分は感じませんでした。
すごくシンプルなウェッジなので、比較的オートマチック的に打っていきたくなるのですが、色々な細工なども楽しむことができました。
こちらの『想い』を伝えやすいと思いましたし、練習をしていて飽きることは全くありませんでした。

『安定性』という点でも、それほどシビアな感じもなく、ごく普通のサンドウェッジだと思いました。
これだけ顔が美しいので、多少のシビアさを感じておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はそんなことはないと思います。
サンドウェッジが好きだ・・・。という方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
そういった方々にも、すごく楽しめるクラブだと思います。

今日も一日中、うだるような暑さでしたが、全く飽きることなく、すごく楽しみながら練習を繰り返していました。
普段も、私はサンドウェッジばかり練習するので、時々友人から、
「サンドウェッジばかり打っていて飽きない?ドライバーのほうが楽しくない?」
と聞かれることがありますが、私はそんなことは全く思っていなくて、むしろサンドウェッジの練習のほうが楽しくて、飽きるどころか、いつも時間が足りないくらいです。
特に今のような暑さが厳しい季節だと、私はフルスイングするドライバーなどの練習は少なめになり、ウェッジやショートアイアンばかり手にしています。
今日もそんな一日で、頭に浮かんだイマジネーションを、どうやって忠実に再現させるか・・・。ということのみに心を配りながら、ひたすらターゲットに球を運んでいました。

あまりにも『普段着のまま』といいますか、まるでずっと使い慣れたクラブのような雰囲気を持っていたので、途中から『試打』ということを忘れてしまい、ずっと練習に没頭していました。
気が付いたら、かなり時間が経ってしまっていましたが、とても楽しくて有意義な時間を過ごすことができました。
できることならば、もっと長くこの試打クラブを借りていたい・・・。と思っていたのですが、そうもいかないので、返却することにしました。
購買意欲が刺激されたのは間違いないのですが、その上の『きっと購入するだろうな』という域に達していました。
EPONファンの方は勿論、ウェッジ(ストレートネックの)が好きな方には、是非お勧めしたいクラブです。
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